死神のカウントダウン

白夜

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38話 俺の準備

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38話 俺の準備


最後の晩餐をさぁ、始めよう!!

って、盛り上がってるのに…

『砂が服についてる!!風呂に入って来ぃ!!』

実家に着いて早々、かずまのおかんモードが発動する。

『ちょっとくらい大丈夫!!』

『だめ!ダメです!!家から追い出すぞ!!』
こんなところで綺麗好き出すのやめて…。

渋々準備された風呂に向かう。
小さな頃、よく一緒に入ったかずまの家のお風呂。
今、一緒に入ったら…けっこう狭いよな…なんてあの頃と変わらないお風呂を見回した。

シャワーを浴びながら…

気が付いた!!

これ、チャンスじゃん!
自然な流れで風呂に入れたって事だよな?

このまま、濡れてイケてる俺を襲わせればいいんじゃないか?

俺!天才!!
よし、風呂上りの俺爆イケ作戦で行こう!!

あ…りおんくんに言われた準備…

なんも考えてなかった…。
それに、今まで自分で後ろ弄った事なんて無いし…
そっと、自分の後孔に手を伸ばす…

そっとその蕾に指を沈める

…う゛っ…ぅう゛っ…

無理…。

無理だ…。
指でさえ挿入らない。

でも、今日しかない!
指1本挿入しただけで、違和感しかない!

そもそもカラダがそういう作りになってないんだよ!女の子と違うんだから、無理だって!!

あんなの挿入る訳がない!!

自分に言い訳したけど…

…やるしか、ない…
これで、最後なんだから…。
やらなかったら、一生後悔する!

裂けようが流血しようが…やるしかないっ!

ぐっと奥へ指を押し込んだ。
その時

『しょうくん!!着替えココに置いておくね~~』

脱衣所からかずまの声が聞こえた。

『あっ!うっうんっ!サンキュっ!』

焦って、声が上ずってしまったけど…
かずまはそのまま去っていった。

ふぅ~浴室開けられたらどうしようかと思って、冷や冷やしたわ!

それから、何回か挑戦したけど…違和感しかないし、気持ちいいには程遠くて、気持ちはすっかり萎えてた

…なんか、りおんくんが言ってたみたいには上手くいきそうにない…

時間かかりすぎて

『しょうくん?お風呂で遊んでるの?』って、脱衣場から声が聞こえて

『あっ遊んでないしっ!!これから出る所だしっ!』
慌てて指を抜いて、平静を装った。
内心どぎまぎして、慌ててしまった。
自分で解すの諦めて、シャワーを止めて浴室を後にした。

はぁ~っっと、大きくため息ついて、がっくり肩を落とす。

でも、こんなとこで落ちこんでる場合じゃないっ!!
何とかなるっ!…そう思うしかない!!

用意されていたタオルで体を拭いて、首にタオルをかけてかずまがいるリビングへ向かった。

濡れた俺は、イケてるか鏡で確認してきたから、大丈夫!なかなかいい感じに、えろい!!
これで、ちょっと瞳を潤ませて、甘い声出せば…かずまもイチコロ?

そう思う事で、落ち込んだ気持ちをあげるしかなかった。

ソファに座って、ぼーっとコーヒー飲んでるかずまに

『出たっ!』って、声をかけると

かずまは俺を見上げる様に視線をあげた。

視線が絡む

一瞬、かずまが固まった様に思えたけど、かずまは直ぐに視線を反らして、

『コーヒー…じゃないか、水飲む?風呂上りだもんな?』
って、立ち上がってキッチンへ向かった。

…今、いい雰囲気になりそうだったのに!
それを避けた?

水のペットボトル手渡されて、
『服…返さないでいいから。』
って、俺と視線合わせない様にソファに座るかずま

カチンと来て、ペットボトルの蓋を力いっぱい回して、ゴクゴクと一気に水を半分まで飲み、また蓋を閉めて

かずまに詰め寄った。

『おいっ!なんでさっきから俺見ないの?』

『別に…いつもと同じだろ?』
白々しく答えるかずま

『どこが同じだよ!どう見たって不自然だろ?』

明らかに、かずまの視界の中に俺が映らないようにされている。

ソファに座ったかずまの前に立ちはだかって

『ここに来た時、俺言ったよな?お前が好きだって!!』

かずまは俯いて、一言

『…ごめん…』

俺もお風呂に入って来るからって、それだけ言って浴室へ行った。

はぁ?ごめんってなに?

ごめんってなんなんだよ!!
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