12 / 52
引きこもり80日目~83日目
しおりを挟む
引きこもり80日目
バタバタとした坑道崩落事件も収束を見せ、サーシャは二人に御褒美として何か武器でも送ろうかと考えていた。
「ミーはどんな武器を使いたい?」
「え?武器ですか?」
少し戸惑ったようにすると、指を顎にあて「う~ん」と悩み
「手甲に爪がついてるつ使いやすいですね」
そうか、ホワイトサーベルタイガーのコアを使っているから、闘い方も近いのかもしれない。
「フランソワはムチよね?」
「あ、短剣も得意ですよ」
「そうなんだ・・・」
サーシャはそう呟くとブツブツと呟きながら、制作室に入っていく。
「マスターは暫く製作室におこもりですね」
その背中を見送りながらミーは家の掃除を始めた。
穏やかな何時もの日常、そしておだやかな時間を突如壊す存在が現れたのは日も傾き始めた夕方の事だった。
結界に向けて放たれる爆発魔法、もっともその程度では傷一つつかないが・・・
「マスターに何か御用でしょうか」
粉塵の中からミーが現れると、「アイスニードル!!」女性の魔術師が放った氷の矢が飛来して来た。
”ガシャン”突如甲高い音を立てて氷の矢が砕け散り、夏の夕日を反射してキラキラと美しい光景を作り出す。
「敵対・・・と言うことでよろしいでしょうか?」
冷たい目を魔術師を中心とした団体に向けると、辺りに緊張が満ちた。
「当然であろう!俺の願いを聞かないから仕方ないのだ!
お陰で王宮でお尻を百回も叩かれたのだ!!
ビアンカやれ!!」
「はいはい、アイズボム」
ビアンカが魔力を込めた言葉で氷の玉を4つ浮かべるとミーに打ち込んでいくが、素早くステップを踏んで交わすと、控えていた兵士達がミーに殺到する。
少し前に出ていた男の頭を掴むと、いまだに浮いている氷の玉にぶつけ爆発を起こさせると男は小さな悲鳴を上げて気絶した。
その光景に呆然として、動きが止まった男達をのこり三つの玉に男達を次々にぶつけて行く。
「で?悪さをしたらオシオキされるのが当然では?」
「ば、化け物」
悠然と歩いてくるミーに恐怖を覚えたのかビアンカは背を向けて逃げ出す。
それに吊られるように男達が逃げ始め、後にはおろおろするレオンハルトが取り残されていた。
「さて・・・悪戯者にはオシオキが必要ですね・・・」
腰を抜かしたレオンハルトを見下ろすとニッコリ笑った。
「ひぃ、そ、そうだ僕に仕えろ!これは命令だ、サーシャより高い金を払おう!どうだ?
僕の、愛人にもしてやろう」
「はぁ子供が愛人などと・・・頭の痛いマセ餓鬼ですね、お断りです」
そう言うと良い笑顔でレオンハルトの首を掴むと、猛スピードで王城へと走り去っていった。
王城に着くとミーは事のあらましを警備兵に伝えたとたん、「私の権限を越えています」と言って奥に消えると直ぐに、貴族院の会議場に通された。
会議場には10人ほどの貴族が頭を下げて待っていた。
「ミー殿、この度の件平に平にご容赦を・・・レオンハルトは出仕禁止及び、再教育を行いますのでグリーンウッド卿にはどうかどうか」
必死に頭を下げる貴族達にミーは気絶したレオンハルトを渡し、ため息混じりに
「マスターは今の所ご存じないですが、魔法で森を攻撃した事実が消えるわけではない。
作業室から出てこられたら直ぐ解ると思われますが」
「く、口ぞえをして頂けぬだろうか?」
「子供だからと、貴方達は甘すぎます。
子供で許される範囲を超えていると思われますが」
「解っておる、故に再教育を・・・」
なおも言いすがってくる貴族に呆れつつ
「口添えはいたしません」
そう言って背を向けて室内から出て行く瞬間
「次は無いですよ」
その言葉が室内に重くのしかかった。
貴族院としても王国全体的に見てもサーシャは最重要人物と言えた。
貴族院の判断は、レオンハルトの出仕禁止、再教育以外にも何か・・・国王への報告し、フェド子爵領の一部譲渡での解決をはかる事とした。
謁見の間に貴族院の10人が口々に報告を上げると、国王は痛む頭を押さえながら
「で?今回の件をそれで解決したいと?」
「はい、ハラギリン領に隣接するフェド子爵領の一部割譲で」
「あ~グリーンウッド卿は領地に欲は無いだろう、しかしレオンハルトのしでかした事をそのままにも出来ぬか・・・」
悩むように腕を組み目を閉じる国王、その判断を緊張の面持ちで見つめる面々
「よかろう、フェド子爵領にある、アロエル草原を割譲しレオンハルトは出仕禁止、財務官僚の役職を解く事にしよう」
「な!アロエルはフェドの一番の収入源である薬草の群生地、出来ればバイパーフォレストの割譲では無理でしょうか?」
フェド子爵領の収入のほとんどを担っている草原の割譲を聞いて流石にと声を上げる貴族院に国王は
「それでは罰になるまい?バイパーフォレストなど特産品も無く蛇型魔物の生息地ではないか?
