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第三章 舞踏会
第二十六話 初めての夜
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「今すぐとは言わない。君がそれでいいと思うまで、俺は君のことを待ちたいと思う」
「……まるで、愛の告白ね。言葉のかわりに何をいただけるの?」
「参ったな。男の言葉は信用ならないと言われている、そんな気分だ」
「信用してないわけじゃないの。初めてなの」
ああ……、とロバートは呻いた。
彼女の経歴を聞いた時に察するべきだったのだ。
高等学院と神殿大学。
そのどちらも全寮制で、大学は男性神官補も学ぶだろうが、彼女の極めて珍しい研究課程では、異性との交流もそこまで活発ではないに違いない。
彼女は男性に関するその全てにおいて、まったくの初心者だったのだ。
失念していた。もっと気配りをするべきだった。
動揺がロバートの心を走り抜ける。それは嬉しい響きでもあった。
処女であることは、王家に入る女性にとって、もっとも歓待されるべき事柄の一つだ。
血筋を守るために、過去をいろいろと気にしなければならない相手では、ロバートの愛も気後れする。
セナこそ、次期王太子妃補にもっともふさわしい相手に違いない。
「そうだな……じゃあこれではどうだ」
王国の貴族の習慣で、恋をした男女は互いに指に付けている指輪を、交換することになっている。
セナのつけていたその指輪は、ロバートの太い指には入らなかったが、真紅のルビーは彼にふさわしいものだった。
ロバートの贈った小指にしていたそれは、セナの薬指を銀色の輝きで彩った。
小ぶりなダイヤモンドを散りばめたそれは、まさしく婚約指輪のように、セナの指輪にぴったりのサイズだった。
「君につけてもらうために、用意されていたようなものだ」
「大事にするわ。でも……あなたの思いに本当に応えることが出来なかったらごめんなさい」
それを家の事情であると、ロバートは勝手に理解した。
公爵家の人間を招いてはいたが、その親戚ともなれば、チケットを追加で購入した可能性がある。
結婚相手を見つけるというよりも、社交界で娘に見聞を広げさせ、親戚筋である公爵家のお供をしたということで、面目を立てただけの可能性もあった。
そして彼女の手に触れた途端、またロバートのなかで刺激的な情動が沸き上がる。
貴族令嬢に相応しくない荒れたその指先も、セナの対する熱意の表れだと思えば、どこまでも可愛らしく感じられた。
それはセナもおなじで、彼の指先が肌に触れるだけで、言い表しようのない熱い衝動が、下腹部からしびれを全身にもたらした。
言葉はそれ以上語られず、二人は互いを抱きしめた。
セナは神に抱かれる心地になり、互いの唇を貪るようにして、キスをした。
ロバートは力強く、セナと口づけを交わしたまま、彼女を抱き上げると、寝室へと向かった。
セナは抵抗することなく、天国に運ばれる気分になって、彼に身を預けた。
彼女の豊かな銀髪にロバートは顔を埋め、その匂いを堪能すると、ゆっくりと仮面をはがした。
銀色の大海が視界をうめつくしたとき、セナは髪留めが外されたことに気づいた。
彼の燕尾服の胸元のボタンを手で追い、寝室につくと、ロバートは上半身をすべて脱いでそのたくましい胸板をあらわしていた。
彼のキスは荒々しく、それでいてときに柔らかく、セナの身も心も解きほぐしていった。
一度、ロバートが点けたセナの欲望の火は、それを止めるところを知らなかった。
ロバートの厚い胸板に身体を押し付け、セナは彼の首に腕を回す。
鮮烈なキスが降ってくる中、ロバートの手はセナの背中のドレスを脱がせるための、チャックに伸びようとしていた。
反射的に身をよじるが、抱き起されて、ベッドの側にそっと立たされる。
短いその間に、外では花火があらゆる他事と二人だけの世界を遮断するように鳴りやまず、ロバートの世界はセナ一色だけになった。
彼女はまるで眼前に舞い降りた戦女神のようだ、とロバートは心で歓喜した。
その傲慢さと優しさの同居する口元に手を添えて、セナはゆっくりとロバートの仮面をとった。
廊下で紳士らしくエスコートをしてくれた男性がセナを笑顔で待っていた。
ミアという仮面をつけたまま、彼と進めていく情事が最大級のスリルをセナに味わわせていたが、それはもはや、冒険を楽しむための高級なスパイスでしかなかった。
いまやセナは世界一すばらいしい男性を、一握りの人間にしか許されない貴公子を名乗る彼をその前にしているのだ。
これほどのスリルはもう二度と味わえないだろう。
背徳感と親友に対する謝罪が心の中に生まれては消えていく。
それは泡が生まれて消えていくかのようにどこかに去ってしまい、残ったのは陶然とした気分だけだった。
ロバートはセナのドレスをゆっくりと脱がしていく。
ときおかずして、そこには生まれたままの姿を保った、二人の恋人がいた。
彼に導かれるままにセナはその身を預け、下腹部から湧き上がって来る情動をすべて受け止めようとした。
