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月人side
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ある日教師に呼び出された。
俺が委員会で居なかった間に事件がおきていたのだ。
教室で男子生徒の財布が無くなった。その生徒は俺を疑い、荷物を調べようとしたが、それを女子たちが止めて喧嘩になっていたのだと言う。
身に覚えがなければ、その財布もとっくに落とし物として発見されているらしい。けれど女子たちが過剰に泣き叫び、混乱を極めていたと言う。
「お前の態度が誤解させたんだろう?困るんだよ。いいか、問題を起こすな。あの子たちに散々物をもらってるんだろう?疑われても仕方がないじゃないか。もっと客観的に自分を見ろ。そんな生き方をしたままじゃ、まともに生きてなんていけない。社会で生きる術を少しは学んでくれ」
中年の教師は、俺の意見など聞かずに俺を叱咤した。
「クッソ……!!」
それでも優等生のような受け答えを演じた学校の帰り道、路地裏でゴミ箱を蹴上げる。そして感情を吐き出すように、勢いよく壁に手を打ち付ける。
「俺が何をしたんだよ!!」
感情が溢れた。
ずっと抑えていた。悔しさも悲しさも、仕方がないのだと、誰も悪くないのだと諦めていた。
「くそ……!!」
けれど一番憎いのは、教師でも、クラスメイトでも、少しの欲を満たそうと俺の周りを羽ばたく蝶のような女でもない。
「あいつら……神官ども……復讐してやる!!」
俺がここにいることも、母が不幸でいたことも、今ではあいつらのせいだと確信していた。
母はこの世界から連れ去られて来ていたのだ。見知らぬ世界で、愛もない結婚をさせられ俺を産んだ。
なのに……母は俺を愛した。この世界の言葉を教えてくれていたことが、何よりその証だと思えた。
「……母さんっ」
心から母を呼んだ。
瞳に涙が滲む。
「母さん……」
会いたい。
俺はどうすればいい。
俺は、生まれてくるべきではなかった。
俺の存在自体が間違いだった。
どうして、俺をこの世から消してくれないのか。
母さんに会いたい――……。
その時、通りから人の影が落ちてくる。
背の高い、ガタイの良い親父が俺をジロジロと見つめていた。
「……ああ、お前だ」
「……」
男は派手な色のシャツを着崩した、見るからに怪しい風貌をしていた。
俺をじっと見つめると、痛ましそうに表情を歪めた。
「悪かったなぁ、こんなに長い間、探し出してやれなくて……」
「……え?」
「お前、召喚の儀で来たんだろう?」
そいつは、にいっと笑顔を浮かべると言った。
「奇遇だな。俺も、召喚の儀で、聖女と交換でこっちにやってきたんだよ」
小さな古いアパートの一室が彼の家だった。家具は少なく、意外にも小綺麗にしていた。
彼は俺にコーラを差し出すと、自分ではビールを飲み出した。
どう見てもカタギの男ではない。腕にも額にも傷がある。歳は30過ぎぐらいだろうか。
……そう思い付くと、心がざわつく。母親と同じくらいの年頃だからだ。
「俺の名前は、飯村真二だ。まぁ、こっちにきてから付けた名前だが」
男はそう言ってから、自らの生い立ちを語り出した。
「俺は、12の歳まで、魔法が使えたんだよ」
「……え?」
この世界には魔法などない。
前の世界の話なのだろうけれど、向こうの世界でだって、魔法が使える人材は貴重なはずだ。
「300年前だったかな?前に召喚された聖女の子供の末裔が俺だったんだ」
聖女の末裔――。
「ああ、300年前の聖女は幸せに生きて死んだらしいぜ。ご先祖さまのことだからな、家の記録に残ってるんだよ。血を引き継ぐうちに、魔法が使える家系のものと子を作り、最後には俺の両親も魔法使いだった」
「……この世界では使えないのか?」
そう聞くと、飯村はにぃっと笑った。
「使えるよ」
「!」
「まぁ、でもなぁ、大したことには使えん。俺の傷を見れば分かるだろう。下手に使っても返り討ちに合うだけだ」
飯村は遠くを見るようにして言う。
「大変だったなぁ。この世界で生きるのは。まともに生きていけんかった。よく今まで俺生きてたよなぁ」
「……」
「お前も、大変だろう?苦労してないか?」
「……どうだろう」
「本当はなぁ、俺がお前を引き取ってやりたいんだけど、たぶん無理なんだ。俺ぁ前科があるからなぁ。そう言う奴には無理なんだろ?」
「……」
大柄な飯村が眉尻を下げながら言うのを見ると、本心から言っているようにも思えた。
「でなぁ、俺は多分、25年前の召喚の儀で聖女様を引き寄せるために、引き換えに使われたんだよ。お前もそうなんじゃないか?」
25年前――それは間違いなく、母が聖女になった年だ。
「……俺は3年前だ」
「ああ、気付いたよ。大きな聖力が動いた。すぐに、取り替え子を探しに行きたかったんだが、遅くなって済まなかったな」
取り替え子と彼は言う。
「聖女召喚の儀って?」
「あ?お前……知らないで来たのか!?」
「ああ」
「あー、ったく、しょうがねぇなあ。何も知らないで放り出されたのか!」
飯村はぐしゃぐしゃと髪をかきむしりながら言う。
「そうか、何も知らないのか……」
「……」
熊のような男が、泣きそうな顔をする。
「ここと向こうは、世界が違う。分かるか?」
「ああ」
分かってはいたけれど……それでも、この瞬間に、確信に変わった。
「あっちの世界は、魔法が使える。魔力の根源は……聖力と呼ばれるものだ。それが、枯渇していたんだよ」
「聖力?」
「そう。聖力は、神に祈る人々の心が生み出すものらしい。実際は分からねーけどな」
聖女の勤めは確かに神に祈ることだったと、母が言っていた。
「聖力が減って来た、そんな世界に、かつての落ち人が現れた」
「落ち人?」
「ああ、こっちの世界からの、訪問者だ。言ってみれば聖女の元祖だ」
聖女の元祖……。
「あの世界に教えてしまったんだ。他の世界には聖力が有り余っていると。そしてその聖力を引き寄せられるのだと」
聖力を引き寄せる――。
俺が委員会で居なかった間に事件がおきていたのだ。
教室で男子生徒の財布が無くなった。その生徒は俺を疑い、荷物を調べようとしたが、それを女子たちが止めて喧嘩になっていたのだと言う。
身に覚えがなければ、その財布もとっくに落とし物として発見されているらしい。けれど女子たちが過剰に泣き叫び、混乱を極めていたと言う。
「お前の態度が誤解させたんだろう?困るんだよ。いいか、問題を起こすな。あの子たちに散々物をもらってるんだろう?疑われても仕方がないじゃないか。もっと客観的に自分を見ろ。そんな生き方をしたままじゃ、まともに生きてなんていけない。社会で生きる術を少しは学んでくれ」
中年の教師は、俺の意見など聞かずに俺を叱咤した。
「クッソ……!!」
それでも優等生のような受け答えを演じた学校の帰り道、路地裏でゴミ箱を蹴上げる。そして感情を吐き出すように、勢いよく壁に手を打ち付ける。
「俺が何をしたんだよ!!」
感情が溢れた。
ずっと抑えていた。悔しさも悲しさも、仕方がないのだと、誰も悪くないのだと諦めていた。
「くそ……!!」
けれど一番憎いのは、教師でも、クラスメイトでも、少しの欲を満たそうと俺の周りを羽ばたく蝶のような女でもない。
「あいつら……神官ども……復讐してやる!!」
俺がここにいることも、母が不幸でいたことも、今ではあいつらのせいだと確信していた。
母はこの世界から連れ去られて来ていたのだ。見知らぬ世界で、愛もない結婚をさせられ俺を産んだ。
なのに……母は俺を愛した。この世界の言葉を教えてくれていたことが、何よりその証だと思えた。
「……母さんっ」
心から母を呼んだ。
瞳に涙が滲む。
「母さん……」
会いたい。
俺はどうすればいい。
俺は、生まれてくるべきではなかった。
俺の存在自体が間違いだった。
どうして、俺をこの世から消してくれないのか。
母さんに会いたい――……。
その時、通りから人の影が落ちてくる。
背の高い、ガタイの良い親父が俺をジロジロと見つめていた。
「……ああ、お前だ」
「……」
男は派手な色のシャツを着崩した、見るからに怪しい風貌をしていた。
俺をじっと見つめると、痛ましそうに表情を歪めた。
「悪かったなぁ、こんなに長い間、探し出してやれなくて……」
「……え?」
「お前、召喚の儀で来たんだろう?」
そいつは、にいっと笑顔を浮かべると言った。
「奇遇だな。俺も、召喚の儀で、聖女と交換でこっちにやってきたんだよ」
小さな古いアパートの一室が彼の家だった。家具は少なく、意外にも小綺麗にしていた。
彼は俺にコーラを差し出すと、自分ではビールを飲み出した。
どう見てもカタギの男ではない。腕にも額にも傷がある。歳は30過ぎぐらいだろうか。
……そう思い付くと、心がざわつく。母親と同じくらいの年頃だからだ。
「俺の名前は、飯村真二だ。まぁ、こっちにきてから付けた名前だが」
男はそう言ってから、自らの生い立ちを語り出した。
「俺は、12の歳まで、魔法が使えたんだよ」
「……え?」
この世界には魔法などない。
前の世界の話なのだろうけれど、向こうの世界でだって、魔法が使える人材は貴重なはずだ。
「300年前だったかな?前に召喚された聖女の子供の末裔が俺だったんだ」
聖女の末裔――。
「ああ、300年前の聖女は幸せに生きて死んだらしいぜ。ご先祖さまのことだからな、家の記録に残ってるんだよ。血を引き継ぐうちに、魔法が使える家系のものと子を作り、最後には俺の両親も魔法使いだった」
「……この世界では使えないのか?」
そう聞くと、飯村はにぃっと笑った。
「使えるよ」
「!」
「まぁ、でもなぁ、大したことには使えん。俺の傷を見れば分かるだろう。下手に使っても返り討ちに合うだけだ」
飯村は遠くを見るようにして言う。
「大変だったなぁ。この世界で生きるのは。まともに生きていけんかった。よく今まで俺生きてたよなぁ」
「……」
「お前も、大変だろう?苦労してないか?」
「……どうだろう」
「本当はなぁ、俺がお前を引き取ってやりたいんだけど、たぶん無理なんだ。俺ぁ前科があるからなぁ。そう言う奴には無理なんだろ?」
「……」
大柄な飯村が眉尻を下げながら言うのを見ると、本心から言っているようにも思えた。
「でなぁ、俺は多分、25年前の召喚の儀で聖女様を引き寄せるために、引き換えに使われたんだよ。お前もそうなんじゃないか?」
25年前――それは間違いなく、母が聖女になった年だ。
「……俺は3年前だ」
「ああ、気付いたよ。大きな聖力が動いた。すぐに、取り替え子を探しに行きたかったんだが、遅くなって済まなかったな」
取り替え子と彼は言う。
「聖女召喚の儀って?」
「あ?お前……知らないで来たのか!?」
「ああ」
「あー、ったく、しょうがねぇなあ。何も知らないで放り出されたのか!」
飯村はぐしゃぐしゃと髪をかきむしりながら言う。
「そうか、何も知らないのか……」
「……」
熊のような男が、泣きそうな顔をする。
「ここと向こうは、世界が違う。分かるか?」
「ああ」
分かってはいたけれど……それでも、この瞬間に、確信に変わった。
「あっちの世界は、魔法が使える。魔力の根源は……聖力と呼ばれるものだ。それが、枯渇していたんだよ」
「聖力?」
「そう。聖力は、神に祈る人々の心が生み出すものらしい。実際は分からねーけどな」
聖女の勤めは確かに神に祈ることだったと、母が言っていた。
「聖力が減って来た、そんな世界に、かつての落ち人が現れた」
「落ち人?」
「ああ、こっちの世界からの、訪問者だ。言ってみれば聖女の元祖だ」
聖女の元祖……。
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