26 / 39
最低な人を好きになりました。
5話 混乱と懇願
しおりを挟む
5話 混乱と懇願
だいきside
付き合い始めてちょうど1ヶ月がたった日
『…いらっしゃい』
お仕事が早く終わって、先に家に帰って来ていた俺は、大和が来るのを待っていた
ドキドキとソワソワと…
たくさんの不安を抱えて。
大和を想って3年…やっと付き合い出して1ヶ月!
この時をずっと待っていた。
何度、大和を想って自慰行為に耽っていただろう
いつか抱かれるかもと、要らない準備をどれだけしただろう
でも、その準備は無駄じゃ無かった!
大和のキスに蕩けた日から、カラダはすっかり大和を待っていて
冷めない熱に犯されたみたいに、疼いて仕方がなかった。
『ははっ!なに?だいき緊張してる?』
顔を見るなり放たれた第一声がそれだった…
『っ///…別にっそんなことないよッ!!』
『あからさまに、緊張してるじゃん!!(笑)
別に、無理しなくてもいいよ。無理してヤることじゃないよ』
『………』
わかってる。
でも、抱いてくれなかったら、俺はいつまでも蓮くんに勝てないだろ?
同じスタートラインにさえ立てないだろ?
同じ場所に立って初めて、競えるそんな気がした
そんな会話した後でも、大和はいつも通り明るくなんにも変わらなかった。
一緒にお酒呑んで、美味しいおつまみ食べて…
程よく酔っぱらって…
俺の頭の中はえっちなことでいっぱいだった。
いつやるんだろ?
初めてだし、お風呂ってどのタイミングで入る?
このままキスとかして、そのままえっちなことする感じなんかのかな?
いや、えっちなことするって決まった訳じゃない!俺はやる気満々だったけど、大和は無理しないでいいって…
どっち?
ヤる?
ヤらない?
どっちなんだ?
俺次第ってこと?
頭ん中、軽く混乱状態な俺に
『さっきからコロコロいろんな顔してるけど?どうした?酔っぱらった?』
『酔い…醒ましに、お風呂入って来る!!』って立ち上がった
『大丈夫?酔っぱらってるんだったら、お風呂入らない方がいい…って…』
って、大和が止めるのも聞かないで、俺は浴室へ向かった。
この日の為に寝室だって、しっかり準備しておいたし、カラダだって入念に準備してきた。
初めてで挿入できないって、大和を萎えさせたくなくて、後ろ解して準備してきた!!
だから、このチャンスは絶対に逃せない!!
俺と付き合い出してから、蓮くんと会っている様子はなかった。
仕事の時も以前よりふたりに、距離が出来ているそんな印象を受けるほど、蓮くんはどこかよそよそしく距離を保っているように見えた
大和は相変わらずだったが、蓮くんは心なしか大和と距離を置いてくれていることが嬉しかった。
例え、大和と蓮くんとの間にカラダの関係があっても、そのうち俺を好きになってくれて、俺だけを見てくれるかもしれない。
そんな思いで、少しでも早く大和に抱かれたかった。
少し赤い頬はアルコールのせいだろう、入念にカラダを洗って、湯船に浸かった。
抱かれたい一心だったけど…
いざとなると…やっぱり少し怖い気もしたり…
恥ずかしさもあるし…
いろんな感情がごちゃごちゃと頭を掻き混ぜた。
どれくらい浴槽に入っていたのだろう…
アルコールも手伝って、すっかり頭はぼーっとして
カラダは重たく、立ち上がるには力が入らな過ぎて…
ぐったりとし始めていた。
そんな時
『だいき?大丈夫?もうかなり入ってるけど?倒れてたりしないよね?』
『…うっ…うん…だいじょうぶぅ…』
力を振り絞って、立ち上がろうとした時、半分まで持ち上がったカラダはまた浴槽の中へドボンと沈んだ
気が付いたら、バスタオルに包まれてベッドの上に居て
『大丈夫?…お水…飲んだら?』
って、大和がお水を渡してくれた
ゴクゴクと冷たい水が喉を通って行くのと同時に、少しずつ冷静になってこの状況が、とてつもなく恥ずかしい状況だという事に気が付いた
『っ///あっ…ごめんっ…俺…』
恥ずかしさで耳まで熱を持っていた
『だから、言ったじゃん!お酒呑んだ直後のお風呂は危ないって!!』
『…ごめん…っ///』
『大丈夫?』
『…もう、大丈夫…です…』
『リビング片づけておいたから、俺、帰るね。ゆっくり休みな』
『…待ってっ///…帰らないで!…今日…っ///』
『そんなだし…無理する事ないって』
『…俺じゃ…ダメなの?…やっぱ、俺じゃ抱きたくない?』
だいきside
付き合い始めてちょうど1ヶ月がたった日
『…いらっしゃい』
お仕事が早く終わって、先に家に帰って来ていた俺は、大和が来るのを待っていた
ドキドキとソワソワと…
たくさんの不安を抱えて。
大和を想って3年…やっと付き合い出して1ヶ月!
この時をずっと待っていた。
何度、大和を想って自慰行為に耽っていただろう
いつか抱かれるかもと、要らない準備をどれだけしただろう
でも、その準備は無駄じゃ無かった!
