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プロローグ
第七話 古臭い女
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「他の者たちにもそれぞれ、理由をつけて……ね。誰だって愛する者とは一緒にいたいものよ」
「聖女様も――」
そこまで言って、エレンは言うのをやめた。
オリビアが辺境伯ニコスと結婚するのはあくまで、政治的なつながりの為だ。
東西南北の聖旗を預かる家の人間同士が婚姻をすることで、結果的に最も救われるのは王都に住む、王家になる。
国王は自分の政治的な立場を安定させるために、オリビアをニコスと結婚させることにしたのだ。
「私は結婚しても、旦那様となる男性とお会いできるのは年に数回かしら。子供がちゃんと育ってくれればいいのだけれど」
「両親が揃っていることが一番いいのですが」
「私もそうだと思う。でも仕方ないわ。女は政治の道具だもの。私たちの婚約も、叔父様が国王陛下と、前代の辺境伯様とお決めになられたのだし」
大神官と年の同じ侍女長のエレンは、白髪交じりの頭を悩ましそうに振った。
「大神官様は政治にはなかなか……」
「女遊びは上手みたいだけど」
「聖女様。それはあくまで噂ですから」
「そうだったわね。火遊びが過ぎて、大神官の地位を追われなければいいけれど。そこだけが心配だわ」
「あの人は政治は人並みですが、他人から恨みを買わないことに関しては天才的ですので」
「よく知っているのね、エレン?」
「お互い十二歳の時に神殿に入って以来、三十年。もう長い付き合いですので」
どこか信頼しているような口ぶりで侍女長はそう言った。
「あなたが彼と結婚してくれたら私も安心なのに」
「嫌ですよ。あの人は若い女性にしか興味がありません」
「そう……。彼はどうなのかしら」
鏡に映る自分の瞳の奥に、悲しみの色を覚えた。
婚約者として、これからパーティーに出向く。
参加して、今年の夏には結婚する予定の彼の誕生を祝うためだ。
同時に、年に数回しか会えない彼との関係に変化がないか、確かめたいというオリビアの思いも含まれていた。
世間でのニコスの評判は両極端だ。
たったの数年間で、国内でも有数の富豪にのしあがった成り上がり者。
戦いでも政治でも、経営でも彼の才覚は群を抜く。そんな男は敵が多いし、味方も多い。
そんな彼の元には、あまりにも強大な魅力に惹きつけられて、誘蛾灯に誘われるがごとく行ってくる乙女たちも数少なくない。
「噂はよくありませんね」
「そうなのよね。でもあくまで噂だから。心無い誰かが流してる可能性もあるわけでしょう?」
「火のないところに煙は立たないとも申します」
「そんなこと言い出したら……。救いがないじゃない」
実際に、オリビアの耳にはそれなりの数の、ニコスが流した浮名が聞こえている。
四年ほど前に王都の夜会で知り合ってから、国王陛下の命令もあり、婚約と至ったけれど、果たしてこれから先、彼は私のことを愛してくれるのだろうか。
自分一人だけを見て他の女からは全て手を引いてくれるのだろうか。
神殿の中であまり多くの男性を知らずに育った聖女は、色恋沙汰に疎い。
「結婚したとしても、ニコスが陰に隠れてこっそりと、彼女に悟られないように、世間に知られないように浮気をするのであれば、それを認めるのもまた妻の器量……とか誰か言っていましたね」
「叔父様ね。妻の器量をそんなところで試されたくないわよ。他の女の香りをベッドの中に持ち込んだら許さないと思うわ」
「それが正しい判断だと思いますけどね。浮気をする男はいつか必ず刺されて死ぬんですよ」
「怖いこと言わないで? 叔父様の未来みたい」
「そうなる前にこの手で殺してあげた方がいいのかも」
「怖い冗談ね。あなたが言うと本気みたいに聞こえる」
ははっ、と侍女長は乾いた笑いを残して、化粧を整えてくれた。
まったく、大神官は余計な入れ知恵をしてくる。
その大神官は自分の叔父にあたるが、彼もまた女官たちとの悪い噂が絶えない人物だ。
血の繋がりがないとはいえ、ほぼ肉親に近い彼がすることにオリビアはいつも心を痛めていた。
結婚する相手もそうなってしまうのだろうか。
あと半年も時間がないというのに、彼女の心にはいつも大きな暗雲が渦巻いている。
しかし今はそんなことを考えている時ではない。
「髪型はどうなさいますか? いつものようにベールを?」
「公的な立場で参加しているから、それは仕方ないわね。王都の貴族令嬢たちのような華やかなドレス、いつになったら着れるのかしら」
ホテルに到着して、スイートルームに移動するまでの短い間、エレベーターの中でみた彼女たちは、彩り豊かで冬の時期だというのに背中も肩も出し、緩やかに波間を作る薄い生地が重なったスカートの裾は、驚くことに膝上だった。
早く歩けば太ももが見えてしまいそうなほどだ。
戒律の厳しい神殿において、聖女の着る服は行事によって数種類バリエーションがあるものの、そのデザインはほとんど同じ。
藍色のワンピースドレスを着て、その上から季節ごとに薄かったり分厚い生地のローブを羽織り、顔を黒いベールで隠さなくてはならない。
肌が見えることは悪いこととされて、わずかに覗くのは首筋程度。
スカートの裾はくるぶしほどまであり、両手にはいつもレースの長手袋をつけている。
唯一おしゃれができるとしたら、帽子ぐらいなのだろうか。
しかしそれも外出する時のみであり、宝冠と呼ばれる額飾りと短い銀鎖がその下にはいつも輝いていて、ベールで素顔を覆うことが、誰か人と会う時の正装とされた。
今でもそうだ。後は顔をベールで覆うだけ。
この覆いを勝手にめくることができる他人は、いまのような身の回りの世話をしてくれる侍女か、夫のみ。
ニコスが手を触れただけで、大問題になりそうなほど、オリビアは古臭い因習に縛られている。
彼女の普通が、一般世間でいうところの普通に近づくには、もう少し時間がかかりそうだ。
「聖女様も――」
そこまで言って、エレンは言うのをやめた。
オリビアが辺境伯ニコスと結婚するのはあくまで、政治的なつながりの為だ。
東西南北の聖旗を預かる家の人間同士が婚姻をすることで、結果的に最も救われるのは王都に住む、王家になる。
国王は自分の政治的な立場を安定させるために、オリビアをニコスと結婚させることにしたのだ。
「私は結婚しても、旦那様となる男性とお会いできるのは年に数回かしら。子供がちゃんと育ってくれればいいのだけれど」
「両親が揃っていることが一番いいのですが」
「私もそうだと思う。でも仕方ないわ。女は政治の道具だもの。私たちの婚約も、叔父様が国王陛下と、前代の辺境伯様とお決めになられたのだし」
大神官と年の同じ侍女長のエレンは、白髪交じりの頭を悩ましそうに振った。
「大神官様は政治にはなかなか……」
「女遊びは上手みたいだけど」
「聖女様。それはあくまで噂ですから」
「そうだったわね。火遊びが過ぎて、大神官の地位を追われなければいいけれど。そこだけが心配だわ」
「あの人は政治は人並みですが、他人から恨みを買わないことに関しては天才的ですので」
「よく知っているのね、エレン?」
「お互い十二歳の時に神殿に入って以来、三十年。もう長い付き合いですので」
どこか信頼しているような口ぶりで侍女長はそう言った。
「あなたが彼と結婚してくれたら私も安心なのに」
「嫌ですよ。あの人は若い女性にしか興味がありません」
「そう……。彼はどうなのかしら」
鏡に映る自分の瞳の奥に、悲しみの色を覚えた。
婚約者として、これからパーティーに出向く。
参加して、今年の夏には結婚する予定の彼の誕生を祝うためだ。
同時に、年に数回しか会えない彼との関係に変化がないか、確かめたいというオリビアの思いも含まれていた。
世間でのニコスの評判は両極端だ。
たったの数年間で、国内でも有数の富豪にのしあがった成り上がり者。
戦いでも政治でも、経営でも彼の才覚は群を抜く。そんな男は敵が多いし、味方も多い。
そんな彼の元には、あまりにも強大な魅力に惹きつけられて、誘蛾灯に誘われるがごとく行ってくる乙女たちも数少なくない。
「噂はよくありませんね」
「そうなのよね。でもあくまで噂だから。心無い誰かが流してる可能性もあるわけでしょう?」
「火のないところに煙は立たないとも申します」
「そんなこと言い出したら……。救いがないじゃない」
実際に、オリビアの耳にはそれなりの数の、ニコスが流した浮名が聞こえている。
四年ほど前に王都の夜会で知り合ってから、国王陛下の命令もあり、婚約と至ったけれど、果たしてこれから先、彼は私のことを愛してくれるのだろうか。
自分一人だけを見て他の女からは全て手を引いてくれるのだろうか。
神殿の中であまり多くの男性を知らずに育った聖女は、色恋沙汰に疎い。
「結婚したとしても、ニコスが陰に隠れてこっそりと、彼女に悟られないように、世間に知られないように浮気をするのであれば、それを認めるのもまた妻の器量……とか誰か言っていましたね」
「叔父様ね。妻の器量をそんなところで試されたくないわよ。他の女の香りをベッドの中に持ち込んだら許さないと思うわ」
「それが正しい判断だと思いますけどね。浮気をする男はいつか必ず刺されて死ぬんですよ」
「怖いこと言わないで? 叔父様の未来みたい」
「そうなる前にこの手で殺してあげた方がいいのかも」
「怖い冗談ね。あなたが言うと本気みたいに聞こえる」
ははっ、と侍女長は乾いた笑いを残して、化粧を整えてくれた。
まったく、大神官は余計な入れ知恵をしてくる。
その大神官は自分の叔父にあたるが、彼もまた女官たちとの悪い噂が絶えない人物だ。
血の繋がりがないとはいえ、ほぼ肉親に近い彼がすることにオリビアはいつも心を痛めていた。
結婚する相手もそうなってしまうのだろうか。
あと半年も時間がないというのに、彼女の心にはいつも大きな暗雲が渦巻いている。
しかし今はそんなことを考えている時ではない。
「髪型はどうなさいますか? いつものようにベールを?」
「公的な立場で参加しているから、それは仕方ないわね。王都の貴族令嬢たちのような華やかなドレス、いつになったら着れるのかしら」
ホテルに到着して、スイートルームに移動するまでの短い間、エレベーターの中でみた彼女たちは、彩り豊かで冬の時期だというのに背中も肩も出し、緩やかに波間を作る薄い生地が重なったスカートの裾は、驚くことに膝上だった。
早く歩けば太ももが見えてしまいそうなほどだ。
戒律の厳しい神殿において、聖女の着る服は行事によって数種類バリエーションがあるものの、そのデザインはほとんど同じ。
藍色のワンピースドレスを着て、その上から季節ごとに薄かったり分厚い生地のローブを羽織り、顔を黒いベールで隠さなくてはならない。
肌が見えることは悪いこととされて、わずかに覗くのは首筋程度。
スカートの裾はくるぶしほどまであり、両手にはいつもレースの長手袋をつけている。
唯一おしゃれができるとしたら、帽子ぐらいなのだろうか。
しかしそれも外出する時のみであり、宝冠と呼ばれる額飾りと短い銀鎖がその下にはいつも輝いていて、ベールで素顔を覆うことが、誰か人と会う時の正装とされた。
今でもそうだ。後は顔をベールで覆うだけ。
この覆いを勝手にめくることができる他人は、いまのような身の回りの世話をしてくれる侍女か、夫のみ。
ニコスが手を触れただけで、大問題になりそうなほど、オリビアは古臭い因習に縛られている。
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