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ミネルバの災難
辺境の村にて
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もう直ぐ夜になる直前に11開拓村の村門が見えてきた。
ミネルバが今まで回って来た開拓村よりも、簡素な柵と言えなくもないほどの申しわけ程度の高さも無い壁と、農民に毛が生えたような門番が一人見えてきた。
「あれが……トッポも気にするわけか」
「あの、ミネルバさん、さっきの話なんですが」
馬車の中で目を覚ました村人となにやら相談していたミーミが御者席に移ってきた。
「さっきの話?」
「はい、ドラゴニアの開拓村の話です……」
少し様子を窺うような目線でミネルバの顔を見上げた。
「見てもらったら解ると思うのですが……私達の開拓村は活気がなくて。
一度村長に話をしてもらえないですか?」
「いいよ、でも活気がないって、やっぱり盗賊の事?」
「そうなんです、11開拓村以降の巡回がないので……」
確かにドラゴニアだったら私達もブラウンも居るから領地の端から端まで一人でも見回ることが出来るから特に問題なかったが、この地方では人手が足りないのかとも思える。
王国では自分が治安自治が出来る範囲しか開拓を許されない。
「そうね、暫くは私が開拓村を回るつもりだから、みんなで考えてみるといいと思う」
ミーミに目を向けると、何かを考えるように口に手を当てて前を真剣な目で見つめていた。
11開拓村の門を潜り中央の広場まで馬車を進めたが、活気もなく村人は疲れ果てているように見えた。
「おい、貴様らミー達に挨拶もなく行くのか!」
広場で行商の準備をしていると褐色の肌のボディコン兵士が立っていた。
「アンタは?」
「貴様!この優秀で天才で美人であのブラウンを超えるといわれるミーを知らないだと!
覚えておけ!ミーはキム・ブデブデ・ウェスト様だ!覚えておけ!」
キムが偉そうに胸を張った瞬間、濃密な殺気がキム一人に向かって放たれた。
キムは巨大なドラゴンに睨みつけられたような恐怖に囚われた。
息も出来ず身動き一つ出来ないでただ無残に食い殺される結末しか見えず、絶望の中ただただ震えるしかなかった。
「へぇあんたブラウンを超えるんだぁ……そっかぁ
なら、あたしより強いわけだよねぇ」
そう言って赤いオーラが身体を包み込み、髪を軽く靡かせ一歩前に出ると、キムは無意識に腰の剣を抜いて身を守るように震えながら横にかまえた。
「で?」
ミネルバが軽く指を斜めに振るうと赤い線が走り、キムの剣が音も立てず根元から消滅した。
「ひぃ……来るな来るな……こないで…おねがい」
ぺたんと地面にへたりこんで、ガタガタと震えながら目も虚ろになり、ブツブツと言葉を紡ぎ始めた。
「ふん、この程度の殺気で動けなくなるなんて戦う者としては下の下ね」
そう言って殺気を治めると興味をなくしたように行商の品を並べ始めた。
並べている途中で邪魔になったキムをポイッと広場の外に捨てたのはご愛嬌。
「さて、村の皆~ミネルバの行商だよ~物々交換でも受け付けるからね~」
キムが現れた途端に村人が居なくなったが、ミネルバが広場の外に捨てるとパラパラと村人が出てき始めた。
よる直前だったこともあり1時間ほどの販売だったが、かなりの人数が商品を見に来ていた。
「ミネルバさん、父が少しお話をしたいと言ってるんですけど良いですか?」
片付けが終った頃にミーミが呼びに来た。
「いいよ、丁度片付けも終ったし行こうか」
ついでに言えば、この時まだ気絶していたキムは村人の手によって更に道の端の木の元まで運ばれていた。
