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ビビりとモフモフ、冒険開始

調査方針『一旦プロに任せよう』

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[王都の…しきょーさまって…要は教会の偉い人?]
「確か、司祭様の上だろ?偉いと思うぞ。」
「まあ、それなりだな。」
「それなりだなんて…!グリンス国の王都から、ブルーム領とシルフィード領までの、教会と孤児院の管理を、教皇様から任せられていらっしゃる方です!」

会社で言えば、支部長的な感じかな?
じいちゃんの会社にも、何人か居た。

「今のグリンスの王都の司教と言うと…トーマス・ロムルの事だろう?3ヶ月程前に、1度会った。」
「!は、はい…その方です…!」
「父さんが、名前と会った時期をちゃんと覚えてるってことは、それなりに印象に残ることをしたんだな。」
「教会の前を通りかかったら、説教を受けるか懺悔をして行けと、しつこく付きまとわれてな。説教を5分で済ませる自信はあるかと問うたら、神兵にミスリルの鎖で巻かれそうになったから伸した。」

ピザ、必死過ぎだろ。
ミスリルの鎖て…まあ、ディアさんなら引き千切りそうだけど。
 
「…なんでシスターは、ソイツにキシン渡してんだ?」
「そ、それは…。」
『弱みでも握られたですか?』
[脅されてんの?]
「………」

んー…こりゃ思ったより、根深い理由がありそうな。

「……言いたくなければ、それでも構わんさ。知る方法ならある。なあ、ジェイク?」
「ああ、もう『視てる』。」
「は?みてる?」
「み、みてる…というのは……?」
「言葉通り、お前が『これまで歩んだ道筋』を視た。…安心しろ、固有スキルだ。俺にしかできない。」

え、それつまり、人が過去に何をしてどうしたか、視れるってこと?
安心する要素無いよ。
プライバシーも何も、あったもんじゃないよ。

「そ、そんな、ことが……?!」
「どういうことだよ?」
『ジェイさん、過去を覗けるのです?』
「…ウリシラ・ルベール、21歳。生まれはグリンスの王都シュプリーム。比較的裕福な商家に産まれたが、6歳で両親が野盗に惨殺される。その後すぐ叔父に家を乗っ取られ、王都の孤児院へ入れられた。」
「っ!!」
「……この後も、全部俺から話すか?俺が視れるのは、行動や現象として現れた事実だけだ。お前の思考や感情までは、視ることができない。」

シスターの顔見る限り、マジで合ってるな今の情報。
怖ぇーよ、コ●ンくんも金田●一も、裸足で逃げ出す名探偵じゃん。

「わ、わかりました…理由を、お話しします……。」
「ゆっくりで構わない。落ち着いて話してくれたまえ。」
『凄いです!自白に持ち込んだのです!』
『そりゃ、何もかも洗いざらいバラされるよりゃ、マシだよね……。』

シスター、可哀想に…被害者なのにこんな尋問されて……。

「先程、ジェイク様が仰った通り…私は成人するまで、王都の孤児院で暮らしておりました。トーマス様は、私が10歳の頃に、司祭様として王都へいらっしゃいました。」
[てことは、11年前だね。]
「はい。トーマス様はとてもお優しい方で…私もよく遊んでいただいたり、神学の勉強を見ていただきました。」
「え?ソイツ、悪い奴じゃなかったのか?」
「勿論です。そうでなければ、教皇様が司教様として、お認めになる筈がありません。」

…そりゃそうだな。

「では、いつ頃から…?」
「司教様になられたのは、3年前です。…寄進を差し出せと迫られるようになったのは、1年程前から…突然、人が変わってしまわれたようになって……それでも、初めは1割程度を徴収するということだったのです。」
「だが、額が次第に増え、今では全額…ということか。」
「…はい。」
『1年前に、急に悪い人になったです?』
『みたいだな。』

悪いこと始めたのが1年前で、しきょーに成ったのが3年前ってことは、権力に溺れたわけでも無さそうだ。
何があったんだろ?

「断ることは、できなかったのだな?」
「……断れば…子供達を、奴隷商に売り付けると…それで……。」
『酷いですっ!』
[ゲスい脅し方しやがるな!]

コイツはくせぇッー!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜッーッ!!
こんなワルには出会ったことが(ry)

[早く警察に突き出しちまいなッ!…いや、警察じゃなくて衛兵さんか?]
「けーさつ?何だそれ?」
「衛兵に突き出したところで、正統に裁かれるかどうか…。神職者が事件を起こした時は教会に身柄を引き渡し、教皇の判断に全てを委ねることになるのだが…今の教皇は『疑わしきは罰せず』としている。確たる証拠が無ければ、牢にも入れられん。」
[オッケー、なら迅速に証拠掴んで、早急に殴り倒そう。]
「衛兵に突き出す話は何処へ行った。」

え?突き出して終了なんて、言ってないよ?
ピザはちゃんと平らにしないと。

「あ、あのっ!私は…トーマス様が、理由無くこのようなことをするとは、到底思えないのです!ど、どうか、穏便に…!」
「…ワン公。ぶん殴るのは俺も賛成だけど…殴る前に、こうなった理由まで調べてくれないか…?シスターのために。」

むむ…そっか。
元々は、いい人って話だもんなぁ。
証拠見つけたら問答無用でブッ飛ばすのは、ちょっと不味いか。

[んじゃ、やっぱり1度潜入?なら、ダンボール調達して、地雷を3秒で埋める練習しないと。]
『小梅、お屋敷入るの得意です!』
「ダンボール…?ジライ?何だそれ?」
「待て、潜入は俺がやる。全部視て来るから、お前達の動きはその後で決めよう。」
[ありゃ。んじゃ、リアルのスネ●クにお任せするよ。]
『?ジェイさん、蛇じゃないですよ?』

小梅には、後で詳しく教えてあげよう。
ダンボールミッション、やってみたかったんだけどなぁ。

「では、依頼だジェイク。司教トーマス・ロムルが寄進を回収している理由と…孤児院の子供の安否、その他関連のありそうな情報を調べてくれ。」
「解った…依頼人は、エインでいいな。」
「えっ…お、俺、金払えないぞ!」

慌てるエインくんの頭を、ジェイクさんが優しく撫でた。
それから、ぷにぷにした頬っぺたを両手で包んで、目を合わせる。

「依頼料なら、今貰った。」

微笑みながらそう言うと、ジェイクさんは影に吸い込まれるように消えた。

「え……え?ワン公、俺なんか取られたか?!」
[いや、ナデナデを対価に、引き受けるぜってことだと思う。]
「はぁ?!」
「あの…御代は私の方から……」
「気にするな。ジェイクには金銭や宝石より、子供と戯れる時間の方が、余程価値有るモノなのだよ。」
「そ、そうですか……。」
『それで経営、大丈夫なのです?』
『たぶん、大丈夫だよ。デイヴィーさん金持ちから巻き上げる式の経営だろうから。』

きっと、ヴァールフラン家の家訓は、『子供に甘く庶民に優しく金持ちに厳しく』とかなんだろう。

「…ジェイ兄がいいなら、良いけどさ。ところで、どれくらいで、情報持ってくるんだ?」
「早ければ、明日にでも戻るだろう。今回は偵察,調査だけだからな。」
「…それだけでは無いことも、あるのですね…?」
[忍者っぽいもんな、ジェイクさん。]
『大きいナイフ1個と、小さいナイフいっぱい持ってたです。暗殺向きです。』

マジで?ナイフ持ってたの?気付かなかった。
クレアさんの時は、判ったんだけどなぁ。

[俺らの行動をどうするかは、ジェイクさんの帰り待ち?]
「そうなるな。ウリシラ、貴君にも協力してもらうやもしれん。」
「は、はい。出来る限り、ご協力致します。」
「ディア兄、俺は?」
「ジェイクの応援でもしてやってくれ。子供の声援があれば、何処までも頑張れる質なのでな。」
「わかった、応援頑張る。」

とりあえず、方針決まったね。
後で、詩音にもこの事伝えないと。

[よし!会議終了!折角だから、神父様とか孤児院の皆と一緒に、お昼食べよ!]
「そういえば、おにぎりを作ってくれる約束だったな。」
『お手伝いするです!』
「やった!皆喜ぶぞ!」
「わ、私達も、よろしいのですか?」
[勿論♪皆で食う方が旨いから!]

そうと決まれば、教会へ戻ろう。

全員が空間から出た後で、ディアさんが扉を閉めて、もっかい開けるとあら不思議。
扉の向こうは、小さな懺悔室に戻ってた。

さて、昼御飯は詩音と陽向も要るよね。
何処で何してんだろ?
ラルフとレナさんも、一緒かなぁ。

[しーおーんー今どこー?昼飯食べよー。]
[あ、未來くん。今は教会の2階に居ます。ラルフさんとレナさんも、一緒ですよ。]
[マジ?俺ら、ディアさんと一緒に1階居るwそっち行くわw]
[えっ?!ちょ、ちょっと待ってくださいね!]

