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政略的婚姻が多い中。
私の婚姻は奇跡と言われている。
「これでサーシャは、僕のものなんだね」
一国の王子の婚姻式と言うには、それは少し規模の大きなお茶会のようなものだった。 それでも王子の妃として迎えられた私の身分を考えれば、誰もがそう言うものかと疑問を感じる者はおらず、むしろ満足げに微笑みを取り繕う。
「まぁ、とてもお似合いですこと」
これは本当。
この国の第二王子バルトルトは、馬鹿王子と王国内でも有名な方だから。 それでも、私は可愛らしく思えた……愛おしいと思えた。 幼さの残る外見に、幼いままの口調の3歳年上の王子様だけど!!
幼稚とも言える口調で、親兄弟に蔑まれながらも騎士団の方々に可愛がられ救われたのだと彼は語った。
『騎士団の人達が僕の家族なんだ。 サーシャも僕の家族になってくれると嬉しいな』
王族としてはおそまつな婚姻披露。
彼の両親、兄弟、王族達が誰一人として出席していない婚姻披露。
それに気づいていないかのように、まるで気まずさを感じていないかのように彼は、ニコニコとご機嫌で謝る事は無い。
まぁ、謝って欲しい訳ではありませんが……。
それでもクスクス笑い馬鹿にされていれば惨めになる。
予想はしていた。
幼稚な口調、騎士団との駆けっこが好きで、剣を振り回し遊ぶのが好きだと言う王子様。 彼は日常的に馬鹿にされていたから。
だから招待に応じてくれる人の大半は、私達を笑いものにしにくるのだろうと想像出来た。 だから、私のドレス、料理、客人に渡す祝い返しだけは豪華にした。
王国1位の商売人の娘としての意地である。
美しいドレスは、服飾事業に関わる者が何十人も寝る暇も惜しんで作った自慢のもの。 それでもそろそろ私は限界に来ていた。 クスクスと馬鹿にされ笑われる事に。
王宮の庭園を披露の場所に貸し出すと言うのだって好意と言うより、商売をしている私の身内、従業員や仕事の関係者を締め出すため。
孤独で悲しくて……。
そんな時、ギュッと手が握られた。
悪意等欠片も気づかないかのような笑顔を向けて来るバルトルト様。
「サーシャ、綺麗だよ。 普段から綺麗な人だと思っていたけど、今日は特別綺麗だね。 僕は皆に自慢出来て嬉しいよ」
王子と言えば客人への挨拶を疎かにしつつも、サーシャを褒め続け、人目もはばからず私を抱きしめ、額や頬に口付けがなされれば、商人上がりの男爵家の娘が王子に嫁ぐ事が許せない人々が、苦虫を噛んだかのような表情を露わにしていた。
日頃は王子を馬鹿にしていても、自分以外の者が幸福な姿を見せつけられるのは不快ならしい。
反面……馬鹿にする視線もちらほら見られた。
「殿下、もう少し配慮をお願いします」
「配慮?」
きょとんとした顔で私を見つめる。
「お客様が見ておりますわ」
「だから? 僕の幸せに文句を、なんで? このお祝いの席で僕に不満を持つ訳? 僕の幸せが不満なの?? おかしくない?」
「それは……そうなのですけど……」
「誰? 僕が話を聞いて説得してくるよ」
私は人を疑う事の無い王子様に微笑みを向けた。
「平気、大丈夫ですわ。 私達が幸福であれば、彼等も何時かは大人しくなるわ」
「何かあれば、僕にすぐに報告してね」
そう言って彼は私の手を取り口づけ、家族と言っている騎士団の仲間の所に手を振りながら笑顔で向かって行った。
同時に私に寄って来る凄い美女。 豊満な胸を見せつけ、細いウエストを強調し、色香を見せつけて来る。
「ねぇ、あなた……本当にあんな馬鹿と結婚する気?」
クスクスと女性は笑う。
「可愛らしい方ですよ」
「ものは言いようね。 でも、感謝するわ。 貴方が結婚しなければ、王子だと言うだけで、私が彼の妻に宛がわれるところでしたもの。 あんな幼稚な子供が夫だなんて恥ずかしくて、人前に出る事が出来ないわ」
「私は、違いますわ」
「そう、貴方も同類って事ね。 似た者同士お幸せに」
王家の次に長い歴史を持つ大貴族、ミリヤム・リービヒは言う。
「ありがとうございます」
クスクスと笑うミリヤム様の側を囲む令嬢達もまた、クスクスと小馬鹿にするように笑う。
「僕の、サーシャを虐めるなぁあ!!」
そう駆け寄って来る私の王子様。
幼い笑みが可愛い王子様。
3歳年上の王子様。
まぁ、不安は無いでもありませんが、不安を露わにすれば、私の負けだと私は優雅に微笑んで見せた。
貴族とは縁のない公爵家の末端だった我が家は、商売で成功した功績として男爵位が与えられた。
跡取りである兄は、幼い頃から我が家で働いていた女性を妻とした。 その頃には、王国でも有数の商人となっており、兄が使用人と結婚した事に、私や妹たちは強いショックを受けたものでした。
『爵位等無いと考えた方が気楽なものだ。 貴族に夢を見るのは止めなさい』
社交界デビューを迎える私に兄が言った言葉。
実際、社交界デビューをしてみれば、兄の言った事が分かった。 貴族の多くが我が家から借金をしながらも、影では、金に集る蠅とか蟻、そんな感じで嘲笑っており、私は……社交界の場に出る事は無くなった。
私も兄と同じように、商売人として優秀な方を夫とするのだと思っていた。 結婚の祝いとして、他の都市に新店舗を出店し、夫婦で切り盛りするのだろう。 と……。
まぁ、それも悪くはありません。
そんな諦めの日の数日後。
父が、屋敷中を走り回り私の名を呼んでいた。
「サーシャ!! サーシャ!! 何処にいる!!」
「はい、どうされたのですか? お父様」
面倒臭そうに父の前に姿を現した私と言えば、倉庫内で在庫確認をしている最中。 動きやすい男性のような恰好に、まとめた髪は解れてボソボソ、薄汚れ埃すら被っていた。
私の恰好を見て父は悲鳴のような声を上げる。
「なんで、そんな恰好をしているんだ!!」
「父さんが在庫処理を命じたのでしょう!!」
怒鳴られた私は、何時ものように怒鳴り返すのだが……。 父の様子は明らかにおかしかった。
「お前に客人が来ているんだぞ!!」
「はいはい、顔を拭いてすぐに参ります」
「いや、風呂に入り綺麗な衣装に着替えてくるんだ!!」
「私の客は、私が薄汚れていても気にしませんよ」
美容部門を任せられている私だけれど、メイン客である女性達は、ソレを使って美しい髪や肌をサンプルとして見るのは良いが、私自身が彼女達以上に豪華な恰好をしているのは面白くないと言う方々だ。
影で自分がどういわれているか知って、私は割り切った。
えぇ……そう言うものだ。
「いや、そうじゃない。 無礼になると!!」
事業所兼用の屋敷なため広いとは言え、倉庫にいた私が店舗に出るまで決して多くの時間はかからなかった。 店には大勢の客人が、キャーキャー黄色い声を上げていた。
「お客様、ご指名と伺いましたが」
日頃、私達を蠅や蟻と言っている貴族の方々が、それこそ蠅や蟻のように何かに集っていた。
「ようやく貴方に会う事が出来ました。 サーシャ・キルシュ」
甘えた様子で目をキラキラさせて王子が私を見つめ、そして……私を抱きしめようとした。 流石に埃塗れなことを考えれば、私は素早く数歩下がった。
社交界に疎い私とは言え、我が家の常連ではないとは言え、その人物を間違う等ありえなかった。
この国の第二王子バルトルト殿下。
流石に、すぐに言葉は出てこなかった。
「殿下……このような恰好で申し訳ございません。 もし、お急ぎでないなら……日を改めてコチラからお伺いさせて頂きますが? いかがでしょうか?」
既に店内は混乱状態である。
「いやだよ。 ようやく貴方に会えたのにさぁ……ねぇ、僕のお嫁さんになって」
彼は無邪気に満面な笑みを私に向けて来たのです。
私の婚姻は奇跡と言われている。
「これでサーシャは、僕のものなんだね」
一国の王子の婚姻式と言うには、それは少し規模の大きなお茶会のようなものだった。 それでも王子の妃として迎えられた私の身分を考えれば、誰もがそう言うものかと疑問を感じる者はおらず、むしろ満足げに微笑みを取り繕う。
「まぁ、とてもお似合いですこと」
これは本当。
この国の第二王子バルトルトは、馬鹿王子と王国内でも有名な方だから。 それでも、私は可愛らしく思えた……愛おしいと思えた。 幼さの残る外見に、幼いままの口調の3歳年上の王子様だけど!!
幼稚とも言える口調で、親兄弟に蔑まれながらも騎士団の方々に可愛がられ救われたのだと彼は語った。
『騎士団の人達が僕の家族なんだ。 サーシャも僕の家族になってくれると嬉しいな』
王族としてはおそまつな婚姻披露。
彼の両親、兄弟、王族達が誰一人として出席していない婚姻披露。
それに気づいていないかのように、まるで気まずさを感じていないかのように彼は、ニコニコとご機嫌で謝る事は無い。
まぁ、謝って欲しい訳ではありませんが……。
それでもクスクス笑い馬鹿にされていれば惨めになる。
予想はしていた。
幼稚な口調、騎士団との駆けっこが好きで、剣を振り回し遊ぶのが好きだと言う王子様。 彼は日常的に馬鹿にされていたから。
だから招待に応じてくれる人の大半は、私達を笑いものにしにくるのだろうと想像出来た。 だから、私のドレス、料理、客人に渡す祝い返しだけは豪華にした。
王国1位の商売人の娘としての意地である。
美しいドレスは、服飾事業に関わる者が何十人も寝る暇も惜しんで作った自慢のもの。 それでもそろそろ私は限界に来ていた。 クスクスと馬鹿にされ笑われる事に。
王宮の庭園を披露の場所に貸し出すと言うのだって好意と言うより、商売をしている私の身内、従業員や仕事の関係者を締め出すため。
孤独で悲しくて……。
そんな時、ギュッと手が握られた。
悪意等欠片も気づかないかのような笑顔を向けて来るバルトルト様。
「サーシャ、綺麗だよ。 普段から綺麗な人だと思っていたけど、今日は特別綺麗だね。 僕は皆に自慢出来て嬉しいよ」
王子と言えば客人への挨拶を疎かにしつつも、サーシャを褒め続け、人目もはばからず私を抱きしめ、額や頬に口付けがなされれば、商人上がりの男爵家の娘が王子に嫁ぐ事が許せない人々が、苦虫を噛んだかのような表情を露わにしていた。
日頃は王子を馬鹿にしていても、自分以外の者が幸福な姿を見せつけられるのは不快ならしい。
反面……馬鹿にする視線もちらほら見られた。
「殿下、もう少し配慮をお願いします」
「配慮?」
きょとんとした顔で私を見つめる。
「お客様が見ておりますわ」
「だから? 僕の幸せに文句を、なんで? このお祝いの席で僕に不満を持つ訳? 僕の幸せが不満なの?? おかしくない?」
「それは……そうなのですけど……」
「誰? 僕が話を聞いて説得してくるよ」
私は人を疑う事の無い王子様に微笑みを向けた。
「平気、大丈夫ですわ。 私達が幸福であれば、彼等も何時かは大人しくなるわ」
「何かあれば、僕にすぐに報告してね」
そう言って彼は私の手を取り口づけ、家族と言っている騎士団の仲間の所に手を振りながら笑顔で向かって行った。
同時に私に寄って来る凄い美女。 豊満な胸を見せつけ、細いウエストを強調し、色香を見せつけて来る。
「ねぇ、あなた……本当にあんな馬鹿と結婚する気?」
クスクスと女性は笑う。
「可愛らしい方ですよ」
「ものは言いようね。 でも、感謝するわ。 貴方が結婚しなければ、王子だと言うだけで、私が彼の妻に宛がわれるところでしたもの。 あんな幼稚な子供が夫だなんて恥ずかしくて、人前に出る事が出来ないわ」
「私は、違いますわ」
「そう、貴方も同類って事ね。 似た者同士お幸せに」
王家の次に長い歴史を持つ大貴族、ミリヤム・リービヒは言う。
「ありがとうございます」
クスクスと笑うミリヤム様の側を囲む令嬢達もまた、クスクスと小馬鹿にするように笑う。
「僕の、サーシャを虐めるなぁあ!!」
そう駆け寄って来る私の王子様。
