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3章 異世界旅行録
21話 一方その頃・・・
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「はぁ・・・口の中がザラザラする・・・」
「やめてよ気持ち悪い・・・」
特別客室に運び込まれた翡翠はしばらく吐き続けた。吐きすぎて吐血してしまう程だ。
流石に笑っていられる状況ではないと気づいたモネは漫画を読むのを一旦止めて、彼の看病をする。
「今回の旅の目的だったし、ある程度覚悟はしてたけど、やっぱり重いよ・・・平民育ちが背負っていい責任じゃないって!」
「・・・もしかして、あの王女の目的はそれだったりして」
「俺に民主化宣言っていう責任を背負わせる為・・・って事!?」
「そういう事。だって、彼女も今まで王族らしいことをさせてもらえないまま過ごしたきたんでしょう?プレッシャーへの耐性の無さはアンタ以上かもね」
「大人になって、門番に職業に就いてから、否が応でも責任感を持って生きなければならなくなった俺に対して、シュエリは責任を持つことすら許されていなかった。
そんな人が、いきなり国を変える宣言なんてしたら、俺以上の悲劇に見舞われていたかもしれない。
「そう思うと、俺がやって良かったかもしれない」
「・・・マゾ?」
「違うわ。気遣いの心だよ」
「意外・・・」
「モネさんよりかはイメージ強いと思うけどね」
「あ゛?」
「すんません。なんでもないっす」
「よろしい」
親がいないという共通点があるからか、それとも、親戚だからか。シュエリ王女には優しくしなければならないという気持ち・・・否、使命感に駆られる。
リリが、ロット2世にその命を狙われていた時と同じだ。なんとかしなければと思ってしまう。
俺の思っている事を吐き出すようにモネさんに話す。モネさんは、ため息を吐きながら────
「お人好し。でも、アンタらしい」
と笑みを浮かべて言い放った。
「アタシがクソみたいな食生活してる時もアンタそんな感じだったよね。『俺が飯作る!』って。最初は私生活に口出されて腹たったけど、今では感謝してるよ」
面と面向き合って改めて言われた感謝の言葉。思わず、両者共赤面してしまう。
「やっぱ、ガラじゃないわ。感謝の言葉言うなんて。さっさと忘れて」
「焼きついちゃったよ・・・」
「なら、その部分の脳削りとりなさい」
「今日のキレッキレだね・・・お陰で気持ち悪さも無くなったよ。ありがとう」
後は、侍女が用意してくれたコップの水を飲んだら完璧。背中に重くのしかかった責任はまだ残っているし、これからずっと残るだろうが、いずれ軽く感じるようになる・・・はずだ。
「ディナーパーティには来るでしょ?美味しい物いっぱい食べられるよ」
「もちろん!その為に来たって言ってもおかしくないからね!」
「エルフのスイーツ・・・ちょっと楽しみかも」
「アタシはガッツリ食べたい。魚でも、肉でもなんでも良いから」
これから始まる記念パーティーに胸を躍らせる2人。それを魔術で聴力を強化して、バルコニーから聞き耳を立てるシュエリ。
「成る程・・・それは予想外でした・・・」
シュエリが盗聴している事に、特別客室の2人は気付かない。
★
翡翠が責任で押しつぶされそうになっている中、リオの日本の異門町では、平和な時が流れていた。
強い魔物も出なければ、不法入国者もいない。犯罪者も通っていない。最高の時間だ。
そんなに平和だと、逆に警戒してしまうのが人間という生き物で、門番達は一生懸命検問するも、怪しい物は見つからない。
いつもは怪しい物が見つからないでくれと頼みながら検問しているのに対し、今日はとにかく見つかってくれと頼みながら検問を行っていた。
「お~精が出るね~。あんまし厳しすぎないようにね~」
「「「はい!主任」」」
「よろしい~」
その中で、いつもと変わらないテンションの者が1人。リード・ザナ。日本支部の門の主任である。
平和とサボりと怠けを好む彼は、温かい日光を浴びながらうとうとと眠ろうとしていた。
しかし、そんな事許してたまるかと言わんばかりにスマホが電話の着信を伝える。
半眠りだった、主任は飛び起きて、スマホを操作し、通話を開始。
かけてきたのは知り合いの本部の人間だった。
『リード君、今お時間よろしいかな?』
「はいはい、大丈夫ですよ~。今日は史上最高に暇ですし~」
『そうですか・・・では、本題に入るとしよう。先日、あなた宛に封筒を送ったのだが─────』
「封筒?ああ、森山焼太の日記でしょ~?受け取りましたよ~」
『なら、話が早い。君はそれを────』
「はい、息子さんに渡しましたよ」
『・・・は?』
「だから~貴方が去年唯一採用した森山翡翠って子いるでしょう?その子に渡しましたよ~。父親の形見は息子が持っているべきでしょ?」
電話越しに聞こえる複数の大きなため息。主任は僕また何かやっちゃいましたか状態だ。
電話相手がその後何も言ってこないので、そわそわしていると、2分後ぐらいに再び電話から声が聞こえてきた。
『まず・・・私は確かにあの青年が今は亡き焼太の息子だと知っていたが、彼に送ったわけではない』
「え?オレはてっきり・・・」
『彼に送るのなら、直接送っている。君に送ったのは別の理由があるからだ』
暑くもないのに、疲れてもいないのに汗が滝のように出てくる。
「そ、その理由とは一体なんでしょう・・・?」
『あの日記には、門を利用しない別世界への移動方法の鍵・・・いや、門の正体に辿り着ける情報が書かれているからだ!』
理由を聞いた瞬間、実に1年以上振りにリード・ザナは頭を抱えた。
「やっちまったぁぁぁぁぁぁ!!」
後悔の絶叫もオマケで。
「やめてよ気持ち悪い・・・」
特別客室に運び込まれた翡翠はしばらく吐き続けた。吐きすぎて吐血してしまう程だ。
流石に笑っていられる状況ではないと気づいたモネは漫画を読むのを一旦止めて、彼の看病をする。
「今回の旅の目的だったし、ある程度覚悟はしてたけど、やっぱり重いよ・・・平民育ちが背負っていい責任じゃないって!」
「・・・もしかして、あの王女の目的はそれだったりして」
「俺に民主化宣言っていう責任を背負わせる為・・・って事!?」
「そういう事。だって、彼女も今まで王族らしいことをさせてもらえないまま過ごしたきたんでしょう?プレッシャーへの耐性の無さはアンタ以上かもね」
「大人になって、門番に職業に就いてから、否が応でも責任感を持って生きなければならなくなった俺に対して、シュエリは責任を持つことすら許されていなかった。
そんな人が、いきなり国を変える宣言なんてしたら、俺以上の悲劇に見舞われていたかもしれない。
「そう思うと、俺がやって良かったかもしれない」
「・・・マゾ?」
「違うわ。気遣いの心だよ」
「意外・・・」
「モネさんよりかはイメージ強いと思うけどね」
「あ゛?」
「すんません。なんでもないっす」
「よろしい」
親がいないという共通点があるからか、それとも、親戚だからか。シュエリ王女には優しくしなければならないという気持ち・・・否、使命感に駆られる。
リリが、ロット2世にその命を狙われていた時と同じだ。なんとかしなければと思ってしまう。
俺の思っている事を吐き出すようにモネさんに話す。モネさんは、ため息を吐きながら────
「お人好し。でも、アンタらしい」
と笑みを浮かべて言い放った。
「アタシがクソみたいな食生活してる時もアンタそんな感じだったよね。『俺が飯作る!』って。最初は私生活に口出されて腹たったけど、今では感謝してるよ」
面と面向き合って改めて言われた感謝の言葉。思わず、両者共赤面してしまう。
「やっぱ、ガラじゃないわ。感謝の言葉言うなんて。さっさと忘れて」
「焼きついちゃったよ・・・」
「なら、その部分の脳削りとりなさい」
「今日のキレッキレだね・・・お陰で気持ち悪さも無くなったよ。ありがとう」
後は、侍女が用意してくれたコップの水を飲んだら完璧。背中に重くのしかかった責任はまだ残っているし、これからずっと残るだろうが、いずれ軽く感じるようになる・・・はずだ。
「ディナーパーティには来るでしょ?美味しい物いっぱい食べられるよ」
「もちろん!その為に来たって言ってもおかしくないからね!」
「エルフのスイーツ・・・ちょっと楽しみかも」
「アタシはガッツリ食べたい。魚でも、肉でもなんでも良いから」
これから始まる記念パーティーに胸を躍らせる2人。それを魔術で聴力を強化して、バルコニーから聞き耳を立てるシュエリ。
「成る程・・・それは予想外でした・・・」
シュエリが盗聴している事に、特別客室の2人は気付かない。
★
翡翠が責任で押しつぶされそうになっている中、リオの日本の異門町では、平和な時が流れていた。
強い魔物も出なければ、不法入国者もいない。犯罪者も通っていない。最高の時間だ。
そんなに平和だと、逆に警戒してしまうのが人間という生き物で、門番達は一生懸命検問するも、怪しい物は見つからない。
いつもは怪しい物が見つからないでくれと頼みながら検問しているのに対し、今日はとにかく見つかってくれと頼みながら検問を行っていた。
「お~精が出るね~。あんまし厳しすぎないようにね~」
「「「はい!主任」」」
「よろしい~」
その中で、いつもと変わらないテンションの者が1人。リード・ザナ。日本支部の門の主任である。
平和とサボりと怠けを好む彼は、温かい日光を浴びながらうとうとと眠ろうとしていた。
しかし、そんな事許してたまるかと言わんばかりにスマホが電話の着信を伝える。
半眠りだった、主任は飛び起きて、スマホを操作し、通話を開始。
かけてきたのは知り合いの本部の人間だった。
『リード君、今お時間よろしいかな?』
「はいはい、大丈夫ですよ~。今日は史上最高に暇ですし~」
『そうですか・・・では、本題に入るとしよう。先日、あなた宛に封筒を送ったのだが─────』
「封筒?ああ、森山焼太の日記でしょ~?受け取りましたよ~」
『なら、話が早い。君はそれを────』
「はい、息子さんに渡しましたよ」
『・・・は?』
「だから~貴方が去年唯一採用した森山翡翠って子いるでしょう?その子に渡しましたよ~。父親の形見は息子が持っているべきでしょ?」
電話越しに聞こえる複数の大きなため息。主任は僕また何かやっちゃいましたか状態だ。
電話相手がその後何も言ってこないので、そわそわしていると、2分後ぐらいに再び電話から声が聞こえてきた。
『まず・・・私は確かにあの青年が今は亡き焼太の息子だと知っていたが、彼に送ったわけではない』
「え?オレはてっきり・・・」
『彼に送るのなら、直接送っている。君に送ったのは別の理由があるからだ』
暑くもないのに、疲れてもいないのに汗が滝のように出てくる。
「そ、その理由とは一体なんでしょう・・・?」
『あの日記には、門を利用しない別世界への移動方法の鍵・・・いや、門の正体に辿り着ける情報が書かれているからだ!』
理由を聞いた瞬間、実に1年以上振りにリード・ザナは頭を抱えた。
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