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第四十五話 妖精の森
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仕方なくオレたちはレスパーに仕事をもらいにいった。
「なるほど、今度は精霊ですか......
本当にいろんな方があなたの周りには集まりますね」
「オレが集めてんじゃねーよ。
こんな珍妙なやつら」
「誰が珍妙なのよ!
あんたが一番珍妙なのよ!」
「そうじゃ、そうじゃ」
「そうですね」
「うむ、そうともいえるな」
即座にみんなから言われる。
「人望があるということですね」
レスパーが笑顔でいう。
「どこみてそういってんだよ!!」
「まあまあ、仕事をお探しなんですね。
いくらでも数はあるんですが、ひとつとても大きな仕事があります」
「めんどいのはやだぞ」
「そうそう、できるだけ楽でお金が稼げるやつね」
「そうじゃ、微動だにせず金だけほしい探すのじゃ」
「無理です」
レスパーは冷静に切り捨てた。
「実は本当にはじめてのことなんですが、依頼主は妖精族なんです」
「そんな珍しいの?」
「ええ、そもそも妖精は人間とはほとんど関わらないんです」
「却下」
「まてメルアよ。
まだ依頼内容は聞いてないだろう」
「却下よ、却下、どうせろくな話じゃないわ。
あんな偏屈ばかりの所の仕事なんて」
「まあ、そういわず、かなりの高額報酬なんですよ。
ルベルナの木100本です」
「あ、あれか! すげー高いっていうやつか!
おいこれもらえたら豪邸建てられるぞ!」
「だめ! 受けない!」
「なぜだメルア。
かなりの高額の報酬だぞ。
いつものお主なら一も二もなく受けるであろう」
「そうですよ! ボクは受けるべきだと思います!
すごい素材なんですもん!」
「うー!」
「まあ、気持ちもわかるがな」
メリエールがいう。
「これはわがままは聞かないぞ!
受けるよレスパー」
「バカシンジ!」
「わかりました。
依頼は世界樹の異変の調査です。
内容は妖精の森に直接行ってきいてくださいね」
「よしいくぞ!」
「はい行きましょう素材を得るために!」
「あっ、リーゼルさんは別の依頼があるんです。
この間作って見せに来た反発盾《リパルションシールド》買いたいという商店が複数ありまして、その製造をお願いしたいのです」
「えーー! ボクも妖精の森の珍しい素材欲しいのにー!」
「しゃーない。
リーゼルは別に稼いでいてくれ。
代わりになんかもって来てやるから」
「ほんとですね! ホントに持ってきてくださいよ!
嘘ついたら、シンジさんに危険なアイテムの実験に付き合ってもらいますからね!」
「わかった、わかった......
ってなんで!?」
それからオレたちは妖精の森近くにきていた。
木々がしげりとても深い森だ。
「あの奥の木が世界樹かでかいな」
「うむ、国ぐらいある木だからな」
「ほんといつみてもなんにもない所だわ」
「お主の故郷じゃろう」
「まあね......」
メルアは遠くをみながらそういった。
「なんだよメルア、久々に帰るから緊張でもしてんのか、お前らしくもない」
「うっさいわね! 人のかわを被ったゴブリンが!
別にそんなんじゃないわよ!」
「すんごい罵倒された!」
オレたちはそれからしばらくあるく。
「いや! 全然あの木の大きさ変わんないけど!」
「うむ、国ぐらいある木だからな」
「それはさっき聞いたわ!」
「まあ、モンスターは少ないから安全ではある。
ゆるりと行こう。
それよりシンジ新しい魔法つくるんじゃないのか」
「ああ、忘れてた。
あの召喚師《サモンマスター》とかいうのにリブースト使ったからな次は効かないだろうし、何か新しい魔法つくんないと」
「それほどか......」
「ああ、隙ついたからなんとかなったが、あの召喚師やべえよ。
魔力も人形師《ドールマスター》とかより遥かに上だ」
「で何か新しい魔法のアイデアはあるのか」
「わらわが教えてやろうか。
カオスボルテックス」
「あれか......
確かにすごいけど......
まずそれよりメリエール、お前もう降りてくんない。
ずっとオレおぶってんたけど」
「いやじゃ! 歩くのめんどくさい!」
「......もういい、でもあんな魔法オレに使えるか」
「多分無理だな。
精霊であるメリエールの魔力量だから可能だが、シンジなら即死するだろうな」
「ふぉふぉふぉ、まあわらわのような精霊にしかやはり無理かのう」
「腹立つな。
そういやお前妖精の森出身じゃないのかよ」
「ちがうぞ。
わらわは生まれた時より精霊じゃ」
「あれ? 妖精から進化するんじゃないの?」
「そういう奴もいるけど、ほとんどは生まれたときのままよ。
一部高い能力を持つものが精霊になるのよ」
「そうじゃ、わらわは生まれながらに精霊。
お主がいっておった環境ガチャSSRじゃ」
「なに教えてんのよ!」
「何か聞いてくるから......」
「ほら、みろ。
あそこに妖精たちがおるぞ」
ベルがいうように遠くに小さな妖精たちがたくさん飛んでいた。
「そうここが妖精の森よ」
そう面白くなさそうにメルアかいった。
「なるほど、今度は精霊ですか......
