生贄として神の雷を受けた少年、全て吸収して最強の雷魔術師になる。

神に村を救ってもらうため、村で一番魔力のある俺は生贄になった。
神の雷を浴びて死ぬはずだった。

「貴様!! どうして我の雷を浴びてピンピンしておるのだ!!」

「あれ……力が漲ってくる!!」

神の雷を浴びた俺は、その力を全て吸収したのだ。
身体が研ぎ澄まされ、魔力が無尽蔵に湧いてくる感覚を覚えた。

「貴様のような人間は消してやる!!!」

神は何度も何度も俺に雷を放つが、ただ満たされていくのを感じるだけだった。
そして、俺は神の雷を全て吸収した。

「くそぉぉぉ!!!!」

恐れをなした神は逃げ出し、俺は晴れて自由の身となったのだ。
強大な神の雷は俺のいた村を破壊されてしまい、俺は世界で一人ぼっちとなった。

村も全て破壊されて無一文になった俺は、生きていくために冒険に出ることにした。

「あれ、雷が使えるようになってる!?」

神の雷を受け、その力を行使できるようになった最強の雷魔法使いトールが最強の雷を武器に冒険へと旅立つ。
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