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5/30 10:00

「……」
重すぎる話をしてしまっただろうか。
だが、この女から発せられた言葉は予想外のものだった
「いつまでが期限なんだ?」
やっといつもの調子に戻ったようだ
間髪入れずに答える。
「今月中です」
「おいおいそいつはキツすぎだろ」
「ええ、ですが6月に入ったらお前の命と娘の体はこっちのもんだと言われました。」
「そうか…」
女は携帯を取り出し通話を始めた
「ああ、校長ですか?
ちょっと今日明日学校休みます。
理由?んー、法事ってことで。
では」
その次はまた違う場所に通話を始めたようだ。
「お、諭吉かヘッドから全体に報告だ、明日午前三時に東公園の高架下に集合だ
来れるやつだけでいい。
内容は追って伝える
以上だ。」
そういえばあいつも呼ぶかと言いつつ更に通話し始めた
どんだけ顔広いんだよマジで。
「お、橘かおっす。」



「おっすじゃねえよ今授業中だよ」
みなさんお久しぶり橘です。
もう登場しないと思った人にはこの言葉を送ろう。
いや贈ろう。贈呈的な意味でだ。
ざまぁ
「で、なんすか、切っていいっすか?」
「まぁ待て、切らんでいい。
とりあえず授業抜けてこい。」
「…わかりましたよ」
「素直な生徒は好きだぞ♪」
「デスれ」
とりあえず俺は腹痛いんで保健室に行ったということにしておいた。
やはり授業中というだけあって廊下が殺風景だな…
「おい、はよ出ろや」
「で、用ってなんなんですか?」
「お、言い忘れてた。
明日勝ち込みすっから午前三時に東公園に来てくれ」
うわ、ロクでもねぇ
でも断ると殺されそうだしなぁ
「わかりました、そんじゃ切りますね」



どうやら全員にかけ終わったらしい
そしてきっぱりとこう言った
「そんなわけで明日事務所にとつるぞOK?」
何言ってるんだこいつは
「流石の私でもそんな話を聞いちまったら情が移るってもんよ。」
このまま放置したらメチャクチャ胸糞悪そうだしな、などと言ったがなんかどうもさっきからこっちを見ている気がする。
「なんですか?」
「えっと、ちょっと出て行ってくれません?」
ガーン
「いや、そういう意味じゃなくてですね…そのー…」
突然の裏切り以外に何があるのだろうか
「…いい加減着替えさせてください」
そうだ、忘れてた
こいつはパジャマだった
一瞬で外に出た
この間2秒である
お昼になったら帰ってきてくださいねー!とか聞こえたが今はスルーだ。
とりあえず軽く100キロ位全力疾走した…
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