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誠が起きた時には、外は暗くなっており、月明かりが窓から部屋に差し込んでいた。そして、下半身がなんだかスースーして、明らかに誰かがいる。誠は布団を思いきり剥いた。そこには、自分の下着を持っているゼノンの姿だった。
「おい、お前は何をやってんだ」
「何って。人間界で言う夜這いだ!」
何故、そこでドヤるのか理解できない。誠は額に手を置き、ため息をついた。それでもなお何かをしようとするゼノンの首根っこを押さえる。
「夜這いってことは何をしようとしてるか分かるが……。こういうことは相手から同意をもらってからしろ。一步間違えれば、犯罪だぞ」
「なんだよ。婚約を申し込んできたのはそっちのくせに! 俺様はずっと我慢して、一人で――っ!」
「一人で、なんだ?」
ゼノンは涙目で訴えたが、急に顔を赤くし、口を手で覆った。誠は大体予想はできていたが、あえて聞いてみた。そうすると、ゼノンは耳まで赤くし、首を横に振る。今にも泣きそうなゼノンを見ていると、居た堪れなくなり、誠はゼノンをそっと抱き締めた。
「ごめん、ついからかいたくなって。俺はアレクサンドルっていう好きな人がいるから、ゼノンの気持ちには応えられない。分かってくれるか?」
「くっ! 嫌だ! 誠と一つになりたい!」
「だから、駄目だってば」
「じゃ、一度だけ! 繋がらなくてもいい! 俺様を弄んでくれ!」
「弄ぶって……。どこで覚えたんだよ」
結局、ゼノンの押しが強すぎて、誠は仕方なくゼノンを弄ぶことにした。まずは、軽く何度かキスをし、舌を絡ませる。誠はゼノンの服越しに胸を愛撫する。ゼノンはあんだけ恥ずかしいことを言っておきながら、初々しい反応を示す。
「そこは、な、なんだかくすぐったいし、もどかしい」
「じゃあ、これはどう?」
誠は鼻で笑うと、自分の服を脱ぎ、ゼノンの服を脱がせた。こう見比べてみると、ゼノンは華奢に見えて、薄っすらと筋肉がついている。その筋肉をなぞりながら、誠はゼノンの乳首を指で優しく抓んだり、口で吸ったりした。
「うっ、そ、それは卑怯だぞ。ぐっ……」
「体がピクピクってしてるよ。それに、顔がトロンとしてる。気持ちいいんでしょ? お望み通り、ゼノンを弄んであげるよ」
誠はゼノンの乳首を堪能しながら、空いた片手でゼノンの股間を擦る。布パンツからでも分かる。ピクンと跳ね、先端からダラダラと蜜を出しているのが。
「ほら、やっぱり、気持ちいいんじゃん。ほら、俺にもっと体を預けて」
誠はゼノンの顔を自分の胸元にくるように抱き寄せた。そして、ベッドのサイドテーブルから小瓶を出し、指に垂らした。
「ゆっくり大きく呼吸するんだ」
「あ、あぁ……」
ゼノンは誠にしがみついていたが、その手はふるふると震えていた。誠はオイルがついた手を下着の中へ突っ込み、ゼノンの秘部を弄る。誠が秘部を解す度に、ゼノンは弱々しく可愛らしい声で啼く。そして、解された秘部にするりと指が入る。ズプズプと入っていく指をきゅんきゅんと締め付けてくる。ゼノンの中はとても温かく、人間とは多少違う。それは愛液が出てきていることだ。思いの外、愛液が外に漏れ出し、指を動かす度に、グチュグチュと卑猥な音をさせる。
「気持ちいいのか?」
「あっ! あ、当たり前、だろっ! 慕っている奴にされてるんだ。い、言わなくても――くっ! わ、分かるだろ!」
「相変わらずだな……。じゃぁ、ゼノンが駄目って言うまで、指で何回もイカせてあげるね」
「まっ、待ってくれ! あっ、あぁ!」
誠は指を増やし、ゼノンの気持ち良い部分を擦ったり、刺激したりした。少し刺激しただけで甘イキし、体を震わせる。誠はあえて激しくせず、じっくりと刺激を加えた。
ゼノンは口を半開きにし、口角から涎を垂らしていた。そして、ゼノンは快感の波が押し寄せる度に、誠の体にギュッと掴まってくる。なんと愛らしいんだ。誠はゼノンがイキ疲れるまで中をじっくりと弄んでやった。
「も、む、無理……」
「お前が望んだことだろ。確かにもう何回もイッてるから、立てないだろう。今日は俺の隣で寝ろ」
誠は、白濁液や愛液で濡れたゼノンの体を布で優しく拭く。そして、腕枕をしてやって、休ませた。ゼノンは安心したのか、すぐに深い眠りについた。
「あーっ、やっちまった。本番はなんとか回避できたが、これは浮気確定だよな。どう謝ろう……」