幼い笑みが可愛い王子様。
3歳年上の王子様。
まぁ、不安は無いでもありませんが、不安を露わにすれば、私の負けだと私は優雅に微笑んで見せた。
貴族とは縁のない公爵家の末端だった我が家は、商売で成功した功績として男爵位が与えられた。
跡取りである兄は、幼い頃から我が家で働いていた女性を妻とした。 その頃には、王国でも有数の商人となっており、兄が使用人と結婚した事に、私や妹たちは強いショックを受けたものでした。
『爵位等無いと考えた方が気楽なものだ。 貴族に夢を見るのは止めなさい』
社交界デビューを迎える私に兄が言った言葉。
実際、社交界デビューをしてみれば、兄の言った事が分かった。 貴族の多くが我が家から借金をしながらも、影では、金に集る蠅とか蟻、そんな感じで嘲笑っており、私は……社交界の場に出る事は無くなった。
私も兄と同じように、商売人として優秀な方を夫とするのだと思っていた。 結婚の祝いとして、他の都市に新店舗を出店し、夫婦で切り盛りするのだろう。 と……。
まぁ、それも悪くはありません。
そんな諦めの日の数日後。
父が、屋敷中を走り回り私の名を呼んでいた。
「サーシャ!! サーシャ!! 何処にいる!!」
「はい、どうされたのですか? お父様」
面倒臭そうに父の前に姿を現した私と言えば、倉庫内で在庫確認をしている最中。 動きやすい男性のような恰好に、まとめた髪は解れてボソボソ、薄汚れ埃すら被っていた。
私の恰好を見て父は悲鳴のような声を上げる。
「なんで、そんな恰好をしているんだ!!」
「父さんが在庫処理を命じたのでしょう!!」
怒鳴られた私は、何時ものように怒鳴り返すのだが……。 父の様子は明らかにおかしかった。
「お前に客人が来ているんだぞ!!」
「はいはい、顔を拭いてすぐに参ります」
「いや、風呂に入り綺麗な衣装に着替えてくるんだ!!」
「私の客は、私が薄汚れていても気にしませんよ」
美容部門を任せられている私だけれど、メイン客である女性達は、ソレを使って美しい髪や肌をサンプルとして見るのは良いが、私自身が彼女達以上に豪華な恰好をしているのは面白くないと言う方々だ。
影で自分がどういわれているか知って、私は割り切った。
えぇ……そう言うものだ。
「いや、そうじゃない。 無礼になると!!」
事業所兼用の屋敷なため広いとは言え、倉庫にいた私が店舗に出るまで決して多くの時間はかからなかった。 店には大勢の客人が、キャーキャー黄色い声を上げていた。
「お客様、ご指名と伺いましたが」
日頃、私達を蠅や蟻と言っている貴族の方々が、それこそ蠅や蟻のように何かに集っていた。
「ようやく貴方に会う事が出来ました。 サーシャ・キルシュ」
甘えた様子で目をキラキラさせて王子が私を見つめ、そして……私を抱きしめようとした。 流石に埃塗れなことを考えれば、私は素早く数歩下がった。
社交界に疎い私とは言え、我が家の常連ではないとは言え、その人物を間違う等ありえなかった。
この国の第二王子バルトルト殿下。
流石に、すぐに言葉は出てこなかった。
「殿下……このような恰好で申し訳ございません。 もし、お急ぎでないなら……日を改めてコチラからお伺いさせて頂きますが? いかがでしょうか?」
既に店内は混乱状態である。
「いやだよ。 ようやく貴方に会えたのにさぁ……ねぇ、僕のお嫁さんになって」
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