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町のパレード

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今日は、一ヶ月ぶりに希と過ごす日。

「お母ちゃん!!」
「希!!」
希は私に飛び付いてきた。
「ちゃんと好き嫌いなく食べてた?」
「うん!!」
「いたずらとかしてない?」
「うん!!」

抱き締めながら、希の後ろにいる保育士さんを見ると…首を横に振っていた。

「こら。母ちゃんに嘘ついたの?」
「あ、先生!!いっちゃダメだって!!」
保育士さんは意地悪そうに笑っていた。

「嘘ついた子は…。」
「あ、母ちゃん…ごめんなさぁあああいィイイ!!あはははは!!」
私のお仕置きは、強めのコチョコチョ。甘いかもしれないけど、一番この子をさわれるお仕置きだと思った。

希が必死に笑いを押さえてから私の服の裾を小さな手でつかんだ。
「今日は、パレードがあるみたいなんだ!!」
「パレード~?」

私はわざと、知らなかったと言うふりをする。だって、希をパレードにつれていきたくて、ワクワクしながら来たから!!

「母ちゃん!!行こーよ!!オレとデートしよーよ!!」
このオレの言い方に弱い…。
だって…オ↑レ↓だよ!!3歳児がだよ!!一人前になったみたいに!!

私、自分の子にこんなに甘いお母さんになったんだ…。

「仕方ないな~!!これからは良い子にしなさいよ!!」
「はーい!!やったぁ!!」

希は満面の笑みで椅子の上でピョンピョン跳び跳ねた。
左に出来るえくぼが…山科と同じ。
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