花火がその情事をより華やかに彩る。
恋人たちの素晴らしい一夜が永遠に続けばいいのに、とセナは心で願った。
「……まるで、愛の告白ね。言葉のかわりに何をいただけるの?」
「参ったな。男の言葉は信用ならないと言われている、そんな気分だ」
「信用してないわけじゃないの。初めてなの」
ああ……、とロバートは呻いた。
彼女の経歴を聞いた時に察するべきだったのだ。
高等学院と神殿大学。
そのどちらも全寮制で、大学は男性神官補も学ぶだろうが、彼女の極めて珍しい研究課程では、異性との交流もそこまで活発ではないに違いない。
彼女は男性に関するその全てにおいて、まったくの初心者だったのだ。
失念していた。もっと気配りをするべきだった。
動揺がロバートの心を走り抜ける。それは嬉しい響きでもあった。
処女であることは、王家に入る女性にとって、もっとも歓待されるべき事柄の一つだ。
血筋を守るために、過去をいろいろと気にしなければならない相手では、ロバートの愛も気後れする。
セナこそ、次期王太子妃補にもっともふさわしい相手に違いない。
「そうだな……じゃあこれではどうだ」
王国の貴族の習慣で、恋をした男女は互いに指に付けている指輪を、交換することになっている。
セナのつけていたその指輪は、ロバートの太い指には入らなかったが、真紅のルビーは彼にふさわしいものだった。
ロバートの贈った小指にしていたそれは、セナの薬指を銀色の輝きで彩った。
小ぶりなダイヤモンドを散りばめたそれは、まさしく婚約指輪のように、セナの指輪にぴったりのサイズだった。
「君につけてもらうために、用意されていたようなものだ」
「大事にするわ。でも……あなたの思いに本当に応えることが出来なかったらごめんなさい」
それを家の事情であると、ロバートは勝手に理解した。
公爵家の人間を招いてはいたが、その親戚ともなれば、チケットを追加で購入した可能性がある。
結婚相手を見つけるというよりも、社交界で娘に見聞を広げさせ、親戚筋である公爵家のお供をしたということで、面目を立てただけの可能性もあった。
そして彼女の手に触れた途端、またロバートのなかで刺激的な情動が沸き上がる。
貴族令嬢に相応しくない荒れたその指先も、セナの対する熱意の表れだと思えば、どこまでも可愛らしく感じられた。
それはセナもおなじで、彼の指先が肌に触れるだけで、言い表しようのない熱い衝動が、下腹部からしびれを全身にもたらした。
言葉はそれ以上語られず、二人は互いを抱きしめた。
セナは神に抱かれる心地になり、互いの唇を貪るようにして、キスをした。
ロバートは力強く、セナと口づけを交わしたまま、彼女を抱き上げると、寝室へと向かった。
セナは抵抗することなく、天国に運ばれる気分になって、彼に身を預けた。
彼女の豊かな銀髪にロバートは顔を埋め、その匂いを堪能すると、ゆっくりと仮面をはがした。
銀色の大海が視界をうめつくしたとき、セナは髪留めが外されたことに気づいた。
彼の燕尾服の胸元のボタンを手で追い、寝室につくと、ロバートは上半身をすべて脱いでそのたくましい胸板をあらわしていた。
彼のキスは荒々しく、それでいてときに柔らかく、セナの身も心も解きほぐしていった。
一度、ロバートが点けたセナの欲望の火は、それを止めるところを知らなかった。
ロバートの厚い胸板に身体を押し付け、セナは彼の首に腕を回す。
鮮烈なキスが降ってくる中、ロバートの手はセナの背中のドレスを脱がせるための、チャックに伸びようとしていた。
反射的に身をよじるが、抱き起されて、ベッドの側にそっと立たされる。
短いその間に、外では花火があらゆる他事と二人だけの世界を遮断するように鳴りやまず、ロバートの世界はセナ一色だけになった。
彼女はまるで眼前に舞い降りた戦女神のようだ、とロバートは心で歓喜した。
その傲慢さと優しさの同居する口元に手を添えて、セナはゆっくりとロバートの仮面をとった。
廊下で紳士らしくエスコートをしてくれた男性がセナを笑顔で待っていた。
ミアという仮面をつけたまま、彼と進めていく情事が最大級のスリルをセナに味わわせていたが、それはもはや、冒険を楽しむための高級なスパイスでしかなかった。
いまやセナは世界一すばらいしい男性を、一握りの人間にしか許されない貴公子を名乗る彼をその前にしているのだ。
これほどのスリルはもう二度と味わえないだろう。
背徳感と親友に対する謝罪が心の中に生まれては消えていく。
それは泡が生まれて消えていくかのようにどこかに去ってしまい、残ったのは陶然とした気分だけだった。
ロバートはセナのドレスをゆっくりと脱がしていく。
ときおかずして、そこには生まれたままの姿を保った、二人の恋人がいた。
彼に導かれるままにセナはその身を預け、下腹部から湧き上がって来る情動をすべて受け止めようとした。
花火がその情事をより華やかに彩る。
恋人たちの素晴らしい一夜が永遠に続けばいいのに、とセナは心で願った。
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