大和のキスに蕩けた日から、カラダはすっかり大和を待っていて
冷めない熱に犯されたみたいに、疼いて仕方がなかった。
『ははっ!なに?だいき緊張してる?』
顔を見るなり放たれた第一声がそれだった…
『っ///…別にっそんなことないよッ!!』
『あからさまに、緊張してるじゃん!!(笑)
別に、無理しなくてもいいよ。無理してヤることじゃないよ』
『………』
わかってる。
でも、抱いてくれなかったら、俺はいつまでも蓮くんに勝てないだろ?
同じスタートラインにさえ立てないだろ?
同じ場所に立って初めて、競えるそんな気がした
そんな会話した後でも、大和はいつも通り明るくなんにも変わらなかった。
一緒にお酒呑んで、美味しいおつまみ食べて…
程よく酔っぱらって…
俺の頭の中はえっちなことでいっぱいだった。
いつやるんだろ?
初めてだし、お風呂ってどのタイミングで入る?
このままキスとかして、そのままえっちなことする感じなんかのかな?
いや、えっちなことするって決まった訳じゃない!俺はやる気満々だったけど、大和は無理しないでいいって…
どっち?
ヤる?
ヤらない?
どっちなんだ?
俺次第ってこと?
頭ん中、軽く混乱状態な俺に
『さっきからコロコロいろんな顔してるけど?どうした?酔っぱらった?』
『酔い…醒ましに、お風呂入って来る!!』って立ち上がった
『大丈夫?酔っぱらってるんだったら、お風呂入らない方がいい…って…』
って、大和が止めるのも聞かないで、俺は浴室へ向かった。
この日の為に寝室だって、しっかり準備しておいたし、カラダだって入念に準備してきた。
初めてで挿入できないって、大和を萎えさせたくなくて、後ろ解して準備してきた!!
だから、このチャンスは絶対に逃せない!!
俺と付き合い出してから、蓮くんと会っている様子はなかった。
仕事の時も以前よりふたりに、距離が出来ているそんな印象を受けるほど、蓮くんはどこかよそよそしく距離を保っているように見えた
大和は相変わらずだったが、蓮くんは心なしか大和と距離を置いてくれていることが嬉しかった。
例え、大和と蓮くんとの間にカラダの関係があっても、そのうち俺を好きになってくれて、俺だけを見てくれるかもしれない。
そんな思いで、少しでも早く大和に抱かれたかった。
少し赤い頬はアルコールのせいだろう、入念にカラダを洗って、湯船に浸かった。
抱かれたい一心だったけど…
いざとなると…やっぱり少し怖い気もしたり…
恥ずかしさもあるし…
いろんな感情がごちゃごちゃと頭を掻き混ぜた。
どれくらい浴槽に入っていたのだろう…
アルコールも手伝って、すっかり頭はぼーっとして
カラダは重たく、立ち上がるには力が入らな過ぎて…
ぐったりとし始めていた。
そんな時
『だいき?大丈夫?もうかなり入ってるけど?倒れてたりしないよね?』
『…うっ…うん…だいじょうぶぅ…』
力を振り絞って、立ち上がろうとした時、半分まで持ち上がったカラダはまた浴槽の中へドボンと沈んだ
気が付いたら、バスタオルに包まれてベッドの上に居て
『大丈夫?…お水…飲んだら?』
って、大和がお水を渡してくれた
ゴクゴクと冷たい水が喉を通って行くのと同時に、少しずつ冷静になってこの状況が、とてつもなく恥ずかしい状況だという事に気が付いた
『っ///あっ…ごめんっ…俺…』
恥ずかしさで耳まで熱を持っていた
『だから、言ったじゃん!お酒呑んだ直後のお風呂は危ないって!!』
『…ごめん…っ///』
『大丈夫?』
『…もう、大丈夫…です…』
『リビング片づけておいたから、俺、帰るね。ゆっくり休みな』
『…待ってっ///…帰らないで!…今日…っ///』
『そんなだし…無理する事ないって』
『…俺じゃ…ダメなの?…やっぱ、俺じゃ抱きたくない?』
26
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。
離したくない、離して欲しくない
mahiro
BL
自宅と家の往復を繰り返していた所に飲み会の誘いが入った。
久しぶりに友達や学生の頃の先輩方とも会いたかったが、その日も仕事が夜中まで入っていたため断った。
そんなある日、社内で女性社員が芸能人が来ると話しているのを耳にした。
テレビなんて観ていないからどうせ名前を聞いたところで誰か分からないだろ、と思いあまり気にしなかった。
翌日の夜、外での仕事を終えて社内に戻って来るといつものように誰もいなかった。
そんな所に『すみません』と言う声が聞こえた。
初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
婚約者に会いに行ったらば
龍の御寮さん
BL
王都で暮らす婚約者レオンのもとへと会いに行ったミシェル。
そこで見たのは、レオンをお父さんと呼ぶ子供と仲良さそうに並ぶ女性の姿。
ショックでその場を逃げ出したミシェルは――
何とか弁解しようするレオンとなぜか記憶を失ったミシェル。
そこには何やら事件も絡んできて?
傷つけられたミシェルが幸せになるまでのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる