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捕まっといてやるか
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会った時から、昭文の様子はおかしかった。普段ならあたしに合わせる歩調が、なんだか中途半端に自分のペースだ。
顔、作ってる。その程度に、あたしは昭文の表情を見ることに、慣れてきてるわけだ。
「何か、あった?」
「何が?」
シネコンで映画を見て、ロビーに立つ。普段なら感想を言いあって、次に公開の映画のチラシなんかを眺めたりするのに。
「なんか、イマイチだったね」
「そうか?」
すっごく上の空の返事で、これからご飯を食べて帰るまで、昭文は一日中作った顔をするんだ。そう思ったら、我慢ができなかった。
「帰ろう」
「なんだ、買い物したいとか言ってなかったか?」
「要らなくなった」
何か言いたげな昭文を促して、車に戻る。
「昭文、何か我慢してるんでしょう?」
「いや、別に何も」
あたしの顔をしばらく眺めていた昭文が、呟く。半分後ろめたそうで半分諦めた顔で、普段の皮肉っぽい口調もニヤニヤ笑いも出ない。
「何かあったんなら、言ってよ。仕事のこと?」
「言っても仕方ない。しかるべき人には相談してるし」
確かに、あたしには保育園のことなんて、わからない。
わからなくて、何にも力になれないんなら、本当は聞いても仕方ないんだ。だけど、しかるべき人には相談ができて、あたしには弱音も吐かない。
そんなの、悔しい。あたしよりも昭文の感情に近い人がいるなんて、悔しい。あたしが知らないどこかで、昭文が誰かに頼っているんだと思うと、身体の内側がざわざわする。
「わかんなくても、言ってくれたっていいじゃない……」
あ、まずい。泣きたくなってきた。
「まさか、静音がそんな顔すると思わなかった」
「そんな顔?」
「心配してくれてんだな、ごめん。悪いな」
今、昭文の肩越しには青い空は見えない。ふっと歪んだ昭文の顔に、彼が思いの外、持ち重りのする感情を抱えていることに気がついた。
「箍が外れそうだ。責任取ってくれ」
アパートに引き返す道の途中、歯でも痛むような顔をした昭文は、なんだか頼りなかった。
「保育園で、子供の虐待の疑いを持ったときって、どうすると思う?」
「えっと、まず親に事情を……」
「虐待してる親が、虐待してますなんて言う例は、稀だ」
目の前で膝を抱える昭文は、大きな身体をもてあますように足をきゅっと身体に引きつけた。
「主任保育士と園長に相談して、気がつかないフリをするか、児童相談所へ通報するんだ。親が話を聞きそうな相手なら、それとなくカウンセリングを紹介する。それだけ」
「それって、その後そっちが対応してくれるってこと?」
確かにあたしでは、何の役にも立たない事情だ。
「うん。本人に自覚があれば話は早いんだけど、あからさまにネグレクトだとか傷があるとかじゃない場合、対応は遅い」
「それ以外に何かあるの?」
「まあ、本人には自覚のない虐待ってのもあるわけさ。詳しく話したくはないけど」
何か、見つけちゃったんだね。子供が傷ついている部分を見つけて、それで悩んでるのか。
「保育士の配置人数ってあるんだよ。公立は補助が入って恵まれてるけど、4歳児は30人に1名。それを過不足なく保育するには、ひとりにだけ関わるわけにはいかない。だけどな」
ああ、苦しそうだ。
「どんどん表情が消えていく子供がそこにいるのに、俺はどうもできない」
泣いてる。涙を流しているわけじゃないし、声を立ててるわけでもない。でも、昭文が泣いているのがわかる。手を貸したいのに、何かしたいのに何もできない。昭文を助けたくても、あたしも何もしてやれない。
大きな背中。あたしが乗ったってビクともしない背中は、あたしの短い腕じゃ抱えきれないかも知れない。でも、あたしは今、こうしたい。
膝を抱えて丸まった昭文の両肩から、腕をまわした。どうやっても体重が載っちゃうけれど、これであたしの気持ちが伝わるといい。
昭文が泣くんなら、一緒に泣いてあげる。あたしにできることなんて、本当にそれしかないけど。
「ごめんな」
「ううん。話、聞けて良かった」
これだけのことで、あたしは自分の心に確認ができたことを知った。
昭文と、生きてゆこう。