何を甘い事を。
貴族院が責任を持ってフェド子爵領を支えよそれが、おぬし達の罰にもなろう」
思わぬ重い判決に絶句する貴族院達を無視して、国土大臣に指示を出し、あっと言う間に判決が決まった。
こうしてサーシャの知らない間に領地が増え、これを期に王国地図上でもハラギリン、アロエルの範囲の名称がグリーウッド領に統一されたのだった。
引きこもり83日目
サーシャは王宮からの呼び出しに渋々応じ、ミーとフランソワを連れて王城へとやって来た。
「サーシャ殿この度のレオンハルト・フェドの無礼申し訳ない」
謁見の間に入るなり国王が頭を下げる。
その光景に各大臣、貴族院達は硬直するが、フランソワが素早く反応し
「国王陛下が頭を下げられているのに、貴族管理の役目を背負った貴族院の方々は下げる頭がないと?
自分のプライドが大切と仰っているようですわね」
そう、嫌味を言うと、はっとした各大臣達が「申し訳ない」と追従、貴族院達は顔を赤くして
「たかが準男爵家の6女ごときが偉そうに!」
「書類仕事以外役に立たぬ分際で」
と口々にフランソワに文句を言い上げるが気にした風も無く無視をする。
「静まれ!貴族院達よ、フランソワも言い過ぎかも知れぬが、おぬし達は頭を垂れる側であろう」
「は、はい」
「森を魔法で攻撃されたと聞く、状態は如何だ?」
貴族院達が頭を下げようと動くが、それを無視する形で国王が問いかけると、サーシャはニコリと笑って
「今は自然再生機能付きゴーレムが結界外の修復してるわ。
このまま行けば今日の夕方には終るでしょう」
「流石としか言いようがないな、今回のお詫びと言っては何だが、レオンハルトの家の領地のアロエル平原をハラギリン領及び新緑の森を組み入れて、グリーウッド領とした。
ついでに貴族院10名の首を切ることにした、それで許してやってくれ」
さらりと、今決めた貴族院の首を追加で宣言すると驚き固まる貴族院を無視して話が進んでいく
「え?あの薬草の群生地、やった~ありがとうございます」
「ははは、また何か新しい薬が出来たら教えてくれ」
「へ、陛下お待ちを」
「そうだ、ついでに何か役職をせぬか?」
「いや~、あんまり人前に出るの苦手だから・・・」
「陛下?」
「そうか仕方ないな」
完全に無視されて泣きそうな元貴族院をほったまま話は続き
「ここで家の二人にアイテム上げても良いですか?」
「おお、どのような物だ?」
ポケットからルビーとオリハルコンで作られた指輪と、サファイアとオリハルコンで作られたブレスレットを取り出し
「この指輪はフランソワに、魔力を通すとオリハルコンのムチにさらに短剣をイメージすると短剣になるマジックアイテムなの」
「なんと!伝説の金属で作った武器か!凄いな!わしもほしい」
素直に欲しがる国王にサーシャは突き放すように
「え?だってあの剣上げたじゃん」
「あれ国宝だよ、普段身を守るのに欲しいな」
ため息をつくと「今度作った時にでも」と答えると国王は嬉しそうに頷いた。
「コッチがミーに魔力を多めに流すと両手両足に甲が付いて爪の出し入れも出来るよ」
「ありがたき幸せ」
「大事に致しますわ」
二人は嬉しそうに何度も頷き感謝を口にすると、忠誠を誓う片膝を付く姿勢になった。
「めでたいのう、国王リック・ロッケンハイム・ヴ・マルシェの名においてフランソワ・ド・サド、ミーの両名をサーシャ・グリーンウッドの騎士とし、祝福しよう」
その言葉を持って大臣達が拍手をし、この瞬間二人はサーシャの騎士となったのだった。
バタバタとした坑道崩落事件も収束を見せ、サーシャは二人に御褒美として何か武器でも送ろうかと考えていた。
「ミーはどんな武器を使いたい?」
「え?武器ですか?」
少し戸惑ったようにすると、指を顎にあて「う~ん」と悩み
「手甲に爪がついてるつ使いやすいですね」
そうか、ホワイトサーベルタイガーのコアを使っているから、闘い方も近いのかもしれない。
「フランソワはムチよね?」
「あ、短剣も得意ですよ」
「そうなんだ・・・」
サーシャはそう呟くとブツブツと呟きながら、制作室に入っていく。
「マスターは暫く製作室におこもりですね」
その背中を見送りながらミーは家の掃除を始めた。
穏やかな何時もの日常、そしておだやかな時間を突如壊す存在が現れたのは日も傾き始めた夕方の事だった。
結界に向けて放たれる爆発魔法、もっともその程度では傷一つつかないが・・・
「マスターに何か御用でしょうか」
粉塵の中からミーが現れると、「アイスニードル!!」女性の魔術師が放った氷の矢が飛来して来た。
”ガシャン”突如甲高い音を立てて氷の矢が砕け散り、夏の夕日を反射してキラキラと美しい光景を作り出す。
「敵対・・・と言うことでよろしいでしょうか?」
冷たい目を魔術師を中心とした団体に向けると、辺りに緊張が満ちた。
「当然であろう!俺の願いを聞かないから仕方ないのだ!
お陰で王宮でお尻を百回も叩かれたのだ!!
ビアンカやれ!!」
「はいはい、アイズボム」
ビアンカが魔力を込めた言葉で氷の玉を4つ浮かべるとミーに打ち込んでいくが、素早くステップを踏んで交わすと、控えていた兵士達がミーに殺到する。
少し前に出ていた男の頭を掴むと、いまだに浮いている氷の玉にぶつけ爆発を起こさせると男は小さな悲鳴を上げて気絶した。
その光景に呆然として、動きが止まった男達をのこり三つの玉に男達を次々にぶつけて行く。
「で?悪さをしたらオシオキされるのが当然では?」
「ば、化け物」
悠然と歩いてくるミーに恐怖を覚えたのかビアンカは背を向けて逃げ出す。
それに吊られるように男達が逃げ始め、後にはおろおろするレオンハルトが取り残されていた。
「さて・・・悪戯者にはオシオキが必要ですね・・・」
腰を抜かしたレオンハルトを見下ろすとニッコリ笑った。
「ひぃ、そ、そうだ僕に仕えろ!これは命令だ、サーシャより高い金を払おう!どうだ?
僕の、愛人にもしてやろう」
「はぁ子供が愛人などと・・・頭の痛いマセ餓鬼ですね、お断りです」
そう言うと良い笑顔でレオンハルトの首を掴むと、猛スピードで王城へと走り去っていった。
王城に着くとミーは事のあらましを警備兵に伝えたとたん、「私の権限を越えています」と言って奥に消えると直ぐに、貴族院の会議場に通された。
会議場には10人ほどの貴族が頭を下げて待っていた。
「ミー殿、この度の件平に平にご容赦を・・・レオンハルトは出仕禁止及び、再教育を行いますのでグリーンウッド卿にはどうかどうか」
必死に頭を下げる貴族達にミーは気絶したレオンハルトを渡し、ため息混じりに
「マスターは今の所ご存じないですが、魔法で森を攻撃した事実が消えるわけではない。
作業室から出てこられたら直ぐ解ると思われますが」
「く、口ぞえをして頂けぬだろうか?」
「子供だからと、貴方達は甘すぎます。
子供で許される範囲を超えていると思われますが」
「解っておる、故に再教育を・・・」
なおも言いすがってくる貴族に呆れつつ
「口添えはいたしません」
そう言って背を向けて室内から出て行く瞬間
「次は無いですよ」
その言葉が室内に重くのしかかった。
貴族院としても王国全体的に見てもサーシャは最重要人物と言えた。
貴族院の判断は、レオンハルトの出仕禁止、再教育以外にも何か・・・国王への報告し、フェド子爵領の一部譲渡での解決をはかる事とした。
謁見の間に貴族院の10人が口々に報告を上げると、国王は痛む頭を押さえながら
「で?今回の件をそれで解決したいと?」
「はい、ハラギリン領に隣接するフェド子爵領の一部割譲で」
「あ~グリーンウッド卿は領地に欲は無いだろう、しかしレオンハルトのしでかした事をそのままにも出来ぬか・・・」
悩むように腕を組み目を閉じる国王、その判断を緊張の面持ちで見つめる面々
「よかろう、フェド子爵領にある、アロエル草原を割譲しレオンハルトは出仕禁止、財務官僚の役職を解く事にしよう」
「な!アロエルはフェドの一番の収入源である薬草の群生地、出来ればバイパーフォレストの割譲では無理でしょうか?」
フェド子爵領の収入のほとんどを担っている草原の割譲を聞いて流石にと声を上げる貴族院に国王は
「それでは罰になるまい?バイパーフォレストなど特産品も無く蛇型魔物の生息地ではないか?
