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ルシア・フォスター
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お父様に抱きしめられている内に、この腕を知っている気がした。
最初に似てると思えたのは、シオリの……日本のパパの腕の中だった。
パパとママが離婚するまで、パパは私にはとても良いパパだった。
いつでも優しくて、抱きしめてくれて、愛を伝えてくれた。けれど小さな私には、ある日突然捨てられて、二度と会いに来てくれなかった人に思えていた。だから、パパの胸の中が安心出来る場所だったなんて、すっかり忘れていたのだ。
大きな体で、愛情と、守ってくれることを全身で伝えてくれる胸の中。
パパに似てるこの胸を……私は知ってる。
私……ルシアの小さな頃の断片的な記憶が頭に思い浮かぶ。
今より若いお父様が笑顔で私を抱きかかえているのだ。
この人は――間違いなく、私の父親だ。
「君はどこまで覚えているんだい?」
「え……」
「君は目覚めていなかっただろう」
目覚める?
お父様は笑顔を浮かべると私をソファーに座らせた。
「可愛いわたしの娘。僕の人生はいつだって君のためにある。私を頼って来てくれたんだろう」
そう言うとお父様はみんなを見つめる。
「皆様に感謝します。彼女を無事に届けてくれた。どうか私にあなた方をもてなさせてください」
「いえ、そんな……」
リオンくんの咄嗟の言葉にお父様が微笑む。
「直ぐ近くに、我が家の別宅がある。皆様がお好きなだけ滞在出来るよう、手配しておきます」
「宜しければ……少しの間、お世話になります」
「ええ、喜んで」
ジェイラスはずっと黙ったままお父様を見つめている。その視線を受けてお父様は、おや、と言う表情をして私を見つめた。
「ルシア……場所を移して話をするかい?」
お父様が気遣ってくれている。私は首を振ると、言った。
「みんな私の事情を知ってる人だから、ここで大丈夫です」
リュードさんにはそれほど詳しく話していないから巻き込んでしまうけど……。
そう思いながらリュードさんを見つめると、少しキョトンとしてから、にかっと笑った。
「俺ぁ口は固いぜ」
リュードさんの言葉にジェイラスが一瞬眉を顰めた。ジェイラス……思うところがあるんだね。
「なにから知りたい?」
「えっと……」
こんな風に、全面的に信頼できる人が、答えを教えてくれることになるなんて思っていなかった。
「私は……誰ですか?」
「……」
お父様が私の髪を撫でる。
「君は、私と妻の子。ルシア・フォスターだ」
それは想像通りの答えだった。
ならばシオリは一体どこから来たんだろう。
「けれど君は、生まれて直ぐに、一度死んだ」
「え」
「それからは、もう一人のルシアが君の中で生きていた」
「……もう一人の?」
「そうだ。幼い頃から、もう完成された自我を持った子だった。自分のことを若くして死んだ幽霊だと語っていた」
ルシアが幽霊!?
「彼女は、君が……目覚めるための協力を惜しまなかった。自分のことを、君の仮初の替わりなのだと、第三者のように語る彼女は……気が強く、昔ながらの貴族のように品のある子だった。けれど弱く愛に飢えていた。私は彼女のことも、自分の娘のように愛した。私には、二人の娘がいるんだ」
だから、心が歓喜で震えたのだろうかと思う。きっとルシアが喜んでいるのだ。
「成長するにつれて、少しずつ、君の目覚める時間が増えていた。けれどある時を境に君は表に出て来なくなった。そんな時に彼女は言った。自分はもうすぐ居なくなるのだと」
ルシアが居なくなる……?
「魂が消えかけているのを感じていると。本当のルシアが目覚めなくては、肉体が死んでしまうと」
「死んでしまう……」
ルシアは、本当はかつて生きていた誰かの幽霊で、彼女が消えてしまえば、この肉体も死んでしまう……。
「私には、シオリという人間の記憶があります。ルシアではない私は、貴方の娘ではありません」
「違うよ、私の子」
お父様はそっと私の肩を抱くと、両腕で抱きしめた。
「ルシアが言うには、君は生まれた時からシオリだったんだ」
「え?」
「生まれ落ちたときに、前の生の記憶に引きずられて、生きることを拒絶したと、彼女は言っていた」
生きることを拒絶した?
その言葉に頭がズキズキと痛む。何かを忘れている気がする。
「けれど少しずつ……私たちの前に顔を出してくれるようになった。小さな頃は一緒に過ごしていたんだ。覚えているかい?」
「いえ……でも懐かしい感じはします」
覚えてはいない。
だけど、お父様の優しい声も、手の温かさも、私は知っているのだ。
「ルシア……君は私の子だよ」
その日は、部下の人がお父様を呼びに来て一旦話を終えた。
用意してくれた馬車に乗り込んで、フォスター家の別宅に向かう。
隣ではジェイラスが私を心配そうに見つめている。
「シオリ……大丈夫か」
「うん」
手を握ると、ジェイラスがほっとしたように息を吐く。そんな様子を少し不思議に思う。
「心配してくれてありがとう」
「いや……」
彼は視線を逸らせて窓の外を見つめる。
「……どうしたの?」
「なにもない」
彼は今日も元気が無さそうに見えた。
夕食はお父様もやって来てみんなで頂いた。リオンくんの研究のこと、魔力研究所のこと、傭兵の仕事のこと、いろんな話をしていた。
リオンくんは研究所を視察する名目を本物にしたいらしく、明日から研究所を見学するそうだ。
「僕らはしばらくお世話になりますから、貴方もゆっくり話をしてください」
そうリオンくんは私に言ってくれた。
気遣ってくれているのを感じる。
私一人を残して急には帰らないのだと、言ってくれているのだ。
(お父様に会えたけど……)
でもまだ何も分かってない。
追放に至った理由も、私がここに居てもいいのかも、シオリがどうして生まれ変わったのかも、私の魔法がなんなのかも、ルシアが誰なのかも……。
(ジェイラスと居てもいいのかも……)
まだ分からない。
そんな気持ちで眠れない夜。窓の外を見たら、ジェイラスが庭に佇んでいた。私は慌てて外に出て彼を探す。
「ジェイラス……!」
月明かりの中、背の高い彼が私を振り返る。
「シオリ?」
驚いたように私を抱きしめた。
「ジェイラス……会いたかった」
「さっきまで一緒に居ただろう」
「二人で……会いたかったの」
「……」
すりすりと彼の胸に顔を押し付ける。
すると彼はまたほっとするように息を吐いた。
「……ジェイラス?」
「なんだ」
「一緒に寝てもいい?」
「……」
「この間みたいに……」
「しかし」
「不安で眠れないの。ジェイラスに抱きしめられていると安心する」
「……それは俺の方だ」
え?思っても居ない返事に思わず顔を上げる。
「シオリの感情を感じていなければ安心出来ない……俺はおかしいのだろうかと思っていた」
「……え?」
「君が変わってしまうのかと思っていた。ここに来たら、もう俺など求めないのだろうと」
「変わらないよ……」
「……そうだな」
まさか、私などの感情で、ジェイラスが安心を感じてるなんて思ってもいなかった。
大好き。
そう気持ちを込めてみると、ジェイラスがふわりと笑う。
「好きだ。シオリ」
彼の低い声が夜の庭に響く。
「人を好きになることを……君が教えてくれた」
何度も繰り返した私からの好きだと言う気持ちを、返してもらったのはこれが初めてだ。
「不安も弱さも……愛しさも……」
ジェイラスはそう言いながら私の頬に手を当てる。
「受け入れるということを、君が教えてくれた」
そうしてジェイラスは、求めるように私にキスをした。
段々と深くなる口づけが、彼の想いのように感じていた。
最初に似てると思えたのは、シオリの……日本のパパの腕の中だった。
パパとママが離婚するまで、パパは私にはとても良いパパだった。
いつでも優しくて、抱きしめてくれて、愛を伝えてくれた。けれど小さな私には、ある日突然捨てられて、二度と会いに来てくれなかった人に思えていた。だから、パパの胸の中が安心出来る場所だったなんて、すっかり忘れていたのだ。
大きな体で、愛情と、守ってくれることを全身で伝えてくれる胸の中。
パパに似てるこの胸を……私は知ってる。
私……ルシアの小さな頃の断片的な記憶が頭に思い浮かぶ。
今より若いお父様が笑顔で私を抱きかかえているのだ。
この人は――間違いなく、私の父親だ。
「君はどこまで覚えているんだい?」
「え……」
「君は目覚めていなかっただろう」
目覚める?
お父様は笑顔を浮かべると私をソファーに座らせた。
「可愛いわたしの娘。僕の人生はいつだって君のためにある。私を頼って来てくれたんだろう」
そう言うとお父様はみんなを見つめる。
「皆様に感謝します。彼女を無事に届けてくれた。どうか私にあなた方をもてなさせてください」
「いえ、そんな……」
リオンくんの咄嗟の言葉にお父様が微笑む。
「直ぐ近くに、我が家の別宅がある。皆様がお好きなだけ滞在出来るよう、手配しておきます」
「宜しければ……少しの間、お世話になります」
「ええ、喜んで」
ジェイラスはずっと黙ったままお父様を見つめている。その視線を受けてお父様は、おや、と言う表情をして私を見つめた。
「ルシア……場所を移して話をするかい?」
お父様が気遣ってくれている。私は首を振ると、言った。
「みんな私の事情を知ってる人だから、ここで大丈夫です」
リュードさんにはそれほど詳しく話していないから巻き込んでしまうけど……。
そう思いながらリュードさんを見つめると、少しキョトンとしてから、にかっと笑った。
「俺ぁ口は固いぜ」
リュードさんの言葉にジェイラスが一瞬眉を顰めた。ジェイラス……思うところがあるんだね。
「なにから知りたい?」
「えっと……」
こんな風に、全面的に信頼できる人が、答えを教えてくれることになるなんて思っていなかった。
「私は……誰ですか?」
「……」
お父様が私の髪を撫でる。
「君は、私と妻の子。ルシア・フォスターだ」
それは想像通りの答えだった。
ならばシオリは一体どこから来たんだろう。
「けれど君は、生まれて直ぐに、一度死んだ」
「え」
「それからは、もう一人のルシアが君の中で生きていた」
「……もう一人の?」
「そうだ。幼い頃から、もう完成された自我を持った子だった。自分のことを若くして死んだ幽霊だと語っていた」
ルシアが幽霊!?
「彼女は、君が……目覚めるための協力を惜しまなかった。自分のことを、君の仮初の替わりなのだと、第三者のように語る彼女は……気が強く、昔ながらの貴族のように品のある子だった。けれど弱く愛に飢えていた。私は彼女のことも、自分の娘のように愛した。私には、二人の娘がいるんだ」
だから、心が歓喜で震えたのだろうかと思う。きっとルシアが喜んでいるのだ。
「成長するにつれて、少しずつ、君の目覚める時間が増えていた。けれどある時を境に君は表に出て来なくなった。そんな時に彼女は言った。自分はもうすぐ居なくなるのだと」
ルシアが居なくなる……?
「魂が消えかけているのを感じていると。本当のルシアが目覚めなくては、肉体が死んでしまうと」
「死んでしまう……」
ルシアは、本当はかつて生きていた誰かの幽霊で、彼女が消えてしまえば、この肉体も死んでしまう……。
「私には、シオリという人間の記憶があります。ルシアではない私は、貴方の娘ではありません」
「違うよ、私の子」
お父様はそっと私の肩を抱くと、両腕で抱きしめた。
「ルシアが言うには、君は生まれた時からシオリだったんだ」
「え?」
「生まれ落ちたときに、前の生の記憶に引きずられて、生きることを拒絶したと、彼女は言っていた」
生きることを拒絶した?
その言葉に頭がズキズキと痛む。何かを忘れている気がする。
「けれど少しずつ……私たちの前に顔を出してくれるようになった。小さな頃は一緒に過ごしていたんだ。覚えているかい?」
「いえ……でも懐かしい感じはします」
覚えてはいない。
だけど、お父様の優しい声も、手の温かさも、私は知っているのだ。
「ルシア……君は私の子だよ」
その日は、部下の人がお父様を呼びに来て一旦話を終えた。
用意してくれた馬車に乗り込んで、フォスター家の別宅に向かう。
隣ではジェイラスが私を心配そうに見つめている。
「シオリ……大丈夫か」
「うん」
手を握ると、ジェイラスがほっとしたように息を吐く。そんな様子を少し不思議に思う。
「心配してくれてありがとう」
「いや……」
彼は視線を逸らせて窓の外を見つめる。
「……どうしたの?」
「なにもない」
彼は今日も元気が無さそうに見えた。
夕食はお父様もやって来てみんなで頂いた。リオンくんの研究のこと、魔力研究所のこと、傭兵の仕事のこと、いろんな話をしていた。
リオンくんは研究所を視察する名目を本物にしたいらしく、明日から研究所を見学するそうだ。
「僕らはしばらくお世話になりますから、貴方もゆっくり話をしてください」
そうリオンくんは私に言ってくれた。
気遣ってくれているのを感じる。
私一人を残して急には帰らないのだと、言ってくれているのだ。
(お父様に会えたけど……)
でもまだ何も分かってない。
追放に至った理由も、私がここに居てもいいのかも、シオリがどうして生まれ変わったのかも、私の魔法がなんなのかも、ルシアが誰なのかも……。
(ジェイラスと居てもいいのかも……)
まだ分からない。
そんな気持ちで眠れない夜。窓の外を見たら、ジェイラスが庭に佇んでいた。私は慌てて外に出て彼を探す。
「ジェイラス……!」
月明かりの中、背の高い彼が私を振り返る。
「シオリ?」
驚いたように私を抱きしめた。
「ジェイラス……会いたかった」
「さっきまで一緒に居ただろう」
「二人で……会いたかったの」
「……」
すりすりと彼の胸に顔を押し付ける。
すると彼はまたほっとするように息を吐いた。
「……ジェイラス?」
「なんだ」
「一緒に寝てもいい?」
「……」
「この間みたいに……」
「しかし」
「不安で眠れないの。ジェイラスに抱きしめられていると安心する」
「……それは俺の方だ」
え?思っても居ない返事に思わず顔を上げる。
「シオリの感情を感じていなければ安心出来ない……俺はおかしいのだろうかと思っていた」
「……え?」
「君が変わってしまうのかと思っていた。ここに来たら、もう俺など求めないのだろうと」
「変わらないよ……」
「……そうだな」
まさか、私などの感情で、ジェイラスが安心を感じてるなんて思ってもいなかった。
大好き。
そう気持ちを込めてみると、ジェイラスがふわりと笑う。
「好きだ。シオリ」
彼の低い声が夜の庭に響く。
「人を好きになることを……君が教えてくれた」
何度も繰り返した私からの好きだと言う気持ちを、返してもらったのはこれが初めてだ。
「不安も弱さも……愛しさも……」
ジェイラスはそう言いながら私の頬に手を当てる。
「受け入れるということを、君が教えてくれた」
そうしてジェイラスは、求めるように私にキスをした。
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