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#12 もう我慢出来ない
しおりを挟む…エレンはオリヴィエをそっとソファに横に寝かせると、足元に座った。
そして、オリヴィエに覆い被さり首筋に、胸元に軽いキスを繰り返した。
ランジェリーの肩紐を少しずらすと、オリヴィエの胸に舌を這わせ、秘部を下着の上から優しく擦った。
「ん…っ、あ…」
と、小さな声の喘ぎ声が聞こえる。
オリヴィエは両手を口に当てて、喘ぎ声を堪えているようだ。
その様子をエレンは横目で見て、下着をそっと脱がせると、太ももの内側にキスをした。
そして両足を広げると、オリヴィエの秘部に顔を埋めた。
「あっ、お兄様…そんなところ舐めないで…!」
秘部の谷間をゆっくり舌でなぞり、オリヴィエの一番敏感な、小さな膨らみを吸ったり、舌先で転がしたりした。
「あぁん…あっ…はぁっ…」
オリヴィエは声を堪えながら、潤んで喘いだ。
「オリヴィエ、すごく濡れてる…」
そう言いながら、オリヴィエの体液を舐め、体内の入り口に舌先を押し当てた。
わざとジュプジュプといやらしい音を立てながら。
「あぁ…!」
(中に…舌が入ってる…!)
「お兄様ぁ…!中で動かさないでぇ…!」
エレンは暫くオリヴィエの小さな喘ぎ声を聞きながら、舌で中を掻き回す。
エレンはシャツを脱ぎ捨てると、真っ赤に蒸気した顔し、蕩けて理性を失ったかのような顔で、
「もう我慢出来ない」
そう言ってオリヴィエの体内にはち切れそうになったそれをゆっくりと挿入した。
「あっ…んぅ…!」
荒い呼吸に合わせて、いやらしい音とオリヴィエの喘ぎ声が響いた。
ソファがガタガタと音を立てる。
「オリヴィエ、声もっと聴かせて」
エレンは乱れた呼吸で、余裕のない様子で言った。
オリヴィエの堪えていた声も次第に大きくなる。
そして激しく腰を動かし、オリヴィエの奥を攻め立てた。
(オリヴィエの中…すごく締まってて、今にもイキそうだ…)
荒い呼吸がさらに荒くなる。
「あぁあん…奥だめぇ…!」
「う……出るっ…!」
オリヴィエは涙を浮かべながら体を反らし、そしてビクビクと大きく震えると絶頂に達した。
エレンのそれは、ビクビクと痙攣しながらオリヴィエの腹部にトロリとした白い液体を出した。
それから二人は…、
夜更けまで、貪るかのように交わったーーー。
「そろそろ戻りますね」
服を着たオリヴィエが恥ずかしそうにしながら執務室を出ていこうとした。
「待って、オリヴィエ」
とエレンが引き留める。
「今度王都で建国祭があるんだけど、すごく賑わうんだ。
一緒に行かないか?王都は近いし、オリヴィエはこの街を出たことがないだろう?」
と聞いた。
(あれから3年以上経ってるもの…それにお兄様と出掛けたい…。きっと大丈夫よね)
「行ってみたいです」
とオリヴィエは微笑んだ。
エレンの表情がとても嬉しそうだ。
「1週間後なんだ。楽しみにしてて」
と爽やかな笑みだった。
(本当に脱いだときと別人ね…)
とオリヴィエは思い、クスッと笑った。
建国祭の日に、全てが明るみになることも知らずに…。
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