317 / 506
どこかに話すモフモフがいるらしいよ!探そう!!
第317話:カラフルな……
しおりを挟む溜息を吐きながらテディのファスナーを閉めようと……?
フレースヴェルグの卵が少し光っているような?
テディの中から卵を取り出す。
外に出してしまうと、逆に明るくて光がわからなくなってしまった。
だが、確実に判った事ある。
卵の色が緑から黄色へ変化している。
さっき卵が震えたのは、了承ではなく拒否か!
良かった。
抹茶プリンじゃ呼ぶ時に大変だった。
今の卵は淡い黄色で、レモンイエローとでも言うのだろうか、爽やかな色になっている。
好みの色ではあるけど、中身までこの色とは限らないからな。
いや、そういえば、テラもピリリも卵の殻の色が本体にも引き継がれていたな。
それならば、自分の好みの色に変化してもらうとかも有りか?
淡い緑色や淡い黄色に変化するなら、淡いピンクや淡い水色にもなれるのだろうか。
普通に真っ白でも、鷲だったら格好良いかもな。
いや、不細工な鷲なのだっけ。
<主?どうかしたか?>
卵を抱えたまま固まっていたからか、ガルムに声を掛けられた。
「いや、卵の色が変化したから、好きな色に変えられたら良いのにと」
<ムンドのようにか?>
あ、そういえばムンドも色が変化するのだったな。
何となく俺の中でファッションヤンキーな位置付けだから、いつも色が違っていても違和感無かった。
<主。いつになったら呼んでくれるのかい?>
フレースヴェルグの卵に気を取られていたら、リルから念話が届いた。
<シズカもそっちに行きたいの!>
<ボクも『むつきしま』で遊びた~い>
はいはい、今から呼びますよ。
<もうすぐ着くぜ!>
は?ちょっと待て、ムンド。
ああああぁぁぁぁ!!
街の上空に馬鹿デカイ影が!
「馬鹿か!何してるわけ!?呼ぶまで待てよ!」
声が届くとは思えないけど、上空のムンドに向かって叫ぶ。
いや、届いたのか?
上空の影が一瞬で消えた。
そして落ちて来るミミズ……ではなく、15センチのムンド。
途中から減速して、フワリと地面に着地した。
気を取り直して、皆を召喚する。
因みにムンドは、ガルムが前足でガッチリ地面に押さえつけている。
「リル、テラ、シズカ、召喚」
影から元気に三匹が飛び出して来る。
リルは小狼姿で出て来てすぐに、ムンドを口に咥えた。
<痛い痛い痛い痛い!兄ちゃん痛い!!>
結構ガッツリ噛んじゃってるな、アレ。
<当たり前だね。わざわざ痛いようにしているのだから>
おぉう。ちょっと本気モードです、リルさん。
「ムンド、俺がいない間に外に行って遊ぶのとかは別に禁止しないが、今回のように明らかに他の人の迷惑になる行為は駄目だ」
リルの口元でピコピコ動いているムンドに言い聞かせる。
<だって早く会いたかったんだもん>
子供か!!
「たとえどのような理由があっても、他人様に迷惑を掛ける行動は許しません」
百歩譲って異界人ならまだ良いが、住人だとどう影響するか判らないからな。
<ごめんなさい>
リルに咥えられたまま、ムンドがクッテリとなる。
反省しているのだろうが、ちょっとリルの口から寄生虫が出ているみたいで嫌だな。
222
お気に入りに追加
1,415
あなたにおすすめの小説
最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
現実逃避のために逃げ込んだVRMMOの世界で、私はかわいいテイムモンスターたちに囲まれてゲームの世界を堪能する
にがりの少なかった豆腐
ファンタジー
この作品は 旧題:金運に恵まれたが人運に恵まれなかった俺は、現実逃避するためにフルダイブVRゲームの世界に逃げ込んだ
の内容を一部変更し修正加筆したものになります。
宝くじにより大金を手に入れた主人公だったが、それを皮切りに周囲の人間関係が悪化し、色々あった結果、現実の生活に見切りを付け、溜まっていた鬱憤をVRゲームの世界で好き勝手やって晴らすことを決めた。
そして、課金したりかわいいテイムモンスターといちゃいちゃしたり、なんて事をしている内にダンジョンを手に入れたりする主人公の物語。
※ 異世界転移や転生、ログアウト不可物の話ではありません ※
※修正前から主人公の性別が変わっているので注意。
※男主人公バージョンはカクヨムにあります
どーでもいいからさっさと勘当して
水
恋愛
とある侯爵貴族、三兄妹の真ん中長女のヒルディア。優秀な兄、可憐な妹に囲まれた彼女の人生はある日をきっかけに転機を迎える。
妹に婚約者?あたしの婚約者だった人?
姉だから妹の幸せを祈って身を引け?普通逆じゃないっけ。
うん、まあどーでもいいし、それならこっちも好き勝手にするわ。
※ザマアに期待しないでください
ーOnly Life Onlineーで生産職中心に遊んでたらトッププレイヤーの仲間入り
星月 ライド
ファンタジー
親友の勧めで遊び、マイペースに進めていたら何故かトッププレイヤーになっていた!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注意事項
※主人公リアルチート
暴力・流血表現
VRMMO
一応ファンタジー
もふもふにご注意ください。
勇者パーティを追放されそうになった俺は、泣いて縋って何とか残り『元のDQNに戻る事にした』どうせ俺が生きている間には滅びんだろう!
石のやっさん
ファンタジー
今度の主人公はマジで腐っている。基本悪党、だけど自分のルールあり!
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のリヒトは、とうとう勇者でありパーティリーダーのドルマンにクビを宣告されてしまう。幼馴染も全員ドルマンの物で、全員から下に見られているのが解った。
だが、意外にも主人公は馬鹿にされながらも残る道を選んだ。
『もう友達じゃ無いんだな』そう心に誓った彼は…勇者達を骨の髄までしゃぶり尽くす事を決意した。
此処迄するのか…そう思う『ざまぁ』を貴方に
前世のDQNに戻る事を決意した、暗黒面に落ちた外道魔法戦士…このざまぁは知らないうちに世界を壊す。
いや、一応苦労してますけども。
GURA
ファンタジー
「ここどこ?」
仕事から帰って最近ハマってるオンラインゲームにログイン。
気がつくと見知らぬ草原にポツリ。
レベル上げとモンスター狩りが好きでレベル限界まで到達した、孤高のソロプレイヤー(とか言ってるただの人見知りぼっち)。
オンラインゲームが好きな25歳独身女がゲームの中に転生!?
しかも男キャラって...。
何の説明もなしにゲームの中の世界に入り込んでしまうとどういう行動をとるのか?
なんやかんやチートっぽいけど一応苦労してるんです。
お気に入りや感想など頂けると活力になりますので、よろしくお願いします。
※あまり気にならないように製作しているつもりですが、TSなので苦手な方は注意して下さい。
※誤字・脱字等見つければその都度修正しています。
【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる