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承黒寺の乱
マオVS5人の龍神族
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マオさんの方の戦いに目を向けてみると、マオさんは1人で同時に5人の龍神族と戦っていた。
マオさんはあの5人を下っ端だと言っていたが、それでも一人一人が先程のヤオ老師と同等のスピードとパワーを持っているのは一目で分かった。
しかしマオさんの動きはそんな5人を遥かに超越していた。
「貴様……さっきの手下共との戦いの時と全然動きが違うではないか…!」
マオさんの強さに龍神族達は驚いていた。
「気配であなた達が隠れているのは分かったからね。うちらがあまりにも強すぎるって分かったら逃げられる可能性があるでしょ?」
ジークとマオさんには限界というものがないのだろうか?
強さもそうだが、体力、魔力の総量も桁違いだ。
私とリガンはかなりの魔力量を手に入れているようだが、身体能力強化魔法を使いながらだと魔法を20発も放てば魔力が尽きてしまう。
ジークとマオさんはさっきの手下との戦いで何十発も魔法を放っている。
それなのに魔力が尽きる気配はまだまだない。
自分が強くなればなるほどに、2人との距離が離れていることを思い知らされる。
マオは5人の攻撃の隙間を華麗に避けながら、反撃をし、少しずつ相手を追い詰めてゆく。
伝説と謳われた龍神族すら手玉にとってしまうなんて。
きっとこの人たちもいつか伝説として語り継がれていく存在なのだろう。
クリスはそう思った。
「龍神族っていうのもたいしたことないのね」
「我らを愚弄するか!!?我ら5人は所詮は龍神族の中でも末端の存在。四龍貴族様、皇星将様、王は貴様なんか足元に及ばぬぐらい強いのだ!!」
1人の龍神族が答える。
「へぇ。だったら早くそいつらの居場所教えてよ?本当にどっちが強いのか証明してあげるわ」
「それは叶わん!貴様はここで死ぬのだ!」
龍神族達は5人同じ場所に集まり、魔力を溜め始めた。
「我ら5人の極大魔法を同時に受けてみよ!」
そういうと、一人一人が極大魔法を放った。
2人は火の極大魔法。1人は雷の極大魔法。もう2人は氷の極大魔法だ。
「ダークマター」
マオも対抗して闇の極大魔法、ダークマターを放った。
いくらマオさんとはいえ、5つの極大魔法を同時に相手には……
しかしマオのダークマターは5つの極大魔法をことごとく飲み込み、真っ直ぐと直進してゆく。
「なんだと!!?」
「極大魔法は確かに究極の魔法よ。
しかし同じ極大魔法でも術者の魔力によって威力は天と地ほどの差がでるのよ。
あんたたち程度なら何人集まろうが私のダークマターは止められないわ」
ダークマターが5人の元に炸裂し、大爆発が巻き起こる。
2人は直撃を避け上空にジャンプし避けていた。それをみたマオは一瞬にして上空のその2人の元に移動した。
マオは黒椿を振り、1人を斬り倒し、もう1人は魔力を込めた蹴りで地に叩きつけた。
5人の龍神族は身動きも取れず、地に伏せた。
圧勝!!!
勝てるかどうか心配していたが、結果は1撃も浴びることなく完全に勝ってしまった。
マオはゆっくりと5人に近づいてゆく。
マオは雷魔法を帯状にし、5人の手足と胴体を拘束した。
するとそこに、ジークが刺青の男を連れてやってきた。刺青の男もジークの魔法で拘束されていた。
「おぉー。さすがマオちゃん。
5人相手に流石だな!!」
「あなたもね。そいつだけはこの5人よりもかなり強かったでしょう」
「あぁ。前回やった時よりもかなり力を増してたよ」
「さて、色々と教えてもらおうかしら?