…なんか慌ててるな。
何をした?俺が離れてる間、何をしてたんだ?
……まさかあの野郎…!

[詩音!貴様、見ているな!!]
[?!未來くんこそ、見てませんか?!な、何故私達が、未來くんの寝相動画を観賞している事を…!]
[はい?!何時撮ったの?!]

動画かよ!デート監視されてんのかと思ったわ!
ったく、紛らわしいなぁ!
階段階段…ここかー!

[詩音発見!何を2人に見せてんの!]
「フッ、残念ですね未來くん。スマホなら既に、アイテムボックスの中ですよ!」
[残念じゃないさ!俺の目的は、初めからお前(をぶん殴ること)だけだ!]

喰らえ、肉球パーンチ!

「あ、そこ気を付けてください。」
[へ?うぉっとぁっ?!]
「対未來くん用の罠として、床を『浅いけどなかなか抜けれない沼』にしてみたので。」
[公共の施設で何してんのお前?!]
「後で直します。」
[当たり前!]

ぐぬぬ、流石詩音…!
俺の行動パターンは、知り尽くされているっ!
うぅ…毛の間にどろどろが入り込んで気持ち悪いぃぃぃ……

『けんかダメー!』
「危ないから、近付くなヒナタ。」
「本当に掛かったわね…シオンちゃん、罠師の才能あるんじゃない?」
「どうも♪そして今の内に逃亡です!」
[あ!待ちやがれっ!…ぬぐぐ…おりゃっ!]
「ん?……レナ、此方に来い。」
「何よ?」
[っしゃ抜けた!俺の馬鹿力舐めんなよ!!]
「もうですか?!粘性に改良の余地ありですね!」
「ヒナタ、抱っこだ。」
『わぁーい♪』
「《ウィンドウォール》…いいぞコウメ。」
『2人共……教会で騒いじゃダメですー!!』

え、は?砂が…ぎゃぁあああああっ?!

「…………ニャン公つえー……。」
「はっはっはっw元気だなw」
「何事ですか?!」
「み、皆さんお怪我はありませんかー?!」


───暫くお待ちください───


[神父様、すんませんっした。]
「ごめんなさい、調子に乗りました…。」
「幸い、誰も怪我をしていませんし、何かを破壊したわけでもありません。事後処理も、キチンとしてくださいました。ですので、今回は不問と致します。今度から、気を付けてくださいね。」

ある意味、懺悔室の正しい使い方をすることになった。
公共施設で追いかけっこ…小学生か俺らは……!

『ちゃんと、反省したですか?』
『うん。小梅もゴメンね、俺ら捕まえさせちゃって。』
「お手数かけました、小梅ちゃん。」
『反省したなら、いいのです。』

小梅の捕縛、俺と詩音じゃ逃れられなかったよ…。
いやぁ、可愛い娘が怒ると怖いね。

[神父様、迷惑かけたお詫び兼ねて、お昼御飯一緒に食べない?]
「昼食を?よろしいのですか?」
「未來くん、元々そのつもりだったみたいで…よろしければ。」
[孤児院の子達も一緒に、どう?]
「そうですね…では、お言葉に甘えさせていただきます。」

やった!目指せ、エティさんとシスター,神父様の栄養状態改善!
1食じゃ、どうにかなりゃしないだろうけど!

───────

そんなわけで、孤児院の庭にて炊き出しなう。
座りながらジャガイモ剥いてたら、小梅が膝を占拠してきたよ。可愛い。動かせない。
俺が食うだけなら、存分にモフりつつ作るんだけど、他の人のも作るんで自重。

「小梅ー。鍋を俺の手が届く位地へ持って来るか、膝から降りるかしてくれー。」
『どうぞです!』
「はい、ありがとー。」

砂で鍋を運んでくれた。
そんなに降りたくないのか。可愛いなおい。

[ミライ、今いいか?]
[ん?]

急に念話で、どったのディアさん?

[寄進回収事件について、なんか解ったの?]
[解ったと言うよりは…あくまで可能性の話なのだが。…もしかすると、牢へ入れるべきはトーマス・ロムルではないかもしれん。]
[ほほう。]

詳しく聞かせてよ。
ディアさんの推理なら、ある程度宛にして良さそうだし!

───────
2018,4,27 1:01 一部修正しました
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