その復讐、私には快適でしかないのですが!

「俺を欺いた罪を贖ってもらう」

稀代の大魔術師であるディアナは、ある日理由ありの依頼を受けてボロボロで囚われていた少年・ラスターを助ける。

「この天才大魔術師ディアナ・フィオリアルが、あなたの師匠となってあげましょう!」

そう言って弟子にしたラスターを日々こき使いながらも平和に暮らしていたディアナは、ある日刺客に襲われ、ラスターを守り通して亡くなった。


……筈なのだけれど、私はどうやら転生していたらしい。
今度は治癒の力を持つ、精霊士リディアとして。

かつての弟子は今や二十七歳の立派な大人となっていて、英雄として名を馳せているようだ。鼻が高い。

立派に弟子が育った今前世の心残りもないし、今世はちょっと優秀な精霊士として平凡に暮らしましょう!

……と思ったのに、何故か記憶を取り戻した瞬間に現れたラスターに「俺を欺いた罪を償え」と嫌がらせに求婚された。

屋敷につくと、そこは至れり尽せりの楽園が広がっていて。



ずっと好きだった師匠が目の前で亡くなってヤンデレと化した口下手な尽くし系ヒーローと、
常識を教え忘れたから復讐の意味がわからないのかしら…?と疑問に思いつつも弟子には復讐心を捨てて幸せになってもらいたいなあと地雷を踏み続けるヒロインの話です。



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