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6.図書室の封印された本
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三人は次なる目的地である図書室に向かって廊下を進んでいた。次の七不思議――「封印された本」に挑むためだ。
「次は図書室か…。どんな呪いが待ってるんだろうね。」
奈緒が少し不安げに言うと、鏡夜は楽しそうに鼻歌を歌いながら歩いていた。
「図書室っていうだけで、不気味な気がするよね…」
ケンジは冷静な顔をしていたが、どこか落ち着かない様子だ。
「大丈夫よ、何かあっても私がいるわ。ま、面倒なことになったら奈緒ちゃんに任せちゃうかもだけど。」
鏡夜は軽い口調で言ったが、その言葉に奈緒は少しだけ不安を感じた。鏡夜のことを信用できるとは限らないのだ。
古い校舎の廊下を進むと、やがて図書室の扉が見えてきた。扉には埃が積もり、長い間誰も入っていないことが一目でわかる。奈緒は軽く息を吸い、意を決して扉のノブを掴んだ。
「行くよ…。」
扉をゆっくりと開けると、そこには暗く静かな空間が広がっていた。棚には古びた本がぎっしりと並び、空気がひんやりとしている。どこか重苦しい雰囲気が漂っていた。私語禁止や期日内返却を促すポスターなどが貼ってある。
「ここが図書室…。どこにその封印された本があるのかしら?」
奈緒が呟きながら本棚を眺めると、奥の方に一際古びた、分厚い本が置かれているのが見えた。その本にはあの例の模様が施されている。
「これ…?」
ケンジが小さく声を漏らす。奈緒はゆっくりとその本に近づいていった。鏡夜は何かを楽しむように後ろからじっと見守っている。
「触ってみるしかない、かな。」
奈緒は勇気を出して、本の表紙に手を伸ばした。古い革の表紙はひんやりとしており、触れた瞬間に妙な感触が伝わってくる。力を入れて表紙を開くと、突然――。
「バチンッ!」
強烈な光が放たれ、本の中から強い風が吹き出した。奈緒は咄嗟に本を投げ捨て驚きと共に後ずさりし、目を覆った。
「これ、何!?」
奈緒は叫んだが、鏡夜は興味津々といった様子で近づいてきた。
「これこそが封印された本の力ね。」
鏡夜は笑みを浮かべたまま本を眺めていた。
本の中から放たれた光と風が収まり、辺りは再び静けさを取り戻した。本が落ちた拍子に開いたであろうページに何か書かれていた。
奈緒は目を凝らし、そのページに書かれてある文字を読もうとした。
「『読む者、永遠に囚われる』…?」
奈緒が読んだその瞬間、部屋の中の雰囲気が急激に冷たくなった。
「封印された本に近づいた者は呪われるって言ったところかしら。」
鏡夜は楽しそうに推測したが、奈緒は焦りを感じていた。
「だとしたら…永遠に囚われるってどういう意味?」
奈緒は本を見つめながら考えを巡らせた。
その時、ケンジが本の裏側に何かを発見した。
「奈緒お姉ちゃん、ここにまた木片が…!」
ケンジが本の裏から小さな木片を手に取り、奈緒に差し出した。
奈緒は驚きながらも、その木片を手に取り、他の木片と重ねてみた。すると、再びぴったりと合わさった。
「これで五つ目…。でもこんな簡単に…。」
奈緒は木片を見つめながら、どこか拭い切れない疑問が浮かんだ。
だが、その時――突然、図書室の本棚が不気味な音を立てながら動き始めた。
図書室の本棚が不気味な音を立てて動き始めた瞬間、奈緒、ケンジ、そして鏡夜は一斉に身構えた。古びた棚がガタガタと揺れ、まるで何かが這い出してくるかのように、隙間から冷たい風が吹き出している。
「今度は何?」
奈緒が恐る恐る言葉を漏らすと、ケンジが指をさして声をあげた。
「棚の向こう側…何か動いてるよ!」
ケンジが示した方向を見ると、本棚の隙間から何か黒い影のようなものが、ゆっくりと動いていた。
「また出てきたわね。不気味な影のお出ましってところかしら?」
鏡夜は薄ら笑いを浮かべながらその光景を楽しんでいるが、奈緒は自分の疑問が的中し半ば叫んだ。
「これって、また呪いの一環なの?」
奈緒達は滲みでてきた影と距離を置きながらに近づきながら、慎重に周囲を見渡した。先ほど封印された本に触れたことで、この空間に何か異変が起きたのかもしれない。
「これで終わりってわけじゃないわよね…。」
鏡夜が冗談交じりに言ったその瞬間――
「ゴォォォ…」
低く唸るような音が部屋中に響き渡り、本棚の奥から黒い影が一気に吹き出してきた。影はまるで生き物のように蠢き、奈緒たちの周囲を取り囲む。
「これ、やばい!」
奈緒は咄嗟にケンジの手を引き、後退したが、黒い影は徐々にその密度を増し、彼らの逃げ場を狭めていく。
「この本が原因かしらね。さっき触ったことで、この影を呼び寄せたんだわ。」
鏡夜が納得したように呟いたが、その目には冷静な光が宿っていた。
「どうやってこれを退けるの?このままじゃ…!」
奈緒が焦りを感じる中、ケンジがふと先ほど見つけた木片を見つめた。
「もしかして…この木片が何かの鍵になってるんじゃない?」
ケンジの言葉に、奈緒はハッと気づいた。
「木片を本に戻す…それで何とかなるかも!」
奈緒は急いで木片を手に持ち、本の上に木片をはめ込んだ。すると強烈な光が図書室全体を包んだ。その光が消えたとき、黒い影は完全に消滅していた。
静けさを取り戻した図書館で、三人はしばらくの間その場に立ち尽くし、何が起こったのかを把握しようとしていた。黒い影が消え、空気が澄んだことに安堵の表情を浮かべた奈緒は、大きく息を吐いた。
「終わった…のかな?」
奈緒が小声で呟く。ケンジは無言で頷き、目の前にある封印された本をじっと見つめていた。
「ふぅー、ようやく終わったみたいね。何だったのかしら、あの影は?」
鏡夜が軽く笑いながら言ったが、彼もやや疲れた様子だった。奈緒は封印された本に埋め込まれた木片を手に取り、じっとそれを見つめた。
「やっぱり、この木片を外しちゃったせいだったんだね。」
「でもこれだと外して持ってくのは無理そうよね…。」
うーんと悩みこむ二人をよそに鏡夜は閃いたと提案する。
「図書館なんだから、借りてけばいいんじゃない?」
「借りるって、そんな単純な…。」
「的外れって訳でもないでしょ、ほらほら。」
鏡夜に促され、奈緒はしぶしぶ本の貸出カウンターへと向かった。本なんて数年ぶりに借りたが、貸し方などが丁寧に書かれた張り紙が貼ってあったため一通りの手順は済ませられた。
そして問題がもう一つ。
「さぁ~奈緒ちゃん、いらっしゃあい。」
奈緒は一世一代とも言えるかけに出ようとしていた。図書室をでた扉の先には、鏡夜が満面の笑みで腕を広げて待っている。
「そういうのはいいんで、普通にしてて下さい。」
鏡夜が先に出たことで、普通にこの図書館から出られることは証明された。あとはこの本を持ったまま、何事も起こらないか、それが問題だった。
「そんなこと言って。何かあったら困るでしょ、ほらいらっしゃい。」
先ほどまでのふざけた様子とは違い、真剣な眼差しであることに気づく。その横で心配そうにこちらを見つめるケンジ。
奈緒は胸に抱えた本を両手でぎゅっと握ると、意を決して一歩踏み出した。
「……。何も起こらない?」
「ああ、よかった…わぁああああ⁈」
鏡夜は奈緒からぱっと離れて床を転げ回った。ケンジは奈緒に駆け寄り安否を確かめた。
「お姉ちゃん大丈夫?」
「私は大丈夫。本の方は…なんともないみたいね。」
「ちょっと、私の心配は⁉」
痛い痛いと泣き叫ぶ鏡夜を仕方なく横目で見やると彼の首筋や手元に蛇が這い上がってきていた。奈緒は動かした目を元に戻すと気を取り直して先に進むことにした。ケンジはそんな彼女の後に続き、鏡夜を可哀想な人を見るような目で見つめた。
「…っは!この痛み、もしや山神の!というか二人とも置いていかないでーー!!」
次第に遠のく叫び声を聞きながら次の目的地に向けて、奈緒たちは再び廊下を歩き出した――何が待ち受けているかを知ることもなく。
「次は図書室か…。どんな呪いが待ってるんだろうね。」
奈緒が少し不安げに言うと、鏡夜は楽しそうに鼻歌を歌いながら歩いていた。
「図書室っていうだけで、不気味な気がするよね…」
ケンジは冷静な顔をしていたが、どこか落ち着かない様子だ。
「大丈夫よ、何かあっても私がいるわ。ま、面倒なことになったら奈緒ちゃんに任せちゃうかもだけど。」
鏡夜は軽い口調で言ったが、その言葉に奈緒は少しだけ不安を感じた。鏡夜のことを信用できるとは限らないのだ。
古い校舎の廊下を進むと、やがて図書室の扉が見えてきた。扉には埃が積もり、長い間誰も入っていないことが一目でわかる。奈緒は軽く息を吸い、意を決して扉のノブを掴んだ。
「行くよ…。」
扉をゆっくりと開けると、そこには暗く静かな空間が広がっていた。棚には古びた本がぎっしりと並び、空気がひんやりとしている。どこか重苦しい雰囲気が漂っていた。私語禁止や期日内返却を促すポスターなどが貼ってある。
「ここが図書室…。どこにその封印された本があるのかしら?」
奈緒が呟きながら本棚を眺めると、奥の方に一際古びた、分厚い本が置かれているのが見えた。その本にはあの例の模様が施されている。
「これ…?」
ケンジが小さく声を漏らす。奈緒はゆっくりとその本に近づいていった。鏡夜は何かを楽しむように後ろからじっと見守っている。
「触ってみるしかない、かな。」
奈緒は勇気を出して、本の表紙に手を伸ばした。古い革の表紙はひんやりとしており、触れた瞬間に妙な感触が伝わってくる。力を入れて表紙を開くと、突然――。
「バチンッ!」
強烈な光が放たれ、本の中から強い風が吹き出した。奈緒は咄嗟に本を投げ捨て驚きと共に後ずさりし、目を覆った。
「これ、何!?」
奈緒は叫んだが、鏡夜は興味津々といった様子で近づいてきた。
「これこそが封印された本の力ね。」
鏡夜は笑みを浮かべたまま本を眺めていた。
本の中から放たれた光と風が収まり、辺りは再び静けさを取り戻した。本が落ちた拍子に開いたであろうページに何か書かれていた。
奈緒は目を凝らし、そのページに書かれてある文字を読もうとした。
「『読む者、永遠に囚われる』…?」
奈緒が読んだその瞬間、部屋の中の雰囲気が急激に冷たくなった。
「封印された本に近づいた者は呪われるって言ったところかしら。」
鏡夜は楽しそうに推測したが、奈緒は焦りを感じていた。
「だとしたら…永遠に囚われるってどういう意味?」
奈緒は本を見つめながら考えを巡らせた。
その時、ケンジが本の裏側に何かを発見した。
「奈緒お姉ちゃん、ここにまた木片が…!」
ケンジが本の裏から小さな木片を手に取り、奈緒に差し出した。
奈緒は驚きながらも、その木片を手に取り、他の木片と重ねてみた。すると、再びぴったりと合わさった。
「これで五つ目…。でもこんな簡単に…。」
奈緒は木片を見つめながら、どこか拭い切れない疑問が浮かんだ。
だが、その時――突然、図書室の本棚が不気味な音を立てながら動き始めた。
図書室の本棚が不気味な音を立てて動き始めた瞬間、奈緒、ケンジ、そして鏡夜は一斉に身構えた。古びた棚がガタガタと揺れ、まるで何かが這い出してくるかのように、隙間から冷たい風が吹き出している。
「今度は何?」
奈緒が恐る恐る言葉を漏らすと、ケンジが指をさして声をあげた。
「棚の向こう側…何か動いてるよ!」
ケンジが示した方向を見ると、本棚の隙間から何か黒い影のようなものが、ゆっくりと動いていた。
「また出てきたわね。不気味な影のお出ましってところかしら?」
鏡夜は薄ら笑いを浮かべながらその光景を楽しんでいるが、奈緒は自分の疑問が的中し半ば叫んだ。
「これって、また呪いの一環なの?」
奈緒達は滲みでてきた影と距離を置きながらに近づきながら、慎重に周囲を見渡した。先ほど封印された本に触れたことで、この空間に何か異変が起きたのかもしれない。
「これで終わりってわけじゃないわよね…。」
鏡夜が冗談交じりに言ったその瞬間――
「ゴォォォ…」
低く唸るような音が部屋中に響き渡り、本棚の奥から黒い影が一気に吹き出してきた。影はまるで生き物のように蠢き、奈緒たちの周囲を取り囲む。
「これ、やばい!」
奈緒は咄嗟にケンジの手を引き、後退したが、黒い影は徐々にその密度を増し、彼らの逃げ場を狭めていく。
「この本が原因かしらね。さっき触ったことで、この影を呼び寄せたんだわ。」
鏡夜が納得したように呟いたが、その目には冷静な光が宿っていた。
「どうやってこれを退けるの?このままじゃ…!」
奈緒が焦りを感じる中、ケンジがふと先ほど見つけた木片を見つめた。
「もしかして…この木片が何かの鍵になってるんじゃない?」
ケンジの言葉に、奈緒はハッと気づいた。
「木片を本に戻す…それで何とかなるかも!」
奈緒は急いで木片を手に持ち、本の上に木片をはめ込んだ。すると強烈な光が図書室全体を包んだ。その光が消えたとき、黒い影は完全に消滅していた。
静けさを取り戻した図書館で、三人はしばらくの間その場に立ち尽くし、何が起こったのかを把握しようとしていた。黒い影が消え、空気が澄んだことに安堵の表情を浮かべた奈緒は、大きく息を吐いた。
「終わった…のかな?」
奈緒が小声で呟く。ケンジは無言で頷き、目の前にある封印された本をじっと見つめていた。
「ふぅー、ようやく終わったみたいね。何だったのかしら、あの影は?」
鏡夜が軽く笑いながら言ったが、彼もやや疲れた様子だった。奈緒は封印された本に埋め込まれた木片を手に取り、じっとそれを見つめた。
「やっぱり、この木片を外しちゃったせいだったんだね。」
「でもこれだと外して持ってくのは無理そうよね…。」
うーんと悩みこむ二人をよそに鏡夜は閃いたと提案する。
「図書館なんだから、借りてけばいいんじゃない?」
「借りるって、そんな単純な…。」
「的外れって訳でもないでしょ、ほらほら。」
鏡夜に促され、奈緒はしぶしぶ本の貸出カウンターへと向かった。本なんて数年ぶりに借りたが、貸し方などが丁寧に書かれた張り紙が貼ってあったため一通りの手順は済ませられた。
そして問題がもう一つ。
「さぁ~奈緒ちゃん、いらっしゃあい。」
奈緒は一世一代とも言えるかけに出ようとしていた。図書室をでた扉の先には、鏡夜が満面の笑みで腕を広げて待っている。
「そういうのはいいんで、普通にしてて下さい。」
鏡夜が先に出たことで、普通にこの図書館から出られることは証明された。あとはこの本を持ったまま、何事も起こらないか、それが問題だった。
「そんなこと言って。何かあったら困るでしょ、ほらいらっしゃい。」
先ほどまでのふざけた様子とは違い、真剣な眼差しであることに気づく。その横で心配そうにこちらを見つめるケンジ。
奈緒は胸に抱えた本を両手でぎゅっと握ると、意を決して一歩踏み出した。
「……。何も起こらない?」
「ああ、よかった…わぁああああ⁈」
鏡夜は奈緒からぱっと離れて床を転げ回った。ケンジは奈緒に駆け寄り安否を確かめた。
「お姉ちゃん大丈夫?」
「私は大丈夫。本の方は…なんともないみたいね。」
「ちょっと、私の心配は⁉」
痛い痛いと泣き叫ぶ鏡夜を仕方なく横目で見やると彼の首筋や手元に蛇が這い上がってきていた。奈緒は動かした目を元に戻すと気を取り直して先に進むことにした。ケンジはそんな彼女の後に続き、鏡夜を可哀想な人を見るような目で見つめた。
「…っは!この痛み、もしや山神の!というか二人とも置いていかないでーー!!」
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