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哀傷
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私は死んだも同然だ。
今日は退院の予定だった。
それなのに、先生が言ったのは、再発。一番聞きたくない言葉だった。
泣いた。
どうしたらいいか、分からなかった。
星有にはどう伝えたらいいの?
私の退院を待ち望んでいた星有。
ごめんね。頑張ったはずなのに。
希望なんて、空に飛んでいっちゃったのかな。
泣くのにも疲れて、ただ空を見上げていた。
「梨結ちゃん、星有くんが会いたいって言ってるんだけど、大丈夫かな?」
正直、とても迷った。
「星有くんに、帰ってもらおうか」
「嫌です。星有と会いたい」
私の寿命なんか、きっと長くはないだろう。
死ぬ前に、たくさん星有との思い出を作りたい。
病室に入って来た星有は、心の中の何かがぽっかり抜けたようだった。
今日は退院の予定だった。
それなのに、先生が言ったのは、再発。一番聞きたくない言葉だった。
泣いた。
どうしたらいいか、分からなかった。
星有にはどう伝えたらいいの?
私の退院を待ち望んでいた星有。
ごめんね。頑張ったはずなのに。
希望なんて、空に飛んでいっちゃったのかな。
泣くのにも疲れて、ただ空を見上げていた。
「梨結ちゃん、星有くんが会いたいって言ってるんだけど、大丈夫かな?」
正直、とても迷った。
「星有くんに、帰ってもらおうか」
「嫌です。星有と会いたい」
私の寿命なんか、きっと長くはないだろう。
死ぬ前に、たくさん星有との思い出を作りたい。
病室に入って来た星有は、心の中の何かがぽっかり抜けたようだった。
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