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最終章 探究者と門番
20話 護り手の骸骨剣士
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シートベルトをしていなければ吹き飛ばされてしまいそうな速度で砂漠を走る事1時間。
何処までも続いていると錯覚させる広大な砂漠、景色は全然変わらない。たまにサンドワームが出てくるだけ。
もしかして道に迷ったのでは?と不安に思ったが、主任の表情からして、迷子になったわけではない様子。
確信して進むジープは、ようやっと停止。明らかに誰かが住んでいた人工物がある場所に停車した。
「ここは?」
「古代ドワーフ王国の魔術研究施設が存在した場所。つまりら遺跡だね」
「ここなら、確かに遺体がありそうですね」
「あっ、もしかして分かってた?遺体を探してたって」
「それぐらいしか今のタイミングないでしょう?」
「確かに!!」
やはり!予想は的中していた模様。砂漠という分かりにくい場所に遺体を埋めないで欲しい。
ていうか、何で遺体の見つかりにくさはばらつきがあるんだ?破壊されたら、世界融合が止まるのに。
「オレも門外漢だから何とも言えないけど、多分定位置があるんじゃない?魔法陣みたいな物だよ」
「それが一番可能性として高いですね。それで、今回の護り手はどんな魔物ですかね?」
「情報によると、アンデッドらしいよ。しかも、リオ独特の剣術を使う珍しいアンデッドなんだって」
リオ独特の剣術・・・日本剣術か?何らかの理由でザナで死んだリオ人の剣士だろうか。
「対処が難しいから、その剣術を使ってる俺を頼ったと?」
「それは重要度としては3番くらいかな?君には、ここの護り手と戦う義務がある。そう思ったからオレは連れてきた」
「戦う義務?何ですかそれは」
「まあ、戦ってみたら分かるよ。あ、居た居た!」
指差す先には、瓦礫に腰を下ろしているスケルトンが居た。やはり、末を見る者による改造を受けているのだろうか、青色の炎に包まれている。
服は、青の炎によって焦がされてしまったのか、ほとんど原型を保っていない。だが、何かの制服ではあるようだ。
眼球がないのに、眼窩からは青い光が灯っている。光からは、何処か強い執念が感じられる。
「自力発生型のアンデッドか・・・」
「正解~♪強い未練と魂によって、この世に留まっている強者!一筋縄ではいかないよ~」
腰には、ボロボロの刀が一刀収められている。古び方からして、10年以上は経っている。
これは恐らく自力発生型のアンデッドの中でも、かなり強い部類に入るかもしれない。気合いを入れて戦わなければ・・・。
「因みにオレは手助けしないからよろしくー」
「えっ!?そうなの!?」
「翡翠の義務だからね~。オレが手出ししたら怒られそうなんだよ~。それに、あのスケルトンもタイマンを望んでるっぽいよ」
スケルトンは基本的に喋れない。舌が無いからだ。しかし、意思疎通は可能。会釈も可能。簡単なコミュニケーションなら取る事ができる。
暫定リオ人のスケルトンは、俺の方を睨みつけながら鯉口をカチカチと切っている。横にいる主任はまるで眼中にない。
正直、1対1で戦うのは些か怖いが、相手が望んでるならやるしかない。それに、タイマンを望む相手が卑怯な手を使ってくるとは思えない。
「分かった・・・やろう」
「・・・・・・」
青い炎のスケルトンは、刀を抜刀し、冗談で構える。刀は所々錆び付いているが、刃毀れはない。
座っていて気づかなかったが、スケルトンは俺よりもかなり身長が高い。10cmクライの差はありそうだ。
上段は対人戦に特化した構え。身長が高ければ高い程有利に働く構えだ。
俺は見栄は張らずに、中段で構えて戦いの準備・・・というよりも、剣道の試合前のようだ。
「あっ、これオレが合図した方が良いかな?」
スケルトンは首を縦に振る。
「じゃあ~・・・始めっ!!」
気合いのこもった試合開始の合図と共に、強く踏み込み、突きで喉を狙う。足場は、砂ではなく、遺跡なので、しっかりと踏み込める。砂で足を取られるという事はない。
「ッ・・・」
「なっ・・・!!」
まあ、実力差が埋まるわけではないが。
青い炎のスケルトンは案の定、俺みたいな若造とは比べ物にならない程の腕の持ち主だった。開始の合図と共に放った突き。一才の妥協も辞さない自分の中でも最高の突きだった。
にも関わらず、スケルトンは事前に分かっていたかのように、それを弾き、新たな愛刀〈隼人一陣〉を弾き飛ばしてしまった。
手から武器を失った俺は、すぐさま脇差を抜こうとしたが、止まった。何故かって?スケルトンが寸止めしたからだ。
あろう事か、スケルトンは隙だらけの俺を殺さずに、刃が俺の頭を真っ二つにする寸前で手を止めたのだ。
「・・・・・・」
「何で殺さな────いてっ!」
更に、峰で頭を小突いてくる始末。喋れないなりに何かを伝えようとしているのか?今のは多分・・・。
「『甘い!!』って言いたいのか?」
「・・・・・」
スケルトンはコクリと頷いた。スケルトンの様子は、剣術の先生を思い出させる。
スケルトンは構えを崩すと、戦いを始めた位置まで戻り、もう一度構え直す。
どうやら、今俺がしてるのは戦いではなく、地稽古・・・試合稽古だったらしい。
敵を殺さないだけでなく、簡単ながらもアドバイスを行い、仕切り直し。
本当に生贄の遺体を守る護り手なのか怪しくなってきた。けど、主任は暖かい目で俺とスケルトンの地稽古を見ている。どうやら、これは正しい流れらしい。
一刻も早く遺体を破壊したいのだが、仕方ない。
「もう一度、お願いしますっ!!」
「・・・・・」
そっちが、師匠面するなら、俺は弟子面してやる。そんな気持ちで青い炎のスケルトンと、地稽古を再開した。
何処までも続いていると錯覚させる広大な砂漠、景色は全然変わらない。たまにサンドワームが出てくるだけ。
もしかして道に迷ったのでは?と不安に思ったが、主任の表情からして、迷子になったわけではない様子。
確信して進むジープは、ようやっと停止。明らかに誰かが住んでいた人工物がある場所に停車した。
「ここは?」
「古代ドワーフ王国の魔術研究施設が存在した場所。つまりら遺跡だね」
「ここなら、確かに遺体がありそうですね」
「あっ、もしかして分かってた?遺体を探してたって」
「それぐらいしか今のタイミングないでしょう?」
「確かに!!」
やはり!予想は的中していた模様。砂漠という分かりにくい場所に遺体を埋めないで欲しい。
ていうか、何で遺体の見つかりにくさはばらつきがあるんだ?破壊されたら、世界融合が止まるのに。
「オレも門外漢だから何とも言えないけど、多分定位置があるんじゃない?魔法陣みたいな物だよ」
「それが一番可能性として高いですね。それで、今回の護り手はどんな魔物ですかね?」
「情報によると、アンデッドらしいよ。しかも、リオ独特の剣術を使う珍しいアンデッドなんだって」
リオ独特の剣術・・・日本剣術か?何らかの理由でザナで死んだリオ人の剣士だろうか。
「対処が難しいから、その剣術を使ってる俺を頼ったと?」
「それは重要度としては3番くらいかな?君には、ここの護り手と戦う義務がある。そう思ったからオレは連れてきた」
「戦う義務?何ですかそれは」
「まあ、戦ってみたら分かるよ。あ、居た居た!」
指差す先には、瓦礫に腰を下ろしているスケルトンが居た。やはり、末を見る者による改造を受けているのだろうか、青色の炎に包まれている。
服は、青の炎によって焦がされてしまったのか、ほとんど原型を保っていない。だが、何かの制服ではあるようだ。
眼球がないのに、眼窩からは青い光が灯っている。光からは、何処か強い執念が感じられる。
「自力発生型のアンデッドか・・・」
「正解~♪強い未練と魂によって、この世に留まっている強者!一筋縄ではいかないよ~」
腰には、ボロボロの刀が一刀収められている。古び方からして、10年以上は経っている。
これは恐らく自力発生型のアンデッドの中でも、かなり強い部類に入るかもしれない。気合いを入れて戦わなければ・・・。
「因みにオレは手助けしないからよろしくー」
「えっ!?そうなの!?」
「翡翠の義務だからね~。オレが手出ししたら怒られそうなんだよ~。それに、あのスケルトンもタイマンを望んでるっぽいよ」
スケルトンは基本的に喋れない。舌が無いからだ。しかし、意思疎通は可能。会釈も可能。簡単なコミュニケーションなら取る事ができる。
暫定リオ人のスケルトンは、俺の方を睨みつけながら鯉口をカチカチと切っている。横にいる主任はまるで眼中にない。
正直、1対1で戦うのは些か怖いが、相手が望んでるならやるしかない。それに、タイマンを望む相手が卑怯な手を使ってくるとは思えない。
「分かった・・・やろう」
「・・・・・・」
青い炎のスケルトンは、刀を抜刀し、冗談で構える。刀は所々錆び付いているが、刃毀れはない。
座っていて気づかなかったが、スケルトンは俺よりもかなり身長が高い。10cmクライの差はありそうだ。
上段は対人戦に特化した構え。身長が高ければ高い程有利に働く構えだ。
俺は見栄は張らずに、中段で構えて戦いの準備・・・というよりも、剣道の試合前のようだ。
「あっ、これオレが合図した方が良いかな?」
スケルトンは首を縦に振る。
「じゃあ~・・・始めっ!!」
気合いのこもった試合開始の合図と共に、強く踏み込み、突きで喉を狙う。足場は、砂ではなく、遺跡なので、しっかりと踏み込める。砂で足を取られるという事はない。
「ッ・・・」
「なっ・・・!!」
まあ、実力差が埋まるわけではないが。
青い炎のスケルトンは案の定、俺みたいな若造とは比べ物にならない程の腕の持ち主だった。開始の合図と共に放った突き。一才の妥協も辞さない自分の中でも最高の突きだった。
にも関わらず、スケルトンは事前に分かっていたかのように、それを弾き、新たな愛刀〈隼人一陣〉を弾き飛ばしてしまった。
手から武器を失った俺は、すぐさま脇差を抜こうとしたが、止まった。何故かって?スケルトンが寸止めしたからだ。
あろう事か、スケルトンは隙だらけの俺を殺さずに、刃が俺の頭を真っ二つにする寸前で手を止めたのだ。
「・・・・・・」
「何で殺さな────いてっ!」
更に、峰で頭を小突いてくる始末。喋れないなりに何かを伝えようとしているのか?今のは多分・・・。
「『甘い!!』って言いたいのか?」
「・・・・・」
スケルトンはコクリと頷いた。スケルトンの様子は、剣術の先生を思い出させる。
スケルトンは構えを崩すと、戦いを始めた位置まで戻り、もう一度構え直す。
どうやら、今俺がしてるのは戦いではなく、地稽古・・・試合稽古だったらしい。
敵を殺さないだけでなく、簡単ながらもアドバイスを行い、仕切り直し。
本当に生贄の遺体を守る護り手なのか怪しくなってきた。けど、主任は暖かい目で俺とスケルトンの地稽古を見ている。どうやら、これは正しい流れらしい。
一刻も早く遺体を破壊したいのだが、仕方ない。
「もう一度、お願いしますっ!!」
「・・・・・」
そっちが、師匠面するなら、俺は弟子面してやる。そんな気持ちで青い炎のスケルトンと、地稽古を再開した。
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