上 下
408 / 506
フラグとは、回収する為にあるのだ……と知った

第408話:いざ行かん!戦いの場へ?

しおりを挟む
 


「はい!ちゅうもーく!」
 引率の先生の気分で手を上げる。
 注目してくるのは、うちの従魔達。
 そしてオパールとピリリ。
 ペットが居るので、その飼い主達。
 更に属性オコジョ達。

 え?属性オコジョ!?
 お前達は駄目だろ。最弱魔獣モンスターだよな?

 今居る場所は『commerce(コマース)』の噴水広場である。
 クランハウスから、転移陣で転移して来たのだ。
 従魔達は、転移後に俺の影から呼んだのだが、ペットは飼い主達が連れて来ていた。
「ユズコ!ジルド!なぜオコジョ達を連れて来た!?」
 今日の目的は、斗苫斗的のレベル上げだと説明したよな?
 ガッツリ戦闘バトルがメインですけど!?

「ヴィンの側に居れば安全だろ?」
 ジルドがチラリとガルムを見る。
 うん。まぁ、うちの執事さん優秀だからね。
「俺もペットとピクニックに行きたくてな!」
 自分のペットであるオコジョを全匹肩に乗せてるユズコ。お行儀良く五匹ずつ肩に並んでいる。
 因みにジルドの方は、好き勝手に体に登っている。
 ベストからチョコンと顔を覗かせていたり、首周りに巻き付いていたり、ポケットに半身入っていたり……もう後は探すのが面倒だからいいや。


「おはようございます!何してんですか?」
 本日の主役、待ち合わせ相手の斗苫斗的が声を掛けてきた。
 ああ、斗苫斗的が来る前に悪友達には色々説明したかったのに。
 とりあえず悪友達とは同盟を組まない事、戦闘はうちの従魔達中心にする事、狩場はリルが居た森である事を説明する。

「ピリリも戦いたいって言うんだけど~」
 オーベが手を上げて発言する。
「じゃあピリリはムンドとテラと一緒に、どこか遠くまで行って来て」
 本来ペットは死ぬ危険があるけど、ピリリだからな。
 この辺に火蜥蜴サラマンダーの変異種を倒せる敵は居ないだろう。
 フロアボスも倒せそうだよな。
 ペットだからボスフィールドへ行けないだろうけど。

 一応、ムンドとテラには、海まで行かないように注意した。クラーケン(烏賊イカ)とか狩って来そうで怖いから。
 三匹が出発してから『しきしま』から出ないように注意すれば良かったと思ったが、後の祭りである。


「随分大きくなりましたね」
 斗苫斗的がプーリを抱えながら言う。
 彼は俺と同じハーフリングだから、プーリを抱えていると大きな鳥のぬいぐるみを抱えているようで微笑ましい。
<ぴぃ>
 あ、これは俺にも判るぞ。『離せ』だな。
つついちゃいかぬぞえ、プーリ>
 ユキが恐ろしい事を言いました。
『離せ』より上位互換?でしたよ。

 斗苫斗的が地面にそうっとプーリを下ろす。
「こっわ!フレースヴェルグ怖っ!」
 正確にはフレースヴェルグはプーリの親の名前で、種族は鷲の巨人なのだけど、今は訂正しなくていいか。
 俺もプーリが孵化してステータス見るまでは、『フレースヴェルグ』が種族名だと思ってたからな。

あるじ。まだ歩くのかい?日が暮れてしまうよ?>
 どうやらのんびり行くのにリルが飽きたようだ。
 でもムンドが別行動だから、が居ないのだが。
 いくらリルとガルムでも、咲樹を除いた【sechs(ゼクス)】と斗苫斗的を乗せきれないだろう?

「そうだな!急ぐか!獣化!」
 あ、ユズコが白虎になりました。
「……獣化」
 悩んだ末に、レイも獣化して銀狼になりました。
 ガルムに俺とオーベが乗り、リルにジルドと斗苫斗的が乗った。
 咲樹が居なくてゴメンな、斗苫斗的。



────────────────
最近、題名が決まらない。
そして属性オコジョの名前(ジルド側10匹)も決まらない
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO

無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。 名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。 小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。 特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。 姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。 ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。 スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。 そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、私はかわいいテイムモンスターたちに囲まれてゲームの世界を堪能する

にがりの少なかった豆腐
ファンタジー
この作品は 旧題:金運に恵まれたが人運に恵まれなかった俺は、現実逃避するためにフルダイブVRゲームの世界に逃げ込んだ の内容を一部変更し修正加筆したものになります。  宝くじにより大金を手に入れた主人公だったが、それを皮切りに周囲の人間関係が悪化し、色々あった結果、現実の生活に見切りを付け、溜まっていた鬱憤をVRゲームの世界で好き勝手やって晴らすことを決めた。  そして、課金したりかわいいテイムモンスターといちゃいちゃしたり、なんて事をしている内にダンジョンを手に入れたりする主人公の物語。  ※ 異世界転移や転生、ログアウト不可物の話ではありません ※  ※修正前から主人公の性別が変わっているので注意。  ※男主人公バージョンはカクヨムにあります

どーでもいいからさっさと勘当して

恋愛
とある侯爵貴族、三兄妹の真ん中長女のヒルディア。優秀な兄、可憐な妹に囲まれた彼女の人生はある日をきっかけに転機を迎える。 妹に婚約者?あたしの婚約者だった人? 姉だから妹の幸せを祈って身を引け?普通逆じゃないっけ。 うん、まあどーでもいいし、それならこっちも好き勝手にするわ。 ※ザマアに期待しないでください

ーOnly Life Onlineーで生産職中心に遊んでたらトッププレイヤーの仲間入り

星月 ライド
ファンタジー
親友の勧めで遊び、マイペースに進めていたら何故かトッププレイヤーになっていた!? ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 注意事項 ※主人公リアルチート 暴力・流血表現 VRMMO 一応ファンタジー もふもふにご注意ください。

勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう!

石のやっさん
ファンタジー
今度の主人公はマジで腐っている。基本悪党、だけど自分のルールあり! パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのドルマンにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ドルマンの物で、全員から下に見られているのが解った。 だが、意外にも主人公は馬鹿にされながらも残る道を選んだ。 『もう友達じゃ無いんだな』そう心に誓った彼は…勇者達を骨の髄までしゃぶり尽くす事を決意した。 此処迄するのか…そう思う『ざまぁ』を貴方に 前世のDQNに戻る事を決意した、暗黒面に落ちた外道魔法戦士…このざまぁは知らないうちに世界を壊す。

いや、一応苦労してますけども。

GURA
ファンタジー
「ここどこ?」 仕事から帰って最近ハマってるオンラインゲームにログイン。 気がつくと見知らぬ草原にポツリ。 レベル上げとモンスター狩りが好きでレベル限界まで到達した、孤高のソロプレイヤー(とか言ってるただの人見知りぼっち)。 オンラインゲームが好きな25歳独身女がゲームの中に転生!? しかも男キャラって...。 何の説明もなしにゲームの中の世界に入り込んでしまうとどういう行動をとるのか? なんやかんやチートっぽいけど一応苦労してるんです。 お気に入りや感想など頂けると活力になりますので、よろしくお願いします。 ※あまり気にならないように製作しているつもりですが、TSなので苦手な方は注意して下さい。 ※誤字・脱字等見つければその都度修正しています。

【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。

処理中です...