まず、あなたたち龍神族はどれぐらい復活しているのかしら?」
「誰が喋るか…」
刺青の男が言った。
「ふーん。でも他の5人はどうかしらね?」
マオが指をパチンと鳴らすと、マオが戦った5人を拘束している魔法から電流が流れ、5人が悲鳴をあげる。
悲痛な悲鳴を聞いてもマオさんはその攻撃をやめようとはしない。
「ま……まて!喋るからやめてくれ!」
刺青の男は仲間の悲痛な叫びに耐えれずマオに懇願した。
マオが再び指をパチンと鳴らすと電流が止まった。
この図だけをみてると、どちらが悪者かわからない。
「残る宝玉はあと2つだ。我らはもう300人以上が復活している」
「四龍貴族ってやつや、王たちは?」
「四龍貴族様は今の所3人が復活を果たした。王や皇星将様はまだ復活をしていないところをみると、最後の四龍貴族様、皇星将様、王と王妃は残る2つのどちらかに封印されているはずだ」
「もうそんなに復活していたのか。
どおりで手下達も一気に強くなったわけだわ」
ジークが頷く。
「じゃあ次が本題よ。黒き魔剣を持った四龍貴族はいまどこにいるの?」
四龍貴族という言葉に刺青の男の表情が変わった。
「それは……言えん
貴様らでも四龍貴族様には勝てないと思う。
それ程に四龍貴族様は桁外れに強い。
しかし、仲間を売るようなマネだけは死んでもできん」
刺青の男の眼差しは本気だ。
きっとマオさんがさっきの魔法で苦しめようとも話したりはしないだろう。
「そう……なら質問を変えるわ」
マオさんもそれを感じ取ったのか、簡単に引き下がった。
「なんだ?」
「あなたの知っている限りのハイエルフのことと、ファルファーのことを教えてちょうだい」
「ハイエルフとファルファーのことだと?!」
「そうよ。私はハイエルフ族の、ジークはファルファーの末裔だと言っていたけど、私達は祖先のことを何も知らない。1200年前に何があったのか教えてちょうだい。」
「わかった。知っている限りのことを話そう。」
刺青の男は伝説の大戦について語り始めた。
マオさんはあの5人を下っ端だと言っていたが、それでも一人一人が先程のヤオ老師と同等のスピードとパワーを持っているのは一目で分かった。
しかしマオさんの動きはそんな5人を遥かに超越していた。
「貴様……さっきの手下共との戦いの時と全然動きが違うではないか…!」
マオさんの強さに龍神族達は驚いていた。
「気配であなた達が隠れているのは分かったからね。うちらがあまりにも強すぎるって分かったら逃げられる可能性があるでしょ?」
ジークとマオさんには限界というものがないのだろうか?
強さもそうだが、体力、魔力の総量も桁違いだ。
私とリガンはかなりの魔力量を手に入れているようだが、身体能力強化魔法を使いながらだと魔法を20発も放てば魔力が尽きてしまう。
ジークとマオさんはさっきの手下との戦いで何十発も魔法を放っている。
それなのに魔力が尽きる気配はまだまだない。
自分が強くなればなるほどに、2人との距離が離れていることを思い知らされる。
マオは5人の攻撃の隙間を華麗に避けながら、反撃をし、少しずつ相手を追い詰めてゆく。
伝説と謳われた龍神族すら手玉にとってしまうなんて。
きっとこの人たちもいつか伝説として語り継がれていく存在なのだろう。
クリスはそう思った。
「龍神族っていうのもたいしたことないのね」
「我らを愚弄するか!!?我ら5人は所詮は龍神族の中でも末端の存在。四龍貴族様、皇星将様、王は貴様なんか足元に及ばぬぐらい強いのだ!!」
1人の龍神族が答える。
「へぇ。だったら早くそいつらの居場所教えてよ?本当にどっちが強いのか証明してあげるわ」
「それは叶わん!貴様はここで死ぬのだ!」
龍神族達は5人同じ場所に集まり、魔力を溜め始めた。
「我ら5人の極大魔法を同時に受けてみよ!」
そういうと、一人一人が極大魔法を放った。
2人は火の極大魔法。1人は雷の極大魔法。もう2人は氷の極大魔法だ。
「ダークマター」
マオも対抗して闇の極大魔法、ダークマターを放った。
いくらマオさんとはいえ、5つの極大魔法を同時に相手には……
しかしマオのダークマターは5つの極大魔法をことごとく飲み込み、真っ直ぐと直進してゆく。
「なんだと!!?」
「極大魔法は確かに究極の魔法よ。
しかし同じ極大魔法でも術者の魔力によって威力は天と地ほどの差がでるのよ。
あんたたち程度なら何人集まろうが私のダークマターは止められないわ」
ダークマターが5人の元に炸裂し、大爆発が巻き起こる。
2人は直撃を避け上空にジャンプし避けていた。それをみたマオは一瞬にして上空のその2人の元に移動した。
マオは黒椿を振り、1人を斬り倒し、もう1人は魔力を込めた蹴りで地に叩きつけた。
5人の龍神族は身動きも取れず、地に伏せた。
圧勝!!!
勝てるかどうか心配していたが、結果は1撃も浴びることなく完全に勝ってしまった。
マオはゆっくりと5人に近づいてゆく。
マオは雷魔法を帯状にし、5人の手足と胴体を拘束した。
するとそこに、ジークが刺青の男を連れてやってきた。刺青の男もジークの魔法で拘束されていた。
「おぉー。さすがマオちゃん。
5人相手に流石だな!!」
「あなたもね。そいつだけはこの5人よりもかなり強かったでしょう」
「あぁ。前回やった時よりもかなり力を増してたよ」
「さて、色々と教えてもらおうかしら?
まず、あなたたち龍神族はどれぐらい復活しているのかしら?」
「誰が喋るか…」
刺青の男が言った。
「ふーん。でも他の5人はどうかしらね?」
マオが指をパチンと鳴らすと、マオが戦った5人を拘束している魔法から電流が流れ、5人が悲鳴をあげる。
悲痛な悲鳴を聞いてもマオさんはその攻撃をやめようとはしない。
「ま……まて!喋るからやめてくれ!」
刺青の男は仲間の悲痛な叫びに耐えれずマオに懇願した。
マオが再び指をパチンと鳴らすと電流が止まった。
この図だけをみてると、どちらが悪者かわからない。
「残る宝玉はあと2つだ。我らはもう300人以上が復活している」
「四龍貴族ってやつや、王たちは?」
「四龍貴族様は今の所3人が復活を果たした。王や皇星将様はまだ復活をしていないところをみると、最後の四龍貴族様、皇星将様、王と王妃は残る2つのどちらかに封印されているはずだ」
「もうそんなに復活していたのか。
どおりで手下達も一気に強くなったわけだわ」
ジークが頷く。
「じゃあ次が本題よ。黒き魔剣を持った四龍貴族はいまどこにいるの?」
四龍貴族という言葉に刺青の男の表情が変わった。
「それは……言えん
貴様らでも四龍貴族様には勝てないと思う。
それ程に四龍貴族様は桁外れに強い。
しかし、仲間を売るようなマネだけは死んでもできん」
刺青の男の眼差しは本気だ。
きっとマオさんがさっきの魔法で苦しめようとも話したりはしないだろう。
「そう……なら質問を変えるわ」
マオさんもそれを感じ取ったのか、簡単に引き下がった。
「なんだ?」
「あなたの知っている限りのハイエルフのことと、ファルファーのことを教えてちょうだい」
「ハイエルフとファルファーのことだと?!」
「そうよ。私はハイエルフ族の、ジークはファルファーの末裔だと言っていたけど、私達は祖先のことを何も知らない。1200年前に何があったのか教えてちょうだい。」
「わかった。知っている限りのことを話そう。」
刺青の男は伝説の大戦について語り始めた。
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