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88話 体育祭の楽しみ方
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88話 体育祭の楽しみ方
まつえだside
ハチマキを交換してご機嫌なながおくん
俺も、こんな体育祭なら悪くないかもって思い始めてた
午後になり、ながおくんのサッカーが始まった
サッカーはトーナメント方式で行われて、負ければ終わりだけれど、ながおくん達…つまり俺たちのクラスは勝ち進んでいた
少しずつクラスメイトがサッカーの応援に集まって来ていて
今までサッカーなんて全く興味なかったけど、ながおくんの走る姿に魅了されて、夢中になってる自分に驚いた
ゴールを決めるながおくんの笑顔がキラキラしてて、見ているだけで胸が高鳴る
目が離せなくて、ボールよりもながおくんを目で追ってしまう
ながおくんを見てキャーキャー言っている女子たちと同じように恋する乙女みたいな顔して、俺はながおくんを見ていたと思う
みんながながおくんに夢中だから、それに気づかれることは無かった
それでも、心のどこかで【俺のながおくん】って、その他大勢の人たちにマウント取ってたから、女の子たちに対して嫉妬することは無かった
こうして勝ち進んで、いよいよ決勝戦が始まった
ながおくん以外のクラスメイトに疲れが見え始めて、それでもながおくんは一生懸命に走ってて、後半を迎える時点で1-1の同点
残り時間も少なくなってきた時、ながおくんにボールが渡って、俺の隣の女の子たちと一緒に叫んでた
『ながおくんっ!!いけーーーーっ!!』
今まで出したこともないような大声で叫んでた
それでも、周囲もみんな大声で叫んでいて、ながおくんに俺の声が届いたかどうかは不明だけど、一瞬俺を見たようなそんな気がした
ながおくんはボールを持って、ぐんぐんディフェンスを抜けて、
大きな声援を受けてゴールを決めたっ!!
『わぁーーーっ』
『ながおっ!!』
その場にいたみんなの視線はながおくんに釘付けになっていた
それからすぐに試合終了を知らせる笛が鳴って画、試合が終了した
挨拶を終えると同時に、再び大きな歓声が上がって、ながおくんはハチマキを取って、ハチマキにキスをして空高く掲げた
そこには、最高の笑顔のながおくんがいた
そんなながおくんを囲むようにクラスメイトがながおくんに駆け寄って、ながおくんはみんなにもみくしゃにされてた
おれはそれを輪の外から見ていたけど
その輪の中に入れなくても、なんだかすごく楽しかった
ながおくんのゴールが嬉しくてっ///
試合に勝ったのが嬉しかった///
初めてクラスのみんなとおなじ様に、体育祭を楽しむ事が出来た
みんなと同じ温度で、体育祭を楽しめた
それも、ながおくんのお陰なのだと思う
ながおくんに出逢っていなければ、体育祭を楽しむ事も出来なくて、こんな気持ち知らなかった
クラスの勝利に心から喜ぶこともなく、クールなまつえだで、回りから距離を置かれていたままだった
全部、ながおくんが教えてくれた
そして、ハチマキにキスってっ///
なんか、嬉しすぎっ///
俺だけが知ってるそのキスの意味っ。
あれ、俺のハチマキだって、俺だけが知ってて、俺とながおくんの秘密
熱気に包まれた体育祭が終わって、下校中の話題はもちろんながおくんやサッカーでのクラス優勝
みんなの笑顔が溢れてて、いつの間にか教室には俺とながおくんだけになっていた
それを待っていたかのように、ながおくんが俺に近づいてくる
『ちゃんと聞こえたよ♡』
『あんな人混みの中で?』
『まつえだくんの声、ちゃんとわかるよ』
『うん、俺初めて体育祭が楽しいって思えた。ありがと、ながおくんのお陰だよ』
ながおくんはじりじりと
俺に近づいてきて、俺の腰に腕を、回して
上目遣いで可愛く囁いた
『頑張ったご褒美くれる?』
『ん~高いものは無理だよ?』
『値段なんてつけられないっ!!ちゅーしてっ♡』
少し驚いたけど、俺もまだあの決勝ゴールの興奮が冷めていないのだろう
教室を見渡して、誰も居ないことを確認してから、ちゅっ♡とキスをした
『もっと♡』
って、可愛くおねだりするながおくん
再び、ちゅっ♡とキスをしたら
『もっと、もっと、も~~っと♡俺の頑張りはそんなもんじゃないよっ!!』
少し拗ねた表情も、キスをねだるその仕草も可愛くて
っちゅ、っちゅっちゅぱ♡
くちゅん、っちゅっちゅ♡
『止まらなくなっちゃうよっ///』
って、頑張ってキスを止めた
『いいよ♡シよっか?』
なんて、ながおくんが言うから
『ここで?』
『だめ?』って、小悪魔が俺を誘惑してきて
『ダメでしょ?普通に…』
『だって、ご褒美くれるって言ったよ~』
頬をぷくっと膨らませるながおくん
『ここどこだかわかってる?教室だよ?ここじゃたくさんシてあげられないよ?』
ん~って悩んでいるながおくんに
『せんせ~いっ!ながおくんが教室でイケナイ事しようとしてま~す』
って、ふざけて言うと
『ははっ、それ、いつもの僕のセリフ!!』
爆笑するながおくんに
『どうする?』
『じゃあ、帰りに僕の家寄って行ってよ。もうお母さん仕事に行ってるから』
『いいよ、ご褒美あげる♡』
まつえだside
ハチマキを交換してご機嫌なながおくん
俺も、こんな体育祭なら悪くないかもって思い始めてた
午後になり、ながおくんのサッカーが始まった
サッカーはトーナメント方式で行われて、負ければ終わりだけれど、ながおくん達…つまり俺たちのクラスは勝ち進んでいた
少しずつクラスメイトがサッカーの応援に集まって来ていて
今までサッカーなんて全く興味なかったけど、ながおくんの走る姿に魅了されて、夢中になってる自分に驚いた
ゴールを決めるながおくんの笑顔がキラキラしてて、見ているだけで胸が高鳴る
目が離せなくて、ボールよりもながおくんを目で追ってしまう
ながおくんを見てキャーキャー言っている女子たちと同じように恋する乙女みたいな顔して、俺はながおくんを見ていたと思う
みんながながおくんに夢中だから、それに気づかれることは無かった
それでも、心のどこかで【俺のながおくん】って、その他大勢の人たちにマウント取ってたから、女の子たちに対して嫉妬することは無かった
こうして勝ち進んで、いよいよ決勝戦が始まった
ながおくん以外のクラスメイトに疲れが見え始めて、それでもながおくんは一生懸命に走ってて、後半を迎える時点で1-1の同点
残り時間も少なくなってきた時、ながおくんにボールが渡って、俺の隣の女の子たちと一緒に叫んでた
『ながおくんっ!!いけーーーーっ!!』
今まで出したこともないような大声で叫んでた
それでも、周囲もみんな大声で叫んでいて、ながおくんに俺の声が届いたかどうかは不明だけど、一瞬俺を見たようなそんな気がした
ながおくんはボールを持って、ぐんぐんディフェンスを抜けて、
大きな声援を受けてゴールを決めたっ!!
『わぁーーーっ』
『ながおっ!!』
その場にいたみんなの視線はながおくんに釘付けになっていた
それからすぐに試合終了を知らせる笛が鳴って画、試合が終了した
挨拶を終えると同時に、再び大きな歓声が上がって、ながおくんはハチマキを取って、ハチマキにキスをして空高く掲げた
そこには、最高の笑顔のながおくんがいた
そんなながおくんを囲むようにクラスメイトがながおくんに駆け寄って、ながおくんはみんなにもみくしゃにされてた
おれはそれを輪の外から見ていたけど
その輪の中に入れなくても、なんだかすごく楽しかった
ながおくんのゴールが嬉しくてっ///
試合に勝ったのが嬉しかった///
初めてクラスのみんなとおなじ様に、体育祭を楽しむ事が出来た
みんなと同じ温度で、体育祭を楽しめた
それも、ながおくんのお陰なのだと思う
ながおくんに出逢っていなければ、体育祭を楽しむ事も出来なくて、こんな気持ち知らなかった
クラスの勝利に心から喜ぶこともなく、クールなまつえだで、回りから距離を置かれていたままだった
全部、ながおくんが教えてくれた
そして、ハチマキにキスってっ///
なんか、嬉しすぎっ///
俺だけが知ってるそのキスの意味っ。
あれ、俺のハチマキだって、俺だけが知ってて、俺とながおくんの秘密
熱気に包まれた体育祭が終わって、下校中の話題はもちろんながおくんやサッカーでのクラス優勝
みんなの笑顔が溢れてて、いつの間にか教室には俺とながおくんだけになっていた
それを待っていたかのように、ながおくんが俺に近づいてくる
『ちゃんと聞こえたよ♡』
『あんな人混みの中で?』
『まつえだくんの声、ちゃんとわかるよ』
『うん、俺初めて体育祭が楽しいって思えた。ありがと、ながおくんのお陰だよ』
ながおくんはじりじりと
俺に近づいてきて、俺の腰に腕を、回して
上目遣いで可愛く囁いた
『頑張ったご褒美くれる?』
『ん~高いものは無理だよ?』
『値段なんてつけられないっ!!ちゅーしてっ♡』
少し驚いたけど、俺もまだあの決勝ゴールの興奮が冷めていないのだろう
教室を見渡して、誰も居ないことを確認してから、ちゅっ♡とキスをした
『もっと♡』
って、可愛くおねだりするながおくん
再び、ちゅっ♡とキスをしたら
『もっと、もっと、も~~っと♡俺の頑張りはそんなもんじゃないよっ!!』
少し拗ねた表情も、キスをねだるその仕草も可愛くて
っちゅ、っちゅっちゅぱ♡
くちゅん、っちゅっちゅ♡
『止まらなくなっちゃうよっ///』
って、頑張ってキスを止めた
『いいよ♡シよっか?』
なんて、ながおくんが言うから
『ここで?』
『だめ?』って、小悪魔が俺を誘惑してきて
『ダメでしょ?普通に…』
『だって、ご褒美くれるって言ったよ~』
頬をぷくっと膨らませるながおくん
『ここどこだかわかってる?教室だよ?ここじゃたくさんシてあげられないよ?』
ん~って悩んでいるながおくんに
『せんせ~いっ!ながおくんが教室でイケナイ事しようとしてま~す』
って、ふざけて言うと
『ははっ、それ、いつもの僕のセリフ!!』
爆笑するながおくんに
『どうする?』
『じゃあ、帰りに僕の家寄って行ってよ。もうお母さん仕事に行ってるから』
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