青い鳥は誰かが飼ってる

招待状

よく晴れた朝。
太陽の光が目にしみる程ギラギラとしていた。

「響介！見てこれ！！」

と同棲している彼女が少し興奮気味に話しかけてきた。

〔拝啓  新緑が美しい季節となりました。
           皆様に置きましては益々ご清祥のことと、
           お慶び申し上げます。
           さて、この度、来る〇月△日に結婚式を
           挙げることになりました。…〕


「....へぇー、結婚するんだね。この2人。」

「響介、行くでしょ？私も行く。」

結婚式に行くということはあの人に会わなければ行けないということ。少し躊躇ってしまったが、

「うん、行くよ。お祝いしなくちゃ。」

と笑いながら言った。

ソファに座っている俺の隣に彼女がえいと腰を下ろした。そして、甘るような声で

「響介、いま幸せ？」

と聞いてきた。

「あぁ、幸せだよ。凄く。」

俺は自分の頬を触りながら答えた。