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行きたい所へ行く!それが冒険。多分

第484話:(閑話):Happy Halloween(季節話)

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本編とは、全く切り離して読んでください。
サラリと読んで頂ければ幸いです。
バハムートは、まだ居ない設定です(笑)────────────────



「Halloweenよぉ!」
 妙に良い発音で、クイーンが叫んだ。
 まぁ、ハロウィンだな。
 本来の意味は完全に無くなった、日本では単なる仮装大会のハロウィン。
「で?」
 思わず冷静に返した俺は悪くないと思う。

 幻想世界ファンタジーワールドで、仮装大会などしても意味が無かろう。
 そもそも人狼や吸血鬼がで居る世界だぞ?
「これ、5番テーブルな!」
 ほら、厨房から顔を出した人狼シアラが料理をカウンターに置いたぞ。
 働け、


「普段から仮装していますからね」
 そう言いながら、レイは属性オコジョ達にオヤツをあげている。
 そうだな。
 お前のオコジョは普段からライダーだな。
 仮面を付けたライダーだ。
 しかも、最近のイケメン俳優が演じるライダーではなく、昔のライダー達。
 いや、当時のイケメン俳優だったのか?まぁ、その辺の情報はどうでも良いか。

 そして嬉々として属性オコジョのスクショを撮っているのは、オーべだ。
 そうだよな。
 今日の為に居るような子達だ。
 ミイラに吸血鬼にジャック・オー・ランタンに骸骨。
 骸骨は日本の餓者ガシャ髑髏ドクロらしいが、見た目は西洋妖怪でも日本妖怪でも変わらん。骨だからな。

 牛頭ごず馬頭めずは、日本のハロウィンなら有り。
 サラマンダーとリヴァイアサンは、幻想世界ファンタジーワールドのハロウィンなら有り。


<主よ、何やら頭に載せられたのだが、これはそのままにした方がいのか?>
 戸惑ったガルムの声に振り返ると……ブフッ!なぜか黒に赤いリボンのシルクハットを載せられていた。
「似合う、似合う」
 本当に似合ってはいる。

「ハッピーハロウィーン!」
 犯人が俺の頭にも帽子を載せた。
「何をしているのだか。楽しそうだな、綺羅」
 声を掛けるとフヘヘと天使が笑う。
 元々天使だが、今日はまさしく天使!という服装をしている。

「今日ほど俺が活躍する場はありません!」
 いや、他にもいくらでもあると思うぞ。
 綺羅は嬉しそうにうちの子達に帽子を被せていく。

 リルには白に青いリボンのシルクハット、テラには魔女帽子、ヨミにはカボチャ帽子。
 ユキには綿帽子で、ネルには花飾りとレースの付いた帽子。結婚式がテーマってなんでやねん。
 プーリには髑髏の上半分……これもなぜ?
 シズカには、帽子ではなく首の周りに巻く本当のエリザベスカラー。

 綺羅がキョロキョロと周りを見回した。
 あぁ、ムンドを探しているのだな。
 リルの前脚を指差す。
 寝てるのか遊んでいるのか、最近のお気に入り場所だ。
 兄弟仲が良くて何より。

 ムンド用は、ガボチャのランタン型帽子だった。
 ヨミのはカボチャ型の帽子なので、微妙に違うのだ。

「では、これも一応」
 テーブルの上に、小さなカボチャのランタンを8個置いていった。
 トレント用らしい。


 いつの間にか、ハロウィンに参加させられたようだが、まぁ良いか。


 後で知ったのだが、俺の頭に載せられたのは、小さなオバケだった。
 帽子というよりぬいぐるみじゃないか!しかも落ちないように、高度な付与がしてある無駄に高性能なヤツだった。


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