ミネルバとミーミがミーミの家に入っていくと、リビングに巨漢の男が座っていた。
「アンタがミネルバさんか!いや~良く来てくれた!!」
男はがはははと笑いながらミネルバに近づいてきた。
「お父さん声大きいし煩い」
「な!そりゃあねぇだろう!!」
二人の言い合いを聞いて、ミネルバはクスリと思わず笑ってしまった。
「ああ!すまねぇ!おりゃぁムーブってんだ!!娘がせわになったな!!」
機嫌よく木製のジョッキをあおり、ムーブがミネルバに席を勧めると、ミーミはタイミングよくテーブルにワインを置いて台所に戻っていく。
「実はな、見てもらったとおり今村は活気がねぇ。
辺境伯は11以降の開拓村から7割の税を要求してきやがる、それだけ取る割りには警備兵の巡回もないし、自警団の設立も認めてねぇ。
お陰でキムみてぇな流れのハンターが幅を利かせるし、盗賊や魔物もドンドン増えていきやがってな。
そこでミーミが聞いた話だ!ドラゴニアは俺達を受け入れそうだと思うか?」
ミネルバはムーブの目を見つめるとその目は真剣で、真っ直ぐだった。
「そうだね、ドラゴニアの方針は来る者拒まず、去る者追わずだから、受け入れてくれると思うよ。
丁度南の森を開拓する予定だって言ってたし、丁度良いかもね」
「だが急に俺達が全員移ると辺境伯との争いになるんじゃないか?」
「そーだな、ドラゴニアに入ってしまえばどうとでも言えるし、確実に守ってもらえるからね」
そう言って意地悪い笑みを浮かべるミネルバにつられるようにムーブは歯をむいて笑い
「そりゃいい、良し!信用できるやつだけ声をかけて、第一陣で俺達がドラゴニアに交渉に行くとしよう!
ミネルバさん案内をお願いできますか?」
「勿論かまわないよ。
ただし、明日は商売をさせてもらうよ」
ミネルバの言葉に一瞬ムーブは目を瞬かせると。
「がはは、そりゃそうか!3日後に行くのはいいか?
その間に俺達も準備しておく」
「勿論!馬車も手に入ったし、ショートカットをして行くよ」
「お話終わった?」
「ああ、終った、飯が出来たのか?」
「うん、、持って行くね、ミネルバさん今日はうちに泊まってね」
こうして、ミネルバ達は楽しい夜を過ごしていった。
ミネルバが今まで回って来た開拓村よりも、簡素な柵と言えなくもないほどの申しわけ程度の高さも無い壁と、農民に毛が生えたような門番が一人見えてきた。
「あれが……トッポも気にするわけか」
「あの、ミネルバさん、さっきの話なんですが」
馬車の中で目を覚ました村人となにやら相談していたミーミが御者席に移ってきた。
「さっきの話?」
「はい、ドラゴニアの開拓村の話です……」
少し様子を窺うような目線でミネルバの顔を見上げた。
「見てもらったら解ると思うのですが……私達の開拓村は活気がなくて。
一度村長に話をしてもらえないですか?」
「いいよ、でも活気がないって、やっぱり盗賊の事?」
「そうなんです、11開拓村以降の巡回がないので……」
確かにドラゴニアだったら私達もブラウンも居るから領地の端から端まで一人でも見回ることが出来るから特に問題なかったが、この地方では人手が足りないのかとも思える。
王国では自分が治安自治が出来る範囲しか開拓を許されない。
「そうね、暫くは私が開拓村を回るつもりだから、みんなで考えてみるといいと思う」
ミーミに目を向けると、何かを考えるように口に手を当てて前を真剣な目で見つめていた。
11開拓村の門を潜り中央の広場まで馬車を進めたが、活気もなく村人は疲れ果てているように見えた。
「おい、貴様らミー達に挨拶もなく行くのか!」
広場で行商の準備をしていると褐色の肌のボディコン兵士が立っていた。
「アンタは?」
「貴様!この優秀で天才で美人であのブラウンを超えるといわれるミーを知らないだと!
