346 / 362
第5章
思い浮かんだ疑問
しおりを挟む
捕らえた刺客の記憶を弄る
以前悪魔のバグさんに記憶を操れる悪魔っているの?って聞いたことがあって、いるよって言われたことがある。
ちなみにバクさんは夢を見せることで記憶を曖昧にさせることは出来るみたいだけど、自由自在に操れたりはしないんだって。
記憶を操れる悪魔から協力を得られるかは分からないけれどどうですかっと上に報告を上げたところ、なかなか許可が下りないまま一週間が経過した。
僕は今実家にいるのだけど、やって来る刺客の数が多すぎるうえにそこそこ腕の立つ者ばかりで…処理は警備隊の方たちがやってくれているのだけど気配も音もまったくの無みたいにはできないようでアーバスノイヤー家の皆が寝不足に陥っている。
そんな一週間の間にヴァールハイト殿は僕が捕縛者の脳を弄るかもしれない前に拷問官として自分の手で吐かせてみせるって凄く頑張ったみたいで、依頼者については大方目星が付いたみたい。
確証はまだ得られていないけれど、捕縛した刺客から絞り出した情報を整理したところ、ずっとアーナンダ国を手に入れようと企んでいたアイダオ国から送られて来た可能性が高いと判断されたみたいだ。
アイダオ国は元々海賊だった者達が集まってできた国で、国と言っても国際で認められているわけではない非承認国家らしい。
だから貴族の教育の中でも本当にサラッとしか触れてなくて、知らせを受けた時にはそんな国あったっけ?と首を傾げたほどだ。
そんな国がどうして国王達だけでなく僕を狙うのか
それはやっぱり僕が龍神の加護を与えられているから。
今の機会にアーナンダ国へ攻め入りたいがレッドドラゴンが目障り。
最近は戦場からレッドドラゴンは離脱しているが、僕が居る限り何時レッドドラゴンによる攻撃を受けるか分からないからという理由で僕を排除しようとしているのだとか。
「うがぁあ・・・・」
にゃおん
背後で男の悲鳴と坊の可愛らしい鳴き声が聞こえてきた時にふっとひとつの疑問が浮かんだ。
アーナンダ国に龍神の加護を与えられている者がいるというのは、もう僕もそこまで隠していないし他国へと広まっても可笑しくはない。
だけれど、他国のしかもアーナンダ国からは結構離れているアイダオ国が龍神の加護を与えられている者がいるという情報だけでなく、その加護を与えられているのが僕だと特定するにはあまりにも噂が広まる速度が速すぎる。
少し前から違和感を抱いていたのだけど、アイダオ国の件でやっと何に違和感を抱いているのかはっきりさせることだできた。
「っが!」
ボトっと影の中に沈んだ刺客を見送ってから冷え切ったベッドの中に坊を抱いて寝転がる。
コルダがいない今、僕の所まで辿り着く刺客は多い。
意識がない間にどうなるか分からないからあまりしたくはなかったのだけど、今は少しでも睡眠の時間が必要と判断し影の中にベッドごと沈んでいく。
坊に2時間経ったら起こしてねっと伝え、僕は自分自身に睡眠魔法をかけ強制的に眠りについた。
以前悪魔のバグさんに記憶を操れる悪魔っているの?って聞いたことがあって、いるよって言われたことがある。
ちなみにバクさんは夢を見せることで記憶を曖昧にさせることは出来るみたいだけど、自由自在に操れたりはしないんだって。
記憶を操れる悪魔から協力を得られるかは分からないけれどどうですかっと上に報告を上げたところ、なかなか許可が下りないまま一週間が経過した。
僕は今実家にいるのだけど、やって来る刺客の数が多すぎるうえにそこそこ腕の立つ者ばかりで…処理は警備隊の方たちがやってくれているのだけど気配も音もまったくの無みたいにはできないようでアーバスノイヤー家の皆が寝不足に陥っている。
そんな一週間の間にヴァールハイト殿は僕が捕縛者の脳を弄るかもしれない前に拷問官として自分の手で吐かせてみせるって凄く頑張ったみたいで、依頼者については大方目星が付いたみたい。
確証はまだ得られていないけれど、捕縛した刺客から絞り出した情報を整理したところ、ずっとアーナンダ国を手に入れようと企んでいたアイダオ国から送られて来た可能性が高いと判断されたみたいだ。
アイダオ国は元々海賊だった者達が集まってできた国で、国と言っても国際で認められているわけではない非承認国家らしい。
だから貴族の教育の中でも本当にサラッとしか触れてなくて、知らせを受けた時にはそんな国あったっけ?と首を傾げたほどだ。
そんな国がどうして国王達だけでなく僕を狙うのか
それはやっぱり僕が龍神の加護を与えられているから。
今の機会にアーナンダ国へ攻め入りたいがレッドドラゴンが目障り。
