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七章 融合と絶望
竜の仮面の剣士
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「ふう、やっと階段だ・・・」
ドクロという今まで会ったことがない強敵と戦ったせいで階段まで50m程だったにも関わらず遠く感じてしまった。
今戦えるのは獅子丸とプリクルのみ。護衛兵は亮一とラグドを運んでいる為、戦いに参加することはできない。今は誰にも会わずに帰りたいというのが獅子丸とプリクルの心情であった。
その願いがかなったのか、ドクロの後には誰とも戦わずに階段にたどり着けた。
疲れで歩きづらいが、一歩一歩確実に階段を上っていく。しばらくすると、屋敷の光源の光が見えてきた。
「やっと、着い・・・・た」
獅子丸は階段を上り終えて、その光景に絶望し、目の前が真白になってしまう。
「どうしたの?獅子丸さん・・・誰?」
階段を上った先には黒い竜の面を被り、背中に大剣を背負った剣士が仁王立ちして待ち構えていた。
「ふむ、ドクロを倒したか・・・。だが、ドクロ程度でその様か・・・」
「誰だお前・・・!!」
剣士の被っている面。先程のドクロと同じような面だ。と、なるとコイツも敵・・・・。
「仮名だが、名乗っておこう。俺はドラゴン。竜殺しだ」
★
「竜殺し・・・?」
「亮一!起きたのか!?」
竜殺しという一単語に反応した亮一が護衛兵の肩を借りて立ち上がった。解毒したにはしたが、まだ毒が抜けきっていないようだ。
「厄介なヤツに会っちまったな・・・」
「随分と手練の剣士のようだが・・・ドクロの毒にやられたようだな。情けない」
「うるせえ。俺だって人間なんだからしょうがねえだろ。それよりも何で竜殺しなんかが、俺らの邪魔をする?」
「・・・我が主、ルルド様の願いを叶えるためだ・・・」
「ルルド!?・・・・そういうことか。半年以上経ってやっと繋がったのか」
ルルド。その名を亮一は知っていた。半年以上前、死ぬ前にレッドが言い放った名前。そうか、俺らは何も進んでいないようで進んでいたのか・・・。
「戦えぬ剣士に用はない。だが、お前」
ドラゴンが指を差したのは獅子丸だった。獅子丸の額からは冷や汗が滝のように流れてきた。分かるのだ。この竜の仮面の男がとてつもなく強く、今の自分では到底敵わないということに。
だが、今戦えるのは自分とプリクルしかいない。それに逃げる場所なんてない。決意を固めるのは早かった。獅子丸は刀を抜刀する。
「ふむ。自分では勝てないと思いながらも武器を握るか・・・天晴れだな。なら、俺も本気を出さなければならない」
ドラゴンは背中に担いだ大剣を握って両者向き合う。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
沈黙のまま、戦いは始まった。最初に攻撃を仕掛けたのは獅子丸。だが、ドラゴンは大剣を使うわりには小回りが良く効いており、獅子丸の一撃を難なく受け止め、刃と刃がぶつかり、火花を散らす。
「ぐっ・・・!!」
「レベルが低いな。それでは俺には勝てないぞ?」
鍔迫り合いになったものの、明らかに獅子丸は押されていた。ドラゴンは力むことなく、獅子丸に膝をつかせる。
「何くそっ!!」
力ではどうしようもない。獅子丸が次に取った行動は足払いだった。左足でその足を蹴る。だが、思いの外踏ん張りは強く、獅子丸の足払いは失敗に終わる。
「戦いの基礎はしっかりとできているようだが・・・やはり力が弱いな」
「くっ───『フレイム』!」
「むっ!」
手からではなく、左足から放たれた炎はドラゴンの身体を燃やす。炎に目を奪われている隙に獅子丸は横に転がって鍔迫り合いから逃げる。
「むんっ!!」
炎にドラゴンが捕らわれていたのも束の間。目にも止まらぬ高速回転で炎をあっという間に消してしまった。
「何と・・・足の裏で魔術を放つとはな・・・火事場の馬鹿力とはこういうものか・・・」
魔術は手か杖から放つ物。皆その概念にとらわれる。だが、本当は違う。その気になれば足からでも口からでも魔術は放てる。
「確かに、アンタの言う通り俺はレベルが低くてあまり力も強くないよ。だけどよ、生き意地だけは誰よりも強いから」
「これは大物になるな・・・・ここで殺すのが惜しくなる。だが、貴様は我と志を共にした者を殺した。その罪は受けてもらうぞ!」
「殺したって・・・アイツ死んでたじゃないか!」
「言葉のあやだ・・・・!!」
ドラゴンは獅子丸に近づくことなく、大剣を大きく振りかぶる。
「ぬん・・・!!」
力を込められて空を斬った大剣は巨大な斬撃型の衝撃波となり、獅子丸へと迫ってくる。
「やべっ・・・!!」
直感でこれを受けたら大変なことになる。そう察知した獅子丸は横に飛んで衝撃波を避けた。獅子丸に避けられた衝撃波は屋敷に壁にぶち当たると、屋敷の壁を易々と破壊してしまった。
「はあっ!?」
危なかった。直感に頼った為、どんな威力か分からず避けたが、避けて良かったと心底思う。あんなの喰らっていたら、骨を折る所の騒ぎではない。
「むんっ・・・!!」
獅子丸が衝撃波に驚いている隙にドラゴンは再び衝撃波を獅子丸に向かって放っていた。獅子丸は急いで避ける。
最初は避けるのも辛くは無かったが、段々とドラゴンの衝撃波の放つスピードが上がっていき、ついには獅子丸の頬をかすった。
「追い付けなくなって来ているぞ、若き剣士よ!!」
「攻撃を仕掛けられない・・・!」
先程から斬りかかろうとしているが、斬ろうとすると、ドラゴンが衝撃波で邪魔してくるせいで全く行動に移せない。
「『ビルドアップ』!!」
途端、獅子丸の筋肉が自分でも分かる程増幅した。プリクルだ。プリクルが筋力増強魔術をかけてくれたのだ。
「もっと避けるスピードを上げられるはずよ!!」
「かたじけないっ!!」
避けるのに精一杯で忘れていたが、今戦えるのは自分だけでは無かった。プリクルもいたのだ。やはり戦闘になると、頭に血が回らなくなってしまう。そこが凡人と天才の差なのかもしれないな。
「参る・・・」
衝撃波を避け、獅子丸は地上に降り立つと、獅子丸は刀を鞘に納める。
「降参か?・・・いや、違うな」
刀は鞘に納めたが、その手は尚柄を握っており、明らかに何かを仕掛けてこようとしていた。
「その首、狩らせてもらう・・・」
獅子丸の体勢が低く、まるで、四足獣のような構えになる。ドラゴンは何が起きるのか興味が湧いたのか?衝撃波を放つ手を止めた。
「宗則抜刀術・・・秘技」
獅子丸は力を全て足に込めていく。筋も切れてしまいそうなくらい力の込められた足は火薬でも仕掛けたのかと思わせる程の勢いで獅子丸の身体をかっ飛ばした。
「『神速』」
人からは到底出せるわけがない。まさに『神速』。雷の如く間合いを詰めた獅子丸は鞘から刃を引き抜き、ドラゴンの首を狙う。
「何───!?」
何かくるとは予想はしていたドラゴンであったが、その予想を超えた物が飛んできたドラゴンは慌てて大剣を盾にする。
正に神域レベルのドラゴンの反射神経は功をなし、首は狩られることなく、全長1m70cm、横幅35cmある大剣は真っ二つに斬られて、約半分の大きさになるだけで済んだ。
「見事・・・やはりヒノマルの剣士はひと味違うな!」
「くっそ、首を取りそこねた・・・」
「俺も最初は驚いた。まさかあんな速さでかっとんでくるとは思わなかったからな」
ドラゴンが技が失敗に終わって絶望する獅子丸に折れた大剣の刃を首につける。
「さらばだ若き剣士・・・」
ドラゴンは大剣を大きく振り上げ、獅子丸の首に向かって振り下ろした。
「やめろーーっ!!」
亮一の怒号が走ったが、そんなものでドラゴンは止められない。獅子丸の死のカウントダウンが始まろうとしたその時であった。
ガキン!誰もが駄目だと思った瞬間、金属がぶつかり合う音が屋敷中に響いた。
「・・・貴様、何故動ける?」
獅子丸の死のカウントダウンを剣で受け止めた男がドラゴンの前に立っていた。銀に輝く鎧、全盛期とは比べものにならない程衰えた肉体。その姿にその場にいる全員は度肝を抜かれた。
何たって─────。
「決まっているだろう?勇者だからだ」
勇者が助けにきたのだから。
ドクロという今まで会ったことがない強敵と戦ったせいで階段まで50m程だったにも関わらず遠く感じてしまった。
今戦えるのは獅子丸とプリクルのみ。護衛兵は亮一とラグドを運んでいる為、戦いに参加することはできない。今は誰にも会わずに帰りたいというのが獅子丸とプリクルの心情であった。
その願いがかなったのか、ドクロの後には誰とも戦わずに階段にたどり着けた。
疲れで歩きづらいが、一歩一歩確実に階段を上っていく。しばらくすると、屋敷の光源の光が見えてきた。
「やっと、着い・・・・た」
獅子丸は階段を上り終えて、その光景に絶望し、目の前が真白になってしまう。
「どうしたの?獅子丸さん・・・誰?」
階段を上った先には黒い竜の面を被り、背中に大剣を背負った剣士が仁王立ちして待ち構えていた。
「ふむ、ドクロを倒したか・・・。だが、ドクロ程度でその様か・・・」
「誰だお前・・・!!」
剣士の被っている面。先程のドクロと同じような面だ。と、なるとコイツも敵・・・・。
「仮名だが、名乗っておこう。俺はドラゴン。竜殺しだ」
★
「竜殺し・・・?」
「亮一!起きたのか!?」
竜殺しという一単語に反応した亮一が護衛兵の肩を借りて立ち上がった。解毒したにはしたが、まだ毒が抜けきっていないようだ。
「厄介なヤツに会っちまったな・・・」
「随分と手練の剣士のようだが・・・ドクロの毒にやられたようだな。情けない」
「うるせえ。俺だって人間なんだからしょうがねえだろ。それよりも何で竜殺しなんかが、俺らの邪魔をする?」
「・・・我が主、ルルド様の願いを叶えるためだ・・・」
「ルルド!?・・・・そういうことか。半年以上経ってやっと繋がったのか」
ルルド。その名を亮一は知っていた。半年以上前、死ぬ前にレッドが言い放った名前。そうか、俺らは何も進んでいないようで進んでいたのか・・・。
「戦えぬ剣士に用はない。だが、お前」
ドラゴンが指を差したのは獅子丸だった。獅子丸の額からは冷や汗が滝のように流れてきた。分かるのだ。この竜の仮面の男がとてつもなく強く、今の自分では到底敵わないということに。
だが、今戦えるのは自分とプリクルしかいない。それに逃げる場所なんてない。決意を固めるのは早かった。獅子丸は刀を抜刀する。
「ふむ。自分では勝てないと思いながらも武器を握るか・・・天晴れだな。なら、俺も本気を出さなければならない」
ドラゴンは背中に担いだ大剣を握って両者向き合う。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
沈黙のまま、戦いは始まった。最初に攻撃を仕掛けたのは獅子丸。だが、ドラゴンは大剣を使うわりには小回りが良く効いており、獅子丸の一撃を難なく受け止め、刃と刃がぶつかり、火花を散らす。
「ぐっ・・・!!」
「レベルが低いな。それでは俺には勝てないぞ?」
鍔迫り合いになったものの、明らかに獅子丸は押されていた。ドラゴンは力むことなく、獅子丸に膝をつかせる。
「何くそっ!!」
力ではどうしようもない。獅子丸が次に取った行動は足払いだった。左足でその足を蹴る。だが、思いの外踏ん張りは強く、獅子丸の足払いは失敗に終わる。
「戦いの基礎はしっかりとできているようだが・・・やはり力が弱いな」
「くっ───『フレイム』!」
「むっ!」
手からではなく、左足から放たれた炎はドラゴンの身体を燃やす。炎に目を奪われている隙に獅子丸は横に転がって鍔迫り合いから逃げる。
「むんっ!!」
炎にドラゴンが捕らわれていたのも束の間。目にも止まらぬ高速回転で炎をあっという間に消してしまった。
「何と・・・足の裏で魔術を放つとはな・・・火事場の馬鹿力とはこういうものか・・・」
魔術は手か杖から放つ物。皆その概念にとらわれる。だが、本当は違う。その気になれば足からでも口からでも魔術は放てる。
「確かに、アンタの言う通り俺はレベルが低くてあまり力も強くないよ。だけどよ、生き意地だけは誰よりも強いから」
「これは大物になるな・・・・ここで殺すのが惜しくなる。だが、貴様は我と志を共にした者を殺した。その罪は受けてもらうぞ!」
「殺したって・・・アイツ死んでたじゃないか!」
「言葉のあやだ・・・・!!」
ドラゴンは獅子丸に近づくことなく、大剣を大きく振りかぶる。
「ぬん・・・!!」
力を込められて空を斬った大剣は巨大な斬撃型の衝撃波となり、獅子丸へと迫ってくる。
「やべっ・・・!!」
直感でこれを受けたら大変なことになる。そう察知した獅子丸は横に飛んで衝撃波を避けた。獅子丸に避けられた衝撃波は屋敷に壁にぶち当たると、屋敷の壁を易々と破壊してしまった。
「はあっ!?」
危なかった。直感に頼った為、どんな威力か分からず避けたが、避けて良かったと心底思う。あんなの喰らっていたら、骨を折る所の騒ぎではない。
「むんっ・・・!!」
獅子丸が衝撃波に驚いている隙にドラゴンは再び衝撃波を獅子丸に向かって放っていた。獅子丸は急いで避ける。
最初は避けるのも辛くは無かったが、段々とドラゴンの衝撃波の放つスピードが上がっていき、ついには獅子丸の頬をかすった。
「追い付けなくなって来ているぞ、若き剣士よ!!」
「攻撃を仕掛けられない・・・!」
先程から斬りかかろうとしているが、斬ろうとすると、ドラゴンが衝撃波で邪魔してくるせいで全く行動に移せない。
「『ビルドアップ』!!」
途端、獅子丸の筋肉が自分でも分かる程増幅した。プリクルだ。プリクルが筋力増強魔術をかけてくれたのだ。
「もっと避けるスピードを上げられるはずよ!!」
「かたじけないっ!!」
避けるのに精一杯で忘れていたが、今戦えるのは自分だけでは無かった。プリクルもいたのだ。やはり戦闘になると、頭に血が回らなくなってしまう。そこが凡人と天才の差なのかもしれないな。
「参る・・・」
衝撃波を避け、獅子丸は地上に降り立つと、獅子丸は刀を鞘に納める。
「降参か?・・・いや、違うな」
刀は鞘に納めたが、その手は尚柄を握っており、明らかに何かを仕掛けてこようとしていた。
「その首、狩らせてもらう・・・」
獅子丸の体勢が低く、まるで、四足獣のような構えになる。ドラゴンは何が起きるのか興味が湧いたのか?衝撃波を放つ手を止めた。
「宗則抜刀術・・・秘技」
獅子丸は力を全て足に込めていく。筋も切れてしまいそうなくらい力の込められた足は火薬でも仕掛けたのかと思わせる程の勢いで獅子丸の身体をかっ飛ばした。
「『神速』」
人からは到底出せるわけがない。まさに『神速』。雷の如く間合いを詰めた獅子丸は鞘から刃を引き抜き、ドラゴンの首を狙う。
「何───!?」
何かくるとは予想はしていたドラゴンであったが、その予想を超えた物が飛んできたドラゴンは慌てて大剣を盾にする。
正に神域レベルのドラゴンの反射神経は功をなし、首は狩られることなく、全長1m70cm、横幅35cmある大剣は真っ二つに斬られて、約半分の大きさになるだけで済んだ。
「見事・・・やはりヒノマルの剣士はひと味違うな!」
「くっそ、首を取りそこねた・・・」
「俺も最初は驚いた。まさかあんな速さでかっとんでくるとは思わなかったからな」
ドラゴンが技が失敗に終わって絶望する獅子丸に折れた大剣の刃を首につける。
「さらばだ若き剣士・・・」
ドラゴンは大剣を大きく振り上げ、獅子丸の首に向かって振り下ろした。
「やめろーーっ!!」
亮一の怒号が走ったが、そんなものでドラゴンは止められない。獅子丸の死のカウントダウンが始まろうとしたその時であった。
ガキン!誰もが駄目だと思った瞬間、金属がぶつかり合う音が屋敷中に響いた。
「・・・貴様、何故動ける?」
獅子丸の死のカウントダウンを剣で受け止めた男がドラゴンの前に立っていた。銀に輝く鎧、全盛期とは比べものにならない程衰えた肉体。その姿にその場にいる全員は度肝を抜かれた。
何たって─────。
「決まっているだろう?勇者だからだ」
勇者が助けにきたのだから。
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