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強い魔獣がいるみたいなので、探してみようと……周りが盛り上がってます
93:現実でも料理しますよ【鳥ご飯】
しおりを挟む後ろ髪引かれながらログアウトした。
あのままいたら、レッドアラーム鳴る事間違いなしだったし。
睡眠不足でもレッドアラームって鳴るのか?予定より2時間ほどオーバーしている。
明日……もう今日か。今日は休みだから夜更かしや寝坊自体は問題ないのだが、作り置きの食糧が底をついてしまったので、少し補充しなきゃならんのだ。
起きたら、まずはご飯を炊こう。
おやすみなさい。
いつもより遅く寝ても、起きるのは仕事に行ってる時とほぼ同じ。
睡眠不足な感じがしないのは、VR中はレム睡眠と同じだからか?
今までなら二度寝の幸せを噛み締めるところだが、今日は溜まった家事をこなして、早々に幻想世界へ行くのだ!
朝食作りも兼ねて、まずはご飯を炊くとしよう。
簡単炊き込みご飯にしようと冷蔵庫チェックをすると、サラダチキン発見。
よし、鳥ご飯だ。
サラダチキンをそぎ切りにする。柔らかければスプーンでやっても良いが、メーカーによって微妙に硬さが違うんだよな。今日はそぎ切り。
少し大きめな一口大チキンをそのまま研いだ米へ。水加減は普通通りでOK。うちは3合炊き炊飯器だから、米は2合。
容器に残っている汁?タレ?コレを入れることも忘れない。煮凝りみたいになっている部分も入れる。
そして、梅干しを投入!これは、昔ながらの添加物一切無しのすっぱい梅干し。
小さければ2個、大きければ1個。高い南高梅の梅干しは、大きくても2個がお勧め。
そして、スイッチオン!これだけ。
炊き上がって、塩味が足りなかったらゆかりを足して混ぜれば完成。
ご飯を炊いている間に、洗濯と掃除を済ます。いや、途中で炊けちゃうんだけどね。
案の定、洗濯物を干してたら、炊飯器に呼ばれた。
急いで干す。皺のつきにくいワイシャツで良かった。それでも5枚干すと大変だ。
ご飯を軽く混ぜて味見したら、ちょっとさみしい。今日の梅干しは、中くらいのサイズが1個だったからな。ゆかりを大さじ1杯位入れてまた混ぜる。
おぉ!完璧!美味っ。
ご飯用のタッパーに小分け。今回は冷凍しないで良いか。土日の食事が毎回コレになりそうだし。
掃除機をかけていると、携帯が振動する。
画面を見ると、現実咲樹。
「はい」
『相変わらずの塩対応だな。せめて名乗って!』
「いや、俺の携帯に掛けてんだから、俺以外誰が出るんだよ」
『今から行って良い?』
「は?いや、別に良いけど何で?」
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『あと、腹減った』
そっちがメインじゃないのか?
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