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引きこもり39日目~50日目
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引きこもり39日目
外は6日前から降り続く雨がうっとおしいほど屋敷の窓を叩いていた。
サーシャはため息をつきながら、何時もよりも水量の多い雨にこれが必要になるだろうと、杭に土壁のエンチャントをつけていた。
この杭は地面に刺すと魔法で強化された高さ20メートル幅4キロの土壁が作れる、要らなくなれば杭を抜くと消える使用になっていた。
「雨早くやまないかな~」
そう呟いて、4日前に作り終わった天狗病の末期にも効く薬が、必要なければ良いなと思いながら杭を作り続けていた。
作成がひと段落着いた夕方に一息ついて
「私ここに来て村に居た時よりも色々な物を作ってるよね~」
そう言って合間に作っていた皮鎧を眺めため息をつく。
元夫の事件以来人に会いたくなくて閉じこもっているつもりだったのに、色んな人と会ってる気もするサーシャは、これが終ったら寝て過ごそうと心に決めると、加速的に杭を作成していく。
この雨の中出かけなくても素材が集まっているのは、梅雨が始まった時に作ったゴーレムのお陰であった。
背こそ120cmと低いが防水防汚、口の中に無限収納があり、並みのモンスターなら狩れるくらいの強さがあるゴーレムだと思っているサーシャだが、性能的には深遠の森の中心部でも十分通用する性能だった。
それを10体新緑の森の採取に出している。
「ゴーレムが居れば何もしなくてもいいと思ったんだけどな~」
机の上のサンドイッチを口に運びつつ外を見ると雨脚はまたまた強くなっていっていた。
今年は例年に増して雨が強い、このままだと天狗病が蔓延しやすい。
王国に渡した特効薬で対処できると思うが、もしもの時のために末期状態にも効果が有る特効薬を数本生産していた。
引きこもり42日目
森の結界の外で国王の使者がサーシャを呼びに来ていた。
「はいはい、行きますよ」
そう言って使者と王城に向かうと、王城内は官吏から貴族まで右往左往と駆け回っていた。
「どうしたの?これ」
「実はサロン川が氾濫を起こしそうでして、それも一箇所ではなく何箇所も」
サロン川はこの王国最大の川であり、今から214年前に氾濫を起こした時は13の街、45の村が川に流されたと言う。
サーシャは謁見の間に入ると国王はうなだれて動けないほど憔悴していた。
「お呼びだとか?」
「すまない、サロン川が氾濫を起こしそうなのだが、何か良い方法を知らぬか?」
サーシャはため息をつきつつ、異空間収納から土壁の杭を取り出すと
「これは土壁の杭です、突き刺すと縦20メートル横4キロの土壁が出来るわ。
綻びがある所の補強に使えると思うよ」
「おお、ありがたい」
早速地図を確認しつつ杭を刺す場所を決めて行き王城は漸く落ち着きを取り戻した。
「また、助けられたな、この騒ぎが落ち着けば昇爵を考えねばならんな」
「私そこまで爵位欲しくないからいらないわ」
そう言うと、周りの貴族も功に報いないと王国が成り立たないと説得もあり、後日昇爵する事になった。
貴族たちの本音は、これほどの手柄を立てたのに褒美を貰わなければ、今後自分達が貰いにくいからに他ならない。
~ 一方その頃 ~
バーキン子爵領都から早馬が王都に向けて駆けていた。
今まで何騎かすでに出ていたが、天狗病を途中で発症して倒れ連絡がかなり遅れていた。
今、領都バーキンでは領民の60%以上が天狗病が発症しており、周りの村々はほぼ感染していた。
「今動ける早馬はお前だけだ・・・わしも長く持つまい、頼んだぞ」
バーキン子爵は病床から早馬兵にそうつげ意識を失った。
早馬兵は命懸けで王都にたどり着いたのは領都を出て5日目の事だった。
ようやく王への面会がかない、状況を説明した時に居た女性が自分に水薬を飲ませると、倦怠感が取れたのか、元気になり領都に薬の支援を取り付ける事に成功。
問題はスタジアの村から予防薬を何時も道り買い付け飲んだ者も天狗病を患った事や、残った予防薬を持参した事を報告した。
その女性は予防薬を鑑定すると、ただの水だと言った。
その女性はサーシャと言い、スタジアで薬師をやっていたが最近村を出て今は新緑の森管理伯をしているという。
国王も貴族も予防薬が水だと知って怒りを露にすると、自体が落ち着き次第兵を差し向けることに決まった。
サーシャは一旦屋敷に帰り天狗病の特効薬の量産に着手し、王国を挙げてバーキン子爵領の病根絶に動き出した。
「知ってしまって助けないのは、寝覚めが悪いからね」
と言って、苦笑いをしていたが。
引きこもり48日目
出来た端から特効薬を転移で領都バーキンへ輸送し続けようやく、この日の夜スタジアの村以外は終息を見せ都城で終息パーティーを開き各町、村から代表者、そして王都からは国王が参加することになっていた。
国王とサーシャは転移でやって来た。
はじめての転移に興奮する国王の腕に防御結界の腕輪と指には状態異常無効の指輪を勝手に着けパーティー会場に入場する。
「このたびの騒動を治めてくれたのは、王家のお力と此方に居られるサーシャ・グリーンウッド伯のお陰である。
無料で特効薬を提供くださったのだら、皆王家とサーシャ様に大事あればお助けするのだ」
「「「おおおお!!!」」」
会場内は巨大な歓声に包まれ、国王は手を上げその歓声に答え、サーシャは困ったように後ろ頭を掻いていた。
パーティーも進み一通りの代表者と言葉を交わした国王とサーシャの耳にやはりスタジアの村で作られた偽薬の話が聞こえてきた。
「そう言えば、何時もなら薄いピンク色の薬だったのに今回のは透明だったな」
「しかもそれが一本金貨1枚だとよ」
「しかもただの水だって言うじゃないか!!許せないよな」
そんな声が聞こえてきた、国王は舞台に上がり声を上げた。
「皆の者、こたびの騒動の原因はスタジアの村の偽薬であることは間違えない!
なぜなら元々予防薬を作っておったのはサーシャ殿であり、村の裏切りによって村を出て行かなければならなくなったのじゃ!!」
「ちょっと王様言い過ぎ」
小声で注意するサーシャを無視して、さらに国王が言葉を重ねる。
「しかも心優しきグリーンウッド卿は、皆お思い特効薬を季節の前に準備しており、今回必要であった上級特効薬を作り。
皆を助けるために、命懸けの転移魔法を使い運び込んでくれたのだ!!
よって、村自体を偽薬製造の罪に問い、全員ハラギリンの鉱山送りにしようと思うがどうかな?」
「「「おおお!!スタジアを許すな!スタジアに刑罰を!!!」」」
代表者は皆スタジアに怒りを燃やし会場はまとまった。
サーシャは頭を抱えると「持ち上げすぎです」と呟いたが
「この度の働きはまさに見事であったし、念のためおぬしに怒りが行かぬようにさせてもらっただけだ」
悪びれることも無く、人の良い笑みを浮かべてサーシャの頭をなでていた。
2日後サーシャ引きこもり50日目
スタジアの村人は村の中央広場に集められ、予防薬を飲んだ騎士団に囲まれていた。
「おお、騎士様、王都から薬を持ってきてくださったのですね、ラフレシア嬉しい」
物々しい中で喜びの声を上げるラフレシアに、騎士は槍を突きつけ、騎士長が懐より羊用紙を取り出し読み上げる
「スタジアの村人は偽薬を作りバーキン子爵領に多大なる損害お与えた、よって!王国法に基づき村人全員をハラギリンの鉱山送りとする!!」
その言葉にいち早く反応したのはラフレシアだった。
「偽薬を作ったのはサーシャよ!ここに居ないのが証拠でしょ!私たちも騙されてこの様なんだし」
「「そうだそうだ」」
「彼女の夫もそう言っているわ」
アントニオは天狗病末期になっていて目も見えず声も出ない状態だったため反応が無かった。
「うそを申すな!聖女様は50日ほど前にこの村を出て、今は王家の新緑の森にお住まいだ!
