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価値・無価値は、人によって違うものなのだと再確認した
第472話:その後のお話(笑)
しおりを挟むイベント終了から現実で数日、幻想世界で約1ヶ月が経過した。
今のところ、帰って来た野ウサギも属性オコジョもフォレストディアーも居ない。
ペットは帰って来られないのかな?
絶対に契約解除出来ない事は無いだろうから、まぁ大丈夫だろう。
虐待とかされたら、俺よりもジルドやレイ、後は従魔達が怖いからな。
【ペットカフェ】で魔物葡萄のパフェを食べていると、ライダースを着た属性オコジョと、甘ロリのヘッドドレスを着けた属性オコジョが寄って来た。
因みに甘ロリとは、白とかピンクのロリータファッションの事だとリコンスが教えてくれた。
対して、真っ黒いロリータファッションは、ゴスロリと言うそうだ。
ゴスって言ったらアダムス・ファ○リーか!と言ったら「合ってるけど違う」と言われた。
日本のゴスロリは、独自の文化らしい。
で、今の問題はこの属性オコジョ達なのだが。
「え~と、勝手に餌はやれないからな」
魔物葡萄が欲しいのだろうと予想し、あげられない旨を告げてみる。
ペコリと頭を下げると、二匹はふれあい広場へ戻って行った。
【ペットカフェ】のペットホテルを利用しているのだろうか。
飼い主らしき人物は店内に居なかった。
更に数日後。ペットのお家から帰って来たレイが首を傾げていた。
ナチュラルに庭から俺の部屋へ入って来るよな、お前。
「属性オコジョ、減ったはずですよね?」
会場に行った約百五十匹のうち、半数以上はペットになったはずだ。
手続きの際、番号札を回収したから間違い無い。
「ご飯の減りも、ペットのお家に来る数も、変化が無いのですが」
戸惑うレイ。珍しいものを見た。
何でも淡々と受け止めるタイプだと思ってたよ。
「ペットのお家によく来ているメンバーが、ペットにならなかっただけじゃないか?」
思い付いた事を言ってみた。
<森で繁殖しているからじゃないかい?>
すっごい小さくなって、カラフル兎達と追いかけっこをしていたらしいリルが寄って来た。
姿を見掛けないと思ったら、まさかの掌サイズだったよ!
ん?ちょっと待て。
見た目の衝撃が凄過ぎて、聞き流すところだった。
繁殖してるから数が減らない?
<そもそもあの変異種も、クランの敷地で生まれたものだったであろう>
驚いている俺に、ガルムまで追討ちを掛けてくる。
<数が減った分、増えるよ!>
シズカまで会話に参加してきたよ。
どうやらうちのクランの敷地内は、属性オコジョの繁殖地に認定されているようだ。
誰に?属性オコジョ達にだよ。
<ひと月ほど前は、オコジョ共の子供がコロコロと走り回っておったものじゃ>
ユキが更に衝撃の事実を!!
そのコロコロの頃を見たかった!
あ、レイも同じ考えだったようだな。
ショックを受けている。
この更に数日後、あの1番に並んでいたパーティーから「属性オコジョに子供が増えました!どうしたら良いですか?」と問い合わせが来て「育てなさい!」となった。
ちゃんとクランハウスもあり、住環境を整えたガチ勢だったし、大丈夫だろう。
あのライダースと甘ロリの二匹は、『結婚しました』報告に来ていたのかもしれないな。
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