深い秋になりつつある。時折吹く風は冷たいけれども、まだすべては落ちていない木の葉の色を楽しみながら、歩く。森林公園の、雑木林を散策するコースだ。
お弁当持参はすっかりキマリゴトめいていて、本日は朝から一緒に作った。つまり、前の晩から昭文のアパートに居たってことだ。やっぱり夜中に目を覚ましちゃうのだけれど、隣に眠っているのが昭文だと確認すると、眠りの続きが訪れた。今に連続して眠れるようになると思う。ただ、昭文が使っているセミダブルのマットは狭い。
空が高い。やっぱり昭文には、空が似合う。仕事の悩みはちっとも解決していないみたいで、時々とても寂しい顔をする。あたしにはどうしてやることもできなくて、だけど、ひとりでそんな顔をさせたくない。あたしを膝の中に抱えて大きな溜息を吐く姿は、頼りなくて愛しい。あたしにできるのは、その厚い胸に寄りかかっていることだけだけれど。
「あの子、転園するんだ」
あの日からもう二週間経っていた。家庭の事情に保育士は口を出せないけれど、園長先生が“個人的に”相談に乗ることは咎められたりしない。園長室で繰り返される面談の最中、母親は泣いていたそうだ。
「離婚するまで、母親の実家で暮らすらしい。卒園まで保育できないのが、残念だ」
昨晩は言わなかったことを、急に話し出したのは、外の開放感だろうか。人間相手の仕事だから、プライバシーに関わることに対しての節度もあるだろう。
「夫婦喧嘩を見せつけ続けるのも、虐待のうちなんだよ。しかも両方からお互いの悪口を、子供に吹き込んでたらしい。とっとと別居しちゃった方が良かったのに、子供のためとか言って同居続けやがって」
吐き捨てるように言う。
「子供が壊れかけてるのに、俺は何もできない。無力が身に沁みたよ」
「あたしね、その子が昭文の受け持ちで良かったと思う」
空を見上げながら、言った。
「昭文が心を痛めてたの、その子にちゃんと伝わってると思うよ。昭文は味方だって、ちゃんとわかってると思う。子供って、敏感だもん」
お弁当の入ったバッグを下に下ろした昭文が、あたしの腰を掬う。また子供抱っこですか。いい加減にして欲しいな、これ。
「捕まえたぞ」
「何?」
「捕まえた。逃げられると思うなよ」
えーと。落ち込んでたんじゃないんですか。
「ひとつくらい、思い通りになったっていいだろ」
ひとつくらいって、もうすでに、いくつものことを思い通りにしてる気がするんですが。でもいいや。あたしの言葉で、ちょっと気分が変わったんだとしたら、あたしも嬉しい。
……捕まっといてやるか。
抱っこされたまま、昭文の首に腕をまわしてみた。雑木林の中は人が少ないし、あたしも昭文の言う方向に向かってるんだよって意思表示のつもり。
ねえ昭文、あたしたちって相性がいい。あたしの短気さと昭文の気の長さと、昭文の強引さとあたしの冷静さ。これからもっと知り合っていく過程で、喧嘩したり感情の齟齬があったりするかも知れないけど、とっても良い組み合わせだと思う。
「お弁当、食べようか」
広場に向かう途中、昭文は下を向いて、あたしの頭の天辺にキスした。立ったままじゃ視線も合わないあたしたちは、お互いを見ようとしなくちゃ表情も探れない。だけど、その分知り合う努力ができる。昭文のことをもっと知るために、あたしは昭文を見上げるのだ。
そして見上げた顔の後ろは、いつも青空だといい。あたしを見つけてくれて、ありがとう。そんなこと、口が裂けても言わないけどね。
背中合わせで、体重を全部預けて、寄りかかって座る。わかりにくいかも知れないけど、甘ったれてるんだよ、これでも。昭文の背中は大きくて、寄りかかってもビクともしない。突然立ち上がって、寄りかかったあたしが転ぶなんてことは、絶対にない。
あたしはこの場所が気に入ってて、昭文が黙って寄りかからせているのは、それを知ってるからでしょう?んん、幼稚園児に寄りかかられても、重くないとか言うかな。
「間違ってなかったな」
昭文がぽつりと言う。
「手元に置いとくのは、か弱くて頼りない姉ちゃんより、ちゃんと自己主張ができる喧しい女がいい」
褒めてんですか、喧嘩売ってんですか。
「俺は突っ走っちゃうからさ、引き摺られてついてきちゃう女は、多分不幸だ」
あたし、ずいぶん引き摺られて、巻き込まれた気がするんですが。結局昭文だけのペースで、ここまで来た気がする。
でも、そんなことはもう、どうでもいいや。とりあえず昭文の背中を背もたれにする特権は、あたしだけにある。
顔、作ってる。その程度に、あたしは昭文の表情を見ることに、慣れてきてるわけだ。
「何か、あった?」
「何が?」
シネコンで映画を見て、ロビーに立つ。普段なら感想を言いあって、次に公開の映画のチラシなんかを眺めたりするのに。
「なんか、イマイチだったね」
「そうか?」
すっごく上の空の返事で、これからご飯を食べて帰るまで、昭文は一日中作った顔をするんだ。そう思ったら、我慢ができなかった。
「帰ろう」
「なんだ、買い物したいとか言ってなかったか?」
「要らなくなった」
何か言いたげな昭文を促して、車に戻る。
「昭文、何か我慢してるんでしょう?」
「いや、別に何も」
あたしの顔をしばらく眺めていた昭文が、呟く。半分後ろめたそうで半分諦めた顔で、普段の皮肉っぽい口調もニヤニヤ笑いも出ない。
「何かあったんなら、言ってよ。仕事のこと?」
「言っても仕方ない。しかるべき人には相談してるし」
確かに、あたしには保育園のことなんて、わからない。
わからなくて、何にも力になれないんなら、本当は聞いても仕方ないんだ。だけど、しかるべき人には相談ができて、あたしには弱音も吐かない。
そんなの、悔しい。あたしよりも昭文の感情に近い人がいるなんて、悔しい。あたしが知らないどこかで、昭文が誰かに頼っているんだと思うと、身体の内側がざわざわする。
「わかんなくても、言ってくれたっていいじゃない……」
あ、まずい。泣きたくなってきた。
「まさか、静音がそんな顔すると思わなかった」
「そんな顔?」
「心配してくれてんだな、ごめん。悪いな」
今、昭文の肩越しには青い空は見えない。ふっと歪んだ昭文の顔に、彼が思いの外、持ち重りのする感情を抱えていることに気がついた。
「箍が外れそうだ。責任取ってくれ」
アパートに引き返す道の途中、歯でも痛むような顔をした昭文は、なんだか頼りなかった。
「保育園で、子供の虐待の疑いを持ったときって、どうすると思う?」
「えっと、まず親に事情を……」
「虐待してる親が、虐待してますなんて言う例は、稀だ」
目の前で膝を抱える昭文は、大きな身体をもてあますように足をきゅっと身体に引きつけた。
「主任保育士と園長に相談して、気がつかないフリをするか、児童相談所へ通報するんだ。親が話を聞きそうな相手なら、それとなくカウンセリングを紹介する。それだけ」
「それって、その後そっちが対応してくれるってこと?」
確かにあたしでは、何の役にも立たない事情だ。
「うん。本人に自覚があれば話は早いんだけど、あからさまにネグレクトだとか傷があるとかじゃない場合、対応は遅い」
「それ以外に何かあるの?」
「まあ、本人には自覚のない虐待ってのもあるわけさ。詳しく話したくはないけど」
何か、見つけちゃったんだね。子供が傷ついている部分を見つけて、それで悩んでるのか。
「保育士の配置人数ってあるんだよ。公立は補助が入って恵まれてるけど、4歳児は30人に1名。それを過不足なく保育するには、ひとりにだけ関わるわけにはいかない。だけどな」
ああ、苦しそうだ。
「どんどん表情が消えていく子供がそこにいるのに、俺はどうもできない」
泣いてる。涙を流しているわけじゃないし、声を立ててるわけでもない。でも、昭文が泣いているのがわかる。手を貸したいのに、何かしたいのに何もできない。昭文を助けたくても、あたしも何もしてやれない。
大きな背中。あたしが乗ったってビクともしない背中は、あたしの短い腕じゃ抱えきれないかも知れない。でも、あたしは今、こうしたい。
膝を抱えて丸まった昭文の両肩から、腕をまわした。どうやっても体重が載っちゃうけれど、これであたしの気持ちが伝わるといい。
昭文が泣くんなら、一緒に泣いてあげる。あたしにできることなんて、本当にそれしかないけど。
「ごめんな」
「ううん。話、聞けて良かった」
これだけのことで、あたしは自分の心に確認ができたことを知った。
昭文と、生きてゆこう。
深い秋になりつつある。時折吹く風は冷たいけれども、まだすべては落ちていない木の葉の色を楽しみながら、歩く。森林公園の、雑木林を散策するコースだ。
お弁当持参はすっかりキマリゴトめいていて、本日は朝から一緒に作った。つまり、前の晩から昭文のアパートに居たってことだ。やっぱり夜中に目を覚ましちゃうのだけれど、隣に眠っているのが昭文だと確認すると、眠りの続きが訪れた。今に連続して眠れるようになると思う。ただ、昭文が使っているセミダブルのマットは狭い。
空が高い。やっぱり昭文には、空が似合う。仕事の悩みはちっとも解決していないみたいで、時々とても寂しい顔をする。あたしにはどうしてやることもできなくて、だけど、ひとりでそんな顔をさせたくない。あたしを膝の中に抱えて大きな溜息を吐く姿は、頼りなくて愛しい。あたしにできるのは、その厚い胸に寄りかかっていることだけだけれど。
「あの子、転園するんだ」
あの日からもう二週間経っていた。家庭の事情に保育士は口を出せないけれど、園長先生が“個人的に”相談に乗ることは咎められたりしない。園長室で繰り返される面談の最中、母親は泣いていたそうだ。
「離婚するまで、母親の実家で暮らすらしい。卒園まで保育できないのが、残念だ」
昨晩は言わなかったことを、急に話し出したのは、外の開放感だろうか。人間相手の仕事だから、プライバシーに関わることに対しての節度もあるだろう。
「夫婦喧嘩を見せつけ続けるのも、虐待のうちなんだよ。しかも両方からお互いの悪口を、子供に吹き込んでたらしい。とっとと別居しちゃった方が良かったのに、子供のためとか言って同居続けやがって」
吐き捨てるように言う。
「子供が壊れかけてるのに、俺は何もできない。無力が身に沁みたよ」
「あたしね、その子が昭文の受け持ちで良かったと思う」
空を見上げながら、言った。
「昭文が心を痛めてたの、その子にちゃんと伝わってると思うよ。昭文は味方だって、ちゃんとわかってると思う。子供って、敏感だもん」
お弁当の入ったバッグを下に下ろした昭文が、あたしの腰を掬う。また子供抱っこですか。いい加減にして欲しいな、これ。
「捕まえたぞ」
「何?」
「捕まえた。逃げられると思うなよ」
えーと。落ち込んでたんじゃないんですか。
「ひとつくらい、思い通りになったっていいだろ」
ひとつくらいって、もうすでに、いくつものことを思い通りにしてる気がするんですが。でもいいや。あたしの言葉で、ちょっと気分が変わったんだとしたら、あたしも嬉しい。
……捕まっといてやるか。
抱っこされたまま、昭文の首に腕をまわしてみた。雑木林の中は人が少ないし、あたしも昭文の言う方向に向かってるんだよって意思表示のつもり。
ねえ昭文、あたしたちって相性がいい。あたしの短気さと昭文の気の長さと、昭文の強引さとあたしの冷静さ。これからもっと知り合っていく過程で、喧嘩したり感情の齟齬があったりするかも知れないけど、とっても良い組み合わせだと思う。
「お弁当、食べようか」
広場に向かう途中、昭文は下を向いて、あたしの頭の天辺にキスした。立ったままじゃ視線も合わないあたしたちは、お互いを見ようとしなくちゃ表情も探れない。だけど、その分知り合う努力ができる。昭文のことをもっと知るために、あたしは昭文を見上げるのだ。
そして見上げた顔の後ろは、いつも青空だといい。あたしを見つけてくれて、ありがとう。そんなこと、口が裂けても言わないけどね。
背中合わせで、体重を全部預けて、寄りかかって座る。わかりにくいかも知れないけど、甘ったれてるんだよ、これでも。昭文の背中は大きくて、寄りかかってもビクともしない。突然立ち上がって、寄りかかったあたしが転ぶなんてことは、絶対にない。
あたしはこの場所が気に入ってて、昭文が黙って寄りかからせているのは、それを知ってるからでしょう?んん、幼稚園児に寄りかかられても、重くないとか言うかな。
「間違ってなかったな」
昭文がぽつりと言う。
「手元に置いとくのは、か弱くて頼りない姉ちゃんより、ちゃんと自己主張ができる喧しい女がいい」
褒めてんですか、喧嘩売ってんですか。
「俺は突っ走っちゃうからさ、引き摺られてついてきちゃう女は、多分不幸だ」
あたし、ずいぶん引き摺られて、巻き込まれた気がするんですが。結局昭文だけのペースで、ここまで来た気がする。
でも、そんなことはもう、どうでもいいや。とりあえず昭文の背中を背もたれにする特権は、あたしだけにある。
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