最近は戦場からレッドドラゴンは離脱しているが、僕が居る限り何時レッドドラゴンによる攻撃を受けるか分からないからという理由で僕を排除しようとしているのだとか。
「うがぁあ・・・・」
にゃおん
背後で男の悲鳴と坊の可愛らしい鳴き声が聞こえてきた時にふっとひとつの疑問が浮かんだ。
アーナンダ国に龍神の加護を与えられている者がいるというのは、もう僕もそこまで隠していないし他国へと広まっても可笑しくはない。
だけれど、他国のしかもアーナンダ国からは結構離れているアイダオ国が龍神の加護を与えられている者がいるという情報だけでなく、その加護を与えられているのが僕だと特定するにはあまりにも噂が広まる速度が速すぎる。
少し前から違和感を抱いていたのだけど、アイダオ国の件でやっと何に違和感を抱いているのかはっきりさせることだできた。
「っが!」
ボトっと影の中に沈んだ刺客を見送ってから冷え切ったベッドの中に坊を抱いて寝転がる。
コルダがいない今、僕の所まで辿り着く刺客は多い。
意識がない間にどうなるか分からないからあまりしたくはなかったのだけど、今は少しでも睡眠の時間が必要と判断し影の中にベッドごと沈んでいく。
坊に2時間経ったら起こしてねっと伝え、僕は自分自身に睡眠魔法をかけ強制的に眠りについた。
240
お気に入りに追加
3,132
あなたにおすすめの小説
もしかして俺の主人は悪役令息?
一花みえる
BL
「ぼく、いいこになるからね!」
10歳の誕生日、いきなりそう言い出した主人、ノア・セシル・キャンベル王子は言葉通りまるで別人に生まれ変わったような「いい子」になった。従者のジョシュアはその変化に喜びつつも、どこか違和感を抱く。
これって最近よく聞く「転生者」?
一方ノアは「ジョシュアと仲良し大作戦」を考えていた。
主人と従者がおかしな方向にそれぞれ頑張る、異世界ほのぼのファンタジーです。
前世である母国の召喚に巻き込まれた俺
るい
BL
国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。
優しい庭師の見る夢は
エウラ
BL
植物好きの青年が不治の病を得て若くして亡くなり、気付けば異世界に転生していた。
かつて管理者が住んでいた森の奥の小さなロッジで15歳くらいの体で目覚めた樹希(いつき)は、前世の知識と森の精霊達の協力で森の木々や花の世話をしながら一人暮らしを満喫していくのだが・・・。
※主人公総受けではありません。
精霊達は単なる家族・友人・保護者的な位置づけです。お互いがそういう認識です。
基本的にほのぼのした話になると思います。
息抜きです。不定期更新。
※タグには入れてませんが、女性もいます。
魔法や魔法薬で同性同士でも子供が出来るというふんわり設定。
※10万字いっても終わらないので、一応、長編に切り替えます。
お付き合い下さいませ。
婚約者の恋
うりぼう
BL
親が決めた婚約者に突然婚約を破棄したいと言われた。
そんな時、俺は「前世」の記憶を取り戻した!
婚約破棄?
どうぞどうぞ
それよりも魔法と剣の世界を楽しみたい!
……のになんで王子はしつこく追いかけてくるんですかね?
そんな主人公のお話。
※異世界転生
※エセファンタジー
※なんちゃって王室
※なんちゃって魔法
※婚約破棄
※婚約解消を解消
※みんなちょろい
※普通に日本食出てきます
※とんでも展開
※細かいツッコミはなしでお願いします
※勇者の料理番とほんの少しだけリンクしてます
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て運命の相手を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
────────────
※感想、いいね大歓迎です!!
ツンデレ貴族さま、俺はただの平民です。
夜のトラフグ
BL
シエル・クラウザーはとある事情から、大貴族の主催するパーティーに出席していた。とはいえ歴史ある貴族や有名な豪商ばかりのパーティーは、ただの平民にすぎないシエルにとって居心地が悪い。
しかしそんなとき、ふいに視界に見覚えのある顔が見えた。
(……あれは……アステオ公子?)
シエルが通う学園の、鼻持ちならないクラスメイト。普段はシエルが学園で数少ない平民であることを馬鹿にしてくるやつだが、何だか今日は様子がおかしい。
(………具合が、悪いのか?)
見かねて手を貸したシエル。すると翌日から、その大貴族がなにかと付きまとってくるようになってーー。
魔法の得意な平民×ツンデレ貴族
※同名義でムーンライトノベルズ様でも後追い更新をしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる