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食物アレルギーと金属アレルギー
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2018年夏、それまで約8年勤めていた会社からリストラされてしまいまして。
年齢が年齢な上に、特筆する資格も才能もない身としては、思いっきり就職難な状況に陥りました。
資格がなくてもどうにか潜り込めるのは、万年人手不足な介護系か飲食系。
手首が弱く、握力なんて小学校三年女子の平均とさほど変わらない私に介護などできるわけもないので、飲食系一択になりました。
(介護に行って、年配の方を支え…切れずに転倒させてしまったら大事故案件ですからねぇ)
そして、とある寿司チェーン店のキッチン(表には出ない裏で調理する側)になんとか採用してもらえました。
が、諸事情重なり、一年で転職しました。
1年、飲食チェーン店で勤務して思ったこと。
身長150センチ以下の人間は、大手チェーン店の裏方調理の職は難しい。
コンパクトに合理的に効率良くレイアウトされたキッチン。
色々な消耗品や予備は棚の上にも置かれます。
…背の低い私には、ぎり手が届かない。
忙しい最中に、他の人に声をかけて取ってもらうか、事務所から踏み台持ってきて、棚の上の必要備品取ってから再び踏み台を返しに行き、その都度、手洗い&手袋交換。
戦場な時間帯にこんなんしてたら、時間足りない…。
話がそれましたが。
寿司といえば「甲殻類」!!
ネタのために、手袋越しではありましたが、いやっていうほど触りました。
特に、エビ。
生、ボイル以外にも、天ぷらにすることもあるので、その下処理に、1日に何十匹も触りました。
下処理は、ズバリ、天ぷらにした時に丸まらないようにエビの筋を伸ばしておくこと。
手袋をしていますが、エビのしっぽなどの尖った部分で手袋には小さな穴が開きます。
気付けば手袋していても、手にぬめりがつくんですよ。
その度に手洗いして新しい手袋に交換しましたけれど。
そんな中、寿司店に勤務して2ヶ月も経たないころに、ふと左の二の腕が痒くなってきたんです。
そしてざらざらした赤い湿疹もできました。
翌月には左肩に広がり、痒みも増しました。
なんとはなく、
「この湿疹、多分、エビアレルギーだろうなぁ」
って思いました。
だって他に湿疹の原因は思いつかなかったから。
半年もしない頃には、腕の湿疹は治りましたが、
代わりに、背中から腰にかけて湿疹と痒みが広がりました。
四六時中、掻きむしるほどの痒みではなかったので、病院には行かずに放置。
(慣れない仕事で、病院に行く気力もなかった)
で、退職して寿司店をやめ、エビに触らなくなったら、
一月もしない内に、背中のみならずヒップにまで広がっていた赤い湿疹は
一挙に引っ込みました。当然、痒みも無くなりました。
どう考えても、寿司屋で扱っていた食材、1番怪しい甲殻類であるエビが原因のアレルギー反応としか思えないんですよね。
まあ、10年近く前にアレルギーの血液検査した時に、エビに軽度の反応ありましたから。
で、医者でもないけれど、あの背中や腰に広がった赤い痒みのある湿疹はアレルギー反応と素人診断を下しました。
そして、去年の春のこと。
3月の末に、いきなり奥歯がかけました。
もともと、ふとした拍子にズ~~ンと鈍い痛みがあったところなんです。
肩こりからきてるのかな、って思ってたんですがね。
見事に欠けました。
慌ててなじみのある近所のA歯科に電話したのですが、予約いっぱいで空きがあるのは2週間も先と言われたんですよ。
「素直に2週間待てばよかった」と、3ヶ月後に後悔しましたが。
2週間もは待てないと思った私は、職場近くで予約の取れたZ歯科に通うことにしました。
欠けた奥歯とその隣の歯が虫歯になっていたので、2本分を治療することになりました。