誠は悩んだが、初めての状況に困惑し、すぐには答えが出なかった。そして、考えているうちに寝てしまった。
「おい、お前は何をやってんだ」
「何って。人間界で言う夜這いだ!」
何故、そこでドヤるのか理解できない。誠は額に手を置き、ため息をついた。それでもなお何かをしようとするゼノンの首根っこを押さえる。
「夜這いってことは何をしようとしてるか分かるが……。こういうことは相手から同意をもらってからしろ。一步間違えれば、犯罪だぞ」
「なんだよ。婚約を申し込んできたのはそっちのくせに! 俺様はずっと我慢して、一人で――っ!」
「一人で、なんだ?」
ゼノンは涙目で訴えたが、急に顔を赤くし、口を手で覆った。誠は大体予想はできていたが、あえて聞いてみた。そうすると、ゼノンは耳まで赤くし、首を横に振る。今にも泣きそうなゼノンを見ていると、居た堪れなくなり、誠はゼノンをそっと抱き締めた。
「ごめん、ついからかいたくなって。俺はアレクサンドルっていう好きな人がいるから、ゼノンの気持ちには応えられない。分かってくれるか?」
「くっ! 嫌だ! 誠と一つになりたい!」
「だから、駄目だってば」
「じゃ、一度だけ! 繋がらなくてもいい! 俺様を弄んでくれ!」
「弄ぶって……。どこで覚えたんだよ」
結局、ゼノンの押しが強すぎて、誠は仕方なくゼノンを弄ぶことにした。まずは、軽く何度かキスをし、舌を絡ませる。誠はゼノンの服越しに胸を愛撫する。ゼノンはあんだけ恥ずかしいことを言っておきながら、初々しい反応を示す。
「そこは、な、なんだかくすぐったいし、もどかしい」
「じゃあ、これはどう?」
誠は鼻で笑うと、自分の服を脱ぎ、ゼノンの服を脱がせた。こう見比べてみると、ゼノンは華奢に見えて、薄っすらと筋肉がついている。その筋肉をなぞりながら、誠はゼノンの乳首を指で優しく抓んだり、口で吸ったりした。
「うっ、そ、それは卑怯だぞ。ぐっ……」
「体がピクピクってしてるよ。それに、顔がトロンとしてる。気持ちいいんでしょ? お望み通り、ゼノンを弄んであげるよ」
誠はゼノンの乳首を堪能しながら、空いた片手でゼノンの股間を擦る。布パンツからでも分かる。ピクンと跳ね、先端からダラダラと蜜を出しているのが。
「ほら、やっぱり、気持ちいいんじゃん。ほら、俺にもっと体を預けて」
誠はゼノンの顔を自分の胸元にくるように抱き寄せた。そして、ベッドのサイドテーブルから小瓶を出し、指に垂らした。
「ゆっくり大きく呼吸するんだ」
「あ、あぁ……」
ゼノンは誠にしがみついていたが、その手はふるふると震えていた。誠はオイルがついた手を下着の中へ突っ込み、ゼノンの秘部を弄る。誠が秘部を解す度に、ゼノンは弱々しく可愛らしい声で啼く。そして、解された秘部にするりと指が入る。ズプズプと入っていく指をきゅんきゅんと締め付けてくる。ゼノンの中はとても温かく、人間とは多少違う。それは愛液が出てきていることだ。思いの外、愛液が外に漏れ出し、指を動かす度に、グチュグチュと卑猥な音をさせる。
「気持ちいいのか?」
「あっ! あ、当たり前、だろっ! 慕っている奴にされてるんだ。い、言わなくても――くっ! わ、分かるだろ!」
「相変わらずだな……。じゃぁ、ゼノンが駄目って言うまで、指で何回もイカせてあげるね」
「まっ、待ってくれ! あっ、あぁ!」
誠は指を増やし、ゼノンの気持ち良い部分を擦ったり、刺激したりした。少し刺激しただけで甘イキし、体を震わせる。誠はあえて激しくせず、じっくりと刺激を加えた。
ゼノンは口を半開きにし、口角から涎を垂らしていた。そして、ゼノンは快感の波が押し寄せる度に、誠の体にギュッと掴まってくる。なんと愛らしいんだ。誠はゼノンがイキ疲れるまで中をじっくりと弄んでやった。
「も、む、無理……」
「お前が望んだことだろ。確かにもう何回もイッてるから、立てないだろう。今日は俺の隣で寝ろ」
誠は、白濁液や愛液で濡れたゼノンの体を布で優しく拭く。そして、腕枕をしてやって、休ませた。ゼノンは安心したのか、すぐに深い眠りについた。
「あーっ、やっちまった。本番はなんとか回避できたが、これは浮気確定だよな。どう謝ろう……」
誠は悩んだが、初めての状況に困惑し、すぐには答えが出なかった。そして、考えているうちに寝てしまった。
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