しかもラフレシアなる村長の娘とアントニオなる元夫が不義を働き追い出したと聞いている。
真実の鏡で確認済みである!」
その言葉にラフレシアが驚愕に目を見開き、村人は絶望に沈む、村長は声も出ず膝を付いて震えていた。
「うそよ!私は無実よ!」
そのとたん騎士長の腰に付いていた鏡が赤く光、他の騎士達が槍を向けラフレシアを取り押さえると
「この鏡が赤く輝いたのが証拠だ!赤はウソ、青は真実を告げる、引っ立てろ!」
こうして奴隷の首輪を付けられ治療薬を与えられ牢馬車で直接ハラギリン鉱山に送られ地図上からスタジア
の村が消えた。
まだまだ、スタジアの村人の不幸は終りそうになかった。
外は6日前から降り続く雨がうっとおしいほど屋敷の窓を叩いていた。
サーシャはため息をつきながら、何時もよりも水量の多い雨にこれが必要になるだろうと、杭に土壁のエンチャントをつけていた。
この杭は地面に刺すと魔法で強化された高さ20メートル幅4キロの土壁が作れる、要らなくなれば杭を抜くと消える使用になっていた。
「雨早くやまないかな~」
そう呟いて、4日前に作り終わった天狗病の末期にも効く薬が、必要なければ良いなと思いながら杭を作り続けていた。
作成がひと段落着いた夕方に一息ついて
「私ここに来て村に居た時よりも色々な物を作ってるよね~」
そう言って合間に作っていた皮鎧を眺めため息をつく。
元夫の事件以来人に会いたくなくて閉じこもっているつもりだったのに、色んな人と会ってる気もするサーシャは、これが終ったら寝て過ごそうと心に決めると、加速的に杭を作成していく。
この雨の中出かけなくても素材が集まっているのは、梅雨が始まった時に作ったゴーレムのお陰であった。
背こそ120cmと低いが防水防汚、口の中に無限収納があり、並みのモンスターなら狩れるくらいの強さがあるゴーレムだと思っているサーシャだが、性能的には深遠の森の中心部でも十分通用する性能だった。
それを10体新緑の森の採取に出している。
「ゴーレムが居れば何もしなくてもいいと思ったんだけどな~」
机の上のサンドイッチを口に運びつつ外を見ると雨脚はまたまた強くなっていっていた。
今年は例年に増して雨が強い、このままだと天狗病が蔓延しやすい。
王国に渡した特効薬で対処できると思うが、もしもの時のために末期状態にも効果が有る特効薬を数本生産していた。
引きこもり42日目
森の結界の外で国王の使者がサーシャを呼びに来ていた。
「はいはい、行きますよ」
そう言って使者と王城に向かうと、王城内は官吏から貴族まで右往左往と駆け回っていた。
「どうしたの?これ」
「実はサロン川が氾濫を起こしそうでして、それも一箇所ではなく何箇所も」
サロン川はこの王国最大の川であり、今から214年前に氾濫を起こした時は13の街、45の村が川に流されたと言う。
サーシャは謁見の間に入ると国王はうなだれて動けないほど憔悴していた。
「お呼びだとか?」
「すまない、サロン川が氾濫を起こしそうなのだが、何か良い方法を知らぬか?」
サーシャはため息をつきつつ、異空間収納から土壁の杭を取り出すと
「これは土壁の杭です、突き刺すと縦20メートル横4キロの土壁が出来るわ。
綻びがある所の補強に使えると思うよ」
「おお、ありがたい」
早速地図を確認しつつ杭を刺す場所を決めて行き王城は漸く落ち着きを取り戻した。
「また、助けられたな、この騒ぎが落ち着けば昇爵を考えねばならんな」
「私そこまで爵位欲しくないからいらないわ」
そう言うと、周りの貴族も功に報いないと王国が成り立たないと説得もあり、後日昇爵する事になった。
貴族たちの本音は、これほどの手柄を立てたのに褒美を貰わなければ、今後自分達が貰いにくいからに他ならない。
~ 一方その頃 ~
バーキン子爵領都から早馬が王都に向けて駆けていた。
今まで何騎かすでに出ていたが、天狗病を途中で発症して倒れ連絡がかなり遅れていた。
今、領都バーキンでは領民の60%以上が天狗病が発症しており、周りの村々はほぼ感染していた。
「今動ける早馬はお前だけだ・・・わしも長く持つまい、頼んだぞ」
バーキン子爵は病床から早馬兵にそうつげ意識を失った。
早馬兵は命懸けで王都にたどり着いたのは領都を出て5日目の事だった。
ようやく王への面会がかない、状況を説明した時に居た女性が自分に水薬を飲ませると、倦怠感が取れたのか、元気になり領都に薬の支援を取り付ける事に成功。
問題はスタジアの村から予防薬を何時も道り買い付け飲んだ者も天狗病を患った事や、残った予防薬を持参した事を報告した。
その女性は予防薬を鑑定すると、ただの水だと言った。
その女性はサーシャと言い、スタジアで薬師をやっていたが最近村を出て今は新緑の森管理伯をしているという。
国王も貴族も予防薬が水だと知って怒りを露にすると、自体が落ち着き次第兵を差し向けることに決まった。
サーシャは一旦屋敷に帰り天狗病の特効薬の量産に着手し、王国を挙げてバーキン子爵領の病根絶に動き出した。
「知ってしまって助けないのは、寝覚めが悪いからね」
と言って、苦笑いをしていたが。
引きこもり48日目
出来た端から特効薬を転移で領都バーキンへ輸送し続けようやく、この日の夜スタジアの村以外は終息を見せ都城で終息パーティーを開き各町、村から代表者、そして王都からは国王が参加することになっていた。
国王とサーシャは転移でやって来た。
はじめての転移に興奮する国王の腕に防御結界の腕輪と指には状態異常無効の指輪を勝手に着けパーティー会場に入場する。
「このたびの騒動を治めてくれたのは、王家のお力と此方に居られるサーシャ・グリーンウッド伯のお陰である。
無料で特効薬を提供くださったのだら、皆王家とサーシャ様に大事あればお助けするのだ」
「「「おおおお!!!」」」
会場内は巨大な歓声に包まれ、国王は手を上げその歓声に答え、サーシャは困ったように後ろ頭を掻いていた。
パーティーも進み一通りの代表者と言葉を交わした国王とサーシャの耳にやはりスタジアの村で作られた偽薬の話が聞こえてきた。
「そう言えば、何時もなら薄いピンク色の薬だったのに今回のは透明だったな」
「しかもそれが一本金貨1枚だとよ」
「しかもただの水だって言うじゃないか!!許せないよな」
そんな声が聞こえてきた、国王は舞台に上がり声を上げた。
「皆の者、こたびの騒動の原因はスタジアの村の偽薬であることは間違えない!
なぜなら元々予防薬を作っておったのはサーシャ殿であり、村の裏切りによって村を出て行かなければならなくなったのじゃ!!」
「ちょっと王様言い過ぎ」
小声で注意するサーシャを無視して、さらに国王が言葉を重ねる。
「しかも心優しきグリーンウッド卿は、皆お思い特効薬を季節の前に準備しており、今回必要であった上級特効薬を作り。
皆を助けるために、命懸けの転移魔法を使い運び込んでくれたのだ!!
よって、村自体を偽薬製造の罪に問い、全員ハラギリンの鉱山送りにしようと思うがどうかな?」
「「「おおお!!スタジアを許すな!スタジアに刑罰を!!!」」」
代表者は皆スタジアに怒りを燃やし会場はまとまった。
サーシャは頭を抱えると「持ち上げすぎです」と呟いたが
「この度の働きはまさに見事であったし、念のためおぬしに怒りが行かぬようにさせてもらっただけだ」
悪びれることも無く、人の良い笑みを浮かべてサーシャの頭をなでていた。
2日後サーシャ引きこもり50日目
スタジアの村人は村の中央広場に集められ、予防薬を飲んだ騎士団に囲まれていた。
「おお、騎士様、王都から薬を持ってきてくださったのですね、ラフレシア嬉しい」
物々しい中で喜びの声を上げるラフレシアに、騎士は槍を突きつけ、騎士長が懐より羊用紙を取り出し読み上げる
「スタジアの村人は偽薬を作りバーキン子爵領に多大なる損害お与えた、よって!王国法に基づき村人全員をハラギリンの鉱山送りとする!!」
その言葉にいち早く反応したのはラフレシアだった。
「偽薬を作ったのはサーシャよ!ここに居ないのが証拠でしょ!私たちも騙されてこの様なんだし」
「「そうだそうだ」」
「彼女の夫もそう言っているわ」
アントニオは天狗病末期になっていて目も見えず声も出ない状態だったため反応が無かった。
「うそを申すな!聖女様は50日ほど前にこの村を出て、今は王家の新緑の森にお住まいだ!
しかもラフレシアなる村長の娘とアントニオなる元夫が不義を働き追い出したと聞いている。
真実の鏡で確認済みである!」
その言葉にラフレシアが驚愕に目を見開き、村人は絶望に沈む、村長は声も出ず膝を付いて震えていた。
「うそよ!私は無実よ!」
そのとたん騎士長の腰に付いていた鏡が赤く光、他の騎士達が槍を向けラフレシアを取り押さえると
「この鏡が赤く輝いたのが証拠だ!赤はウソ、青は真実を告げる、引っ立てろ!」
こうして奴隷の首輪を付けられ治療薬を与えられ牢馬車で直接ハラギリン鉱山に送られ地図上からスタジア
の村が消えた。
まだまだ、スタジアの村人の不幸は終りそうになかった。
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