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二十二「天駆ける龍の殺人トリック」
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二十二
花帯さんと綿鳥さんは首の取れかかった泡月ちゃんの死体を持って出て行った。彼岸花に血を注ぐ儀式は欠かせないようで、しかも雷雨が止むのを待とうという姿勢も見られなかった。
俺はひとりで部屋に残った。あんな儀式は一度見れば充分すぎる。
血のにおいに辟易しつつ、泡月ちゃんが倒れていた血溜まりを見下ろす。泡月ちゃんの身体があった場所だけ綺麗に象られていたが、周りの血が徐々にそれを埋めていく。それでも俺はまだ彼女の死体の格好を正確に思い出せた。
……おかしい。泡月ちゃんは手足を投げ出して倒れていた。気品のある動作が不得手な彼女だけれど、座るときはいつだって正座だった。そこを襲われたのなら、死体の両足は膝が曲がっていなければならないはずだ。不自然な点はもうひとつあって、座布団が見当たらない。
泡月ちゃんは座っていたんじゃないのか? 否。彼女は座っていた。箪笥に残った血痕を見れば、それは疑いようもなかった。彼女は首を斬られていて他に外傷はなかったが、箪笥の血痕は低い位置にある。上の方にも多く飛び散ってはいるものの、斬られたときに首のあった地点は、彼女が座っていなければあり得ないそれだ。
箪笥の血痕や泡月ちゃんの死体の状態から推し量れる事柄はまだある。それは彼女が箪笥の隅――廊下から見て奥の方に、背中を箪笥に預けるように座っていたということだ。
彼女はなにをしていたのだ? どうして朝早くに琴の間にいた? この部屋には時計がないが、朝餉の時刻を過ぎて此処に留まっていたのも首を傾げたい点だ。
「琴……」
風櫛ちゃんの殺害には琴糸が使われたのかも知れないと俺は考えていた。今回の泡月ちゃん殺しに関しても、琴糸がなにか役割を担っていたとしたら……。
俺は頭上の欄間を見上げた。天空を駆ける凛々しい龍の姿を描いた彫刻欄間。
「ああ、そうか」
龍なのだ。犯人は龍の力を借りて泡月ちゃんを殺したのだ。龍と云うより狡猾な蛇の方が相応しいと、俺は恨めしい気持ちになった。
箪笥の前まで来て、手が血で汚れるのも厭わず、抽斗を二つ引き抜く。泡月ちゃんの首が斬られたときに、首が丁度位置していただろう抽斗だ。中には琴の道具や布などが収められていたが、抽斗自体に興味はなく、俺は適当に背後に放り投げた。
抽斗二つぶんの空洞を覗く。見たかったのは内側の壁だ。左側に案の定、横に真っ直ぐ抉られた痕が発見できた。抽斗と抽斗の間にあたる箇所だ。
俺はまた欄間を睨んだ。彫刻欄間は透かし彫りなので、当然たくさんの隙間が空いており、そこから向こうの八畳間の天井が見えている。
龍とは、琴糸だ。琴糸を何本も繋げて、一本の長い糸をつくったのだ。
殺害に使われた日本刀は儀式の際に用いるそれだったらしく、泡月ちゃんの死体と共に花帯さん達が持っていてしまったけれど、その鍔に穴があったのは憶えている。
琴糸を繋げてつくった長い糸を、日本刀の鍔にある穴に通す。糸の真ん中あたりに日本刀があるようにした後に、そこから二筋に分かれるかたちとなっている糸を束ね、龍が掘られた彫刻欄間の隙間を通し、部屋の出入り口から廊下に出て左へ。しばらく壁に沿うように張り、T字路のところでまた左へ。今度は壁には沿わず、最終目的地と対角線を成す。最終目的地とはもちろん、囲炉裏の間の引き戸だ。引き戸の上部に何週か巻いてから適当に結び付ける。これで長い糸は一端が囲炉裏の間の引き戸、一端が日本刀となる。
そうしておいて、日本刀の刃を箪笥の抽斗と抽斗の隙間、それも隅の方に挟む。垂直方向には抽斗と抽斗だが、水平方向には箪笥の内側の壁と泡月ちゃんの首の間に刃がある。
