哀情(愛情)

愛梨

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哀情(愛情)

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ずっと前にあなたから貰った
「愛」
私にとって初めて感じる事の出来た「愛」
あなたの愛は優しさと暖かさがあって
深い闇に堕ちていた私を救ってくれた
ずっとこのまま二人で愛し合い
いつか結ばれると信じていた
でも…
愛をくれたあなたは…
居なくなってしまった
それでも…
それでもあなたの事を愛していた
残されたたった一つの繋がり…
あなたを愛し
あなたを感じ
そうやって長い年月が過ぎた
いつからだろう…
「愛」が「哀」
に変わっていったのは…
あなたを愛し続ける事…
それが段々と哀しみに変わっていった

あなたの言葉
そう…
最初に期待して
あなたと会えると信じたあの時の言葉
愛し合えると信じたあの言葉
それは叶えられなかった…
あなたが私から離れたから…
どれ程泣いたか…
そして…
また深い傷を心につけたか…
そして…
またあなたは私に期待をさせた
そして…
また私は期待をした
だけど…
また叶えられずに
私は傷付き哀しみに打ちひしがれた

今あなたを想う気持ち
「哀情」
「愛」は「哀」に変わり
また辛い毎日を過ごしている
あなたを想うと
心が悲鳴をあげて涙が流れる
あなたを想うと
心が苦しくなって心臓が止まりそうになる
こんなに苦しい「哀情」
私の中に残っているのは
「愛」と「哀」
今は…
「哀」の方が私の心を蝕んでいる…
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