出勤前に通うなどして3ヶ月治療したんです。
…最初の数回だけまあ、「こんなもん」と思ってましたが、それ以降は不信感しか感じない治療でした。
虫歯治療中、ずっと歯茎の腫れが引かず、さらにずっと治療中の歯が痛んでいました。
ええ、Z歯科でもらう痛み止めでは足りず、ほぼ毎日、バファリンを飲み続けるほどに。
治療中の会話などで、痛みが引かないとか歯茎の腫れの話をしてはいたのですが。
取り合ってはもらえずに、5月中旬に、かけた奥歯にごっつい銀の詰め物を被せられました。
その時点で歯茎の腫れは引いておらず、痛みもあり。
嵌めて1週間経っても治らずに。
治療した歯は2本とも上だったんですが、詰め物の銀を重く感じて、
痛みとともに、重みで残っている歯の本体が抜けるんじゃないかって思えるほど、ひどい痛みでした。
そして、それと同時に、腰のあたりに異変を感じました。
あの、寿司店にいた時と同じような湿疹が痒みとともに現れたのです。
はっきり言って、この湿疹の発生で、Z歯科には見切りをつけました。
Z歯科には「仕事が忙しくて当面来れない」と告げ、
そのまま近所のA歯科に予約入れました。(直近で10日後でしたが)
A歯科で治療を始めるにあたり、Z歯科での治療した処を再度治療して欲しいと言い、治療開始。
6月末にA歯科で、Z歯科で銀をつめた2本の歯のうちの1本の治療で、銀の部分を撤去してもらいました。
すると、腰全体に広がっていた湿疹が3分の1まで、小さくなりました。痒みもほとんどなくなったのです。
A歯科で、根気良く、しっかりと歯の根の治療をしてもらい、奥歯の治療を完成させました。
新たにA歯科で用意した銀を被せたのですが、土台をしっかり作ったおかげか、あのZ歯科で感じた抜けるほどの重みは感じませんでした。
そして12月初め、残っていたZ歯科で治療したもう1本の銀の詰め物を撤去し、1月現在、根の治療中です。
問題の、腰に残っていた湿疹は、年末には見事に無くなりました。
痒みもなし! 快適な肌です!
20年以上昔、なんかのTVドキュメンタリーに
日本国内の歯科技巧師に注文して銀歯を作成するより、
海外(主に中国)に注文した方が安価に銀歯を作れるってことで、
利鞘目当ての歯医者が、中国製の銀歯で治療した。
というものがありました。
国内の基準に沿わない海外の銀歯なので、不純物(有害なものも)が混ざり、
結果として、患者が原因不明の体調不良を引き起こしたというものです。
体調不良は「銀歯に含まれる金属のアレルギー」が原因という。
そのことを思い出したので、A歯科の先生に
「Z歯科での詰め物は、そんな銀歯なんですかねぇ」と聞いてみました。
A歯科の先生は
「今時、輸入の手間暇や関税を考えると、海外製に利鞘なんかないしね。
県内で、そんな怪しい海外製の銀歯を使っている歯医者があるって話は聞かないな」
とのことでした。
流石に、海外製の粗悪品では?という疑いは行き過ぎのようです。
A歯科ではもうずっと固定の歯科技工士さんがいて、そこに発注してるとのこと。
なので、今回の私のアレルギーは、
おそらくですが、使用した銀歯の原料メーカーの違いで、
その些細な微量の含有物の違いでのアレルギーが出たのではないかと思われます。
歯医者と、その歯医者の懇意にしている歯科技工士が使用している材料のメーカーによって
人によっては金属アレルギーを起こすこともあるんだなぁという、
なんかなぁって経験をしてしまいました。
エビのアレルギーの出方と同じ出方だったので、
銀歯が関係していると考えた金属アレルギーでした。
アレルギーの出方は、個人差が激しいので、私の経験は他の人には適用されないですが。
まあ、それでも、歯の治療で銀をはめたすぐぐらいに体調不良が発生し、
他にどうしても原因がわからないようなら、金属アレルギーを疑うのも解決の一つかもしれないです。
2021年6月に、(Z歯科を含め)1年3か月かかった歯の治療は無事、終了しました。
奥歯で物が噛めるって素晴らしいを思うこの頃です。
年齢が年齢な上に、特筆する資格も才能もない身としては、思いっきり就職難な状況に陥りました。
資格がなくてもどうにか潜り込めるのは、万年人手不足な介護系か飲食系。
手首が弱く、握力なんて小学校三年女子の平均とさほど変わらない私に介護などできるわけもないので、飲食系一択になりました。
(介護に行って、年配の方を支え…切れずに転倒させてしまったら大事故案件ですからねぇ)
そして、とある寿司チェーン店のキッチン(表には出ない裏で調理する側)になんとか採用してもらえました。
が、諸事情重なり、一年で転職しました。
1年、飲食チェーン店で勤務して思ったこと。
身長150センチ以下の人間は、大手チェーン店の裏方調理の職は難しい。
コンパクトに合理的に効率良くレイアウトされたキッチン。
色々な消耗品や予備は棚の上にも置かれます。
…背の低い私には、ぎり手が届かない。
忙しい最中に、他の人に声をかけて取ってもらうか、事務所から踏み台持ってきて、棚の上の必要備品取ってから再び踏み台を返しに行き、その都度、手洗い&手袋交換。
戦場な時間帯にこんなんしてたら、時間足りない…。
話がそれましたが。
寿司といえば「甲殻類」!!
ネタのために、手袋越しではありましたが、いやっていうほど触りました。
特に、エビ。
生、ボイル以外にも、天ぷらにすることもあるので、その下処理に、1日に何十匹も触りました。
下処理は、ズバリ、天ぷらにした時に丸まらないようにエビの筋を伸ばしておくこと。
手袋をしていますが、エビのしっぽなどの尖った部分で手袋には小さな穴が開きます。
気付けば手袋していても、手にぬめりがつくんですよ。
その度に手洗いして新しい手袋に交換しましたけれど。
そんな中、寿司店に勤務して2ヶ月も経たないころに、ふと左の二の腕が痒くなってきたんです。
そしてざらざらした赤い湿疹もできました。
翌月には左肩に広がり、痒みも増しました。
なんとはなく、
「この湿疹、多分、エビアレルギーだろうなぁ」
って思いました。
だって他に湿疹の原因は思いつかなかったから。
半年もしない頃には、腕の湿疹は治りましたが、
代わりに、背中から腰にかけて湿疹と痒みが広がりました。
四六時中、掻きむしるほどの痒みではなかったので、病院には行かずに放置。
(慣れない仕事で、病院に行く気力もなかった)
で、退職して寿司店をやめ、エビに触らなくなったら、
一月もしない内に、背中のみならずヒップにまで広がっていた赤い湿疹は
一挙に引っ込みました。当然、痒みも無くなりました。
どう考えても、寿司屋で扱っていた食材、1番怪しい甲殻類であるエビが原因のアレルギー反応としか思えないんですよね。
まあ、10年近く前にアレルギーの血液検査した時に、エビに軽度の反応ありましたから。
で、医者でもないけれど、あの背中や腰に広がった赤い痒みのある湿疹はアレルギー反応と素人診断を下しました。
そして、去年の春のこと。
3月の末に、いきなり奥歯がかけました。
もともと、ふとした拍子にズ~~ンと鈍い痛みがあったところなんです。
肩こりからきてるのかな、って思ってたんですがね。
見事に欠けました。
慌ててなじみのある近所のA歯科に電話したのですが、予約いっぱいで空きがあるのは2週間も先と言われたんですよ。
「素直に2週間待てばよかった」と、3ヶ月後に後悔しましたが。
2週間もは待てないと思った私は、職場近くで予約の取れたZ歯科に通うことにしました。
欠けた奥歯とその隣の歯が虫歯になっていたので、2本分を治療することになりました。
出勤前に通うなどして3ヶ月治療したんです。
…最初の数回だけまあ、「こんなもん」と思ってましたが、それ以降は不信感しか感じない治療でした。