本当にいろんな方があなたの周りには集まりますね」
「オレが集めてんじゃねーよ。
こんな珍妙なやつら」
「誰が珍妙なのよ!
あんたが一番珍妙なのよ!」
「そうじゃ、そうじゃ」
「そうですね」
「うむ、そうともいえるな」
即座にみんなから言われる。
「人望があるということですね」
レスパーが笑顔でいう。
「どこみてそういってんだよ!!」
「まあまあ、仕事をお探しなんですね。
いくらでも数はあるんですが、ひとつとても大きな仕事があります」
「めんどいのはやだぞ」
「そうそう、できるだけ楽でお金が稼げるやつね」
「そうじゃ、微動だにせず金だけほしい探すのじゃ」
「無理です」
レスパーは冷静に切り捨てた。
「実は本当にはじめてのことなんですが、依頼主は妖精族なんです」
「そんな珍しいの?」
「ええ、そもそも妖精は人間とはほとんど関わらないんです」
「却下」
「まてメルアよ。
まだ依頼内容は聞いてないだろう」
「却下よ、却下、どうせろくな話じゃないわ。
あんな偏屈ばかりの所の仕事なんて」
「まあ、そういわず、かなりの高額報酬なんですよ。
ルベルナの木100本です」
「あ、あれか! すげー高いっていうやつか!
おいこれもらえたら豪邸建てられるぞ!」
「だめ! 受けない!」
「なぜだメルア。
かなりの高額の報酬だぞ。
いつものお主なら一も二もなく受けるであろう」
「そうですよ! ボクは受けるべきだと思います!
すごい素材なんですもん!」
「うー!」
「まあ、気持ちもわかるがな」
メリエールがいう。
「これはわがままは聞かないぞ!
受けるよレスパー」
「バカシンジ!」
「わかりました。
依頼は世界樹の異変の調査です。
内容は妖精の森に直接行ってきいてくださいね」
「よしいくぞ!」
「はい行きましょう素材を得るために!」
「あっ、リーゼルさんは別の依頼があるんです。
この間作って見せに来た反発盾《リパルションシールド》買いたいという商店が複数ありまして、その製造をお願いしたいのです」
「えーー! ボクも妖精の森の珍しい素材欲しいのにー!」
「しゃーない。
リーゼルは別に稼いでいてくれ。
代わりになんかもって来てやるから」
「ほんとですね! ホントに持ってきてくださいよ!
嘘ついたら、シンジさんに危険なアイテムの実験に付き合ってもらいますからね!」
「わかった、わかった......
ってなんで!?」
それからオレたちは妖精の森近くにきていた。
木々がしげりとても深い森だ。
「あの奥の木が世界樹かでかいな」
「うむ、国ぐらいある木だからな」
「ほんといつみてもなんにもない所だわ」
「お主の故郷じゃろう」
「まあね......」
メルアは遠くをみながらそういった。
「なんだよメルア、久々に帰るから緊張でもしてんのか、お前らしくもない」
「うっさいわね! 人のかわを被ったゴブリンが!
別にそんなんじゃないわよ!」
「すんごい罵倒された!」
オレたちはそれからしばらくあるく。
「いや! 全然あの木の大きさ変わんないけど!」
「うむ、国ぐらいある木だからな」
「それはさっき聞いたわ!」
「まあ、モンスターは少ないから安全ではある。
ゆるりと行こう。
それよりシンジ新しい魔法つくるんじゃないのか」
「ああ、忘れてた。
あの召喚師《サモンマスター》とかいうのにリブースト使ったからな次は効かないだろうし、何か新しい魔法つくんないと」
「それほどか......」
「ああ、隙ついたからなんとかなったが、あの召喚師やべえよ。
魔力も人形師《ドールマスター》とかより遥かに上だ」
「で何か新しい魔法のアイデアはあるのか」
「わらわが教えてやろうか。
カオスボルテックス」
「あれか......
確かにすごいけど......
まずそれよりメリエール、お前もう降りてくんない。
ずっとオレおぶってんたけど」
「いやじゃ! 歩くのめんどくさい!」
「......もういい、でもあんな魔法オレに使えるか」
「多分無理だな。
精霊であるメリエールの魔力量だから可能だが、シンジなら即死するだろうな」
「ふぉふぉふぉ、まあわらわのような精霊にしかやはり無理かのう」
「腹立つな。
そういやお前妖精の森出身じゃないのかよ」
「ちがうぞ。
わらわは生まれた時より精霊じゃ」
「あれ? 妖精から進化するんじゃないの?」
「そういう奴もいるけど、ほとんどは生まれたときのままよ。
一部高い能力を持つものが精霊になるのよ」
「そうじゃ、わらわは生まれながらに精霊。
お主がいっておった環境ガチャSSRじゃ」
「なに教えてんのよ!」
「何か聞いてくるから......」
「ほら、みろ。
あそこに妖精たちがおるぞ」
ベルがいうように遠くに小さな妖精たちがたくさん飛んでいた。
「そうここが妖精の森よ」
そう面白くなさそうにメルアかいった。
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