何を甘い事を。
貴族院が責任を持ってフェド子爵領を支えよそれが、おぬし達の罰にもなろう」
思わぬ重い判決に絶句する貴族院達を無視して、国土大臣に指示を出し、あっと言う間に判決が決まった。
こうしてサーシャの知らない間に領地が増え、これを期に王国地図上でもハラギリン、アロエルの範囲の名称がグリーウッド領に統一されたのだった。
引きこもり83日目
サーシャは王宮からの呼び出しに渋々応じ、ミーとフランソワを連れて王城へとやって来た。
「サーシャ殿この度のレオンハルト・フェドの無礼申し訳ない」
謁見の間に入るなり国王が頭を下げる。
その光景に各大臣、貴族院達は硬直するが、フランソワが素早く反応し
「国王陛下が頭を下げられているのに、貴族管理の役目を背負った貴族院の方々は下げる頭がないと?
自分のプライドが大切と仰っているようですわね」
そう、嫌味を言うと、はっとした各大臣達が「申し訳ない」と追従、貴族院達は顔を赤くして
「たかが準男爵家の6女ごときが偉そうに!」
「書類仕事以外役に立たぬ分際で」
と口々にフランソワに文句を言い上げるが気にした風も無く無視をする。
「静まれ!貴族院達よ、フランソワも言い過ぎかも知れぬが、おぬし達は頭を垂れる側であろう」
「は、はい」
「森を魔法で攻撃されたと聞く、状態は如何だ?」
貴族院達が頭を下げようと動くが、それを無視する形で国王が問いかけると、サーシャはニコリと笑って
「今は自然再生機能付きゴーレムが結界外の修復してるわ。
このまま行けば今日の夕方には終るでしょう」
「流石としか言いようがないな、今回のお詫びと言っては何だが、レオンハルトの家の領地のアロエル平原をハラギリン領及び新緑の森を組み入れて、グリーウッド領とした。
ついでに貴族院10名の首を切ることにした、それで許してやってくれ」
さらりと、今決めた貴族院の首を追加で宣言すると驚き固まる貴族院を無視して話が進んでいく
「え?あの薬草の群生地、やった~ありがとうございます」
「ははは、また何か新しい薬が出来たら教えてくれ」
「へ、陛下お待ちを」
「そうだ、ついでに何か役職をせぬか?」
「いや~、あんまり人前に出るの苦手だから・・・」
「陛下?」
「そうか仕方ないな」
完全に無視されて泣きそうな元貴族院をほったまま話は続き
「ここで家の二人にアイテム上げても良いですか?」
「おお、どのような物だ?」
ポケットからルビーとオリハルコンで作られた指輪と、サファイアとオリハルコンで作られたブレスレットを取り出し
「この指輪はフランソワに、魔力を通すとオリハルコンのムチにさらに短剣をイメージすると短剣になるマジックアイテムなの」
「なんと!伝説の金属で作った武器か!凄いな!わしもほしい」
素直に欲しがる国王にサーシャは突き放すように
「え?だってあの剣上げたじゃん」
「あれ国宝だよ、普段身を守るのに欲しいな」
ため息をつくと「今度作った時にでも」と答えると国王は嬉しそうに頷いた。
「コッチがミーに魔力を多めに流すと両手両足に甲が付いて爪の出し入れも出来るよ」
「ありがたき幸せ」
「大事に致しますわ」
二人は嬉しそうに何度も頷き感謝を口にすると、忠誠を誓う片膝を付く姿勢になった。
「めでたいのう、国王リック・ロッケンハイム・ヴ・マルシェの名においてフランソワ・ド・サド、ミーの両名をサーシャ・グリーンウッドの騎士とし、祝福しよう」
その言葉を持って大臣達が拍手をし、この瞬間二人はサーシャの騎士となったのだった。
10
お気に入りに追加
3,571
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
【短編】冤罪が判明した令嬢は
砂礫レキ
ファンタジー
王太子エルシドの婚約者として有名な公爵令嬢ジュスティーヌ。彼女はある日王太子の姉シルヴィアに冤罪で陥れられた。彼女と二人きりのお茶会、その密室空間の中でシルヴィアは突然フォークで自らを傷つけたのだ。そしてそれをジュスティーヌにやられたと大騒ぎした。ろくな調査もされず自白を強要されたジュスティーヌは実家に幽閉されることになった。彼女を公爵家の恥晒しと憎む父によって地下牢に監禁され暴行を受ける日々。しかしそれは二年後終わりを告げる、第一王女シルヴィアが嘘だと自白したのだ。けれど彼女はジュスティーヌがそれを知る頃には亡くなっていた。王家は醜聞を上書きする為再度ジュスティーヌを王太子の婚約者へ強引に戻す。
そして一年後、王太子とジュスティーヌの結婚式が盛大に行われた。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる