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第4章
対価にされる
しおりを挟む決起日まであと1日と言う時に僕は3番から呼び出された。
ノヴァは居ない。
「はぁ…君は特別魔力の多い子みたいだからきっと5番は君を対価に選ぶ。計画は必ず成功させたいけれど…」
彼は僕の顔を見ては溜息を吐き、ぶつぶつと言葉を呟いては項垂れている。
5番が僕を対価に選ぶ。
その言葉で、5番が集団の中から犠牲を出してでもことを成功させようとしていることが分かった。
裏切者に敏感な彼が僕を憐れんでか、裏切者になろうとしている。
けれど、やはり裏切りたくないのかぶつぶつと呟くしかできていない。
「おい3番。そいつが最近入った魔力量の多いクソガキか。」
「あぁ1番。そうなんだ。この子はきっと対価にされる…僕は他者を対価にしてまでことを進めて後悔しないのか…」
「後悔?っは!そんなのするに決まってんだろうが。今回の計画で死ぬ奴が一人もいないとでも思っていたのか?んな訳ねーだろ。どーせ闇属性なんか遅かれ早かれ死ぬんだ。諦めろ。」
「っ…」
僕達の所に現れた1番が3番へときつく言うが、彼は激高型であまり理性のある者ではないと思っていたからかとても以外だった。
そして彼は自分達を世界に受け入れてもらうためにことを起こすのではなく、彼はもうこの世界を諦めていて早く終わらせてしまいたいのだと理解した。
諦めろ
そう言った1番の声は無気力でそしてとても冷たかった。
「お前も諦めろ。」
1番は僕にもそう言ってから立ち去って行った。
3番は申し訳なさそうな顔をして僕の頭を撫でるが何も言う事はなく、しばらくしてお戻りっと言われ解放された。
僕は自分が呪術の為に対価にされることよりも、彼等が僕を何歳だと思っているのかの方が気になる。
何かすごい小さい子に対するような感じだったのは気のせいだと思いたい。
確かに平均より小さい背で、甘やかされて育ってきたからちょっと甘ったれた感じが滲み出ていることは認めるが…僕は立派な17歳。
もうすぐ成人する年齢である。
問いただしたい気持ちはあるが、今はそんなことをしている場合じゃないので我慢。
ノヴァの所へ戻り僕が対価に選ばれていることを説明すると、すっごく怒り出した。
「処す。」
って言って、魔法をぶっぱなそうとするから慌てて止めた。
そうして僕は荒ぶるノヴァをコルダに止めてもらって、決行の日、5番に拘束されて魔法陣の上に乗っけられた。
_________
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登場人物増えすぎて私もぷちぱにっくですが、何とか進めていきます(笑)
これからもどうぞよろしくお願いします。
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