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第2章
死んだ魚の目はこれか
しおりを挟むランチを終えて、とーさまとにぃ様はご多忙なのでお仕事に戻ってしまわれたけど、ノヴァはもう少し居てくれるので一緒に食後ののんびりタイムを過ごしている。
ノヴァも忙しのだけど、誕生日くらいは休みなよって強く、強く言い聞かせたので今日は1日休みになっている。
皆忙しいのに僕はわりと暇だ。
これでよいのだろうか…と思う日も少なくない。
まぁ、この悩みはまた別の日に考えるとして…今日はノヴァの誕生日を精一杯祝おう!
「ノヴァは学院どうしてたの?」
もうすぐ学院生になることもあって、にぃ様に学院生活について色々聞いているのだけど、チラッとノヴァは学院に通ってないって聞いたことを思い出して尋ねた。
「あぁ…魔法はもちろん、勉学についても人よりできたから飛び級で10歳の頃卒業した。というより、させられた。」
ちょっと死んだ魚の目をするノヴァ。
どうやら短い間だけど学院には通ってたみたい。
これ以上聞いたら何だかノヴァの目が更に濁ってしまいそうだったので「へぇ~」と返してこの話は終わりにする。
あとでにぃ様にノヴァは一応学院に通っていたことを教えてあげよう。
「そういえば、ノヴァってどの辺りに住んでるの?」
そういえば来てもらうばかりでノヴァの住んでる所知らないなぁと思って聞いてみる。
今更な質問にノヴァが少し呆れた顔をしたのを僕は見逃さない。
「国境の森林の中だ。魔物もよくでるし、森の精霊シルヴァヌスも居る。」
なんか思ったよりも凄い所にいるっぽい。
「国境ってどこの?今度お邪魔してもいい?」
「北の方だ。王家からなるべく離れたところに居ることにしてる。危ないから駄目だ。」
また死んだ目してる…
「分かった。強くなってからお邪魔するね。」
「そういうことでは…」
何か僕の望まない言葉を口にしそうだったノヴァにニコッと強めに微笑んでそれ以上言わさせない。
ノヴァははぁーっと大きな溜息を吐いてその先は言わずに僕の頭に強めに掌をのせ、強めにグシャグシャする。
ノヴァのお家に行ってみたいのはもちろん、僕は魔物にもすごく興味があるし、森の精霊にも興味津々だ。
誕生日にとーさまから魔物図鑑を貰ってどのモンスターにどんな危険があるのかとか急所だとかそういうのは何となく把握している。
最悪ドボンすればいいんだよっと胸を張って言った僕にノヴァは闇属性の魔物に遭遇したら意味ないよって教えてくれた。
やっぱり、闇属性が以外の魔法もある程度使えるようになって今よりレベルアップしてからノヴァのお家にお邪魔しよう。
もし駄目だったら強いにぃ様やヨハネス連れていけばいいや。
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※前ページに少し文を足しました。
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