1 / 66
第一話
しおりを挟む
いつもの朝、今日は雲ひとつなくとても天気がいい。
(代わり映えしない景色だ。 なにも変わらないなら、いっそなくなってしまえばいい......)
窓から外を見ながら俺はそう思った。
俺は山年 咲見《よまとし さきみ》十七歳。
高校をやめニートとなった。 そんな俺を哀れんだじいさんからこの二階建て十室の古アパート【山年荘】《やまとしそう》を手に入れたまではよかったが、まさかの入居者ゼロ。 収入もなく必要経費に怯える日々だった。
(なにせ立地がもより駅より一時間だ。 元々開発で駅ができるのを見こしてじいさんが買ったが、地元住民の反対で頓挫した無用の長物)
そうため息をついたその時、窓の外が激しく輝き目がくらんだ。
(なっ! なんだ!?)
「くくくくくっ! 千年ぶりの空気! ふぁーはっはっ!」
後ろからバカ笑いが聞こえた。 振り返って見ると同い年ぐらいの少女がなぜか俺の部屋にいた。
(なんだこいつ!? どこから現れた)
「ふふふっ、帰ってきた! 異世界へと逃げ、ついにこのラルガルドへとな!」
(異世界...... ラルガルド? なにいって......)
視界に入った窓から見える景色はいつもの景色ではなく、森のようになっていた。
「なっ!? どこだここは!?」
「知れたこと、ここはラルガルド。 魔王たる余の魔法によって転移してきたのだ。 そのせいで貯めた魔力は失ったが、まあ回復すればよい...... それより国......」
「魔法で転移だと!?」
驚いて声がでると少女と目があう。 燃えるような赤い長髪の美しい少女は、目を丸くして驚いている。
「な、なぜ! 貴様がここにいる!?」
「知るか! お前が俺のアパートを転移させたんだろ!」
「なんだと!? 本当だ! やたら魔力を消費したと思ったら、建物ごと転移したとはな。 ふっ、まあよい些末《さまつ》なことだ」
「まあよいわ、じゃねえよ! 勝手に転移させんな! もとに戻せよ!」
俺は少女の頭を両拳で左右からこめかみをグリグリした。
「いたたたたた! やめよ! この余を誰と思うておる。 魔王ディンプルディだぞ!」
「知らんわ! ディンプルだか、テンプラだか知らんが! さっさともとの世界に戻せ!」
「いたたたたた! やめよ人間め! 余の魔法で消しずみにされたいか!」
手をはねのけ、少女は潤む目で俺をにらんでいった。
「うるせえよ」
少女の額に全力のデコピンを決める。
「ぐあっ!! き、貴様! 余が魔王と知っての狼藉か! 滅っしてくれる!」
そういってわめいている少女を、近くに置いていた梱包用のビニール紐でぐるぐるに巻いた。
「なっ! なにをする!」
「元の世界に帰さないとお前をこのまま引き渡す。 お前魔王なんだろ。 報奨をもらえるかもしれん」
「や、やめよ! 魔法を使えば貴様なぞ、瞬殺だぞ! いいのか! いいんだな! いいんだよな!」
床でバッタのように跳ねながらそうわめいた。
「できんだろうが! お前が魔法を使えんのは知っているぞ!」
「な、なぜそれを!!」
目を白黒させて少女はおどろく。
「大声で自白していたんだよ! アホの子め!」
縛った少女をひっぱっていく。
「なっ!! やめよ! やめよ! わかった! わかった! お主の望みを叶えてやる! それでよかろう!」
「望みだと? ふん! 信じられるか! 解放したあと、寝首をかくつもりだろうが! そうはさせん!」
「まて! 余は魔王ぞ! 約束をたがえるなどせぬ! 疑うというならば余と神との魔法の契約にしよう!」
「魔法の契約だ?」
「うむ! 契約は絶対破れぬ! なっ! なっ!」
(願いか、魔法を使えるなら、ありえるか......)
「じゃあ証明して見せろよ」
「疑り深いやつめ...... よかろう見せてやる」
少女が何事か唱えると、目の前の空間が揺らぎ映像がうつる。
「これは......」
そこには城のような所で玉座に座る少女と、かしづくローブをまとったものがいた。
「よかろう契約だ。 お主の願いを聞き入れ力を授けよう」
「はっ! 魔王さま! ありがとうございます」
少女は立ち上がり杖をつくと魔法使いの体が光輝く。
「おお! 確かに約束通りの魔法です! ありがとうございます!」
そう魔法使いは深々と礼をすると去っていった。
「これはなんだ?」
「それはかつて人間の男に魔法を授けた時のものだ。 どうだこれで信じたか」
(確かにこいつだな...... でも幻覚をみせたという可能性もある)
「どうだ。 あの雄々しく威厳ある姿! まさに魔王であろう! あっはっはっは!」
いもむしのような姿で自称魔王は高笑いしている。
(うん、こいつアホの子だからたぶん本当だな。 さてどうする? こいつを連れていっても最悪嘘だと思われて斬首なんてこともあるし、手柄だけとられてなんの成果もえられん可能性もあるな。 それよりは......)
「よし、いいぞ。 でどんな契約だ」
俺は魔王の話を受けることにした。
「三度の願いができる。 余の魔力が及ぶ範囲だ。 まあ元の世界に帰るにはかなり魔力を回復させねばならんがな。 あとはお主には攻撃できぬ、そういう契約だ」
(ふむ、魔力とやらを回復させればいいのか、なら願いを無限にするか)
「もちろん。 願いを増やしたりはできんがな」
ニヤリと笑う。
(まあ、当然か...... 三度叶う願いに、攻撃されないか......)
「これは他者に命じたりもできんわけか」
「無論だ! そのような姑息なまね魔王がするか! ただあくまで願いは倫理的、法的なものを準拠するからな。 貴様はなんか怪しい」
下からいぶかしげにみあげてくる。
(ちっ! こいつただのアホの子じゃないか、だがこんな世界なら法等穴だらけだろういくらでもごり押しできる...... くくくっ)
「よし、その契約でいい」
縛っている紐をほどいた。
「よかろう、ならばいくぞ!」
ーー神との契約にしたがい、三つの汝が望みを叶えんーー
「ディヴァインプロミス」
ディンプルディと俺の体が互いに光輝き、すぐにおさまる。
「これで終わったのか......」
「ああ、これで余と神との契約は成立した」
こうして俺は魔王ディンプルディと契約し異世界生活をスタートさせた。
(代わり映えしない景色だ。 なにも変わらないなら、いっそなくなってしまえばいい......)
窓から外を見ながら俺はそう思った。
俺は山年 咲見《よまとし さきみ》十七歳。
高校をやめニートとなった。 そんな俺を哀れんだじいさんからこの二階建て十室の古アパート【山年荘】《やまとしそう》を手に入れたまではよかったが、まさかの入居者ゼロ。 収入もなく必要経費に怯える日々だった。
(なにせ立地がもより駅より一時間だ。 元々開発で駅ができるのを見こしてじいさんが買ったが、地元住民の反対で頓挫した無用の長物)
そうため息をついたその時、窓の外が激しく輝き目がくらんだ。
(なっ! なんだ!?)
「くくくくくっ! 千年ぶりの空気! ふぁーはっはっ!」
後ろからバカ笑いが聞こえた。 振り返って見ると同い年ぐらいの少女がなぜか俺の部屋にいた。
(なんだこいつ!? どこから現れた)
「ふふふっ、帰ってきた! 異世界へと逃げ、ついにこのラルガルドへとな!」
(異世界...... ラルガルド? なにいって......)
視界に入った窓から見える景色はいつもの景色ではなく、森のようになっていた。
「なっ!? どこだここは!?」
「知れたこと、ここはラルガルド。 魔王たる余の魔法によって転移してきたのだ。 そのせいで貯めた魔力は失ったが、まあ回復すればよい...... それより国......」
「魔法で転移だと!?」
驚いて声がでると少女と目があう。 燃えるような赤い長髪の美しい少女は、目を丸くして驚いている。
「な、なぜ! 貴様がここにいる!?」
「知るか! お前が俺のアパートを転移させたんだろ!」
「なんだと!? 本当だ! やたら魔力を消費したと思ったら、建物ごと転移したとはな。 ふっ、まあよい些末《さまつ》なことだ」
「まあよいわ、じゃねえよ! 勝手に転移させんな! もとに戻せよ!」
俺は少女の頭を両拳で左右からこめかみをグリグリした。
「いたたたたた! やめよ! この余を誰と思うておる。 魔王ディンプルディだぞ!」
「知らんわ! ディンプルだか、テンプラだか知らんが! さっさともとの世界に戻せ!」
「いたたたたた! やめよ人間め! 余の魔法で消しずみにされたいか!」
手をはねのけ、少女は潤む目で俺をにらんでいった。
「うるせえよ」
少女の額に全力のデコピンを決める。
「ぐあっ!! き、貴様! 余が魔王と知っての狼藉か! 滅っしてくれる!」
そういってわめいている少女を、近くに置いていた梱包用のビニール紐でぐるぐるに巻いた。
「なっ! なにをする!」
「元の世界に帰さないとお前をこのまま引き渡す。 お前魔王なんだろ。 報奨をもらえるかもしれん」
「や、やめよ! 魔法を使えば貴様なぞ、瞬殺だぞ! いいのか! いいんだな! いいんだよな!」
床でバッタのように跳ねながらそうわめいた。
「できんだろうが! お前が魔法を使えんのは知っているぞ!」
「な、なぜそれを!!」
目を白黒させて少女はおどろく。
「大声で自白していたんだよ! アホの子め!」
縛った少女をひっぱっていく。
「なっ!! やめよ! やめよ! わかった! わかった! お主の望みを叶えてやる! それでよかろう!」
「望みだと? ふん! 信じられるか! 解放したあと、寝首をかくつもりだろうが! そうはさせん!」
「まて! 余は魔王ぞ! 約束をたがえるなどせぬ! 疑うというならば余と神との魔法の契約にしよう!」
「魔法の契約だ?」
「うむ! 契約は絶対破れぬ! なっ! なっ!」
(願いか、魔法を使えるなら、ありえるか......)
「じゃあ証明して見せろよ」
「疑り深いやつめ...... よかろう見せてやる」
少女が何事か唱えると、目の前の空間が揺らぎ映像がうつる。
「これは......」
そこには城のような所で玉座に座る少女と、かしづくローブをまとったものがいた。
「よかろう契約だ。 お主の願いを聞き入れ力を授けよう」
「はっ! 魔王さま! ありがとうございます」
少女は立ち上がり杖をつくと魔法使いの体が光輝く。
「おお! 確かに約束通りの魔法です! ありがとうございます!」
そう魔法使いは深々と礼をすると去っていった。
「これはなんだ?」
「それはかつて人間の男に魔法を授けた時のものだ。 どうだこれで信じたか」
(確かにこいつだな...... でも幻覚をみせたという可能性もある)
「どうだ。 あの雄々しく威厳ある姿! まさに魔王であろう! あっはっはっは!」
いもむしのような姿で自称魔王は高笑いしている。
(うん、こいつアホの子だからたぶん本当だな。 さてどうする? こいつを連れていっても最悪嘘だと思われて斬首なんてこともあるし、手柄だけとられてなんの成果もえられん可能性もあるな。 それよりは......)
「よし、いいぞ。 でどんな契約だ」
俺は魔王の話を受けることにした。
「三度の願いができる。 余の魔力が及ぶ範囲だ。 まあ元の世界に帰るにはかなり魔力を回復させねばならんがな。 あとはお主には攻撃できぬ、そういう契約だ」
(ふむ、魔力とやらを回復させればいいのか、なら願いを無限にするか)
「もちろん。 願いを増やしたりはできんがな」
ニヤリと笑う。
(まあ、当然か...... 三度叶う願いに、攻撃されないか......)
「これは他者に命じたりもできんわけか」
「無論だ! そのような姑息なまね魔王がするか! ただあくまで願いは倫理的、法的なものを準拠するからな。 貴様はなんか怪しい」
下からいぶかしげにみあげてくる。
(ちっ! こいつただのアホの子じゃないか、だがこんな世界なら法等穴だらけだろういくらでもごり押しできる...... くくくっ)
「よし、その契約でいい」
縛っている紐をほどいた。
「よかろう、ならばいくぞ!」
ーー神との契約にしたがい、三つの汝が望みを叶えんーー
「ディヴァインプロミス」
ディンプルディと俺の体が互いに光輝き、すぐにおさまる。
「これで終わったのか......」
「ああ、これで余と神との契約は成立した」
こうして俺は魔王ディンプルディと契約し異世界生活をスタートさせた。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ブラフマン~疑似転生~
臂りき
ファンタジー
プロメザラ城下、衛兵団小隊長カイムは圧政により腐敗の兆候を見せる街で秘密裏に悪徳組織の摘発のため日夜奮闘していた。
しかし、城内の内通者によってカイムの暗躍は腐敗の根源たる王子の知るところとなる。
あらぬ罪を着せられ、度重なる拷問を受けた末に瀕死状態のまま荒野に捨てられたカイムはただ骸となり朽ち果てる運命を強いられた。
死を目前にして、カイムに呼びかけたのは意思疎通のできる死肉喰(グールー)と、多層世界の危機に際して現出するという生命体<ネクロシグネチャー>だった。
二人の助力により見事「完全なる『死』」を迎えたカイムは、ネクロシグネチャーの技術によって抽出された、<エーテル体>となり、最適な適合者(ドナー)の用意を約束される。
一方、後にカイムの適合者となる男、厨和希(くりやかずき)は、半年前の「事故」により幼馴染を失った精神的ショックから立ち直れずにいた。
漫然と日々を過ごしていた和希の前に突如<ネクロシグネチャー>だと自称する不審な女が現れる。
彼女は和希に有無を言わせることなく、手に持つ謎の液体を彼に注入し、朦朧とする彼に対し意味深な情報を残して去っていく。
――幼馴染の死は「事故」ではない。何者かの手により確実に殺害された。
意識を取り戻したカイムは新たな肉体に尋常ならざる違和感を抱きつつ、記憶とは異なる世界に馴染もうと再び奮闘する。
「厨」の身体をカイムと共有しながらも意識の奥底に眠る和希は、かつて各国の猛者と渡り合ってきた一兵士カイムの力を借り、「復讐」の鬼と化すのだった。
~魔王の近況~
〈魔海域に位置する絶海の孤島レアマナフ。
幽閉された森の奥深く、朽ち果てた世界樹の残骸を前にして魔王サティスは跪き、神々に祈った。
——どうかすべての弱き者たちに等しく罰(ちから)をお与えください——〉
異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」
マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。
目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。
近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。
さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。
新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。
※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。
※R15の章には☆マークを入れてます。
いじめられっ子の僕が可愛い人外娘と行く冒険旅〜但し人外娘へと変える方法が独特で〜
揚惇命
ファンタジー
肝田河豚男《キモダフグオ》は、去年まで女子校だった才媛《さいえん》高校に入学する。だが30人のクラスで、男は自分1人だけだった。女子の上位カーストである天谷麻弥《アマタニマヤ》、その取り巻きである今宮春香《イマミヤハルカ》に目をつけられ、虐めを受ける。そんな、肝田河豚男の癒しは、そんな自分に優しく声をかけてくれる裏川菜奈《ウラカワナナ》の存在だった。だが、それも脆く崩れ去る。なんと裏川菜奈こそが天谷麻弥と今宮春香。それにクラスの女子たちをコントロールしていたのだ。そのことを知った肝田河豚男は、大好きなVRMMORPGデモンズフロンティアの世界へと逃げようとする。しかし、運営会社が資金難で倒産して、突然のサービス終了。心の支えを失った肝田河豚男は、とうとう死ぬことを決意する。そして、向かった商業施設のビルの路地裏で怪しげな店を見つける。そこはどんな願いも一つだけ叶えてくれる魔法の店だった。そこでリストバンドを買った肝田河豚男は、半信半疑のまま大好きなデモンズフロンティアの復活を願う。目を開けるとそこは、デモンズフロンティアの世界だった。
※カクヨム様・小説家になろう様でも掲載しています。
※毎週月〜金の18時投稿予定。土日はお休み。
※バイオレンス要素と軽い性描写があるため苦手な方は、ブラウザバック推奨。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる