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37話 最後への準備
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37話 最後への準備
砂場でキスしをした。
…でも、それ以上はダメって言われてるみたいに流されて…
それ以上はだめなの?
死んでしまうから…?
俺とはこれ以上深い関係にならないってこと?
そんなもやもやした気持ち抱えて、定食屋へ向かった。
歩きながら、チラッとかずまの頭の上の数字を確認する
【18H】
残り時間は18時間…。
どんだけ無駄に公園で遊んでんだよ俺!!
楽しすぎて…遊びに夢中になりすぎた。
キスしたけど…
かずまの反応はイマイチだし!
もっと、嬉しそうにしてくれるんかと思ったのに、それ以上はさせないってオーラ出してて、かずまの反応に落ち込む自分がいた。
開店の少し前に着いてしまったけど、
『あれ、しょうくんとかずくんかい?久しぶり!ふたり揃って帰って来たのかい?一人暮らしだろ?どうだ!大学生は?』
『そうなんすよ。おじさんの生姜焼き食べたくなっちゃって!!』
俺が言うと、おじさんは
『少し早いけど、店開けるから!』って、のれんをかけて俺たちを店の中に招いてくれた。
『ふたりとも、生姜焼き定食でいいか?』
『はいっ!!』ふたり揃って返事をした。
しばらくすると、目の前には山盛りの生姜焼き定食が置かれた。
『玉子焼きもサービスっ!好きだったろ?』
俺が好きなの覚えててくれてたんだ!!
すると、
『よかったな』って、まるでおかんみたいにかずまが言った。
お腹いっぱい食べて、おじさんと少しおしゃべりして店を出た。
かずまの頭の上の数字は【17H】になっていた。
時間て…こんなに早く進むんだったっけ?
もう、時間が無いっ!
『かずっ!俺んちとお前の実家どっちがいい?』
『え?なに?』
『どっちで最後を過ごしたいかって聞いてるんだよっ!』
『ん~……えっ?最後って…しょうくんなんで?』
『いいからっ!答えろっ!時間無いんだよ!』
『…実家…かな…』
かずまがボソっと答えた。
『よしっ!わかった!夕飯何食べたい?』
『いや…いや、今昼食べたばかりじゃん。』
戸惑うかずまなんかお構いなしに、強めの口調で
『最後に何食べたいかって聞いてんだよ!!』
『…食べたいものは…ない。でも、しょうくんと一緒に食べたい…。』
うん。と頷いて、
それなら…
実家に行く前に、スーパーに寄って
『ペペロンチーノの材料をこのかごに入れて!あと、かずまが食べたいもの全部っ!!』
かごを差し出した。
かずまの顔はずっと混乱していて…
たぶん、なんで俺がかずまの【最後】を知っているのか、スゴイ考えてるんだと思う。
それでも、今はまだ教えてあげない!
スーパーのかごには次々に材料が入れられて、最後に…
バニラをお餅で包んだアイスをひとつ、かごに入れたかずまが
『これでいいよ。』って、戸惑いながら笑った。
会計を済ませて、急ぎ足でかずまの実家へ向かう。
『アイス溶けちゃうから、急いで帰ろっ』
そう言ったけど、ほんとは…
時間がもうないから…
少しの時間も無駄には出来ないから!!
さぁ、最後の晩餐を始めよう!!
砂場でキスしをした。
…でも、それ以上はダメって言われてるみたいに流されて…
それ以上はだめなの?
死んでしまうから…?
俺とはこれ以上深い関係にならないってこと?
そんなもやもやした気持ち抱えて、定食屋へ向かった。
歩きながら、チラッとかずまの頭の上の数字を確認する
【18H】
残り時間は18時間…。
どんだけ無駄に公園で遊んでんだよ俺!!
楽しすぎて…遊びに夢中になりすぎた。
キスしたけど…
かずまの反応はイマイチだし!
もっと、嬉しそうにしてくれるんかと思ったのに、それ以上はさせないってオーラ出してて、かずまの反応に落ち込む自分がいた。
開店の少し前に着いてしまったけど、
『あれ、しょうくんとかずくんかい?久しぶり!ふたり揃って帰って来たのかい?一人暮らしだろ?どうだ!大学生は?』
『そうなんすよ。おじさんの生姜焼き食べたくなっちゃって!!』
俺が言うと、おじさんは
『少し早いけど、店開けるから!』って、のれんをかけて俺たちを店の中に招いてくれた。
『ふたりとも、生姜焼き定食でいいか?』
『はいっ!!』ふたり揃って返事をした。
しばらくすると、目の前には山盛りの生姜焼き定食が置かれた。
『玉子焼きもサービスっ!好きだったろ?』
俺が好きなの覚えててくれてたんだ!!
すると、
『よかったな』って、まるでおかんみたいにかずまが言った。
お腹いっぱい食べて、おじさんと少しおしゃべりして店を出た。
かずまの頭の上の数字は【17H】になっていた。
時間て…こんなに早く進むんだったっけ?
もう、時間が無いっ!
『かずっ!俺んちとお前の実家どっちがいい?』
『え?なに?』
『どっちで最後を過ごしたいかって聞いてるんだよっ!』
『ん~……えっ?最後って…しょうくんなんで?』
『いいからっ!答えろっ!時間無いんだよ!』
『…実家…かな…』
かずまがボソっと答えた。
『よしっ!わかった!夕飯何食べたい?』
『いや…いや、今昼食べたばかりじゃん。』
戸惑うかずまなんかお構いなしに、強めの口調で
『最後に何食べたいかって聞いてんだよ!!』
『…食べたいものは…ない。でも、しょうくんと一緒に食べたい…。』
うん。と頷いて、
それなら…
実家に行く前に、スーパーに寄って
『ペペロンチーノの材料をこのかごに入れて!あと、かずまが食べたいもの全部っ!!』
かごを差し出した。
かずまの顔はずっと混乱していて…
たぶん、なんで俺がかずまの【最後】を知っているのか、スゴイ考えてるんだと思う。
それでも、今はまだ教えてあげない!
スーパーのかごには次々に材料が入れられて、最後に…
バニラをお餅で包んだアイスをひとつ、かごに入れたかずまが
『これでいいよ。』って、戸惑いながら笑った。
会計を済ませて、急ぎ足でかずまの実家へ向かう。
『アイス溶けちゃうから、急いで帰ろっ』
そう言ったけど、ほんとは…
時間がもうないから…
少しの時間も無駄には出来ないから!!
さぁ、最後の晩餐を始めよう!!
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