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「 獣と人の血を合わせ持ってるって言ったら分かりやすいかな 」


ラノベの世界じゃん。って突っ込み入れたくなる。じゃあ、うさはどっかの世界からやってきました。って事になる。


「 今、くだらない事考えてるよね?違う世界から来たのか?とか。そうゆう話じゃないからね 」


呆れ顔で言われてしまえば、小バカにされた感があってムッとしてしまう。


「 簡単に言ったら、僕のルーツは時計うさぎと似た様なもの。うさぎであったり、人型だったりと違うでしょ? 」


あんな感じって言われても、ますます意味が分からない。不思議の国の・・・時計うさぎ?実在しない事を信じろという方が難しいけど、おとぎ話だからって全てが架空で作られてるとは限らない。って言いたいのか。

架空じゃないなら、うさは「 うさぎと人間の混血 」まぁ、オバケも宇宙人もいると思ってる私からしたら、「もしも 」って素敵だな。っては思う。現実となると衝撃的で・・・。


「 ちゃんと聞いてる? 」


目の前で、手をフリフリされてハッとする。そうは考えてみても、ダメだ頭が・・・。


「 聞いてるよ 」

「 じゃあ、叶多。僕と交尾してくれる? 」

「 こっ、こ、こおびって 」


はぁ!?だからなんでそうなるんだ。それも、そんな直接的な言い方。うさぎかと思ったら人間で、いや・・・獣人?で。いきなり、僕とセックスして。って!!


「 いや!!まったく理解できないんだけど!!なんで、うさとしなきゃいけないの! 」

「 ちょっと体維持できないくらいダメージ受けちゃったから。だから、うさぎだったんだよね。また、うさぎに戻っちゃうと思うから、維持できる体力戻したいから協力して 」

異性とセックスするのが体力戻すには、一番効率的なんだよね。って、なんて事ない普通の事みたいに言ってる。
セックスする方が、体力消耗するよね?
ダメージ受けちゃったから。ってそうなるの?しょんぼりと、耳も垂れ下がっちゃって可哀想な感じかもしてるけど。そもそも、ダメージ受けるって何!?
開いた口が塞がらない。


「 ね?痛くないから。気持ちいいだけだからね 」

「 そうゆう問題じゃないない!!異性で良いなら、私じゃなくたって良いワケなんでしょ?他当たって 」


だってそうゆう事でしょ?異性であれば誰でも良い・・・。
今まで、どんな乱れた生活してきたんだよ。


「 この格好で外出たら、か弱いうさぎの僕でも捕まっちゃうよ?叶多、処女じゃないでしょ?処女だって言うなら、全部教えてあげれるから嬉しいけどね 」


確かに、処女ではないですが・・・。だからと言って、はい。良いですよ。ウェルカム!ってなるかーい!!
やけに楽しそうに、うさがジリジリと獲物を罠に追いやるように、ゆっくりと確かめながら、距離を縮めてくる。うさぎって草食・・・だよね?

なんで、こっちがプルプルしなきゃいけないの。やっぱりヤられちゃうの!?






「 ね?大丈夫だから 」


頬に手を触れられて耳元で、優しく囁かれ体が震えた。チュッと首筋を吸われて、舌で舐められると背筋がゾクゾクして体に熱がこもってくる。いい匂い。って肌の匂いを、嗅がれてるのがなんか本能的で凄く嫌だ。両腕で、うさの肩を押しやろうとしてもビクともしない。


「 あっ、んぅ、嫌・・・酷いことしないって・・・言ったよね 」

セックス強要って、うさにとっては酷い事にはならないの?
酷い事でしょ!普通。

「 そんなに僕とするの嫌? 」

コクコクと必死に頷くと体を離してくれた。良かった。どうゆう風に見えてるのか分からないけど、挨拶代わりみたいにセックスなんて出来ないし。取り敢えずベットから離れてもらおう。

昔、付き合ってた彼氏のスエットくらいならありそうだから探して、着せて追い出してしまおう。別に、『 獣人 』だからとかじゃない。そもそも全然説明になってないし得体の知れない男の人を部屋に置いておくのはどうかと。身の危険が絶対的にヤバい。


「 僕って、モテるんだけどなぁ。・・・じゃあ仕方ないから、僕がするの見てて 」


モテ発言かよ!自分自慢ですか。うさってこんな性格だったんだ。ちょっとショック。見ててって何を??








