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小魚、期待する
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ウルフマンを倒したのと同じタイミングで俺たちは荒野から追い出され、さっきまでの聖堂に戻された。
さっきまであった階段も扉もなくなっている。
砕けた像はなくなり、そこには赤い石が三つ置かれていた。
「随分と気味の悪い光り方をする石ね」
鈍く光る石は、さっきまでいた荒野にあった赤い満月のようだ。
「でも、貰えるものは貰いましょう。損はないです」
職は聖女なのに意外と卑しい精神の持ち主だったアリスは、落ちていた石の一つを拾う。
放置するわけにもいかないので、アリスに続いて俺たち二人も赤い石を拾い上げた。
『紅月石』 ☆7
使用者に力を与える石。
進化、転職の時にインベントリに持っていても効果を発揮する。
なんだ? 結構期待させてくれる文面が記載されてる。持ってるだけで進化先で強くなれる、なんて素敵効果だ。
二人は石の見た目のせいか渋い顔をしてるけど、俺からしたら100点満点のドロップアイテムだ。
「でも、これで本当に終わりみたいね。レベルも上がったし収穫としては十分ね」
「はい! すごく助かりました」
アイテムも獲得し、レベルも上がった。
初めての狩りでうまく? 連携もしながらバスの討伐も出来たり
これ以上にない結果だったと思う。
俺たち3人はなんやかんや満足して、始まりの街に戻ったのだった。
◆
後日、ちゃんとやれていなかった始まりの街探索をしている時のことだった。
『第一回、ファンタジアオンラインイベント開催決定!!』
突如、メッセージが表示された。
周りを見てみるとみんな同じようだ。
驚きや喜びの声が聞こえて来る。
『内容は討伐イベント! 街に迫りくるモンスターを全て討伐してください!』
イベントとしては単純な内容だ。
大量のモンスターに真っ向からぶつかるだけなので、単純に火力と範囲攻撃を兼ね備えている奴が勝つことになる。
正直、今の俺ではサポートは出来ても大した討伐数は稼げないだろう。
リズとアリスの協力を仰ぐしかない。
あの二人と一緒に戦うことが出来れば勝機も見えて来る。
『イベント開催は今日から一週間後! イベント特設サイトも公開したのでみなさん是非ご確認くださいね!』
あまり準備している時間はなさそうだ。
早速特設サイトを見てみるとランキング報酬について色々書かれていた。
どうやらパーティで討伐数を競うものと、個人で討伐数を競う二種類のランキングが用意されているようだ。
初回イベントというだけあって報酬も質の高いものがずらりと並んでいる。
「これは、最悪土下座するしなねぇな。もとと平伏した状態だけど……」
トカゲの姿なので実質腕立て伏せだが、こういうのは気持ちだ。きっと二人とも快く了承してくれるだろう。
早速二人にメッセージを送り、パーティの誘いを持ちかける。二人とも話を詳しく聞きたいということで、始まりの街の門に集合になった。
二人ともイベントについてはまだ考えてなかったらしいので、ちょうど良い。つまるところまだ誰からの勧誘も受けていなかったんだろう。
二人の実力ならいつ誘われてもおかしくない。
なんとかして二人をものにする。
俺の『カリスマ性』が試されるのだ。
※※※※※お願い※※※※※
ぐぉぉ……!_:(´ཀ`」 ∠):
どうにか上がってきたのですが、ホットランキングの順位が落ちてしまいそうです。
せっかく頑張って書いたのでなんとかランキング残ってたくさんの読者さんに読んで貰いたい……。
よければ読者さまにお願いさせてください。
こちらの小説投稿サイトでは感想がランキングのポイントになります。
そこでもし本作を応援してあげようと思う読者さまがいらっしゃいましたら、感想欄にコメントを頂けると幸いです。
ほんの一言でも結構ですので、ぜひお願いいたしますー!_(._.)_
さっきまであった階段も扉もなくなっている。
砕けた像はなくなり、そこには赤い石が三つ置かれていた。
「随分と気味の悪い光り方をする石ね」
鈍く光る石は、さっきまでいた荒野にあった赤い満月のようだ。
「でも、貰えるものは貰いましょう。損はないです」
職は聖女なのに意外と卑しい精神の持ち主だったアリスは、落ちていた石の一つを拾う。
放置するわけにもいかないので、アリスに続いて俺たち二人も赤い石を拾い上げた。
『紅月石』 ☆7
使用者に力を与える石。
進化、転職の時にインベントリに持っていても効果を発揮する。
なんだ? 結構期待させてくれる文面が記載されてる。持ってるだけで進化先で強くなれる、なんて素敵効果だ。
二人は石の見た目のせいか渋い顔をしてるけど、俺からしたら100点満点のドロップアイテムだ。
「でも、これで本当に終わりみたいね。レベルも上がったし収穫としては十分ね」
「はい! すごく助かりました」
アイテムも獲得し、レベルも上がった。
初めての狩りでうまく? 連携もしながらバスの討伐も出来たり
これ以上にない結果だったと思う。
俺たち3人はなんやかんや満足して、始まりの街に戻ったのだった。
◆
後日、ちゃんとやれていなかった始まりの街探索をしている時のことだった。
『第一回、ファンタジアオンラインイベント開催決定!!』
突如、メッセージが表示された。
周りを見てみるとみんな同じようだ。
驚きや喜びの声が聞こえて来る。
『内容は討伐イベント! 街に迫りくるモンスターを全て討伐してください!』
イベントとしては単純な内容だ。
大量のモンスターに真っ向からぶつかるだけなので、単純に火力と範囲攻撃を兼ね備えている奴が勝つことになる。
正直、今の俺ではサポートは出来ても大した討伐数は稼げないだろう。
リズとアリスの協力を仰ぐしかない。
あの二人と一緒に戦うことが出来れば勝機も見えて来る。
『イベント開催は今日から一週間後! イベント特設サイトも公開したのでみなさん是非ご確認くださいね!』
あまり準備している時間はなさそうだ。
早速特設サイトを見てみるとランキング報酬について色々書かれていた。
どうやらパーティで討伐数を競うものと、個人で討伐数を競う二種類のランキングが用意されているようだ。
初回イベントというだけあって報酬も質の高いものがずらりと並んでいる。
「これは、最悪土下座するしなねぇな。もとと平伏した状態だけど……」
トカゲの姿なので実質腕立て伏せだが、こういうのは気持ちだ。きっと二人とも快く了承してくれるだろう。
早速二人にメッセージを送り、パーティの誘いを持ちかける。二人とも話を詳しく聞きたいということで、始まりの街の門に集合になった。
二人ともイベントについてはまだ考えてなかったらしいので、ちょうど良い。つまるところまだ誰からの勧誘も受けていなかったんだろう。
二人の実力ならいつ誘われてもおかしくない。
なんとかして二人をものにする。
俺の『カリスマ性』が試されるのだ。
※※※※※お願い※※※※※
ぐぉぉ……!_:(´ཀ`」 ∠):
どうにか上がってきたのですが、ホットランキングの順位が落ちてしまいそうです。
せっかく頑張って書いたのでなんとかランキング残ってたくさんの読者さんに読んで貰いたい……。
よければ読者さまにお願いさせてください。
こちらの小説投稿サイトでは感想がランキングのポイントになります。
そこでもし本作を応援してあげようと思う読者さまがいらっしゃいましたら、感想欄にコメントを頂けると幸いです。
ほんの一言でも結構ですので、ぜひお願いいたしますー!_(._.)_
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