274 / 341
終章 3年後の平和
275話 蘇る記憶
しおりを挟む
「ど、どうして俺は今まであんたの事を含めて色々と忘れていたんだ?そして、何より何故思い出せたんだ?教えてくれるか?ルイス」
「勿論だ、その為に私は来たんだからな」
「下界に干渉しない天使のあんたが来るレベルの事態・・・まさか、また神様に?」
「心配するな、創造主は無事だ。だからこそ私をお前の元へと送り込んだ。ただ、既にこの時点でルールを破っているので更にルールを破らないように私1人だけで降りてきたというわけだ」
神様がルールを破らざるを得ない状況、一体何が起こっているんだ?
「単刀直入に言わせてもらう。世界は今、再び『オール・イン・ザ・ハンド』によって歴史と認識を改変されている」
「なっ・・・!!なんでだ!?シャックルは確かにあの時に──────」
「シャックル・ペピトーンは、『オール・イン・ザ・ハンド』で神と同化する前に自分の子供らに魔法を伝授していたのだ」
「つまり、今使用されてる『オール・イン・ザ・ハンド』はシャックルの子孫のヤツって事?」
「そういう事だ。奴らは君達がシャックルを天界で倒した2ヶ月後に活動を開始。範囲をアレクサンダーとカートライトにのみ絞った自分らの理想の世界を作ったってわけさ」
「俺もそれに巻き込まれたったわけか」
「ああ、特に君とその仲間達はペピトーン一派に非常に警戒されている。現に今の今まで君の大部分を形成する野球を忘れていただろう?」
「・・・確かに。でも、それなら殺す方が1番効果的なんじゃないかな?」
「あのなぁ・・・君達は仮にも神の力を奪った男を倒した人間だぞ?そんな人間を殺せるだなんて思うか?」
「・・・確かに」
安牌をとったってわけか。意外とペピトーン一派は慎重派らしい。
「もしかして、俺とヘリナ先輩をくっ付けたのも?」
「ペピトーン一派の操作だ。野球は君にとってかけがいのない存在。その存在が記憶から失せる事による違和感は拭いきれないと感じたペピトーン一派は、結婚と平穏という幸せを君に与えて野球という大きな穴を埋めようとしたのさ」
「今まで感じてた虚しさは野球が抜け落ちた隙間だったんだ・・・なあ、ルイス。頼みがあるんだけど良いかな?」
「今回は元の世界に戻す為にこの世界に戻ってきた。全力で手助けするぞ」
「いや、そういうのじゃないんだ。俺がお願いしたいのは、俺が結婚生活に若干の物足りなさを感じていたのはどうかヘリナ先輩に黙っていてくれないか?もし知ったら彼女は絶対に傷つくから」
「相変わらず優しい男だな、君は」
「勿論だ、その為に私は来たんだからな」
「下界に干渉しない天使のあんたが来るレベルの事態・・・まさか、また神様に?」
「心配するな、創造主は無事だ。だからこそ私をお前の元へと送り込んだ。ただ、既にこの時点でルールを破っているので更にルールを破らないように私1人だけで降りてきたというわけだ」
神様がルールを破らざるを得ない状況、一体何が起こっているんだ?
「単刀直入に言わせてもらう。世界は今、再び『オール・イン・ザ・ハンド』によって歴史と認識を改変されている」
「なっ・・・!!なんでだ!?シャックルは確かにあの時に──────」
「シャックル・ペピトーンは、『オール・イン・ザ・ハンド』で神と同化する前に自分の子供らに魔法を伝授していたのだ」
「つまり、今使用されてる『オール・イン・ザ・ハンド』はシャックルの子孫のヤツって事?」
「そういう事だ。奴らは君達がシャックルを天界で倒した2ヶ月後に活動を開始。範囲をアレクサンダーとカートライトにのみ絞った自分らの理想の世界を作ったってわけさ」
「俺もそれに巻き込まれたったわけか」
「ああ、特に君とその仲間達はペピトーン一派に非常に警戒されている。現に今の今まで君の大部分を形成する野球を忘れていただろう?」
「・・・確かに。でも、それなら殺す方が1番効果的なんじゃないかな?」
「あのなぁ・・・君達は仮にも神の力を奪った男を倒した人間だぞ?そんな人間を殺せるだなんて思うか?」
「・・・確かに」
安牌をとったってわけか。意外とペピトーン一派は慎重派らしい。
「もしかして、俺とヘリナ先輩をくっ付けたのも?」
「ペピトーン一派の操作だ。野球は君にとってかけがいのない存在。その存在が記憶から失せる事による違和感は拭いきれないと感じたペピトーン一派は、結婚と平穏という幸せを君に与えて野球という大きな穴を埋めようとしたのさ」
「今まで感じてた虚しさは野球が抜け落ちた隙間だったんだ・・・なあ、ルイス。頼みがあるんだけど良いかな?」
「今回は元の世界に戻す為にこの世界に戻ってきた。全力で手助けするぞ」
「いや、そういうのじゃないんだ。俺がお願いしたいのは、俺が結婚生活に若干の物足りなさを感じていたのはどうかヘリナ先輩に黙っていてくれないか?もし知ったら彼女は絶対に傷つくから」
「相変わらず優しい男だな、君は」
13
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
闇ガチャ、異世界を席巻する
白井木蓮
ファンタジー
異世界に転移してしまった……どうせなら今までとは違う人生を送ってみようと思う。
寿司が好きだから寿司職人にでもなってみようか。
いや、せっかく剣と魔法の世界に来たんだ。
リアルガチャ屋でもやってみるか。
ガチャの商品は武器、防具、そして…………。
※小説家になろうでも投稿しております。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる