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修行……出来るかな?
②
しおりを挟む「依頼受けてくれる人が居たらいいね」
「ねー!」
戦闘ギルドのマスター室で起こった事は知らない私はアルフと一緒にギルドに戻ってきた。
魔法もそんなに使う必要はないし、基礎とか応用が出来れば修行は止めよう。
また戦闘ギルドのギルドマスターに目をつけられたら嫌だし。
「お待ちしてましたっ。 依頼を受ける者が現れましたので訓練室へどうぞ」
あれ?
受付のお兄さんがタメ口から敬語に変わってる。
この数時間で何があったの?
受付のお兄さんの態度が気になるも受けてくれる人を待たせてはいけないので訓練室に向かう(地図があるから迷わない)
少し歩けば訓練室と書かれた部屋を見つけたのでノックをする。
「入れ」
声から察するに年下っぽいけど……何だか偉そう。
まあ、無理な相手だったら依頼するのを止めればいいや。
ドアを開ければ中に居るのは……4人?
「クロス、この人も一緒に訓練するのか?」
「ああ」
「馬鹿でしょ、あんた。 クロスがBランクの依頼を受けたって最初に話したでしょ?」
「……クロスの話聞かなかった……」
「ぎゃああああっ!」
えっ、何?
部屋の中に居たのは黒髪赤目の少年、どこかで見たことあるような金髪ツインテールの緑の目の女の子、電気に打たれてる白髪の黒目の男の子、無口そうでバチバチと光ってる手で白髪の男の子を掴んでる黒髪金目の女の子。
全員似たような服着てるけど学生かな?
まあ、学生でもとりあえず教えてくれるんだったら関係ないけど……黒髪の男の子と金髪の女の子は前に酒場で見たことあるような……。
うん、最強主人公とそれに惚れたであろうツンデレ美少女だよね?
私は今すぐにでも依頼を取り消したくなった。
だって、主人公メンバーだもん。
「えっと……依頼をしたアヤミ・ファレスとこっちは弟のアルフォレッド・ファレスです」
あまり関わりたくないけど今日だけだろうし、ちゃんとやろう。
人間挨拶は大事だ。
「クロス・リストル。 ランクはA、今回の依頼を受けたのは俺だ」
最強主人公っぽいしランクがAなのは嘘でしょうね。
実は帝ってオチが王道だし。
「私はフィナ・ルシードよ。 ランクはC、一緒に修行させてもらうわ」
「……アリス・シルフィ、ランクはB」
「俺ばロイド・サテラナっ。 ランクはCだ、よろしくっ!」
ツンデレ、無口、(多分)弄られ。
いつも見てる王道小説には欠かせないキャラばかりだね。
弄られキャラはギャグ混じりのファンタジーには1人は居るし。
まあ、理不尽に主人公やハーレムメンバーから攻撃を受けているだけだけど。
何でそんなに攻撃されながらも離れようとしないんだろ?(ドMだから?)
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