27 / 37
小魚、選ぶ
しおりを挟む
あれから俺は昆虫駆除を続け、イベント開始三日前になった時のことだった。
-レベル40到達を確認しました。アイテム所持を確認。特殊派生進化を行います-
レベル40になり、いつも通り進化するのかと思ったが、様子がおかしい。今まで進化する時に一度も確認したことのないポップアップが表示された。
今までの進化にもそのカッコイイ表示のやつやってくれよ……。とは思ったが、レベルに制限があったんだろう。
これから始まる進化は今までと一味も二味も違いそうだ。
ママからもらった光と、ウルフマンから貰った石が今まで以上に光り輝く、それと同時に俺の姿にも変化が現れようとしていた。
『アクアホーンシャーク』
鋭いツノを持ち、圧倒的な水中戦闘能力を誇る。速く、鋭く、機敏な動きで相手を翻弄し、一撃必殺のスキルで敵を仕留める。
『ヴァイオレッドヴァイヴァル』
動かざること山の如し。誰にも気づかれない隠密能力を備えており、強力な一撃のもとに標的にしたもの仕留める暗殺者。硬い殻に包まれており、どんな攻撃も一切通すことはない。最強の矛と最強の盾を同時に兼ね備えた、最強の種族。
『MMPドラゴン』
ちっこいトカゲ。あんまオススメせんわ✌️
現れたポップアップに表示が現れ、選択画面が出てきた。
もうやら俺の進化先はこの三つの中から選ぶことが出来るらしい。
さて、何が良いか。
一つ目は強そうな文言だが、魚に戻るのが確定的なのでNGだ。
二つ目の選択肢、たしかに俺にとって良さそうな文言がこれでもかというぐらいに記載されている。運営としては確実にこの選択肢を推していきたいんだろう。
熱量が違う。
三つ目の選択肢、一見すると論外だ。
これを選んだ先には絶望以外に見えてくるものがない。
ただ、この運営にはいままで散々やりたい放題やられてきた。単純に文言を受け取るのは間違いだろう。
逆をつくのがいいに違いない。
良さそうなものは悪く、悪そうなものこそ俺が求めているものだ。
「じっくり考えても何か分かるわけでもないか」
これ以上の情報は得られそうにない。
小魚の前例があってくれればよかったんだが、似たような例すらないから調べようもない。
とりあえず、俺が思った通りに選択するしかないな。
一番悪そうに書かれているのは一番最後に記載されていた、MMPドラゴンだ。
一番目のはサメ。二番目のは調べてみたが、貝だった。三番目がドラゴン。
修飾してる言葉こそ三番目は意味不明だが、大元になっている名称は最高だ。
「MMPドラゴンと今生を共にするぜ」
進化先の種族を選択すると、再びポップアップが現れた。
-選択した種族は今後変更することが出来ません。本当にこの種族でよろしいですか?-
>はい いいえ
一瞬怯んだが、はいを選択する。
『チッ』
何故か舌打ちが聞こえてきた。
おい、なんでそんな嫌がるんだ。
しかし、もう俺の進化先は決定した。
身体が光り輝き、大きかったサイズがどんどん小さくなっていく。
頭についてる変な棒、他所様に見せられないやつも小さくなり、消えていった。
「よしっ! 小さくなったのはよくないが、いい感じに変わってきた」
-進化が完了しました。これから先の冒険、お楽しみください-
光もおさまり、俺の身体の変化も終わった。
手足はそのままだが、二足歩行で動けるようになった。
背中を見てみると、小さくはあるが可愛らしい翼も生えている。
どんな風にステータスが変化したのか見てみることにする。
名前:『ウィズ』
種族:MMPドラゴン
レベル:40
HP 1720/1720
MP 1010/1010
筋力:102+30 <進化ボーナス+40>
知性: 61 <進化ボーナス+40>
敏捷:132 <進化ボーナス+40>
器用:51+10 <進化ボーナス+40>
幸運:51+10 <進化ボーナス+40>
スキル:『Hoch springen』 『speed gyro shot』『ホーリーフラッシュ』
残ステータスポイント:0
残スキルポイント:36
待ってくれ。強くなりすぎている。
今まで進化でステータスが上がってたのは間違い無いが、これまでとは比べものにならいほどに強化されてる。
今の進化でステータスが2倍近くだ。
あとは、見た目と獲得できるスキルが問題だな。
ちょっと、そっちも確認させてもらおう。
-レベル40到達を確認しました。アイテム所持を確認。特殊派生進化を行います-
レベル40になり、いつも通り進化するのかと思ったが、様子がおかしい。今まで進化する時に一度も確認したことのないポップアップが表示された。
今までの進化にもそのカッコイイ表示のやつやってくれよ……。とは思ったが、レベルに制限があったんだろう。
これから始まる進化は今までと一味も二味も違いそうだ。
ママからもらった光と、ウルフマンから貰った石が今まで以上に光り輝く、それと同時に俺の姿にも変化が現れようとしていた。
『アクアホーンシャーク』
鋭いツノを持ち、圧倒的な水中戦闘能力を誇る。速く、鋭く、機敏な動きで相手を翻弄し、一撃必殺のスキルで敵を仕留める。
『ヴァイオレッドヴァイヴァル』
動かざること山の如し。誰にも気づかれない隠密能力を備えており、強力な一撃のもとに標的にしたもの仕留める暗殺者。硬い殻に包まれており、どんな攻撃も一切通すことはない。最強の矛と最強の盾を同時に兼ね備えた、最強の種族。
『MMPドラゴン』
ちっこいトカゲ。あんまオススメせんわ✌️
現れたポップアップに表示が現れ、選択画面が出てきた。
もうやら俺の進化先はこの三つの中から選ぶことが出来るらしい。
さて、何が良いか。
一つ目は強そうな文言だが、魚に戻るのが確定的なのでNGだ。
二つ目の選択肢、たしかに俺にとって良さそうな文言がこれでもかというぐらいに記載されている。運営としては確実にこの選択肢を推していきたいんだろう。
熱量が違う。
三つ目の選択肢、一見すると論外だ。
これを選んだ先には絶望以外に見えてくるものがない。
ただ、この運営にはいままで散々やりたい放題やられてきた。単純に文言を受け取るのは間違いだろう。
逆をつくのがいいに違いない。
良さそうなものは悪く、悪そうなものこそ俺が求めているものだ。
「じっくり考えても何か分かるわけでもないか」
これ以上の情報は得られそうにない。
小魚の前例があってくれればよかったんだが、似たような例すらないから調べようもない。
とりあえず、俺が思った通りに選択するしかないな。
一番悪そうに書かれているのは一番最後に記載されていた、MMPドラゴンだ。
一番目のはサメ。二番目のは調べてみたが、貝だった。三番目がドラゴン。
修飾してる言葉こそ三番目は意味不明だが、大元になっている名称は最高だ。
「MMPドラゴンと今生を共にするぜ」
進化先の種族を選択すると、再びポップアップが現れた。
-選択した種族は今後変更することが出来ません。本当にこの種族でよろしいですか?-
>はい いいえ
一瞬怯んだが、はいを選択する。
『チッ』
何故か舌打ちが聞こえてきた。
おい、なんでそんな嫌がるんだ。
しかし、もう俺の進化先は決定した。
身体が光り輝き、大きかったサイズがどんどん小さくなっていく。
頭についてる変な棒、他所様に見せられないやつも小さくなり、消えていった。
「よしっ! 小さくなったのはよくないが、いい感じに変わってきた」
-進化が完了しました。これから先の冒険、お楽しみください-
光もおさまり、俺の身体の変化も終わった。
手足はそのままだが、二足歩行で動けるようになった。
背中を見てみると、小さくはあるが可愛らしい翼も生えている。
どんな風にステータスが変化したのか見てみることにする。
名前:『ウィズ』
種族:MMPドラゴン
レベル:40
HP 1720/1720
MP 1010/1010
筋力:102+30 <進化ボーナス+40>
知性: 61 <進化ボーナス+40>
敏捷:132 <進化ボーナス+40>
器用:51+10 <進化ボーナス+40>
幸運:51+10 <進化ボーナス+40>
スキル:『Hoch springen』 『speed gyro shot』『ホーリーフラッシュ』
残ステータスポイント:0
残スキルポイント:36
待ってくれ。強くなりすぎている。
今まで進化でステータスが上がってたのは間違い無いが、これまでとは比べものにならいほどに強化されてる。
今の進化でステータスが2倍近くだ。
あとは、見た目と獲得できるスキルが問題だな。
ちょっと、そっちも確認させてもらおう。
0
お気に入りに追加
934
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる