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第五話 悪役令嬢に前世の知識を教えてみたら……
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アイリーンと体を共有しながら過ごすこと、一週間近く。
ため息を吐きたい気持ちでいっぱいの私をよそに、アイリーンが叫んでいた。
「あーもう嫌!! どうしてわたくしがこんなことをしなくてはならないのよ。納得いかないわ!」
彼女の、そして私の目の前に置かれているのは山積みの書物。
貴族の仕組みについての簡単な勉強。侍女はそう言っていたものの、アイリーンは大層不満げな顔をし、少しも手をつけようとしないのだった。
(もう嫌なのは私の方よ……。一体どうしたらいいの)
私は困り果てていた。
この数日、手を替え品を替えアイリーンに勉強をさせようと頑張ったつもりだ。
例えば、夜の散歩……もとい乗馬に付き合う代わりだと言ったりだとか、料理長に頼み込んで彼女が好きなお菓子を作らせ、それをご褒美としたりだとか。
でも――。
「わたくしが何をしようと文句は言わせないわ。勝手にわたくしの体に入ってるのはあんたの方なんだから!」
「それくらいなら自分で買いに行った方がマシよ!」
そんな風に言って、アイリーンはすぐに侍女たちの目を盗んでは屋敷を抜け出してしまう。
たった一人で屋敷の近所の村へ遊びに行っては、金貨や銀貨でお菓子を買い込み、領民の子供たちを率いて駆け回ったりする始末。
さらには畑の作物をこっそりつまみ食いするなどの悪さもしていた。
村の人たちも困り顔であるものの、領主のお嬢様とあっては叱ることもできないらしい。
私はただひたすら申し訳ない気持ちでいるしかなかった。頭を下げて謝罪したくても、アイリーンに止められてしまうからだ。
おとなしくしてくださいと言ってもアイリーンが止まらないだろうことは明白。
立派に育てるなんてことは無理だとしても、せめて勉強に興味を向かせられないものか。その答えが出ないままに、今日もアイリーンは勉強から逃げ出そうとしていた。
「あ、ちょっと! もう少しくらいやらないとまた怒られますって!」
「そんなにわたくしに勉強をさせたいなら、あんたがやればいいじゃないの。元々はわたくしよりも歳上なんでしょ。その間、わたくしは寝ておくから」
「寝てるんじゃ意味ないでしょう。それに私が知ってるのはこの世界の知識じゃなくてですね――――ぁ」
良案が閃いたのは、当然のことだった。
私の知識は全て現代日本、つまりこの世界にとっては異世界にあたる場所のものばかり。
(それなら……!)
「アイリーン様、私の前世の知識……っていうのかな。そういうの、気になりませんか?」
「前世の知識? 転生だったかしら。それをする前のこと?」
アイリーンが足を止めた。
「あんたの話を聞く限りじゃこことは全然違う世界とか言っていたわね」
「私の人生のことはざっくりと話しましたけど、まだ話していない知識は色々あります。アイリーン様はきっと聞いたことのない素敵な物語や、遊びなんかも」
「ふーん。……少し面白そうじゃない。教えなさい」
余裕ぶった顔をしながらも、私は『しめた!』と心の中で叫ばずにはいられなかった。
アイリーンが私の話に耳を貸そうという態度になったのは転生直後以来な気がする。
人間、特に子供は好奇心が強くて当然。だからそこを上手く突く――私の作戦に、どうやら引っかかってくれたらしい。
まあ、作戦と言っても今さっき思いついたばかりだけれど。
「勉強をきちんとしたら教えてあげます」
「くっ……卑怯よ!」
「嫌なら嫌でもいいんですよ、私は」
悔しげにギュッと唇を噛み締めるアイリーン。
しばらくうんうん唸っていたが、やがて――。
「なんて厄介な召使なのかしら! 仕方ないからやってあげる。その代わりきちんと話しなさいっ!」
ヤケクソのように叫びながら勉強に取り組むことをやっと宣言してくれた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
勉強が先か私が話すのが先かで軽くごねられたりはしたものの、どうにかやり過ごすことができた。
しかし当然それで一件落着とはいかず、大変なのはこのあとだった。
課題をやり始めたはいいものの、一つこなすごとに「約束でしょ」と催促してくるのだ。
あまりにも執拗いし、断り続けて彼女のやる気を失わせるのもどうかと思って少しずつ前世の知識を教える……ことにしたのだが。
「遊びもいいけどもっと他のことを知りたいわ。そうね、美味しいスイーツとその作り方とか! それから……料理もいいわね。うちの料理、新鮮味がないので飽きてたの」
意外にも食い意地を張った質問をされたので驚いた。
「料理ですか? そういうの興味なさそうだと思ってました」
「甘いものは大好きよ。それを自分で作って思うがままに食べられたら素敵だと思わない?」
そう言うなりアイリーンはまだ途中の勉強を残し、「じゃあ早速始めるわよ!」と厨房へ走り出してしまう。
私は急展開についていけなかった。
「えっ、今から!? でも勉強が……」
「思い立ったらすぐやるのがわたくしの主義なの! 早く教えなさい」
私は彼女の勢いに負け、言われるがまま思いつくレシピを口にしていった。
西洋風のものはすでにあるかも知れないので、主に話したのは餅等の和風のものだ。
「でも、米から作らなければならないので大変だと思いますよ?」
「コメ? それなら馬の餌として屋敷にも置いてあるけれど」
アイリーン曰く、米はこの世界にも存在し、栽培されているものの、あまり一般的ではなく、人間は食さないのだとか。
でも「あんたが言うなら使ってあげる」と割と素直に頷き、いそいそと馬小屋から米を引っ張り出してきて、厨房に広げる。
「勉強がグジグジとか言わないであんたも付き合いなさい。もちろん拒否権はないわ!」
「……でしょうね」
それなりに覚悟はしていたが、せいぜい遊びに連れ回される程度かと思っていたのに、まさかこんなことになるなんて。
私は天を仰ぎたい気分だった。
けれど物事、予想の斜め上にうまくいくということもあるらしい。
餅米ではない米から餅が作れるのかは疑問だったが、何度も何度も試行錯誤するうち、それっぽくなっていった。
もちろんその途中で使用人たちに見つかり、叱られはしたけれど、アイリーンは怯まずにその日のうちにやり遂げたのだ。
そしてどうにか形になった餅のようなものを口に含み、アイリーンは一言。
「うん、悪くない」
正直私的には『なんか違う』感が凄まじかったが、なるほど味はなかなかだ。
そこから小豆――これは料理にも稀に使われるらしく厨房に置いていた――で餡子を作り、餅で包み込む。そうすればこの世界における初の和菓子の完成だった。
それを村に持っていくことに。
村人、子供たちには結構好評で、また作って欲しいと喜ばれた。
「こうなれば次も頑張らなければね。それとせっかくだし残りをお父様たちにも食べさせようかしら」
「怒られるでしょう、間違いなく。どうして勝手に料理を作ったんだって言われて二度と厨房を使えなくなるかも」
「大丈夫よ。美味しさに飛び上がるに決まってるわ」
私には予想もできなかった。アイリーンの言葉が本当で、ライセット公爵の執務室に飛び込んで和菓子を口に突っ込んだ途端に彼の顔色がガラリと変わるなんて。
「アイリーン、これはどうやって作った?」
あまりにも真剣な顔で聞いてくるのでできるだけ思い出して答えれば、彼は急にうんうん唸り出した。
ライセット公爵が和菓子を商品化しようとしているのを知ったのは、それから数日後のこと。その計画は瞬く間に進み、領地の有名商品と化すまで一ヶ月もかからなかった。
もちろん作り方を教えたのは私だが、これはアイリーンの功績ということになる。
それまでは手のつけようがないワガママ娘でしかなかった彼女の株は爆上がりした。ライセット公爵は積極的にアイリーンと話すようになり、公爵夫人もアイリーンに呆れるばかりではなくなったので、家族関係は間違いなく良くなったと言えるだろう。
「お父様に新しい料理の考案を任せられたわ! ふふふっ」
「つまりまた私の知識を教えればいいんですね?」
「そうよ。頼りにしてるわよ、アイ」
頼られるのは悪い気はしない。
でも。
(勉強をした代わりにという条件は一体どこへ行ったのやら……)
これは果たして成功なのか、それとも失敗と呼ぶべきなのか。
私にはわからない。
ため息を吐きたい気持ちでいっぱいの私をよそに、アイリーンが叫んでいた。
「あーもう嫌!! どうしてわたくしがこんなことをしなくてはならないのよ。納得いかないわ!」
彼女の、そして私の目の前に置かれているのは山積みの書物。
貴族の仕組みについての簡単な勉強。侍女はそう言っていたものの、アイリーンは大層不満げな顔をし、少しも手をつけようとしないのだった。
(もう嫌なのは私の方よ……。一体どうしたらいいの)
私は困り果てていた。
この数日、手を替え品を替えアイリーンに勉強をさせようと頑張ったつもりだ。
例えば、夜の散歩……もとい乗馬に付き合う代わりだと言ったりだとか、料理長に頼み込んで彼女が好きなお菓子を作らせ、それをご褒美としたりだとか。
でも――。
「わたくしが何をしようと文句は言わせないわ。勝手にわたくしの体に入ってるのはあんたの方なんだから!」
「それくらいなら自分で買いに行った方がマシよ!」
そんな風に言って、アイリーンはすぐに侍女たちの目を盗んでは屋敷を抜け出してしまう。
たった一人で屋敷の近所の村へ遊びに行っては、金貨や銀貨でお菓子を買い込み、領民の子供たちを率いて駆け回ったりする始末。
さらには畑の作物をこっそりつまみ食いするなどの悪さもしていた。
村の人たちも困り顔であるものの、領主のお嬢様とあっては叱ることもできないらしい。
私はただひたすら申し訳ない気持ちでいるしかなかった。頭を下げて謝罪したくても、アイリーンに止められてしまうからだ。
おとなしくしてくださいと言ってもアイリーンが止まらないだろうことは明白。
立派に育てるなんてことは無理だとしても、せめて勉強に興味を向かせられないものか。その答えが出ないままに、今日もアイリーンは勉強から逃げ出そうとしていた。
「あ、ちょっと! もう少しくらいやらないとまた怒られますって!」
「そんなにわたくしに勉強をさせたいなら、あんたがやればいいじゃないの。元々はわたくしよりも歳上なんでしょ。その間、わたくしは寝ておくから」
「寝てるんじゃ意味ないでしょう。それに私が知ってるのはこの世界の知識じゃなくてですね――――ぁ」
良案が閃いたのは、当然のことだった。
私の知識は全て現代日本、つまりこの世界にとっては異世界にあたる場所のものばかり。
(それなら……!)
「アイリーン様、私の前世の知識……っていうのかな。そういうの、気になりませんか?」
「前世の知識? 転生だったかしら。それをする前のこと?」
アイリーンが足を止めた。
「あんたの話を聞く限りじゃこことは全然違う世界とか言っていたわね」
「私の人生のことはざっくりと話しましたけど、まだ話していない知識は色々あります。アイリーン様はきっと聞いたことのない素敵な物語や、遊びなんかも」
「ふーん。……少し面白そうじゃない。教えなさい」
余裕ぶった顔をしながらも、私は『しめた!』と心の中で叫ばずにはいられなかった。
アイリーンが私の話に耳を貸そうという態度になったのは転生直後以来な気がする。
人間、特に子供は好奇心が強くて当然。だからそこを上手く突く――私の作戦に、どうやら引っかかってくれたらしい。
まあ、作戦と言っても今さっき思いついたばかりだけれど。
「勉強をきちんとしたら教えてあげます」
「くっ……卑怯よ!」
「嫌なら嫌でもいいんですよ、私は」
悔しげにギュッと唇を噛み締めるアイリーン。
しばらくうんうん唸っていたが、やがて――。
「なんて厄介な召使なのかしら! 仕方ないからやってあげる。その代わりきちんと話しなさいっ!」
ヤケクソのように叫びながら勉強に取り組むことをやっと宣言してくれた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
勉強が先か私が話すのが先かで軽くごねられたりはしたものの、どうにかやり過ごすことができた。
しかし当然それで一件落着とはいかず、大変なのはこのあとだった。
課題をやり始めたはいいものの、一つこなすごとに「約束でしょ」と催促してくるのだ。
あまりにも執拗いし、断り続けて彼女のやる気を失わせるのもどうかと思って少しずつ前世の知識を教える……ことにしたのだが。
「遊びもいいけどもっと他のことを知りたいわ。そうね、美味しいスイーツとその作り方とか! それから……料理もいいわね。うちの料理、新鮮味がないので飽きてたの」
意外にも食い意地を張った質問をされたので驚いた。
「料理ですか? そういうの興味なさそうだと思ってました」
「甘いものは大好きよ。それを自分で作って思うがままに食べられたら素敵だと思わない?」
そう言うなりアイリーンはまだ途中の勉強を残し、「じゃあ早速始めるわよ!」と厨房へ走り出してしまう。
私は急展開についていけなかった。
「えっ、今から!? でも勉強が……」
「思い立ったらすぐやるのがわたくしの主義なの! 早く教えなさい」
私は彼女の勢いに負け、言われるがまま思いつくレシピを口にしていった。
西洋風のものはすでにあるかも知れないので、主に話したのは餅等の和風のものだ。
「でも、米から作らなければならないので大変だと思いますよ?」
「コメ? それなら馬の餌として屋敷にも置いてあるけれど」
アイリーン曰く、米はこの世界にも存在し、栽培されているものの、あまり一般的ではなく、人間は食さないのだとか。
でも「あんたが言うなら使ってあげる」と割と素直に頷き、いそいそと馬小屋から米を引っ張り出してきて、厨房に広げる。
「勉強がグジグジとか言わないであんたも付き合いなさい。もちろん拒否権はないわ!」
「……でしょうね」
それなりに覚悟はしていたが、せいぜい遊びに連れ回される程度かと思っていたのに、まさかこんなことになるなんて。
私は天を仰ぎたい気分だった。
けれど物事、予想の斜め上にうまくいくということもあるらしい。
餅米ではない米から餅が作れるのかは疑問だったが、何度も何度も試行錯誤するうち、それっぽくなっていった。
もちろんその途中で使用人たちに見つかり、叱られはしたけれど、アイリーンは怯まずにその日のうちにやり遂げたのだ。
そしてどうにか形になった餅のようなものを口に含み、アイリーンは一言。
「うん、悪くない」
正直私的には『なんか違う』感が凄まじかったが、なるほど味はなかなかだ。
そこから小豆――これは料理にも稀に使われるらしく厨房に置いていた――で餡子を作り、餅で包み込む。そうすればこの世界における初の和菓子の完成だった。
それを村に持っていくことに。
村人、子供たちには結構好評で、また作って欲しいと喜ばれた。
「こうなれば次も頑張らなければね。それとせっかくだし残りをお父様たちにも食べさせようかしら」
「怒られるでしょう、間違いなく。どうして勝手に料理を作ったんだって言われて二度と厨房を使えなくなるかも」
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私には予想もできなかった。アイリーンの言葉が本当で、ライセット公爵の執務室に飛び込んで和菓子を口に突っ込んだ途端に彼の顔色がガラリと変わるなんて。
「アイリーン、これはどうやって作った?」
あまりにも真剣な顔で聞いてくるのでできるだけ思い出して答えれば、彼は急にうんうん唸り出した。
ライセット公爵が和菓子を商品化しようとしているのを知ったのは、それから数日後のこと。その計画は瞬く間に進み、領地の有名商品と化すまで一ヶ月もかからなかった。
もちろん作り方を教えたのは私だが、これはアイリーンの功績ということになる。
それまでは手のつけようがないワガママ娘でしかなかった彼女の株は爆上がりした。ライセット公爵は積極的にアイリーンと話すようになり、公爵夫人もアイリーンに呆れるばかりではなくなったので、家族関係は間違いなく良くなったと言えるだろう。
「お父様に新しい料理の考案を任せられたわ! ふふふっ」
「つまりまた私の知識を教えればいいんですね?」
「そうよ。頼りにしてるわよ、アイ」
頼られるのは悪い気はしない。
でも。
(勉強をした代わりにという条件は一体どこへ行ったのやら……)
これは果たして成功なのか、それとも失敗と呼ぶべきなのか。
私にはわからない。
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