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ビビりとモフモフ、冒険開始
バレた&バレてた
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ピリピリした空気の中…ってわけでもないけど、少しだけ緊張しながらラルフと対峙する。
「…ミライ…言わないと為にならないぞ。」
にじり寄ってくるラルフから、此方もジリジリと距離を取る。
何故って?
ラルフの手が、こう、何かを揉むような…不穏な動きしてるんだよ。
「ちょ、ちょっとラルフさん?!」
「ラルフ…!ミライくんに何を…!」
「言わないなら…こうするまでだ!」
ガシッと、ラルフの腕が胸部に回されて、持ち上げられた。
え、ちょっと?何をするのラルフ?
おわぁっ?!やめてー!お腹上にして寝せないでっ!
なんか腹立つから、ディアさんには降参ポーズ見せたくないんだぁああ!!
『!そうちょーさん、いじめちゃ ダメなのですー!』
「解った解った、コウメ。そこまで酷いことはしない。よっと……ククッ、いい眺めだなミライ。」
[文●ト風に言えば…百億の名画にも勝るって?]
「ぶん●とが何かは知らんが、かもな。」
[肯定しないで。]
小梅の噛みつき攻撃も意に介さず、俺を寝転ばせるラルフ。たぶん、甘噛み程度にしかなってないんだな…小梅の攻撃力15だし。
帽子置き場って呼ぶぞこんにゃろー。
ラルフはターバンだけど。
[……で、あの…何すんの?超落ち着かないんだけど、起きていい?]
「ダメだ。」
[ってか、なんで詩音とレナさんは悶えてんの?]
「ご、ごめん…なんか可愛くて!」
「すみません、未來くん。後で吸わせてください。」
[やっぱそう来るか!却下!……ディアさん、笑うならいっそ声出して笑って!]
何を肩震わせて、口押さえてんの!
やっぱ、腹立つー!
モフモフッ
[ふぇあっ?!ラルフっ!ちょっと……!]
「お前が吐くまで、仰向けでモフるのを辞めない!」
ちょ、その言い回し……!!ジョ●ョ?!
お前向こうからの転生者じゃないよな?!
[やーめーてー!]
「くっ…暴れるな!可愛い!」
[俺が可愛いって何?!]
「仰向けで脚をジタバタさせる狼だぞ!可愛い意外に何と言えばいいんだ?!」
ぅ、確かにそれは可愛いかも……いや、でも中身俺だからっ!!
てか、ラルフ!お前キャラ崩れてない?!
「ラルフさん、ズルいです!私もモフらせてください!」
[詩音!お前どっちの味方だコラッ!]
『ダーメーなーのーでーすー!!』
「!ディアドルフ様…ね、念写のスキルをお持ちで?!」
「あ、ああw妻へのwみ、土産にとwwwフフッ、あはははははっ!!www」
「アタシにも、1枚くださいっ!」
[肖像権の侵害ぃいいいい!!]
いいよもう!
ラルフとディアさんなら、知っても大丈夫な気がするしっ!
やっぱ今日厄日だぁー!!
───────
「……さっさと、言って欲しかった。」
「ご、ごめんて。ラルフを信じてないわけじゃないけど…唯でさえ、当初の予定より多くの人にバレてるからさ……。」
「すみません、もっと早くお話しするべきでした……。」
うぅ…洗いざらい話してからも、10分くらいモフられた…
ディアさんは終始爆笑してるし…腹筋大丈夫?
『そうちょーさん、おつかれなのです。』
「小梅ぇ~…俺の味方はお前だけだぁ~……」
小梅の柔らかさと、温もりが身に沁みる……。
猫最高……。
「ごめんね、ラルフ。ミライくん、あんまり知られて大騒ぎになるの嫌みたいで。」
「それは解るが…俺には教えてくれてもいいだろ。同じパーティの仲間なんだから。」
「まあ、私は昨日から知っていたが。」
「「「「え」」」」
「鑑定したからな。君の隠蔽程度、看破できぬ私ではない。」
「いや、アンタ本当に規格外過ぎだろ!!」
なにそのドヤ顔?!
レナさんに話聞いて、すぐ隠蔽したのに!
簡単に看破するとか、何なのさこの人ー?!
「ディアさんステータス!ステータス見せろください!!」
「見せろください?」
「すみません…未來くん、敬語に馴れてなくて……。」
ディアさんに掴みかかって、ガクガク揺さぶるけど、ちっとも効いてない。ぅー。
「フフフッ、まあ構わんぞ。」
「よっしゃ、色々暴いてやるっ!《ステータス》!!」
☆☆☆☆☆
【ステータス】
名前 ディアドルフ・ヴァールフラン
年齢 ???
性別 ♂
種族 ???
職業 冒険者 Sランク
状態 健康
HP 測定不能
MP 測定不能
攻撃力 測定不能
防御力 測定不能
魔攻力 測定不能
魔防力 測定不能
魔回力 測定不能
運 測定不能
称号:???,???,天下無双無敵無敗,唯我独尊,???,???,愛妻家,子供の味方
ユニークスキル:???
スキル:身体強化,身体制御,拳術,火属性魔法,水属性魔法,土属性魔法,風属性魔法,氷属性魔法,雷属性魔法,光属性魔法,闇属性魔法,回復魔法,蘇生,???,念話,精密念写,絶対鑑定,アイテムボックス,???,???,空間転移,完全結界,???
耐性:???,???,病気無効,???
☆☆☆☆☆
「…………っ!?マジで何なんだアンタぁあああああ?!」
「はっはっはっはっw」
見れた称号に、おっそろしいのあるんだけど?!
天下無双無敵無敗?!
基礎ステータス、全部測定不能だし!
魔法全属性持ちとか、反則だろ!
武術系統が拳術だけなのって、最早他が要らないってことだよね、そうだよね?!
耐性の???が超気になるっ!!
「こ、これは……」
「…………夢かしら……」
「…ディアドルフさん、どちらのラノベ主人公ですか……?」
「らのべ?」
上には上が居る。
チート能力も、その限りにあらず。
絶対この人の敵には成りたくない……!
暫く呆然とするしかなかった俺は、大人しくディアさんに愛でられていた。
「…ミライ…言わないと為にならないぞ。」
にじり寄ってくるラルフから、此方もジリジリと距離を取る。
何故って?
ラルフの手が、こう、何かを揉むような…不穏な動きしてるんだよ。
「ちょ、ちょっとラルフさん?!」
「ラルフ…!ミライくんに何を…!」
「言わないなら…こうするまでだ!」
ガシッと、ラルフの腕が胸部に回されて、持ち上げられた。
え、ちょっと?何をするのラルフ?
おわぁっ?!やめてー!お腹上にして寝せないでっ!
なんか腹立つから、ディアさんには降参ポーズ見せたくないんだぁああ!!
『!そうちょーさん、いじめちゃ ダメなのですー!』
「解った解った、コウメ。そこまで酷いことはしない。よっと……ククッ、いい眺めだなミライ。」
[文●ト風に言えば…百億の名画にも勝るって?]
「ぶん●とが何かは知らんが、かもな。」
[肯定しないで。]
小梅の噛みつき攻撃も意に介さず、俺を寝転ばせるラルフ。たぶん、甘噛み程度にしかなってないんだな…小梅の攻撃力15だし。
帽子置き場って呼ぶぞこんにゃろー。
ラルフはターバンだけど。
[……で、あの…何すんの?超落ち着かないんだけど、起きていい?]
「ダメだ。」
[ってか、なんで詩音とレナさんは悶えてんの?]
「ご、ごめん…なんか可愛くて!」
「すみません、未來くん。後で吸わせてください。」
[やっぱそう来るか!却下!……ディアさん、笑うならいっそ声出して笑って!]
何を肩震わせて、口押さえてんの!
やっぱ、腹立つー!
モフモフッ
[ふぇあっ?!ラルフっ!ちょっと……!]
「お前が吐くまで、仰向けでモフるのを辞めない!」
ちょ、その言い回し……!!ジョ●ョ?!
お前向こうからの転生者じゃないよな?!
[やーめーてー!]
「くっ…暴れるな!可愛い!」
[俺が可愛いって何?!]
「仰向けで脚をジタバタさせる狼だぞ!可愛い意外に何と言えばいいんだ?!」
ぅ、確かにそれは可愛いかも……いや、でも中身俺だからっ!!
てか、ラルフ!お前キャラ崩れてない?!
「ラルフさん、ズルいです!私もモフらせてください!」
[詩音!お前どっちの味方だコラッ!]
『ダーメーなーのーでーすー!!』
「!ディアドルフ様…ね、念写のスキルをお持ちで?!」
「あ、ああw妻へのwみ、土産にとwwwフフッ、あはははははっ!!www」
「アタシにも、1枚くださいっ!」
[肖像権の侵害ぃいいいい!!]
いいよもう!
ラルフとディアさんなら、知っても大丈夫な気がするしっ!
やっぱ今日厄日だぁー!!
───────
「……さっさと、言って欲しかった。」
「ご、ごめんて。ラルフを信じてないわけじゃないけど…唯でさえ、当初の予定より多くの人にバレてるからさ……。」
「すみません、もっと早くお話しするべきでした……。」
うぅ…洗いざらい話してからも、10分くらいモフられた…
ディアさんは終始爆笑してるし…腹筋大丈夫?
『そうちょーさん、おつかれなのです。』
「小梅ぇ~…俺の味方はお前だけだぁ~……」
小梅の柔らかさと、温もりが身に沁みる……。
猫最高……。
「ごめんね、ラルフ。ミライくん、あんまり知られて大騒ぎになるの嫌みたいで。」
「それは解るが…俺には教えてくれてもいいだろ。同じパーティの仲間なんだから。」
「まあ、私は昨日から知っていたが。」
「「「「え」」」」
「鑑定したからな。君の隠蔽程度、看破できぬ私ではない。」
「いや、アンタ本当に規格外過ぎだろ!!」
なにそのドヤ顔?!
レナさんに話聞いて、すぐ隠蔽したのに!
簡単に看破するとか、何なのさこの人ー?!
「ディアさんステータス!ステータス見せろください!!」
「見せろください?」
「すみません…未來くん、敬語に馴れてなくて……。」
ディアさんに掴みかかって、ガクガク揺さぶるけど、ちっとも効いてない。ぅー。
「フフフッ、まあ構わんぞ。」
「よっしゃ、色々暴いてやるっ!《ステータス》!!」
☆☆☆☆☆
【ステータス】
名前 ディアドルフ・ヴァールフラン
年齢 ???
性別 ♂
種族 ???
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MP 測定不能
攻撃力 測定不能
防御力 測定不能
魔攻力 測定不能
魔防力 測定不能
魔回力 測定不能
運 測定不能
称号:???,???,天下無双無敵無敗,唯我独尊,???,???,愛妻家,子供の味方
ユニークスキル:???
スキル:身体強化,身体制御,拳術,火属性魔法,水属性魔法,土属性魔法,風属性魔法,氷属性魔法,雷属性魔法,光属性魔法,闇属性魔法,回復魔法,蘇生,???,念話,精密念写,絶対鑑定,アイテムボックス,???,???,空間転移,完全結界,???
耐性:???,???,病気無効,???
☆☆☆☆☆
「…………っ!?マジで何なんだアンタぁあああああ?!」
「はっはっはっはっw」
見れた称号に、おっそろしいのあるんだけど?!
天下無双無敵無敗?!
基礎ステータス、全部測定不能だし!
魔法全属性持ちとか、反則だろ!
武術系統が拳術だけなのって、最早他が要らないってことだよね、そうだよね?!
耐性の???が超気になるっ!!
「こ、これは……」
「…………夢かしら……」
「…ディアドルフさん、どちらのラノベ主人公ですか……?」
「らのべ?」
上には上が居る。
チート能力も、その限りにあらず。
絶対この人の敵には成りたくない……!
暫く呆然とするしかなかった俺は、大人しくディアさんに愛でられていた。
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