覚えておけ!ミーはキム・ブデブデ・ウェスト様だ!覚えておけ!」
キムが偉そうに胸を張った瞬間、濃密な殺気がキム一人に向かって放たれた。
キムは巨大なドラゴンに睨みつけられたような恐怖に囚われた。
息も出来ず身動き一つ出来ないでただ無残に食い殺される結末しか見えず、絶望の中ただただ震えるしかなかった。
「へぇあんたブラウンを超えるんだぁ……そっかぁ
なら、あたしより強いわけだよねぇ」
そう言って赤いオーラが身体を包み込み、髪を軽く靡かせ一歩前に出ると、キムは無意識に腰の剣を抜いて身を守るように震えながら横にかまえた。
「で?」
ミネルバが軽く指を斜めに振るうと赤い線が走り、キムの剣が音も立てず根元から消滅した。
「ひぃ……来るな来るな……こないで…おねがい」
ぺたんと地面にへたりこんで、ガタガタと震えながら目も虚ろになり、ブツブツと言葉を紡ぎ始めた。
「ふん、この程度の殺気で動けなくなるなんて戦う者としては下の下ね」
そう言って殺気を治めると興味をなくしたように行商の品を並べ始めた。
並べている途中で邪魔になったキムをポイッと広場の外に捨てたのはご愛嬌。
「さて、村の皆~ミネルバの行商だよ~物々交換でも受け付けるからね~」
キムが現れた途端に村人が居なくなったが、ミネルバが広場の外に捨てるとパラパラと村人が出てき始めた。
よる直前だったこともあり1時間ほどの販売だったが、かなりの人数が商品を見に来ていた。
「ミネルバさん、父が少しお話をしたいと言ってるんですけど良いですか?」
片付けが終った頃にミーミが呼びに来た。
「いいよ、丁度片付けも終ったし行こうか」
ついでに言えば、この時まだ気絶していたキムは村人の手によって更に道の端の木の元まで運ばれていた。
ミネルバとミーミがミーミの家に入っていくと、リビングに巨漢の男が座っていた。
「アンタがミネルバさんか!いや~良く来てくれた!!」
男はがはははと笑いながらミネルバに近づいてきた。
「お父さん声大きいし煩い」
「な!そりゃあねぇだろう!!」
二人の言い合いを聞いて、ミネルバはクスリと思わず笑ってしまった。
「ああ!すまねぇ!おりゃぁムーブってんだ!!娘がせわになったな!!」
機嫌よく木製のジョッキをあおり、ムーブがミネルバに席を勧めると、ミーミはタイミングよくテーブルにワインを置いて台所に戻っていく。
「実はな、見てもらったとおり今村は活気がねぇ。
辺境伯は11以降の開拓村から7割の税を要求してきやがる、それだけ取る割りには警備兵の巡回もないし、自警団の設立も認めてねぇ。
お陰でキムみてぇな流れのハンターが幅を利かせるし、盗賊や魔物もドンドン増えていきやがってな。
そこでミーミが聞いた話だ!ドラゴニアは俺達を受け入れそうだと思うか?」
ミネルバはムーブの目を見つめるとその目は真剣で、真っ直ぐだった。
「そうだね、ドラゴニアの方針は来る者拒まず、去る者追わずだから、受け入れてくれると思うよ。
丁度南の森を開拓する予定だって言ってたし、丁度良いかもね」
「だが急に俺達が全員移ると辺境伯との争いになるんじゃないか?」
「そーだな、ドラゴニアに入ってしまえばどうとでも言えるし、確実に守ってもらえるからね」
そう言って意地悪い笑みを浮かべるミネルバにつられるようにムーブは歯をむいて笑い
「そりゃいい、良し!信用できるやつだけ声をかけて、第一陣で俺達がドラゴニアに交渉に行くとしよう!
ミネルバさん案内をお願いできますか?」
「勿論かまわないよ。
ただし、明日は商売をさせてもらうよ」
ミネルバの言葉に一瞬ムーブは目を瞬かせると。
「がはは、そりゃそうか!3日後に行くのはいいか?
その間に俺達も準備しておく」
「勿論!馬車も手に入ったし、ショートカットをして行くよ」
「お話終わった?」
「ああ、終った、飯が出来たのか?」
「うん、、持って行くね、ミネルバさん今日はうちに泊まってね」
こうして、ミネルバ達は楽しい夜を過ごしていった。
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感想ありがとうございます
この後に出てきますが、家庭の事情などが原因です
すみません、4ページだけじゃなく、その後ずっと龍天山になってます。
誤字指摘するとキリがないので、これくらいにしときます。
なろうみたいに誤字報告機能有ればよかったんですが…あまり感想に書くのも気が引けるので。。
お話は面白いので引き続き読ませていただきます!
ご指摘ありがとうございます
修正していきます
確かに報告機能欲しいです
4ページ目、天龍山が龍天山になってます。
ご指摘ありがとうございます
修正いたします