この状態で囲炉裏の間の引き戸を開けると、糸で繋がった日本刀が泡月ちゃんの首がある方向に引っ張られる。木製の箪笥よりも泡月ちゃんの肉の方が切れやすい。日本刀の刃は泡月ちゃんの首を半ばまで斬った後に、ようやく隙間から抜ける。
ああ、いや……力の働く方向がこれでは不適か。だが、すぐに解決する。箪笥の抽斗には左右に取っ手がついている。日本刀の鍔にある穴に通された糸は、彫刻欄間に行く前にこの取っ手を経由するのだ。これで刀にかかる力の方向はおよそ水平となり、泡月ちゃんの首を斬る。
囲炉裏の間の引き戸は二枚の戸がそれぞれの溝に嵌められた引き違い戸だ。糸が結ばれていたのは西側の方の戸だろう。そうでないと戸の移動する方向と刀を引っ張りたい方向が一致しない。……俺と綿鳥さんは東からやって来て中に這入ったから、その際に動かしたのは東側の方のみだった。泡月ちゃんの叫びを聞いて部屋を出るときは、琴の間があるのが西側である以上、自然と西側の方の戸を開く。そう云えばさらに、これも誘導のひとつだろう、西側の方の戸は指が通るほどだけわずかに開けられていたように思う。
……そう、戸を開けたのは俺だった。泡月ちゃんを直截に(と云っても、それさえも琴糸を使って間接的になのだが)殺したのは俺だったのだ。戸に一番近かったのが俺だったし、これはもう嵌められたと云っていい。
犯人は一番最後に囲炉裏の間を出る必要があった。なぜなら、俺が泡月ちゃんのもとに駆けつけるまでの間に糸を回収しなければならなかったからだ。これは他の二人を自分より先に現場に向かわせてしまえさえできれば、あとは容易だった。糸を途中で切って、二筋に分かれたうちの片方だけを引っ張ればいい。糸は日本刀に結ばれているのではなく、あくまで鍔にある穴を通っているだけだから、こうやって回収してしまえば証拠が残らない。琴の間の戸と襖を閉めて少しでも時間を稼ごうとしていたのも、そのためだったのだろう。
糸は高い位置を張られていたから廊下で誰かがそれに引っ掛かるわけもないし、俺が一番に駆けつけたころにはもう日本刀に糸はついておらず、この犯行は露見しない。俺達はこんなに手の込んだ遠隔殺人の仕掛けに思い至るよりも先に、自分達以外に存在している犯人が逃げ去ったのだと思い込んでしまう。無論、窓はあらかじめ開けておいたのだ。
泡月ちゃんはきっと、眠らされたか気絶させられていた。そして箪笥に背中を預けるように座らされていた。正座でなかったのはその状態で安定させるためと、日本刀の刃が丁度良い位置に当たるよう調整した結果だったのだろう。
泡月ちゃんは目を覚まして、自分の首に日本刀の刃があてがわれていると気付き、助けを求めた。彼女は動けなかった。身体が動かないのに真横に日本刀なんてあっては、極度のパニックに陥ってあれだけ叫ぶのは真っ当な反応である。
彼女が動けなかったのは毒を盛られたせいだ。おそらく、彼岸花の毒だろう。彼岸花は中枢神経を麻痺させる毒を持っており、あの彼岸花畑があるのだから入手にも苦労しない。手足を動かせなくなった泡月ちゃんには、助けを呼ぶしか手がなかった。目の前にあっただろう琴糸の意味を察するなんてできるはずがないし、気付きもしなかったかも知れない。
綿鳥さんだ。俺は確信した。風櫛ちゃんが琴糸を使って絞殺されたのなら犯人は綿鳥さんか泡月ちゃんに絞られると考えていたが、こうして泡月ちゃんは第二の被害者となった。それにもまた、琴糸が使われていた。
綿鳥さんが弾く琴の美しい音色を思い出しながら、俺は身震いした。あんな澄まし顔で、既に二人を殺害した彼女。幽霊のようとは思っていたけれど、その実態は血も涙もない殺人犯だった。
血も涙もない……どころか、感情だってあるかどうか知れない。そんな彼女が、どうしてこんな殺人を? あの希薄な存在感の中に、どんな静かな狂気がひそんでいる?
