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46話 満足と不満
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46話 満足と不満
どうせ死ぬなら、俺を犯してから死ぬくらいの強欲さを持ち合わせろよ!!
優しい笑顔で
『できたよ♡食べよ』ってかずまが言った。
ダイニングテーブルにかずまお手製のペペロンチーノが置かれ、サラダやスープが添えられた。
…俺が寝てる間に、作ってくれたんだ…。
『ごめん…俺、寝てて、なんもしてないし…かず…最後の食事なのに…俺の好きなものだし…』
自分がわがままだって思ってなかったけど、改めて実感してしまった…。
かずまはにこにこしながら
『俺、しょうくんに振り回されるのけっこう好きなんだ。二個しか入ってないアイスも1個当たり前のように奪っていったり、かずの漫画は俺も読むの当たり前って言ってるとことか。やだなって思わなくて、可愛いって思っちゃうんだよな』
優しい顔したかずまがこれから数時間後に死んでしまうなんて、信じられなかった…。
『だから、最後にしょうくんの大好きなペペロンチーノ作ってあげられて、ほんとに嬉しい!ほんとは…これからも…ずっと、作ってあげたかっだんだけど…。……ほらっ!せっかく作ったんだから、美味しく食べよっ!最後の晩餐!!』
かずまは椅子に座って、俺にも椅子に座る様に手で合図した。
俺は促されるままに座って、両手を合わせて
ふたり一緒に
『頂きますっ』と、言って食べ始めた。
口いっぱいに頬張って美味しそうに食べるかずまを見るのが好きや。こっちまで幸せな気分になる。
俺はこんな光景を何度も何度も見て来た。
なんで今まで気が付かなかったんだろう?
女の子と一緒に遊んでも、気になるのはかずまだし。
友達と遊ぶと楽しいけど、かずまほど落ち着いたり安心する人は誰も居ない。
そして、いなくなって寂しいと思える人は…
かずまだけ…。
それなのに…
なんで今まで気が付かんかったん?
今更、自分を責めても遅い。
『ご馳走さま』
かずまはそう言って、俺がスープを飲み干すのを見ていた。
『美味しかった?』
『うん…美味しかった。最高の夕飯だったっ!!』
『良かった♡』
かずまは嬉しそうに席を立って、お皿を運んで行った。
俺も、食べ終わった食器を持って流しへ行った。
それから、いつもみたいにふたりで食器を洗って…
リビングのソファにふたりでごろんって横になった。
昔から変わらない。
食後のまったりタイム。
頭は反対を向いていたけど、俺は向きを変えてかずまにぴったりとくっつくように後ろからハグした。
『ソファから落ちちゃうんですけど』
ふふって笑いながらかずまが言った。
『じゃベッド行こっ!』
絶対俺が言わなそうな言葉…だけど、今は…言う!
今、言わんでいつ言うんだよ!!
俺の髪をすくように撫でて
『無理しないでいいから。俺はすごく幸せだからさ!しょうくんに残る俺の記憶が【痛い】が最後は嫌やだから、無理しなくていい』
『痛くないわっ!!全然平気だしっ!!なんなら、めっちゃ気持ちいいしっ!お前のなんて余裕で挿入るしっ!!』
がははって、全然色気のない笑い方でかずまは笑った。
よく考えて見れば…俺、なんてこと言ってんだよ。時分でも恥ずかしく成るようなこと平気で行ってた。
狭いソファでお互いの体温感じてるだけで満足なの?
俺は、全然満足じゃないっ!
もっと、もっとかずまが欲しい!!
意外と俺は欲張りだったみたいだ!
かずまの頭の上の数字は
【9H】になっていた。
焦る気持ちと裏腹に、かずまは穏やかにこの時間を過ごしていた。
そんなんで満足できるわけない!!
もっと、もっと…
かずまを俺にちょうだいっ!!
どうせ死ぬなら、俺を犯してから死ぬくらいの強欲さを持ち合わせろよ!!
優しい笑顔で
『できたよ♡食べよ』ってかずまが言った。
ダイニングテーブルにかずまお手製のペペロンチーノが置かれ、サラダやスープが添えられた。
…俺が寝てる間に、作ってくれたんだ…。
『ごめん…俺、寝てて、なんもしてないし…かず…最後の食事なのに…俺の好きなものだし…』
自分がわがままだって思ってなかったけど、改めて実感してしまった…。
かずまはにこにこしながら
『俺、しょうくんに振り回されるのけっこう好きなんだ。二個しか入ってないアイスも1個当たり前のように奪っていったり、かずの漫画は俺も読むの当たり前って言ってるとことか。やだなって思わなくて、可愛いって思っちゃうんだよな』
優しい顔したかずまがこれから数時間後に死んでしまうなんて、信じられなかった…。
『だから、最後にしょうくんの大好きなペペロンチーノ作ってあげられて、ほんとに嬉しい!ほんとは…これからも…ずっと、作ってあげたかっだんだけど…。……ほらっ!せっかく作ったんだから、美味しく食べよっ!最後の晩餐!!』
かずまは椅子に座って、俺にも椅子に座る様に手で合図した。
俺は促されるままに座って、両手を合わせて
ふたり一緒に
『頂きますっ』と、言って食べ始めた。
口いっぱいに頬張って美味しそうに食べるかずまを見るのが好きや。こっちまで幸せな気分になる。
俺はこんな光景を何度も何度も見て来た。
なんで今まで気が付かなかったんだろう?
女の子と一緒に遊んでも、気になるのはかずまだし。
友達と遊ぶと楽しいけど、かずまほど落ち着いたり安心する人は誰も居ない。
そして、いなくなって寂しいと思える人は…
かずまだけ…。
それなのに…
なんで今まで気が付かんかったん?
今更、自分を責めても遅い。
『ご馳走さま』
かずまはそう言って、俺がスープを飲み干すのを見ていた。
『美味しかった?』
『うん…美味しかった。最高の夕飯だったっ!!』
『良かった♡』
かずまは嬉しそうに席を立って、お皿を運んで行った。
俺も、食べ終わった食器を持って流しへ行った。
それから、いつもみたいにふたりで食器を洗って…
リビングのソファにふたりでごろんって横になった。
昔から変わらない。
食後のまったりタイム。
頭は反対を向いていたけど、俺は向きを変えてかずまにぴったりとくっつくように後ろからハグした。
『ソファから落ちちゃうんですけど』
ふふって笑いながらかずまが言った。
『じゃベッド行こっ!』
絶対俺が言わなそうな言葉…だけど、今は…言う!
今、言わんでいつ言うんだよ!!
俺の髪をすくように撫でて
『無理しないでいいから。俺はすごく幸せだからさ!しょうくんに残る俺の記憶が【痛い】が最後は嫌やだから、無理しなくていい』
『痛くないわっ!!全然平気だしっ!!なんなら、めっちゃ気持ちいいしっ!お前のなんて余裕で挿入るしっ!!』
がははって、全然色気のない笑い方でかずまは笑った。
よく考えて見れば…俺、なんてこと言ってんだよ。時分でも恥ずかしく成るようなこと平気で行ってた。
狭いソファでお互いの体温感じてるだけで満足なの?
俺は、全然満足じゃないっ!
もっと、もっとかずまが欲しい!!
意外と俺は欲張りだったみたいだ!
かずまの頭の上の数字は
【9H】になっていた。
焦る気持ちと裏腹に、かずまは穏やかにこの時間を過ごしていた。
そんなんで満足できるわけない!!
もっと、もっと…
かずまを俺にちょうだいっ!!
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