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行きたい所へ行く!それが冒険。多分

第479話:またそっち系らしい

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 整理します。

 ムンドが倒したのは、ルティーヤーの分身体であるバハムート。
 バハムートとは、本来は竜ではなく巨大な魚で大陸を支えている。
 実は魚とする説と、鯨とする説があるらしい。
 ここのバハムートがどっちなのかは、まだ不明だ。

 詳しく調べたら、大陸を支える巨大魚はルティーヤーが本名、バハムートがあだ名とされるらしいが、幻想世界ファンタジーワールドでは関係無いので割愛。
 ならばなぜ調べたのかって?
 ジルドとオーべが面白がって、そっち系の掲示板を検索しまくっていたからだ。


 バハムートは、既に確認されている魔物モンスターだった。
 魚なのか鯨なのかには、一切触れられてない不思議。
 わざとか?情報隠匿か!?
 それからバハムートがルティーヤーの分身体って事は、まだ判明していないようだ。

 従魔達の記憶にあるバハムートとは、ルティーヤーの分身だから、倒しても良いらしい。
 もしまかり間違って大陸が沈む危機が訪れたら、ムンドに責任をとって大陸を支えてもらおう。
「いや、可哀想だから、そこは何か他の物で支えようよ~」
 どうやら口から考えが漏れていたみたいだな。
 オーべに止められた。


「変なドロップ品は無いみたいだし、セーフか?」
 ガルムの背中の上で脱力した。
<ぎゅ!>
 あ、ゴメン。胸元のヨミを潰してしまった。
「鯨肉とか鯨ベーコンとかドロップしてるかも!」
 人狼ワーウルフだから耳が良いのか、俺の呟きを聞いてシアラが恐ろしい事を言ってきた。

「高級食材!」
 リコンスが笑いながら叫んだ。
 よし、本当にドロップ品があったら、お前にも絶対にするからな!
 いきなり叫んで笑っているリコンスに、ミロやその仲間が話し掛けている。
 そしてそれにリコンスは「鯨肉とかドロップしてるかもって話~」って他人事のように話している。

「どうせなら、肉とベーコンと缶詰が良いな」
 シアラがニコニコしながら、言った。
 ニコニコ?だよな、多分。
 そしてリコンスに嫌がらせで食材を押し付けても、シアラへ横流しされるだけだと察した。
 嫌がらせにならないって事だな。



あるじよ、いのか?>
 ガルムに問われて、俺は首を傾げる。
「え?良い?と思うが」
 この時に、何の事を言っているのか、ガルムにしっかりと確認をするべきだった。
 俺の執事さんが態々わざわざ聞いてくる事が、くだらない、取るに足らない事で有るはずが無いのに。

 その事に気が付くのは、ムンド達が戻って来て合流した時だった。
 ムンドの頭の上には、ピリリとルチル。
 ムンドの右には、ハナサンがフヨフヨと浮いている。
 そしてムンドの左には、ヒレが翼になったような、ちょっと凶悪な顔をした魚が……え?何?怖っ!

 あれ!あの、外来種の硬い魚。
 叩くとコツコツって音がするくらい、鎧を纏ってるみたいに硬い魚。
 プレコ!
 それの鱗が真っ黒くて艶光りしてる感じだ!

<ただいま!おれ!バハムートに勝った!すっげぇ硬かったけど!>
 ムンドが自慢気に言ってくるけど、そこはせめて引き分けくらいにして欲しかった。


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