479 / 506
行きたい所へ行く!それが冒険。多分
第479話:またそっち系らしい
しおりを挟む整理します。
ムンドが倒したのは、ルティーヤーの分身体であるバハムート。
バハムートとは、本来は竜ではなく巨大な魚で大陸を支えている。
実は魚とする説と、鯨とする説があるらしい。
ここのバハムートがどっちなのかは、まだ不明だ。
詳しく調べたら、大陸を支える巨大魚はルティーヤーが本名、バハムートがあだ名とされるらしいが、幻想世界では関係無いので割愛。
ならばなぜ調べたのかって?
ジルドとオーべが面白がって、そっち系の掲示板を検索しまくっていたからだ。
バハムートは、既に確認されている魔物だった。
魚なのか鯨なのかには、一切触れられてない不思議。
態とか?情報隠匿か!?
それからバハムートがルティーヤーの分身体って事は、まだ判明していないようだ。
従魔達の記憶にあるバハムートとは、ルティーヤーの分身だから、倒しても良いらしい。
もしまかり間違って大陸が沈む危機が訪れたら、ムンドに責任をとって大陸を支えてもらおう。
「いや、可哀想だから、そこは何か他の物で支えようよ~」
どうやら口から考えが漏れていたみたいだな。
オーべに止められた。
「変なドロップ品は無いみたいだし、セーフか?」
ガルムの背中の上で脱力した。
<ぎゅ!>
あ、ゴメン。胸元のヨミを潰してしまった。
「鯨肉とか鯨ベーコンとかドロップしてるかも!」
人狼だから耳が良いのか、俺の呟きを聞いてシアラが恐ろしい事を言ってきた。
「高級食材!」
リコンスが笑いながら叫んだ。
よし、本当にドロップ品があったら、お前にも絶対にお裾分けするからな!
いきなり叫んで笑っているリコンスに、ミロやその仲間が話し掛けている。
そしてそれにリコンスは「鯨肉とかドロップしてるかもって話~」って他人事のように話している。
「どうせなら、肉とベーコンと缶詰が良いな」
シアラがニコニコしながら、言った。
ニコニコ?だよな、多分。
そしてリコンスに嫌がらせで食材を押し付けても、シアラへ横流しされるだけだと察した。
嫌がらせにならないって事だな。
<主よ、良いのか?>
ガルムに問われて、俺は首を傾げる。
「え?良い?と思うが」
この時に、何の事を言っているのか、ガルムにしっかりと確認をするべきだった。
俺の執事さんが態々聞いてくる事が、くだらない、取るに足らない事で有るはずが無いのに。
その事に気が付くのは、ムンド達が戻って来て合流した時だった。
ムンドの頭の上には、ピリリとルチル。
ムンドの右には、ハナサンがフヨフヨと浮いている。
そしてムンドの左には、ヒレが翼になったような、ちょっと凶悪な顔をした魚が……え?何?怖っ!
あれ!あの、外来種の硬い魚。
叩くとコツコツって音がするくらい、鎧を纏ってるみたいに硬い魚。
プレコ!
それの鱗が真っ黒くて艶光りしてる感じだ!
<ただいま!おれ!バハムートに勝った!すっげぇ硬かったけど!>
ムンドが自慢気に言ってくるけど、そこはせめて引き分けくらいにして欲しかった。
220
お気に入りに追加
1,415
あなたにおすすめの小説
病弱な悪役令息兄様のバッドエンドは僕が全力で回避します!
松原硝子
BL
三枝貴人は総合病院で働くゲーム大好きの医者。
ある日貴人は乙女ゲームの制作会社で働いている同居中の妹から依頼されて開発中のBLゲーム『シークレット・ラバー』をプレイする。
ゲームは「レイ・ヴァイオレット」という公爵令息をさまざまなキャラクターが攻略するというもので、攻略対象が1人だけという斬新なゲームだった。
プレイヤーは複数のキャラクターから気に入った主人公を選んでプレイし、レイを攻略する。
一緒に渡された設定資料には、主人公のライバル役として登場し、最後には断罪されるレイの婚約者「アシュリー・クロフォード」についての裏設定も書かれていた。
ゲームでは主人公をいじめ倒すアシュリー。だが実は体が弱く、さらに顔と手足を除く体のあちこちに謎の湿疹ができており、常に体調が悪かった。
両親やごく親しい周囲の人間以外には病弱であることを隠していたため、レイの目にはいつも不機嫌でわがままな婚約者としてしか映っていなかったのだ。
設定資料を読んだ三枝は「アシュリーが可哀想すぎる!」とアシュリー推しになる。
「もしも俺がアシュリーの兄弟や親友だったらこんな結末にさせないのに!」
そんな中、通勤途中の事故で死んだ三枝は名前しか出てこないアシュリーの義弟、「ルイス・クロフォードに転生する。前世の記憶を取り戻したルイスは推しであり兄のアシュリーを幸せにする為、全力でバッドエンド回避計画を実行するのだが――!?
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
王女ですが、冤罪で婚約破棄を迫られています
杉本凪咲
恋愛
婚約破棄させてもらう。
パーティー会場でそう告げたのは、私の愛する彼。
どうやら、私が彼の浮気相手をいじめていたらしい。
しかし、本当にそんなことを言っていいのかしら。
私はこの国の王女だというのに……。
転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~
ちゃんこ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生した⁉
攻略対象である3人の王子は私の兄さまたちだ。
私は……名前も出てこないモブ王女だけど、兄さまたちを誑かすヒロインが嫌いなので色々回避したいと思います。
美味しいものをモグモグしながら(重要)兄さまたちも、お国の平和も、きっちりお守り致します。守ってみせます、守りたい、守れたらいいな。え~と……ひとりじゃ何もできない! 助けてMyファミリー、私の知識を形にして~!
【1章】飯テロ/スイーツテロ・局地戦争・飢饉回避
【2章】王国発展・vs.ヒロイン
【予定】全面戦争回避、婚約破棄、陰謀?、養い子の子育て、恋愛、ざまぁ、などなど。
※〈私〉=〈わたし〉と読んで頂きたいと存じます。
※恋愛相手とはまだ出会っていません(年の差)
イラストブログ https://tenseioujo.blogspot.com/
Pinterest https://www.pinterest.jp/chankoroom/
※作中のイラストは画像生成AIで作成したものです。
私が公爵の本当の娘ではないことを知った婚約者は、騙されたと激怒し婚約破棄を告げました。
Mayoi
恋愛
ウェスリーは婚約者のオリビアの出自を調べ、公爵の実の娘ではないことを知った。
そのようなことは婚約前に伝えられておらず、騙されたと激怒しオリビアに婚約破棄を告げた。
二人の婚約は大公が認めたものであり、一方的に非難し婚約破棄したウェスリーが無事でいられるはずがない。
自分の正しさを信じて疑わないウェスリーは自滅の道を歩む。
ゆったりおじさんの魔導具作り~召喚に巻き込んどいて王国を救え? 勇者に言えよ!~
ぬこまる
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界の食堂と道具屋で働くおじさん・ヤマザキは、武装したお姫様ハニィとともに、腐敗する王国の統治をすることとなる。
ゆったり魔導具作り! 悪者をざまぁ!! 可愛い女の子たちとのラブコメ♡ でおくる痛快感動ファンタジー爆誕!!
※表紙・挿絵の画像はAI生成ツールを使用して作成したものです。
ブラフマン~疑似転生~
臂りき
ファンタジー
プロメザラ城下、衛兵団小隊長カイムは、圧政により腐敗の兆候を見せる街で秘密裏に悪徳組織の摘発のため日夜奮闘していた。
しかし、城内の内通者によってカイムの暗躍は腐敗の根源たる王子の知るところとなる。
あらぬ罪を着せられ、度重なる拷問を受けた末に瀕死状態のまま荒野に捨てられたカイムはただ骸となり朽ち果てる運命を強いられた。
死を目前にして、カイムに呼びかけたのは意思疎通のできる死肉喰(グールー)と、多層世界の危機に際して現出するという生命体<ネクロシグネチャー>だった。
二人の助力により見事「完全なる『死』」を迎えたカイムは、ネクロシグネチャーの技術によって抽出された、<エーテル体>となり、最適な適合者(ドナー)の用意を約束される。
一方、後にカイムの適合者となる男、厨和希(くりやかずき)は、半年前の「事故」により幼馴染を失った精神的ショックから立ち直れずにいた。
漫然と日々を過ごしていた和希の前に突如<ネクロシグネチャー>だと自称する不審な女が現れる。
彼女は和希に有無を言わせることなく、手に持つ謎の液体を彼に注入し、朦朧とする彼に対し意味深な情報を残して去っていく。
――幼馴染の死は「事故」ではない。何者かの手により確実に殺害された。
意識を取り戻したカイムは新たな肉体に尋常ならざる違和感を抱きつつ、記憶とは異なる世界に馴染もうと再び奮闘する。
「厨」の身体をカイムと共有しながらも意識の奥底に眠る和希は、かつて各国の猛者と渡り合ってきた一兵士カイムの力を借り、「復讐」の鬼と化すのだった。
~魔王の近況~
〈魔海域に位置する絶海の孤島レアマナフ。
幽閉された森の奥深く、朽ち果てた世界樹の残骸を前にして魔王サティスは跪き、神々に祈った。
——どうかすべての弱き者たちに等しく罰(ちから)をお与えください——〉
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる