女王陛下と生贄の騎士

 ーー例え彼女が吸血鬼でも、俺は彼女を愛するだろう。



吸血鬼の末裔と囁かれる女王が治める、恐怖の島国ヴラド。
祖国を守る生贄となるため、アビニアの王子であり、騎士団長のジークフリートはヴラドに降りたった。

恐ろしい筈の美しき女王アメリアに、ジークフリートは一目で惹かれる。
彼を生贄にはせず、丁重にもてなす彼女が吸血鬼とは思えない。

手紙や夜の密会で、少しずつ距離を縮めていく二人。
抑えられない恋心に、ジークフリートは彼女に求婚することを決める。

しかし彼女には、秘密があった。
どんなに相手を好きになっても、けして彼とは結ばれない。

※旧タイトル 女王陛下と生贄の騎士です。
※R15、残酷描写は保険です。
吸血鬼が題材のため、血を想起させる表現が少しあります。コメディ調ではありますが、苦手な方はお気をつけください。

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