ああ、頭が痛い。それにまた、咽喉が渇いていた。
花帯さんと綿鳥さんは首の取れかかった泡月ちゃんの死体を持って出て行った。彼岸花に血を注ぐ儀式は欠かせないようで、しかも雷雨が止むのを待とうという姿勢も見られなかった。
俺はひとりで部屋に残った。あんな儀式は一度見れば充分すぎる。
血のにおいに辟易しつつ、泡月ちゃんが倒れていた血溜まりを見下ろす。泡月ちゃんの身体があった場所だけ綺麗に象られていたが、周りの血が徐々にそれを埋めていく。それでも俺はまだ彼女の死体の格好を正確に思い出せた。
……おかしい。泡月ちゃんは手足を投げ出して倒れていた。気品のある動作が不得手な彼女だけれど、座るときはいつだって正座だった。そこを襲われたのなら、死体の両足は膝が曲がっていなければならないはずだ。不自然な点はもうひとつあって、座布団が見当たらない。
泡月ちゃんは座っていたんじゃないのか? 否。彼女は座っていた。箪笥に残った血痕を見れば、それは疑いようもなかった。彼女は首を斬られていて他に外傷はなかったが、箪笥の血痕は低い位置にある。上の方にも多く飛び散ってはいるものの、斬られたときに首のあった地点は、彼女が座っていなければあり得ないそれだ。
箪笥の血痕や泡月ちゃんの死体の状態から推し量れる事柄はまだある。それは彼女が箪笥の隅――廊下から見て奥の方に、背中を箪笥に預けるように座っていたということだ。
彼女はなにをしていたのだ? どうして朝早くに琴の間にいた? この部屋には時計がないが、朝餉の時刻を過ぎて此処に留まっていたのも首を傾げたい点だ。
「琴……」
風櫛ちゃんの殺害には琴糸が使われたのかも知れないと俺は考えていた。今回の泡月ちゃん殺しに関しても、琴糸がなにか役割を担っていたとしたら……。
俺は頭上の欄間を見上げた。天空を駆ける凛々しい龍の姿を描いた彫刻欄間。
「ああ、そうか」
龍なのだ。犯人は龍の力を借りて泡月ちゃんを殺したのだ。龍と云うより狡猾な蛇の方が相応しいと、俺は恨めしい気持ちになった。
箪笥の前まで来て、手が血で汚れるのも厭わず、抽斗を二つ引き抜く。泡月ちゃんの首が斬られたときに、首が丁度位置していただろう抽斗だ。中には琴の道具や布などが収められていたが、抽斗自体に興味はなく、俺は適当に背後に放り投げた。
抽斗二つぶんの空洞を覗く。見たかったのは内側の壁だ。左側に案の定、横に真っ直ぐ抉られた痕が発見できた。抽斗と抽斗の間にあたる箇所だ。
俺はまた欄間を睨んだ。彫刻欄間は透かし彫りなので、当然たくさんの隙間が空いており、そこから向こうの八畳間の天井が見えている。
龍とは、琴糸だ。琴糸を何本も繋げて、一本の長い糸をつくったのだ。
殺害に使われた日本刀は儀式の際に用いるそれだったらしく、泡月ちゃんの死体と共に花帯さん達が持っていてしまったけれど、その鍔に穴があったのは憶えている。
琴糸を繋げてつくった長い糸を、日本刀の鍔にある穴に通す。糸の真ん中あたりに日本刀があるようにした後に、そこから二筋に分かれるかたちとなっている糸を束ね、龍が掘られた彫刻欄間の隙間を通し、部屋の出入り口から廊下に出て左へ。しばらく壁に沿うように張り、T字路のところでまた左へ。今度は壁には沿わず、最終目的地と対角線を成す。最終目的地とはもちろん、囲炉裏の間の引き戸だ。引き戸の上部に何週か巻いてから適当に結び付ける。これで長い糸は一端が囲炉裏の間の引き戸、一端が日本刀となる。
そうしておいて、日本刀の刃を箪笥の抽斗と抽斗の隙間、それも隅の方に挟む。垂直方向には抽斗と抽斗だが、水平方向には箪笥の内側の壁と泡月ちゃんの首の間に刃がある。
この状態で囲炉裏の間の引き戸を開けると、糸で繋がった日本刀が泡月ちゃんの首がある方向に引っ張られる。木製の箪笥よりも泡月ちゃんの肉の方が切れやすい。日本刀の刃は泡月ちゃんの首を半ばまで斬った後に、ようやく隙間から抜ける。
ああ、いや……力の働く方向がこれでは不適か。だが、すぐに解決する。箪笥の抽斗には左右に取っ手がついている。日本刀の鍔にある穴に通された糸は、彫刻欄間に行く前にこの取っ手を経由するのだ。これで刀にかかる力の方向はおよそ水平となり、泡月ちゃんの首を斬る。
囲炉裏の間の引き戸は二枚の戸がそれぞれの溝に嵌められた引き違い戸だ。糸が結ばれていたのは西側の方の戸だろう。そうでないと戸の移動する方向と刀を引っ張りたい方向が一致しない。……俺と綿鳥さんは東からやって来て中に這入ったから、その際に動かしたのは東側の方のみだった。泡月ちゃんの叫びを聞いて部屋を出るときは、琴の間があるのが西側である以上、自然と西側の方の戸を開く。そう云えばさらに、これも誘導のひとつだろう、西側の方の戸は指が通るほどだけわずかに開けられていたように思う。
……そう、戸を開けたのは俺だった。泡月ちゃんを直截に(と云っても、それさえも琴糸を使って間接的になのだが)殺したのは俺だったのだ。戸に一番近かったのが俺だったし、これはもう嵌められたと云っていい。
犯人は一番最後に囲炉裏の間を出る必要があった。なぜなら、俺が泡月ちゃんのもとに駆けつけるまでの間に糸を回収しなければならなかったからだ。これは他の二人を自分より先に現場に向かわせてしまえさえできれば、あとは容易だった。糸を途中で切って、二筋に分かれたうちの片方だけを引っ張ればいい。糸は日本刀に結ばれているのではなく、あくまで鍔にある穴を通っているだけだから、こうやって回収してしまえば証拠が残らない。琴の間の戸と襖を閉めて少しでも時間を稼ごうとしていたのも、そのためだったのだろう。
糸は高い位置を張られていたから廊下で誰かがそれに引っ掛かるわけもないし、俺が一番に駆けつけたころにはもう日本刀に糸はついておらず、この犯行は露見しない。俺達はこんなに手の込んだ遠隔殺人の仕掛けに思い至るよりも先に、自分達以外に存在している犯人が逃げ去ったのだと思い込んでしまう。無論、窓はあらかじめ開けておいたのだ。
泡月ちゃんはきっと、眠らされたか気絶させられていた。そして箪笥に背中を預けるように座らされていた。正座でなかったのはその状態で安定させるためと、日本刀の刃が丁度良い位置に当たるよう調整した結果だったのだろう。
泡月ちゃんは目を覚まして、自分の首に日本刀の刃があてがわれていると気付き、助けを求めた。彼女は動けなかった。身体が動かないのに真横に日本刀なんてあっては、極度のパニックに陥ってあれだけ叫ぶのは真っ当な反応である。
彼女が動けなかったのは毒を盛られたせいだ。おそらく、彼岸花の毒だろう。彼岸花は中枢神経を麻痺させる毒を持っており、あの彼岸花畑があるのだから入手にも苦労しない。手足を動かせなくなった泡月ちゃんには、助けを呼ぶしか手がなかった。目の前にあっただろう琴糸の意味を察するなんてできるはずがないし、気付きもしなかったかも知れない。
綿鳥さんだ。俺は確信した。風櫛ちゃんが琴糸を使って絞殺されたのなら犯人は綿鳥さんか泡月ちゃんに絞られると考えていたが、こうして泡月ちゃんは第二の被害者となった。それにもまた、琴糸が使われていた。
綿鳥さんが弾く琴の美しい音色を思い出しながら、俺は身震いした。あんな澄まし顔で、既に二人を殺害した彼女。幽霊のようとは思っていたけれど、その実態は血も涙もない殺人犯だった。
血も涙もない……どころか、感情だってあるかどうか知れない。そんな彼女が、どうしてこんな殺人を? あの希薄な存在感の中に、どんな静かな狂気がひそんでいる?
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