虫歯治療中、ずっと歯茎の腫れが引かず、さらにずっと治療中の歯が痛んでいました。
ええ、Z歯科でもらう痛み止めでは足りず、ほぼ毎日、バファリンを飲み続けるほどに。
治療中の会話などで、痛みが引かないとか歯茎の腫れの話をしてはいたのですが。
取り合ってはもらえずに、5月中旬に、かけた奥歯にごっつい銀の詰め物を被せられました。
その時点で歯茎の腫れは引いておらず、痛みもあり。
嵌めて1週間経っても治らずに。
治療した歯は2本とも上だったんですが、詰め物の銀を重く感じて、
痛みとともに、重みで残っている歯の本体が抜けるんじゃないかって思えるほど、ひどい痛みでした。
そして、それと同時に、腰のあたりに異変を感じました。
あの、寿司店にいた時と同じような湿疹が痒みとともに現れたのです。
はっきり言って、この湿疹の発生で、Z歯科には見切りをつけました。
Z歯科には「仕事が忙しくて当面来れない」と告げ、
そのまま近所のA歯科に予約入れました。(直近で10日後でしたが)
A歯科で治療を始めるにあたり、Z歯科での治療した処を再度治療して欲しいと言い、治療開始。
6月末にA歯科で、Z歯科で銀をつめた2本の歯のうちの1本の治療で、銀の部分を撤去してもらいました。
すると、腰全体に広がっていた湿疹が3分の1まで、小さくなりました。痒みもほとんどなくなったのです。
A歯科で、根気良く、しっかりと歯の根の治療をしてもらい、奥歯の治療を完成させました。
新たにA歯科で用意した銀を被せたのですが、土台をしっかり作ったおかげか、あのZ歯科で感じた抜けるほどの重みは感じませんでした。
そして12月初め、残っていたZ歯科で治療したもう1本の銀の詰め物を撤去し、1月現在、根の治療中です。
問題の、腰に残っていた湿疹は、年末には見事に無くなりました。
痒みもなし! 快適な肌です!
20年以上昔、なんかのTVドキュメンタリーに
日本国内の歯科技巧師に注文して銀歯を作成するより、
海外(主に中国)に注文した方が安価に銀歯を作れるってことで、
利鞘目当ての歯医者が、中国製の銀歯で治療した。
というものがありました。
国内の基準に沿わない海外の銀歯なので、不純物(有害なものも)が混ざり、
結果として、患者が原因不明の体調不良を引き起こしたというものです。
体調不良は「銀歯に含まれる金属のアレルギー」が原因という。
そのことを思い出したので、A歯科の先生に
「Z歯科での詰め物は、そんな銀歯なんですかねぇ」と聞いてみました。
A歯科の先生は
「今時、輸入の手間暇や関税を考えると、海外製に利鞘なんかないしね。
県内で、そんな怪しい海外製の銀歯を使っている歯医者があるって話は聞かないな」
とのことでした。
流石に、海外製の粗悪品では?という疑いは行き過ぎのようです。
A歯科ではもうずっと固定の歯科技工士さんがいて、そこに発注してるとのこと。
なので、今回の私のアレルギーは、
おそらくですが、使用した銀歯の原料メーカーの違いで、
その些細な微量の含有物の違いでのアレルギーが出たのではないかと思われます。
歯医者と、その歯医者の懇意にしている歯科技工士が使用している材料のメーカーによって
人によっては金属アレルギーを起こすこともあるんだなぁという、
なんかなぁって経験をしてしまいました。
エビのアレルギーの出方と同じ出方だったので、
銀歯が関係していると考えた金属アレルギーでした。
アレルギーの出方は、個人差が激しいので、私の経験は他の人には適用されないですが。
まあ、それでも、歯の治療で銀をはめたすぐぐらいに体調不良が発生し、
他にどうしても原因がわからないようなら、金属アレルギーを疑うのも解決の一つかもしれないです。
2021年6月に、(Z歯科を含め)1年3か月かかった歯の治療は無事、終了しました。
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