胡座をかくように座った、うさの肌に掛けられてたシーツがスルリと肩を滑り落ちる。可愛い顔をしてる割には、均等の取れた体をしてる。細いって程じゃないけどモデル体型って言うか。
色も白くて綺麗な肌。
ニッコリと妖しく笑う。うさ耳も相まってファンタジー感があるのに妖艶にすら見える。うさの手が脚の方に伸びていく。

意味が理解出来てないから、うさの手を目線を追ってしまう。
ゆっくりと、うさは自分の太ももを撫でながらその手は、誘うようにジワジワと自らの股間へとスルスルと移動していく。

赤黒く大きく立ち上がった雄を見て、何となく理解し始めた。パッチリタレ目な甘系男子がうさ耳を付けていたとしても、自らを主張する雄はやっぱり雄に代わりはないんだ。ただ、ぱっと見からは、想像し難いリアルを目にしてしまうと、そのアンバランスな感じに・・・目を奪われる。
理解したくも無いような。すっごく見てはならない事に付き合わされる・・・って意味?!

うさはゆっくりと自分のモノに手を這わせながら私を見てる。ペロリと赤い舌が、唇を舐める仕草がヤバ過ぎる。


「 理解できた?オナニーするから見ててね。って事、自分でする事なんか無いからちょっとドキドキするけどね 」

「 え、あっ、ちょっと!! 」

「 ねぇ、知ってる?うさぎって性欲強いんだよ。人間とうさぎだけ。年中発情出来る生き物って 」


そんなん、どうでもいいわ!!
ドキドキしてるのは!!こっちだ!!
どうしたら良いの?この状況。


「 ・・・・・・ふっ・・・・・・ぁ 」


亀頭の先で、滑らすように指先を動かすと、先から溢れてきた雫でピチャピチャと音が鳴る。


「 はぁっ、はぁっ、見られながらするのって・・・あっ、興奮するかも・・・こんなに溢れてくる事って、はぁっ、ないん・・・だけど 」


亀頭から溢れてた雫を、手で混ぜるようにグチュグチュ音を立てながら捏ねくり回してた、うさの手がそそり立つ雄を見せつけるように自ら本格的に扱き出した。

顔が、カァーっと熱くなる。ちょ、ちょっと待て!!頭、真っ白になって固まっちゃってたけど、他人の自慰行為なんて見た事ないし。
恥ずかしさで、目をギュッと閉じる。


「 ・・・ダメだよ。はぁっ、ちゃんと見てて、はぁっ、あっ、くれないと 」


にちゃにちゃ、グチュグチュとなる音が脳に直接響いてるような気がして、うさの我慢するように、漏らすうわずった声と濡れた吐息で、凄くいやらしい気分になる。逆効果だったかも・・・。
耳から犯されてるみたい。
コレだったら、ヤられちゃう方がマシだったかもって思ってしまう。


「 たくさん・・・溢れてくるよ。ほら、あっ、ちゃんと・・・ぁん、目開けて・・・僕を見て 」


目をつぶっていたから、うさの手が髪を撫でて、その優しさに驚いて目を開けてしまった。潤んだ緑の瞳が、女の私より色っぽすぎてウロウロと目を彷徨わせる。


「 はぁっ、はぁっ、すごく可愛い。ぅっん、キスしてもいい? 叶多とキス・・・したい 。少しでいいから・・・ちょうだい 」


男の癖に、なんでこんなに色気あんの!色っぽすぎて何にも・・・。
近づいてくる、唇と瞳にギュッと目をつぶった。触れた唇に、ピクリと驚くと離さないって言うように首の後ろから頭を抱えられてしまって、ぬるりと入ってきた舌が貪るみたいに動き待って頭がボーっとしていく。

「 はぁっ、あっ・・・」

「 イイ声・・・それに叶多の、はぁ、唇すごく・・・甘くて、おいしい・・・もっと 」

クチュりと合わさる唾液の音に更に頭がおかしくなりそう・・・。
キスってこんなに気持ち良かったっけ??
上唇を甘噛みされたり吸い上げられたり、
うさが、雄を扱くグチュグチュ響くいやらしい音も大きくなっていて余計煽られる。


「 ぁつ、ふぁ、気持ち・・・いぃ。んぁ、はぁっ、叶多、もう・・・達し・・・そう。ぁん 」


うさに掴まれた手に、暖かいモノが触れたけど、それが何だったのかも後々気がつく羽目になる。

覚えてるのは、苦しそうに喘ぐ声と卑猥な音。朦朧とする頭の中で開けた目の前にうさの金色にも見えそうな緑の瞳が、舌を絡めとりながら、切なそうに細められていた事だけ。


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